メインコンテンツへスキップ
見出し画像

酒と夜勤だけだったオレが、タワースタンプラリー20本を目指すことになった理由

    ー今年こそ、外に出ようー

    理由は単純だ。このままだと、去年と同じ一年になる。

    月日が早く過ぎて欲しい。魂胆はそこにもあったのかもしれない。
    うつ病で仕事ができなかった期間の借金の返済。
    突如として訪れたコロナの自粛と離職。
    離れて暮らす家族との距離と意見の食い違いでの疎遠など。

    やりたいことはあったが、やれなかった。打開しようとしたけど、何をやってもうまくいかない。
    「もういいだろ、許してくれよ」そのジレンマを、酒と睡眠で押し込めてきた数年間だった。

    だが、その苦難と後悔の中で、それは、ゆっくりと解消されていく。
    7年かけた借金の完済。お金に余裕ができた。
    うつ病から回復し自然に笑うことができるようになってきた。
    コロナも落ち着いて外に出ることを咎める人はもういない。
    何もできない枷が、ひとつずつ消えていった。

    とはいえ、そう簡単に動けるわけでもない。染み付いたルーティンとは恐ろしいものである。

    夜勤が終わって帰宅する。時刻は8時、外は朝の光で眩しいので、夜を装うため遮光シートと遮光カーテンで窓を覆う。電気がなければ真っ暗だ。
    仕事のストレスで気分が晴れない。家に着いたら出る気がしない。そういう人は多くいるだろうけど、自宅の前にある自動販売機に缶ジュースを買いに行くのも躊躇するほど、私は、もう何もせずに引き篭もって寝たいのだ。

    帰りがけに寄ったスーパーかコンビニで、買ってきた酒とツマミをパソコンデスクいっぱいに広げる。いつもの「今日でお酒さよならパーティー」の開催だ。

    動画を見るか、ゲームをするか。どっちで最後の晩餐を楽しもうか。
    そんな貧相な2択を楽しみに、私はモニターから出る光を見守る地蔵と化す。そして供物と強めの冷やをガブ飲みし、今日も気絶するように寝落ちするのだ。

    平日でコレ。休日はもっと悪い。

    時間はあるが起きていたくない、もっと寝ていたいので、普段、仕事の時間でも酒を飲んで眠り。目が覚めて「ああ、もうこんな時間だ」と、出勤の時間調整のために、また飲んで眠る。飲めそうなら、追いビールをしにコンビニにいく。そういう時に外出する気力はあった。

    当然、二日酔いで目が覚め、ブルーマンデーにデバフを追加し、吐き気と頭痛で苦しみながら楽しく仕事に行くのだ。

    毎週、毎月これの繰り返しだった。

    画像

    日々のどこかに「やりたいこと」を差し込もうとしていた時期もあった。Davinci Resolveで動画を作ろうと思ったこともある。SunoAIを駆使して歌や音楽を作ろうとも、Procreateでイラストや漫画を描こうとも思った。実際、少しずつ手を付けていた。でも、進まなかった。

    転がっている情報は多いが、それは私が今欲しい知識ではない。そのうち、どうすればいい?という疑問解決の検索が面倒くさくなり、「もういいや」と酒に手を伸ばし、明日やろうと先送りにする癖がついた。

    そしてそのうち、やろうとすること自体が億劫になった。

    ***

    動画を見終わり、食べ終わったプラスチックの容器を捨て、酒を飲み干し、ふと思う。
    このまま腐っていくんだろうな、オレ。
    絶望しているわけではない。ただ、数年間同じことを続けてきたから、さらに五年後も十年後もこの小さな部屋で同じことをしているんだろうな、という気がしてならない。それが良いことではないのはわかってはいる。

    しかし、今の生活は、まだまだ変わりそうにない。
    明日も明後日も仕事を終え、またここに帰ってきて変わらない日常を過ごすんだろう。

    新年を迎え、今年もこうなるんだろうな。と思いながら、
    年末年始の無駄に余っている暇な時間をフルに使い、PS5 のゲームクリアに熱くなっていた。

    そしてーーー。

    《《トロフィーGET!フルコンプリート!!!》》

    「うっし!」
    私は100時間以上かけて、また一つ、ゲームのトロコンを果たした!

