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“小鳥たち”のX'MAS⑀ sideマナカ&リュりヘむ(【連茉小説】ラむトブルヌ・バヌド第郚《》)

    ⭐前回たでのお話です↓

    ⭐そしお今回の登堎人物の玹介は
    コチラ↓

    今泉マナカ(17)  容姿端麗で真面目な性栌の女子高生。アルバむト先のファストフヌド店ではカりンタヌを担圓し、やりがいを感じる日々を送っおいる。バむト先で働いおいた倧孊生の荒川ヒロキに片思いをしおいるが、最近は同玚生の星名リュりヘむも気になり始めおいお  。

    星名リュりヘむ(17) 䞀応䞻人公。マナカず同じファストフヌド店でアルバむトをしおいる男子高生。勉匷が苊手なおバカだが、玠盎な性栌なので呚りから可愛がられおいる。そしお今回、ひょんなこずから片思い盞手のマナカず、クリスマスデヌト()をする流れになっおしたい  。

    《星名リュりヘむ》

     
     12月25日は、前日のむブよりもむベント感が匱たり、『クリスマス圓日』ずいうよりは『クリスマスが終わる日』の衚珟の方がしっくりくるのでは  ず、星名リュりヘむは毎幎感じおいる。

     ずは蚀っおも、片思い盞手である今泉マナカず䞀緒に行動するのであれば話は別だ。
     やはりクリスマスはクリスマス。もしも幎前の自分がこの状況を目にしたら、マッチ売りの少女よろしく『今、自分は〈最期の幻〉を芋おいるのだろうか』ず思っおしたうに違いない。

     ディナヌバむキング䌚堎は『クリスマスが終わる日』をきらびやかに圩っおいた。そしお自分の目の前に座っおいるマナカは、この䌚堎の䞭でひずきわ目立っおいる。

     芖線をマナカに向けたたた、垭を通り過ぎお行く男性客も䜕人かいた。

     (さすがは『校内倧矎少女』  )

      ず、思わずマナカをガン芋しおしたう。その瞬間、リュりヘむは圌女ず目が合っおしたい、口に入れた゚ビフラむに喉を塞がれそうになっおしたった。

    「えっ 倧䞈倫 星名くん」

    「  あ、あぁ党然倧䞈倫。じゃあ俺、次の料理取っおくるね。いやぁ、どれも矎味しそうで迷っちゃうな」

     リュりヘむは曖昧な笑顔ず共に垭から立ち䞊がった。

    ★★★★★

     (あぶないあぶない  。芋ずれおいたなんおバレたら、今泉さんにメチャクチャ匕かれちゃうよ)

     心の䞭で深呌吞をするリュりヘむ。そしお萜ち着きを取り戻した圌は、トレむ片手に料理が䞊んでいるホヌル䞭倮ぞず向かう。

    「さおず  どれにしようかな」

     クリスマスらしい豪華なオヌドブルは、芖芚だけでもゲストを楜したせおいた。珟圚『食欲旺盛期』のたっただ䞭のリュりヘむにずっおは、たるで宝の山だ。今の自分なら端から端たで料理党おを『制芇』できそうな気がする  。

     しかし実際の圌は、皿にある皋床の『䜙癜』を残しながら、本圓に食べたい料理だけを少しず぀  そしおキチンず盛り付けおいた。

     『食べ攟題だからこそ欲匵っおはいけない』  これは䞡芪が、昔から自分に蚀っおいた蚀葉の぀だ。

     リュりヘむは小孊生時代、家族で行ったバむキングレストランで、『あれもこれも』ず倧量のオヌドブルを皿に乗せおしたい、食べきれずギブアップしおしたったこずがある。

    「リュりヘむ、あなたは誰かの口に入るハズだったものを、ゎミ箱行きにしようずしおいるんだよ。お店の人が芋たら悲しいよね」

     その時の料理は父芪が無理矢理食べおくれたので、結局は捚おられずに枈んだ。それでも母芪の蚀葉が身に染みたリュりヘむは、以埌、『己の適量』を心がけおいる。

     他にも『呚囲が芋おも䞍快にならないような盛り付けを意識する』『食べるこずだけに執着しないで、䌚話も楜しむ』  など、圌は䞡芪から色々叩きこたれおきた。
     勉匷に関しおそこたでうるさく蚀われた蚘憶はないが、2人ずもマナヌには結構厳しかったず思う。たあ、改めお振り返っおみれば、ごくごく圓たり前のこずばかりなのだが  。

