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お題『みかん』エッセイ風 #風まかせ文芸部  

    kaze

    *参加させて頂きます。宜しくお願い致します。<(_ _)>~~☆



    *薪ストーブの傍で


    『みかん』のお題で、ふと思い出したことがある。
    子供の頃・・・みかんの皮を剥いて、もいだ一つの袋を開けると
    中身の細い実が並んだようにビッシリ詰まっていた。

    子供の遊びの発想で、その一つひとつが《小人》のイメージで
    申し訳ない思いもなく、美味しい大量の小人を食べた記憶・・・・☆

    ********


    当方の生まれた地は北海道の東部で、道内の幾つかの地を転校した後に
    中学時代に再び、生誕地の祖母の家で暮らす事となった。
    どこの家でも、一冬に備えて、蜜柑と林檎は箱買いする。
    ( 箱は木箱の時代だった。)

    北海道の暖は炬燵などでは賄いきれず、薪か石炭のストーブだった。
    外では・・・形もとどめない雪が噴煙となって強風に舞っている・・・・
    吹雪のBGMが、冬のらしさを咆哮していて・・・・心地良い。

    厳寒の外に歯向かうように、
    文字通り・・・はぜて燃えるストーブの炎の傍で蜜柑の皮を剥き、
    包丁片手に林檎の皮を剥く☆
    誰もが、無意識に生きている喜びを感じていた貴重な時間だった。


    私が住んだ祖母の家には、齢のそう離れていない叔母が数人いて、
    皮の剥き方。白い部分の剥がし方。袋ごと食べるか残すか・・・・
    それぞれが蜜柑と林檎の食べ方にも矜持を持っていた。

    自分は包丁の使い方には慣れていたので、いつも、林檎は手に持って、
    二つに割る事から始めていた。ある時、切れない包丁で・・・一瞬で
    指まで切った不覚もあったけど、翌日にはしっかりと研いだ。


    厳しい冬場の守り神のようなストーブの、焼けるような炎の傍で・・・・
    学校での出来事。ニュースについて。夢の話。将来の話。映画の話。
    誰がど~したこうした。あ~だ、こ~~だ! etc ・・・

    とりとめもない会話の中心にあった蜜柑やリンゴは、遠い地から
    運ばれた・・・ 暖かい季節の味覚を閉じ込めた魔法の味覚☆

    祖母が「もったいない!」と、残った蜜柑の皮を切って、砂糖煮した
    マーマレードの出来損ないのような食品は、誰にも不評だったり、、
    ・・・寂しそうに一人で食べていた祖母が可哀そうで
    自分も処理係になったり。


    祖母を含め叔母たちも 今は、別の世に旅立って久しい・・・

    ・・・懐かしく袋詰めしたような思い出と共に。


    *********************




    (*余談ですが、上京して最初にお世話になった職場で・・・
    先生と呼ばれていた方が『 みかんが怖い!!』と言っていました。
    どんなトラウマがあったのか・・・謎のままです。笑 )


    *失礼しました。 o( 〃・  ・〃 )/~~☆

    #エッセイ
    #思い出


     
     
     

    kaze

     
     
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