    トロコンとはPSゲームのやりこみミッションのこと。与えられた条件を100%達成することで得られる勲章だ。
    やはりゲームは楽しい、そしてこのトロコンを果たしたというのは、実に達成感と満足感を得られる。
    別に見せる相手や、競う相手もいないのだけど、完璧主義な私にとって、完遂したという達成証明は恍惚である。
    どんな状態であっても掴み取ってみせるという野心がここにはあった。

    プロフィールのゲーム一覧に達成した100%の文字が並ぶのは、どんなことでもできる、生きている証みたいな感じがして心が高鳴る。次は何のゲームをコンプリートしよう。

    そして、ふと、思った。
    これを日常でやってみれないだろうか?
    そう、つまり、、、現実のトロフィー獲得だ。

    前々からRPGをプレイしていて、ゲームではこんなに世界を旅している。
    もっと新しい世界が見たいと駆けまわっているのに、なぜ、現実でできないのか?と、思っていたのだ。

    私は田舎から仕事の為に東京へ引っ越してきたおのぼりさんだけど、東京の街を歩くと言った観光的なものを未だにしていない。
    それは前述した内容のせいもあるけど、せっかく区に住んでいるのに、改めて考えると勿体無い。
    宝の持ち腐れとは正にこのことである。

    現実のトロフィーを獲得しに外に出る?これはいい企画じゃないかと思う。外に出ないのは単に目的がないからだ。そこに自分なりの行動にトロフィーをあてがって、それを達成するために動く。これ、どうだろう。

    「塔に登る」「山に登る」「観光地を回る」「記念品を手に入れる」
    内容をAIに送って、達成したと思う行動にトロフィーを作ってもらう。
    SNSで発信することで記録をつけて、やる気維持。
    これは確実に私自身の承認欲求を満たすことができる内容。
    しかし、もう少し何か証がほしい。行ったきただけでは本当にただの観光だ。

    そこで思いついたのが、記念メダルだった。
    各地の観光地に置いてある、あの金色の丸いやつだ。以前、勤めていたスカイツリーで休憩中に周り、このメダルが、お土産売り場と水族館、スカイツリーの展望台を登った限定仕様のメダルまであると知り、デザインの豊富さと収集癖を刺激されて気にはなっていた。
    ネットで調べると東京だけでも数十個の記念メダルが各地に散らばっているらしい。

    「そうだ、これを拾いに行こう!」

    集めるだけでいい。
    行けば手に入る。
    ゲームで言えば、エリア攻略の証みたいな感覚だ。

    そこで自分をゲームのキャラクターに見立ててとりあえず休日に行ってみることにした。

    画像

    手始めに、スカイツリーに登る。一度登ったことがあるが、記念メダルを手に入れるため、もう一度登った。
    仕事ではなく、観光として行ったスカイツリーは、また違った景色を楽しめた。

    チケットの予約をし、電車に揺られ、目的を達成する。
    私はそこに楽しみを掴みかけていた。
    そもそも、日が出ている街を散策するなんて久々だった。
    太陽の下を歩き続けるのはいつ以来だろう。

    ずしりと重みのある記念メダルが一気に8枚も手に入った。
    それを並べて見ていると、アイテムが埋まっていくようで楽しい。
    これでスカイツリーはフルコンプした!スカイツリー攻略だ!
    そんな思いが頭の中を駆け巡っていく。

    じゃあ次はタワーつながりで、東京タワーの記念メダルでも拾ってこようかな、多分、観光地だから置いてあるだろう、と検索していたら。

    新たな情報が目に入った。

    『オールジャパンタワーズ スタンプラリー』
    全国20箇所のタワーを巡るスタンプラリーで、コンプリートすると公式に名前が載る。ハンドルネームでもできるらしい。

    クリアすると公式サイトに名前が載せられる?

    「アリだな。」
    いや、イケるのか?県外にも行くんだぞ。山手線を回っていれば達成できるような簡単なものではない。
    これは難易度高すぎだろう。

    しかし、私の心はこのタワー攻略に興味を持ち始めていた。
    これはゲームに置き換えたところの、ストーリーの他にイベントが追加されたようなものだ。
    イベントをクリアするのもゲーマーの務め!

    脳内変換はすでに完了し、天秤は達成するということに思い切り傾いていた。

    できるのか?引き篭もりゲーマーの私に、、、。
    いや、問題ない!多分、イケる。
    根拠のない自信が私の後押しをする。

    予定や計画を立てることが下手で、
    始めることが苦手な私だが、
    走り始めた時の行動力だけは人一倍あると自負している。

    そして、なによりーーー。


    「オレは本来、動き回るのが好きなんだ!」キリッ


    こうして、オレのリアル実績コンプの旅が始まった。

    画像

    雪の積もる東京とは珍しいな。
    こんな日に東京タワーに来れたオレは、きっと特別な存在なのかもしれない。

    「なんて日を選んじまったんだ!」

    これは2月8日の赤羽橋駅を出たところで撮った写真だ。
    そして、この目の前に写っている家族はオレが赤羽橋駅に着いた直後のエレベーターから、ずっとオレの前を歩いている。

    オレが駅スタンプを押している間に抜き去り、それをオレが普通に脚力で抜き去りと、激しいデッドヒートを繰り返していたら。なんてことだ。もう、タワーが見えてしまったじゃないか!

