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Photo byishi99

「それくらい、ええやん」が壊すものと、息子との対話

日曜の朝。

目を覚ますと9時頃。隣には10歳の息子が眠っていた。

珍しい。普段なら早朝に寝室から飛び出して、リビングのソファで猫と戯れたりゲームに勤しんでいるのに。

7歳の妹は、先に起きてリビングで工作か何かをしているようだった。

「9時やでー」

寝ている息子に声をかけて、久しぶりに頭を撫でた。
眠たげに曖昧な返事をする息子。

小学校の高学年ともなれば、もう母親なんて鬱陶しい存在だろうと思っていたけど、頭を撫でていると満足げに嬉しそうな顔をしていた。

そのまま頭をマッサージしながら、
「学校どう?何か面白いこととか、面白くないこととかある?」
と問いかけると「うーん。べつに」といつもの返事が返ってくる。

「頭揉まれるのは、いやじゃない?」
と問うと「ちょっといたいけど、きもちいい〜」と、にこにこしているのでそのままマッサージを続けた。

息子はなかなか寝ない赤ん坊だった。
寝かしつけに時間がかかって、耳を揉みながら背中をひたすらトントン。
2時間かけてやっと寝息が聞こえてもすぐ目を覚まし、また2時間…。

そんな乳児時代の、ノイローゼになりそうだった寝かしつけをなんとなく思い出しながら、マッサージを続ける。

「こないだの参観日でさ、将来の夢の発表があったやん。
他のお友達は『豪邸を建ててサッカー選手になります!』とかすごいこといっぱい言ってたけど、君は『コツコツ貯金をして、真面目に暮らします』って言うてたね。」
と話しかけると「先生が、思いつかなかったらそう言えばいいって言うたから」という返事が返ってきた。

保育所の卒園式でも、先生に誘導してもらって「海洋研究者になります」と発表していた息子。

将来なりたいものが特に思い浮かばないのか、それとも、人に夢を語りたくないのか。

「この世の中にある仕事を、あんまり知らないっていうのもあるのかなあ」
と、「お母さんのお仕事、何してるか知ってる?」と聞くと、知らないというので、スマホを見せながら私がやっていることを色々説明した。

私はオンラインコミュニティの運営と、インフルエンサーとしてPRの仕事を請け負うこともある。今は、アート関連の新規事業の立ち上げに奔走している。

「こんな風に、したいことをしたいようにするって仕事のやり方もあるから、まぁなんかええ感じに生きていけたらいいよね。」

私が小学校6年生のときに「6年間がこの速度で終わるなら、人生なんか一瞬で終わる」と担任の先生に話して笑われた話しや、大人になってからが人生が長いし、楽しいってことなどを、頭を揉みながらポツポツ話した。

まだ半分寝ている息子は目を閉じて「そこいたいかも」「それきもちいいー」とおしゃべりの内容はほどほどに、久々のスキンシップを喜んでいるように見えた。

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頭のマッサージをしながら、息子の話を引き出してみようと
「最近お母さんのこと夢に出てきてないの?」
と聞いてみた。

3年前に息子が見た夢について書いた、私のポストがニュースサイトの記事になったと伝えた流れからだった。

「お母さんの夢、見たよ!」
と、急にベットから立ち上がり腕を横に広げて十字架のような姿勢を取り
「真顔でこういうポーズをとってた!『へんな生き物図鑑』の、アリクイの威嚇みたいな感じ!」
と楽しそうに夢の詳細を話して、「よし、起きるわ!」と階下のリビングに向かって飛んで行った。

息子を追うかたちで、私も寝室を出ることにした。

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※ここから先は有料記事(¥300)になります。

このあと、きっかけがあって、息子と話をしました。

一見なにも問題がなさそうに見える日々でしたが、いざ向き合ってみると、息子の中には抱え込んでいた気持ちがありました。

聞き出す過程で、本人にも正体がわからなかった気持ちの一部が姿を現し、そこから一緒に言葉を探して、整理して、伝える準備をする時間が始まりました。

家族の中で、声を上げづらい立場にある「子供側」の気持ち。
それを受け止める「大人」である私のアプローチ。

息子は「公開しても大丈夫」と言ってくれましたが、センシティブな話も含むため、フィルターとして有料とさせて頂きます。
※受け手によって解釈も分かれるとも思うので、誤解や拡大解釈、意図せぬ広がりがあった場合や、将来成長した息子が「やっぱり消して」と言ってくれた場合は非公開にします。
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