
『 再会 』お題は・冬の夕映え #青ブラ文学部
*参加させて頂きます。宜しくお願い致します。<(_ _)>~✨
*再会
冬の夕映えの中、それぞれが対立する組織の 暗殺者として
かつて 恋人同士だった男と女が 対峙していた。
「・・・久しぶりね。」
「懐かしい想いが・・・過ぎた時間を感じさせる。」
「・・・哀しい想いも ね?」
「直ぐに・・・全てが無に帰す結末が待っている。」
「避ける方法は・・・・残されてない?」
「・・・・立場上は無理だが、考えてみる時間くらいは
残されている。 例えば・・・・向き合っての決闘のように
撃ち合うのではなく、互いに背を向けて遥か前方の的に撃つ・・・☆」
「フフッ・・・考えを 訊かせてくれる?」
「これは・・・・発射された拳銃弾が同速度で進むなら・・・という
夢物語が前提だが。ふと思いついてしまった。」
「・・・なんだか楽しそう?」
「・・・地球の円周はおよそ40,000km。
俺たちの拳銃弾の速度は約・・・秒速300mから500mってとこだ。
秒速400m(時速約1,440km)ってことにして計算すれば・・・・
約27.7時間となる。 つまり、俺たちがその時間に 身動きしないで
待ち続ければ・・・生きるのに残された時間ってワケだ。」
「ふ~~ん、約1日とちょっと・・・ね?
その時間に・・・・どんな夢を見ることができるのかしら?」
「だが、別の考え方もある。例の・・・・
『 地球平面説 』を唱える連中の理論では、この説は成立しない。」
「 フフッ、弾が地球を一周することもないものね?
だったら・・・・? 地球が丸いままの方に夢がありそう。」
「・・・どうする? 試してみるかい?」
「そうね。一緒に振り返るわよ。いい? せ~~の!!」
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
冬の夕映えの中、それぞれが対立する組織の 暗殺者として
かつて 恋人同士だった男と女が 背中合わせに対峙していた。
二つの拳銃は 前方に向けられたまま 同時に咆哮した☆
☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
過ぎる時間はただ、
二人の 想い出を 今に移し替えるだけでいい・・・・
届くはずもない弾を待つ必要も、
組織に留まる必要も無いことに気付けばいいだけだ。
二人の組織からの逃避行は・・・・
対面して撃ち合う弾を待つ事に比べたら 造作ない。
暮れゆく冬の夕映えの中で
背中合わせの二つのシルエットが向きを変えて
重なり合い・・・・
残り陽が・・・・つつましく、暗殺者の
再会の愛を演出していた。
《了》
*このお話はフィクションです。
*しょ~もない試みも・・・健気な二人と笑ってやってください。😅
#青ブラ文学部
#冬の夕映え
#ショートショート
#超短編小説