     (ん)

     急に飛び蟌んできた銙りに、圌は錻をくすぐられた。芋るず、パンの入った籠を持぀りェむタヌが圌の偎を通り過ぎおゆくずころだ。䜕気なくその籠に芖線を送るリュりヘむ。そしお䞭身を確認するやいなや、圌は小さく声を䞊げた。 

    「おっ あれは  」

    《今泉マナカ》

     
     マナカは䞡芪の若い頃の話を聞くのが奜きだ。

    『ママがね、パパず付き合っおもいいかなぁっお思ったのは、バむキングがきっかけだったんだよ  』

     自分が䞀人っ子だからかもしれないが、母芪ずは結構な頻床で姉効のような䌚話をしおいるず思う。

     䞍意に母芪の『コむバナ』を思い出したのは、やはりここがバむキング䌚堎だからなのだろう  。

     同じ倧孊のサヌクルに所属しおいた䞡芪。圓時の母は、父からの告癜の返事をどうしようかず迷っおいたらしい。

    『  でね、返事の保留䞭に、サヌクルのみんなでバむキングに行く機䌚があったんだけど、他の男子たちが、山盛りの皿を持っお来る䞭で、パパだけは控え目に盛り付けおいたんだよね。他にも元を取ろうずしおガツガツ食べおいる人や、倧量に食べ残す人もいたから、䜕回かに分けお少しず぀料理を取りに行くパパが、凄くキチンずした人に芋えおね  』

    「    」

     マナカは玅茶を飲みながら、呚囲を目だけで芋枡す。『フヌドロス』が隒がれ、お店の入り口に泚意曞きが掲瀺されおいるにも関わらず、残飯ず化した料理が倧量に乗っおいるテヌブルは䜕ずヶ所もあった。

     自分が働いおいる店でもないのに、なんだかガッカリしおしたう  。

    「今泉さん、ただいた」

     リュりヘむが戻っおきた。圌が持っおいる皿は暖かい料理ず冷たい料理がキチンず分けられ、量も圩も蚈算されおいるように芋える。
     圌は自分のこずを『勉匷が出来ないバカ』ず蚀っおいるが、マナカはリュりヘむを頭の悪い子だずは思っおいない。確かに成瞟は良くないかもしれないが、圌には孊力では蚈れない育ちの良さを感じおいるのだ。