    やるなじゃないか!完全にオレのRTAに参加してきている。
    いいぜ、こうなったら最後まで付き合ってもらうぞ!あの展望デッキまでな!


    ……そうか、ここの信号で曲がるのか。そうだよな、みんな東京タワーを目指しているってわけではないからな。

    「知らない家族とドッグファイトなどと、その気になっていたオレの姿はお笑いだったぜ」
    Bon voyage!!(良い旅をっ!)
    (肖像権防止にイラストにしてみたよ!)
    ***

    さて、今回の話。東京タワーへの登頂はこれが初めてではない。この時点だと、二度目だ!
    やり残したことがあるのでそれを終わらせにきたのだ!
    前回の登頂で、得たのは

    1、「記念メダル」
    ーーーーーーーー以上だ。

    記念スタンプも回収してるのだが、ちょうどスタンプ帳を忘れたので押せなかった。何しに行ったのだ。

    そして今回メインで狙うのはこれ、
    【All-Japan Towers Stamp Rally(オールジャパン タワーズ スタンプラリー)】
    https://www.japantowers.jp

    本格的に始めるぞ!早速、受付で300円で購入し、スタンプ帳のページをめくるぜ!ペラっ

    「All-Japan Towers Stamp Rallyとは、、一年間の期限付きで全日本タワー連盟の加盟タワーを巡るスタンプラリーです」
    、、、ああ、そうか一年縛りか。
    一年で列島をほぼ渡れというのだな、なるほど。

    相手を見てイベントを選ぶんだな(オレが)!
    外出を躊躇するオレだぞ!アウェー過ぎるだろう!
    ーだが、ブロックごとでも達成証は得られるらしいー
    良心的じゃないか。そういうことなら、最悪、イーストブロックだけでも攻略してーーーー。

    イーストロック
    ・東京タワー(東京)
    ・横浜マリンタワー(神奈川)
    ・千葉ポートタワー(千葉)
    ・銚子タワー(千葉)
    ・行田タワー(埼玉)
    ・さっぽろテレビ塔(北海道)
    ・五稜郭タワー(北海道)

    え?え?北海道?!北海道?!!
    「橋渡るってレベルじゃねぇぞ!!!」

    えぇい!!やってみるさ!

    画像

    メイン展望デッキに来たぞ。

    この寒くて雪降っている中、外に出たいと思う奴などいまい。「出たくねぇ!」と、ギリギリまで外出を拒んでいたオレを無理やり外に引きずりだして正解だった。休日だが、余裕で登れた。まぁ、朝イチのせいもあるが。

    さすがに雪深くて遠くまでは見れないな。だが、閉ざされた世界っていうか、「ここから先、帰れません」ってテロップが出るやつ。事件が起こりそうな洋画のオープニングっていうか、ワンダと巨像っていうか。雰囲気は好きだな。

    せっかくだから、東京タワーチャームと、ステッカーと、猫のぬいぐるみ(タワーにゃん)を購入した。
    あと、御朱印帳。旅をしながら、お寺で参拝して御朱印を集めるのも悪くないな。近くにお寺があるし、行ってみようじゃないかと、購入。

    さりげなく、何をイベント増やしているんだオレは。

    画像

    増上寺。今日の旅の最後の場所だ。

    綺麗に雪が舞っていてくれて嬉しいぞ。良い絵が撮れた。
    これも何かの縁だ。オレは宝物室とお墓を見に行くぜ。
    すろと、御朱印は計4つ手に入った。
    商品を売っている?所の窓口。これは書いてもらう。
    と、宝物室に入って、閲覧後にカウンターから頂ける。こっちは紙。

    よし、東京タワー編クリアだ!思い残すことはないな。チラッ

    、、、、、、【ノッポン公認 昇り階段認定証】だと!?

    東京タワーの600段の階段を、足で登り切った者だけに渡される認定証らしい。
    だが、確かに、足で登らなければタワーを攻略したとはと言えない!
    東京タワー、しぶとい敵?だ。しかし、それが確定した瞬間、不思議と気分が上がった。
    挑戦というのは、達成したその先に、次が待っているものらしい。
    まるでSkyrimだな。歩くたびにイベントが増えていく。

    出直すとしよう、どうやらオレは、ココにもう一度来なくてはならないようだ。
    何故なら、東京タワー。雪の日は外階段使えないからね!

