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Whisky vs. Whiskey          そして「飲酒の欲求5段階説」

『ウイスキーには2種類の綴りがある。
 Whisky はスコッチで、Whiskeyはバーボン
 eが入るか入らないかで違いがある』

高校3年生の夏休み 代々木ゼミナール大船校(当時)で、
当時有名だった講師の英語夏期講習で聴いた話。

この説明は、今では、かなり粗っぽいと思うが、
40年以上たった今、授業の内容はなに一つ覚えていないのに、
この話だけなぜか覚えている。

高校生といえば背伸びをしたがる年ごろなので、ご多分にもれず、ビールやウイスキーを口にする機会はすでにあった。
とはいえ、この時点では、ウイスキーといっても、サントリーのダルマ(オールド)、リザーブ、ローヤル、ジョニ赤、ジョニ黒ぐらいしか名前を知らなかったし、バーボンの銘柄もワイルド・ターキーぐらいだった。
酒のうんちくを語るための知識を得ることに、まだそれほどの関心がなかった頃だが、その時のことはなぜか鮮明に覚えている。

未成年の飲酒、酒のうんちくと書いていてもう一つ思い出した。

2000年前後、電話回線とモデムでつなぐパソコン通信時代のインターネットでみつけた話題。
作者もタイトルも全く覚えていないが、話の内容はよく覚えている。
(似たような話は今でもWEB上に散見される)

内容は「飲酒の欲求5段階説」について
A・マズローの欲求5段階説*をなぞって、
飲酒に関する欲求がどのような道筋をたどっていくか
面白おかしく論じた内容だった。

ちなみに、A・マズローの欲求5段階説は以下の5つの段階に分けられている。(若い番号ほど高次の欲求とされる)

 1.自己実現欲求
 2.承認欲求
 3.社会的欲求(帰属欲求)
 4.安全欲求(安全・安心)
 5.生存欲求(生理的欲求 食欲、睡眠等)

さて、それによると、飲酒はまず「社会的欲求(帰属欲求)」の段階から始まるとされる。これは、
「俺は酒が飲める」=「すでに大人社会に仲間入りしている」
つまり大人社会への「帰属欲求」を満たし、アピールする手段としての飲酒。

帰属欲求の次の段階は「承認欲求」。
「俺はビール何本飲める。ウイスキーをBottle1本飲める。日本酒一升瓶一本飲める」など、酒の強さを周囲に誇示して、仲間から「一目置かれる存在」を目指す。
つまり、所属集団の中での「承認」獲得を目指す欲求段階である。
「高級な店で高価な酒を飲む」のもこれに入るのかもしれない。

ここからは辿る経路が2つに分かれる。

一つは、「安全欲求」~「生存欲求」への経路。
これは酒に逃げ道を求めたり(安全・安心欲求の充足)、心の安寧を求める段階から、酒がないと生きていけない(生存欲求の充足)という欲求段階。
つまり、アル中への経路である。

もう一つは「自己実現欲求」への経路。
これは「酒蔵巡り」をしたり、酒が趣味になる世界。
「推し」の酒を見つけるのも、「酒についてのうんちくを語る知識を得る」のもこの段階とされる。
飲酒そのものではなく、酒を通じて「自己実現」をめざす欲求段階である。ただし、この段階で飲酒をしている人が「アル中」ではないとは言い切れないので、必ずしもこの段階が高尚な飲酒とはいえないかもしれない。

「安全欲求~生存欲求」への経路は少し極端かもしれないが、社会的欲求から入り、承認欲求、自己実現欲求への経路については、多くの「男子」は何となく納得感のある説明に感じるのではないかと思うがどうだろうか?

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