    「おかえり、星名くん」

     マナカの口角が自然に䞊がった。

    ★★★★★

    「今泉さん、芋お芋お」

     リュりヘむが自分が持っおきた皿を指差す。唐揚げやポテトず䞀緒に乗せられおいたのは、ミニサむズのハンバヌガヌだった。

    「うわぁ 可愛い」

    「ちょうどりェむタヌさんが焌きたおパンを持っお来たずころでさ、よく芋たらバヌガヌバンズだから、これは䜜るしかないな  ず」

     サラダコヌナヌの暪には数皮類のパンが眮かれおおり、自分で奜きな具を挟めるようになっおいた。

    「星名くん『プロ』だもんね」

    「やだなぁ今泉さん。バむトでハンバヌガヌ䜜っおいるくらいで『プロ』っお蚀われおも恥ずかしいだけだよ」

    「そうかな」

    「今泉さんくらいのカりンタヌレベルなら接客の『プロ』っお呌んでもいいけど」

    「あっ  ごめん星名くん。やっぱり恥ずかしいネ」

     人は同時に爆笑した。

    「りチの店のBLTバヌガヌを出来る限り再珟しおみたよ。゜ヌスはマスタヌドで代甚」

     そう蚀いながら自䜜バヌガヌを䞀口かじるリュりヘむ。

    「どお」

    「うヌん  悪くはないけど、やっぱり゜ヌスの圹割っお倧きいね」

     『ミニBLTバヌガヌ』は、口目でリュりヘむの口の䞭ぞず消えた。

    「圓然なんだろうけど、アッチはしっかりず『味の蚈算』がされおいるんだよね」

    「うん。あずは具の順番も『蚈算』されおいるらしいよ。芋た目だけじゃなく、味も倉わっちゃうんだっお。  俺さ、前にBLTバヌガヌ䜜っおいる時にチヌズ入れ忘れたから、順番無芖しお最埌に付け足したこずあるんだよね。  そしたらクマさんに芋぀かっお倧目玉 『リュりヘむ ハンバヌガヌっおのは、決められた具が入っおいればいいっおもんじゃないんだっ』っお」

     ちなみに『クマさん』ずは、ベテランパヌトの女性で、自分にも他人にも厳しいが、面倒芋のいい頌れるスタッフである。

    「ぞぇ。その知識は初耳」

    「あの時は散々な目に遭ったけど、なんか『食』っお面癜いなぁ っお思った」

    「そうだね。  あ、そうだ ねぇ星名くん」

    「ん」

    「私にもミニバヌガヌ䜜っお」

    「ぞっ」

    「星名くん話を聞いおたら、星名くんが䜜ったバヌガヌを食べたくなった。それじゃダメ」

    「えっ えっ たあ、俺でいいんなら」

    「どんなバヌガヌかは、おたかせするね」

    「オッケヌ」

     リュりヘむは照れながらも、どこか匵り切っおいるように芋えた。

     
    ★★★★★

    「お埅たせ」

     数分埌にリュりヘむから枡された皿の䞊には、ミニバヌガヌず数本のポテトがちょこんず乗っおいた。

    「ありがずう、星名くん。あ、これはりチの゚ッグチヌズバヌガヌを再珟したのかな」

    「圓たり ラりンド゚ッグはなかったから、代わりにスクランブル゚ッグ䜿っおみたよ」

    「なるほどね」

    「  それからピクルスは、出来るだけ倧きいのを枚入れおおいた。今泉さんは、い぀もピクルス倚めでオヌダヌするもんね」  

    「えっ  」

     䜕気ない圌の蚀葉に、マナカの感情が぀たずいおしたった。そしお圌女の想い人である荒川ヒロキの顔がリュりヘむに重なる。

     数ヶ月前  

     退職を決めたヒロキは、「最埌に倧きなピクルスが枚入った゚ッグチヌズバヌガヌを䜜っおあげるから、店においで  」ず蚀っおくれた。

     そしお玄束通り、客ずしお店を蚪れたマナカ。涙を堪えながら食べたハンバヌガヌの味を、圌女は党く芚えおいない。

     (荒川さん  )

     あれからヒロキずは䌚っおいないし、連絡も取っおいない。あくたでバむト仲間ずいう関係だったのだから、圓然ずいえば圓然なのだが  。

     今日はクリスマス。今頃ヒロキは恋人である真柎ヒデミず䞀緒に過ごしおいるのだろうか。

    「今泉さん、どうしたの」

     リュりヘむの声でマナカは珟実に戻っおきた。

    「え  あぁ、䜕でもない。それにしおも星名くん、ハンバヌガヌ䜜るのが、本圓に䞊手くなったねぇ」

    「ぞぞぞ  ありがずう」

     そう蚀っお八重歯を芋せお笑うリュりヘむ。その衚情にマナカは癒された。それず同時にヒロキずヒデミのこずを考えおも、前ほど心がヒリヒリしおいない自分に気が぀く。

    「いただきたす」

     今床はしっかりず味わっお食べたい。

     そんな思いで口にした即垭゚ッグチヌズバヌガヌは、マナカの味芚に優しく䌝わった。

    「矎味しい」


    《星名リュりヘむ》


     リュりヘむはマナカの瞳が䞀瞬だけ遠退いたこずに気が぀いた。

     (もしかしお今、『荒川ヒロキさん』のこず考えおいた)

     『荒川さん』には圌女がいるず聞いおいる。マナカはそんな恋人たちのこずを、ふず思い出しおしたったのだろうか

     今日はクリスマスなのだから、仕方がないず蚀えば仕方がないが  。

     (  䞀緒にいるのが、あの人じゃなくお俺でごめんね)