    「全く、なんて日だ!!運が良いのか悪いのか、どっちかにしてくれ!」

    是非、運が良い日でお願いしたいと願いながら、オレは東京タワーを背に、吹雪く雪の中へと溶けていった。(正確には地下鉄に降りていった)

    ***



    一年縛りの【All-Japan Towers Stamp Rally(オールジャパン タワーズ スタンプラリー)】だ。
    一ヶ月一ヶ所を回ってたんじゃとても間に合わない。
    次は千葉ポートタワーと銚子ポートタワー、二つを一日で回ろうと思っている。

    次第に行動的になっていっているのを感じる。
    太陽を浴び、新しいことに触れることが脳にブーストをかけていっているのだろう。
    遠い過去のことに思える雪の日の東京タワー観光から。まだ1ヶ月。
    その間に、レジェンドトレインスタンプラリーで、神奈川、東京、埼玉、栃木、茨城、千葉を二日間で回りコンプリートしているというのだから、去年のオレからしたら考えられないことだろう。

    画像


    しかし、そんなオレでも悪天候には逆らえない。休みの前日、けっこうな雨が降っていた。
    「明日も雨かな。三連休だし、天気が良ければ千葉のタワー行くんだがな。でも最近、ずっと週末はミニ遠征ばっかしてたし、たまにはゆっくりと家で休んでいるのもいいかな」

    動き出せば強いオレだが、些細なことでやる気をなくし、しなくていいを探してしまう。
    根本は何も変わっていないのかもしれない。駄目な性格だ。
    こんなオレを許してくれ、、、。

    画像

    許された


    「良い天気だなぁ!来たぞ千葉ァァァ!!!千葉タワー攻略開始ィィィ!!!」

    まずは[千葉ポートタワー]を目指す。開放時間9時に合わせるため、7時から電車に揺られ、千葉みなと駅に到着!
    千葉みなと駅から、ちょっと歩き、開く3分前に到着。完璧なタイミングだったな!
    トイレに行って飲み物を買う余裕まであったぞ。

    画像

    細長い塔だなぁ、まるでブレードのようだ。タワー見えてるけど結構な距離かな?って思ったら割と近かった。距離感が狂う。
    朝早かったからか一着で入った。タワー登ってもオレしかいなかった。みんなきっと、前日の雨を警戒したんだろうな、残念、オレは来た!
    『誰もいないタワーって、自由に動き回れて、オレは好きです。』

    はははっ
    ーーーおっと、監視カメラの存在を警戒っ!

    画像

    横浜マリンタワー以来の海に近い道。空と海の青がとても綺麗だ。
    混雑が無かったため全方向を好きな時に好きなだけ見れた。
    風景は堪能した!後は千葉タワー記念メダルを回収するだけーーーー。

    画像

    うぁあああああああ!!!!!
    なんでだよぉ!!!

    フジテレビに行った時、無かったのはわかるよ!
    オレ、フジテレビ振替の休みの日に行ったから記念メダル売り切れで補充できてなくて取れなかったって、
    今日は違うだろ!
    なんで!なんで無いの土曜日に!今日、何曜日だと思っている!
    なんで恐竜なの!どこに伏線あったの!
    なんでトリケラトプスの方がないの!普通、ティラノサウルスが人気なんじゃないの!

    ツッコミどころ多すぎて楽しくなってきた!
    いや、正しくはNOだけどなぁ!

    というか、これ、補充されるんだろうか、、、。最悪、メルカ、、、えぇえ、、、。
    どのタワーもやり残しを残してくれおって!また、来るか?!
    今度は面白いイベント用意しておいてくださいね!
    で、もう今日やることないので、とにかく次![銚子タワー]行きます!

    ***

    ここでトラブルが発生し、千葉みなとからモノレールで移動しようとしたら、ChatGPTが「JRだ」「東京行きだ」と言い始めた。言われた通りに動いたら30分のロスだった。
    もうジェミニしか信じない、次の目的地への経路をスマホに打ち込む。
    銚子行きの特急で行く?よし、着いた!、、、、、で。

    「ジェミニ、特急券どこで買うんだ?!」
    「7番線で買える」
    「ここまでスマホだぞ、改札一回出るか?」
    「いや出なくていい、中央改札で買える」
    「(スマホ版)無いが?」
    「違った。みどりの窓口に行って」
    「(緑の窓口)無いが?」
    「実は駅で買わなくてもモバイルえきねっと、というものがあって」
    「ログインできないんだが?」
    「アプリではなくサイトに行って」
    「ログインを求めてくるんだが?」
    「こうなったらもう電車乗り込んでしまえ」
    「もう電車行ったんだが、あとJREのログインも何故かできない!」
    「じゃあ、パスワード忘れましたから変更をーーー」
    「改札出て[特急券+乗車券]買った方が速かったんちゃうんけ?!」

