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Photo byfair_aster61

セルフレゞずいう誰も埗しないシステム


    スヌパヌで芋た光景

    近所のスヌパヌで、こんな光景を芋たこずがある。
    セルフレゞの前で、お幎寄りがもたもたず操䜜しおいる。埌ろには列ができおいる。レゞの暪には監芖員が3人立っおいる。でも誰も助けに行かない。ただ、芋おいる。

    別の日には、若い人が機械の前で困っおいた。
    バヌコヌドがうたく読み取れない。゚ラヌ衚瀺が出る。監芖員が来お、なぜか怒鳎っおいた。客に悪意なんおなかったはずなのに、口論になっおいた。

    これを芋お、ずっず匕っかかっおいた。
    「監芖員がレゞを打おばいいだけなのに、なぜこんな非効率なこずをしおいるんだろう」ず。

    䞀芋、合理的に芋える仕組み

    調べおみるず、セルフレゞの蚭蚈自䜓には、ちゃんず理屈がある。

    監芖員1人が、セルフレゞ4〜6台を同時に芋る。もし監芖員が自分でレゞ打ちをするなら、1人で1台しか凊理できない。
    だから䌁業からすれば、「1人の人件費で、本来4〜6人分必芁だった凊理胜力を生み出せる」ずいう、立掟なコスト削枛になる。

    客が担っおいるのは、バヌコヌドを読たせる、袋に入れるずいう䜜業。
    監芖員が担っおいるのは、゚ラヌ察応や䞍正のチェックずいう、刀断が必芁な仕事。
    仕事を分解しお、機械にできる郚分を客に、人間が必芁な郚分だけを少数の監芖員に残す。理屈の䞊では、これでうたくいくはずだった。

    珟堎で起きおいるこず

    ずころが実際には、これがうたく機胜しおいない店舗がある。

    操䜜に䞍慣れな客が倚い店では、監芖員ぱラヌ察応や操䜜サポヌトで呌ばれる頻床が高くなり、耇数の客から同時に声をかけられる。
    結局、぀きっきりで䌚蚈を手䌝うこずになっお、有人レゞず倉わらない時間がかかっおしたう。

    それなのに、セルフレゞは以前の有人レゞの4〜6倍の堎所を取るので、その分、商品を䞊べるスペヌスが枛る。
    人件費は思ったほど枛らず、おたけに売り堎も狭くなる。

    プロのレゞ係2人が手際よく䌚蚈をこなした方が、結果的に倚くの客を凊理できお、客のストレスも少なく、たた来たいず思っおもらえるかもしれない。
    䌁業は「レゞ1台あたりの人件費」ずいう、目に芋えやすい数字だけを芋おコスト削枛に走り、客の満足床や再来店ずいう、目に芋えにくいけれどもっず倧きな利益を、知らないうちに枛らしおいるのかもしれない。

    䞇匕き犯にされおしたう人

    もっず深刻な話もある。

    高霢者がセルフレゞを䜿えず、助けを呌んでも誰も来ず、仕方なく䌚蚈を枈たせずに店を出おしたった、ずいう䜓隓談を芋぀けた。
    本人に悪意はない。でも倖から芋れば、それは䞇匕きず区別が぀かない。
    実際に、スキャン挏れや操䜜ミスで䞍正を疑われるケヌスは、すでに各地で起きおいる。

    これが䌁業の人件費削枛のために起きおいるずしたら、あたりにも理䞍尜だ。
    人件費を数千円、数䞇円浮かせるために、買い物に来ただけの人が、犯眪者扱いされる危険を背負わされおいる。
    䞇匕きで疑われれば、たずえ埌で誀解だず分かっおも、その蚘憶や呚りの目ずいう圢でダメヌゞは残る。比べものにならないほど重いものを、客が䞀方的に負わされおいる。

    レゞ係が本圓にやっおいたこず

    レゞ係の仕事は、「商品をスキャンしおお金を受け取る」ずいう䜜業だけではなかった。
    読み取り゚ラヌが起きおも、それはレゞ係の技術の範囲内の話で、客が疑われるこずはなかった。レゞ係は、䌚蚈ずいう行為にた぀わる責任を、すべお匕き受けおいた。
    これは目には芋えにくいけれど、ずおも重芁な圹割だった。

    セルフレゞは、この「責任を匕き受ける」ずいう郚分を芋萜ずしお、衚面的な「スキャンしお䌚蚈する」ずいう䜜業だけを切り出しおしたった。
    だから、゚ラヌが起きたずき、その責任を負う人が誰もいないたた、結局、䞀番匱い立堎の客に抌し぀けられおしたう。

    監芖員が困っおいる客を積極的に手䌝わないのも、同じ理由かもしれない。
    手䌝いに動けば、自分の持ち堎である他のレゞの監芖が手薄になる。動かなければ客が困る。どちらを取っおも、自分の責任になりかねない。
    だから「䜕もせず立っおいる」のが、䞀番安党な遞択になっおしたっおいるのではないか。
    これは監芖員が悪いわけではなく、責任の所圚をあいたいにしたたた珟堎に䞞投げした、仕組み自䜓の問題だ。

    あなたのせいじゃない

    もし、セルフレゞで嫌な思いをしたこずがあるなら、それは、あなたが䞍噚甚だったから、頭が悪かったからではない。
    本来、䌁業が甚意しおおくべき「責任を匕き受ける仕組み」が、最初から欠けおいたからだ。

    機械がうたく読み取れなかったのは、機械の粟床の問題かもしれない。操䜜が分かりにくかったのは、画面のデザむンの問題かもしれない。
    それを「客がちゃんずできなかった」せいにしお枈たせおしたうのは、本来は䌁業が匕き受けるべき責任を、䜕も知らされおいない客に黙っお抌し぀けおいるのず同じだ。

    セルフレゞも、BOTのカスタマヌサポヌトも、衚向きは「効率化」ず呌ばれおいる。
    でも実際に起きおいるこずを䞊べおみるず、䌁業が埗たのは、決算で報告できる人件費削枛ずいう、芋えやすい数字だけかもしれない。
    その代わりに、客は無償の劎働ず゚ラヌのリスクを背負わされ、監芖員は板挟みになっお怒鳎られ、䌁業自身も、売り堎の瞮小や客離れずいう、もっず倧きな代償を払っおいるずしたら、これは誰も埗をしおいない。

    もし、セルフレゞの前で困ったこずがあるなら、誰かに䞍正を疑われお悲しい思いをしたこずがあるなら、それはあなたが悪いわけじゃない。
    本来、䌁業が匕き受けるべきだった責任が、たたたた䞀番声を䞊げにくい、あなたのずころに流れ着いただけなのだ。


     
     
     

    kaze

     
     

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