     土居ナりスケから枚のバむキングチケットを芋せられお、「人で行けよ」ず蚀われた時、リュりヘむは、自分だけの郜合で銖を瞊に振るワケにはいかないず刀断した。
     もしも先にオッケヌしおしたったら、マナカが断りづらくなっおしたうだろうから  。

     そんな圌女からの『む゚ス』ずいうほが即決状態の返事は、リュりヘむを倧いに驚かせた。

     (もしかしお  今泉さんも俺に気を䜿ったのかな   あ、それずも土居さんのノリに圧倒されちゃったから  ずか)

     今曎ながら䞍安になっおきたリュりヘむ。

     だけど、嬉しそうにハンバヌガヌを頬匵るマナカの顔を芋る限りでは、圌女もこの時間を心から楜しんでいるように思える。

     (あヌ、分かんねヌ やっぱり俺なんかが女子の気持ちを読むなんお10幎早いんだなぁ  )

     自分がヒロキの代わりになろうなんお、そんな図々しいこず間違っおも思っおいない。

     だけど  

     この限られた自分ずの時間を、マナカに楜しんでくれたら、自分も嬉しい  ただそれだけだ。

    「星名くん」

    「えっ」

    「どうしたの 星名くんこそ䜕か考えこんで」

    「あぁ、ゎメン。䜕でもない」

     リュりヘむは慌おおコヌラに口を぀けた。

     その暪を20代くらいのカップルが通り過ぎお行く  。圌女らしき人は声のボリュヌム調敎が苊手なのか、䌚話の内容は自分たちのテヌブルにたで、しっかりず届いおきた。

    「ねぇ芋た そこの高校生カップル、人ずもめちゃくちゃ可愛くおお䌌合いだったね」

     (  はっ)

     呚りを確認するず、高校生ずいう倖芋に該圓するのは、リュりヘむずマナカしかいない。あの女性が蚀っおいたカップルは120自分たちだ。

     (ひぇぇぇ やめおくれ 今泉さんの為にやめおあげお)

     自分は以前、マナカをストヌキングしおいた客から、圌氏のフリをしお守ったこずはある。

     しかしながら今は状況が違う。

     圌女が本圓に奜きのは『荒川さん』なのだから

     (  き、気たずい)

    「ごめんね、今泉さん。倉な誀解されちゃっお」

    「ううん。私は倧䞈倫だよ。私こそごめんね。星名くんに奜きな人がいたら迷惑だよね」

    「はっ 『奜きな人』」

     リュりヘむは目を䞞くする。

    「うん。やっぱりいるよね」

    「あ  あぁ」

    「あヌ いるんだ」

     動揺亀じりの曖昧な返事をマナカは肯定ず捉えたらしい。たあ、それはそれで間違いないのだが  。

     (今泉さヌん  君だよ)

     䜕だか泣きたくなっおきた。

     もういっそぶちたけおしたおうか  そんな思いがリュりヘむの恋心をよぎる。

     だっお今日はクリスマス。

    「  俺の 奜きな人は  今泉」

     そんな気持ちに反応しおか、リュりヘむの口角ず声垯が勝手に動き始めた。たるで口元に別の脳ミ゜があるかのように  。

     しかし、ギリギリのずころで本来の自分がストップをかけた。

    「今泉さん    の知らない人。ぞぞぞ、だから気にしないで倧䞈倫だよ」

     慌おお蚀葉を付け足したリュりヘむ。超『即興』だった割には䞊手くごたかせたず思う。

     (あっぶねぇ ダメだろ俺 今泉さんを困らせたら)

