
海辺で気合の入ってないゆる読書のすすめ
わたしは活字中毒で、本がひとりで読めるようになったころからほぼ毎日本を読んでいる。
今回アメリカに移住したとき、荷物は出来るだけ減らた方がよいとわかっていたけれど、どうしてもどうしても無理!と言って当時本棚3棹分あった蔵書は持って来させてもらった。
日本語の書籍については、数年前に比べても新刊の電子書籍化の速度が早くなったなとありがたい。そもそも最初から電子書籍として出るものも増えてきている感じもある。海外在住者としてはありがたい限り、わたしの命尽きるまでhontoのサービスよ続いておくれと願うばかりである。
とはいえ、専門書や単行本はまだまだ紙の本ででるし、電子書籍化を待っていたら(気持ちの問題ではあるけれど)遅すぎる!ということも多い。今は帰国のたびにスーツケースいっぱいに本を買い込んでいるけれど、いつまでも出来るわけじゃないだろうし、英語の本も読む量を増やしていかねばな...と思っている。
本を読む場所としては、家のソファが一番お気に入りの読書スポット。ただ、最近覚えた贅沢はわざわざビーチまで行って、一人(二人でも、複数でも可)ピクニックしながら本を読むことだ。
最近読んでいるのがフランスの女性ラバイ(ユダヤ教の司教)が書いたエッセイ、『Living with our dead』。ラバイは仏教でいう僧侶のようなものなので、結婚式やお葬式など、人生の節目節目で儀式を執り行う役目。薄めの本ながら、シャルリ・エブド事件の直後から淡々と描写される「人生の転換点に立ち会うこと」の機微が響く本だ。
実はこの本、一年前くらいにパリの英語書店で購入し、すぐ読み始めたけれど、重い内容になかなかページがすすめられず、他の本へ移ってしまったという経緯がある。
最近もう一度手に取って、気が重くなる場所では読めないなあ、とビーチへ持って出ることにした。
サンフランシスコのオーシャンビーチは、暖かい日はいいけれど、北極から下ってくる寒流のおかげで思ったのの数倍寒いということが多く、海に入るという期待なしにサンダルつっかけて普段着でぶらっとでかけられるのが良いところ。
地元の人も犬の散歩道にしていたり、iPodsを耳に突っ込んで仕事の会議に参加しながらひたすら歩いているような人も沢山いて、とにかく「ビーチを楽しまなきゃ!」という夏の日本のビーチのような熱気は一切感じられない。ひたすらゆるい、日常使いのビーチだ。
野外で本読むの、良いですよ。体に良いことをしてる気分にもなり、実際にビーチなら波の音でリラックス効果もありそうだし、本が思ったより少なくてもビーチから帰るときに後悔してることなんてほとんど無し!
ビーチ読書のすすめ、でした。