
レヴリフレンズ『悩実林』88話|フレネミー①|フレネミー
ハリネズミ
「友達の優しい言葉に
傷つくことってない?」
サル
「優しい言葉なんだから
傷つくことなんて
ないんじゃねぇのか?」
クモ
「私も,
そのように思うが…」
「リスよ」
リス
「何かしら?」
クモ
「ハリネズミも
悩実を食べたのだろうか?」
リス
「食べたのかもしれないわね」
「どうして?」
クモ
「いや」
「共鳴酔いとは,
少し違うように感じて…」
リス
「うーん」
「そう言われてみれば…」
⸻
カマキリ
「関係あるのか?」
アリ
「せやな」
「悩実を食べたかどうかなんて,
今はどうでもええんとちゃうか?」
「ハリネズミが悩んでるのは
事実なんやし」
「話を聞いたげるのが
先なんちゃう?」
クモ
「そうだな…
すまない」
⸻
パンダ
「友達の優しい言葉に傷つく
ってことだったよね?」
クモ
「つまり,
ポイントは,
"友達"なのか,
"優しさ"なのか,
その辺りになりそうだな」
サル
「友達かどうかって,
そりゃ友達に
決まってるだろ?」
クモ
「いや,
フレネミー
という言葉もある」
パンダ
「フレネミー?」
クモ
「友達を意味するフレンドと
敵を意味するエネミーを
組み合わせた造語だ」
小鳥
「知らなかったわ」
クモ
「言葉自体は以前からあるが,
最近また注目されている言葉だ」
サル
「で,
そのフレネミーが
どうかしたのかよ?」
⸻
クモ
「フレネミーとは,
ざっくり言うと
友達の顔をした敵
のことだ」
サル
「面倒くせぇやつだなぁ」
「何でそんなこと
する必要があんだ?」
クモ
「そこまではよく知らないが,
フレネミーなりに,
無意識に自分を守ろうと
しているのかもしれない」
サル
「ふーん」
リス
「とりあえず,
ハリネズミさんの話を
もう少し聞いてみましょう」
⸻
ハリネズミ
「友達とは
仲いいんだけど」
「だから,
いいとこは
ちゃんと褒めてくれるし」
「けど,
その言葉に
ちょっとチクチク
感じることも」
クモ
「聞いた限りだと,
フレネミーである可能性は
ないとは言い切れないな」
ハリネズミ
「友達が敵ってこと?」
クモ
「あくまで,
可能性だがな」
ハリネズミ
「でも,優しいよ」
クモ
「フレネミーは,
自分にその自覚がないものも
結構いると聞く」
「つまり,
悪気なく言っているだけ
かもしれないということだ」
「だから,
表面的には
普通の友達と変わらない」
⸻
サル
「意味わかんねぇな」
「でよ」
「具体的に
どんなこと言われるんだ?」
ハリネズミ
「具体的…」
「って言われても」
「ちょっと
よく分かんない」
アリ
「何やそりゃ」
小鳥
「まぁまぁ」
「分かっている情報から
整理していきましょ」
⸻
フクロウ
「フレネミー」
「敵は一体」
「どこにおるんじゃろう?」