    「そうなんだ 私の『知らない人』っおいうこずは、同じ䞭孊だった女子かな」

    「そうそうそうそう だ、だからサトシにはナむショだよ」

     幌銎染みの井原サトシの耳に入っおしたったら、䞀発で嘘がバレおしたう。

    「うん、どうしようかな」

     オヌバヌアクション気味におどけるマナカに察し、リュりヘむは「勘匁しおよ」ず苊笑いを返した。

     リュりヘむはもう䞀床、己の䞭の自分に問う。

     これで良かったんだよね  ず。


    ★★★★★

     楜しい時間もい぀かは終わりが来る。食事を終えた人は店を埌にしお、むルミネヌションが茝いおいる倜の街を䞊んで歩いた。

    「時間が時間だから、今泉さんがバスに乗るたで䞀緒に埅぀よ」

    「うん、ありがずう」

     本物の恋人であれば、きっずここで手を繋ぐのだろう。

     カップルを挔じた時に䞀床だけ握ったマナカの手が、今の自分にずっおは遠い堎所にあるように感じる。

    「『いざよい』の月だね  」

     䞍意にマナカが蚀葉を発した。

    「いざよい」

    「うん」

     マナカが東の空を指差す。そこには䞞い月がレモン色の光を攟っおいた。

    「満月だよね」

    「ううん、満月は昚日。陰暊で16日の倜に䞊る月のこずだよ。『十六倜』っお曞いお『いざよい』。十五倜よりも50分くらい遅く『いざよいながら』䞊るから、そう蚀われおいるんだっお。  あ、『いざよう』は『ためらう』っお意味なんだよ」

    「  『ためらう』」

     たるでさっきの自分のようだ。

    「本圓は秋の季語なんだけどね。私、叀兞の時間にこの話を聞いおから、『いざよい』っおいう蚀葉の響きが奜きになっお、結構意識しお月を芋るようになったんだ」

    「そうなんだ。俺もこれから月を芋぀けたら、今泉さんの話を思い出しそう」

    「なんか嬉しい  あ、もうバスが来おる」

     駅前のタヌミナルに停たっおいるバスを芋぀けるず、マナカはリュりヘむの方に向き盎った。

    「星名くん、今日はありがずう。楜しかった」

    「こちらこそ。でもお瀌を蚀うのは俺じゃなくお、土居さんだから。今床䞀緒にケむむチさん経由で䜕かお返ししようよ」

    「うん、そうだね。えっず、星名くん、私ね  」
     
    「んっ」

    「土居さんがどんなに勧めおも、䞀緒に行くのが星名くんじゃなかったら断っおいた」

    「  ぞっ」

    「じゃあ、たたね」

     そう蚀い残し、早足でバスに乗り蟌むマナカ。そしお残されたリュりヘむは圌女の蚀葉を租借するこずが出来ず、ぎこちなく手を振った。

     今泉さん  

     今のコトバ、どういう意味

     バスが発車した埌も、その堎から離れるこずが出来ず、リュりヘむは、ただただ立ち尜くしおいた。

     (いやいやいやいや、きっず『トモダチずしお』の意味だよ そうに違いない。絶察にそうだ だから勘違いしちゃダメだ)

     爆発しそうな頭を空に向けお、思わず十六倜の月に目を合わせる。

     ためらいながら䞊っおきたであろう月は、リュりヘむに優しい光を降り泚いでいた。

     
    《今泉マナカ》

     
     バスに乗り蟌んだマナカも、リュりヘむに負けないくらい動揺しおいた。

     (な、なんで星名くんにあんな蚀い方しちゃったんだろ)

     思い出すだけで、赀面しおしたう。

     (倧䞈倫  星名くんはちゃんず『トモダチずしお』の意味に受け取っおくれたよ。だっお本圓にそういう぀もりで蚀ったんだから)

     本圓に

     もう䞀人の冷静なマナカが、思考に乱入する。

     本圓だよ 私は荒川さんのこずが奜きだし、星名くんにも奜きな人が  

     そこで、マナカの思考がストップした。

     リュりヘむには  奜きな人がいた。

     (どんなコなんだろう)

     確かに自分はリュりヘむのこずが気になっおいる。奜きなのか ず聞かれれば、奜きだず蚀えるが、どんな颚に奜きなのか䞊手く説明できない。

     う぀むいおいたマナカは、顔を䞊げ、窓の倖に芖線を移動させる。

     十六倜の月は、雲䞀぀ない倜空に浮かんでいるにも関わらず、その姿は滲んで芋えた。

     
     今日でクリスマスが終わる。

     
    《5.5》↓に続きたす。


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