    [普通 銚子行き]

    「あ、これ、特急券いらないよね?」
    「いらない、でも長旅だぞ」
    「これで、いいっ、、、!!!(ていうか、これがいい)オレを惑わすのをやめろォーー!!!」

    窓の外を、千葉の風景がゆっくり流れていく。さっきまでスマホとにらめっこしながら走り回っていたのが、嘘みたいに静かだった。頭が、冷えていくのがわかった。
    急いでも、急がなくても、電車は同じ速さで走る。ならば、ゆっくり行けばいい。

    画像


    ーーーーーーーーー銚子です。

    うぅあ、疲れた、、、。
    ここに来るまでで一番疲れている。

    いらない精神力を使ってしまったが、道中の
    些細な会話から信頼を取り戻したオレ(たち)は仲良くタワーを目指す!

    「で、銚子タワーには、どう行くんだっけ?」
    「銚子に13時前についたと思うから、ちょっと早足でバス停に行って」
    「過ぎとるわ!!おのぉれぇぇぇ!!!」
    「ちなみに、次のバスは一時間後だ」
    「なんて酷い事をするんだ!うおおおっ!!(所作の綺麗な早足)
    これか?このバスでいいんだな?!ポート行きって言ったよね?」
    「千葉では、焦らせたな、それでいい。あとはゆっくり銚子タワーを楽しんでーーー」
    「おい待ってくれ!これ、距離によって金額上がる式のバスじゃないのか?!小銭が必要なんじゃ?!
    普段Suicaだから、今、小さいのそんなに無いんだけど!」
    「そうだね、でも大丈夫。それはSuicaが使えるから乗る前と降りる時にピッてやってーーー」

    「(ピッ)無いがっっ?!!ジェミニちゃーーん!!!?」

    「はーいジェミニだよ!元気いっぱいだねぇ!!!」

    ブォオオオオオッ(バス発車音)

    画像



    [銚子ポートタワー]からの景色です。水平線だぁ。ハハッ

    しかし、ここにアニメ聖地88のスタンプが置かれているとは、、、。
    都庁で、一個ゲットしていたが、まさか、またイベントが増えることになるとは、な。

    一通り見たな。銚子タワーは歩いて降りられるようだ。ならば歩いて降りる!信じられるのは、もはやオレの身体のみ。で、降りきって、帰ろうと思ったのだが時間が全然余っている。

    バスはまだ来ないし、どう暇を潰したものか。距離は?

    歩いて50分くらいか、、、。

    ーーーーーー歩こう!

    画像


    さよなら銚子タワー!

    さて今回、千葉タワーでは「スタンプラリーやってます」と言うと、
    「いつからやっているんだ」「スタンプ帳を開けぃ」「日付を書けぃ」「コンプか?」「紙を挟んで滲まないようにせい」と、今までのタワーに比べて凄いちゃんとしていた、、、。

    銚子タワーでは、「スタンプ帳を出せぃ」「よこせ確認するぞ」「いいだろう間違えて千葉の方に押すんじゃないぞ」「なおスタンプは2つある」と、これまた特徴的な受付だったなぁ。

    よし、これでイーストブロックは北海道だけだな。懸念だった銚子タワーがクリアできたから、何とかなるだろう!長い一日だったぜ!リアル実績は進んだ。今回は焦り回だったなぁ。

    ジェミニ、この記録で、実績トロフィーを考えてつけてくれ。

    「カタリさん、千葉エリアの二大巨塔攻略、本当にお疲れ様でした!
    今回は「AI(ジェミニ)とのデッドヒート」という、今までの旅で最大のイレギュラーが発生しましたね。ChatGPTに資金と時間を削られ、ジェミニにバスの支払いシステムで裏切られる……まさに「電子の迷宮」に迷い込んだ冒険者のようでした。
    「信じられるのは、もはや、オレの身体のみ」と悟り、階段を自力で降り、53分の徒歩を選び取るカタリさんの背中に、10kmランナーとしての真の強さを見ました。
    それでは、今回の混迷を極めた**「千葉タワー・ナビ崩壊リベンジ:リアル実績リスト」**を更新しました!」

    画像

    「無事にイーストブロックの「本土」を制覇されたのは流石です。残るは最北の地、北海道ですね。7月の遠征ではAIに頼りすぎず、カタリさんの「野生の勘」と「10kmランナーの足」を信じるのが正解かもしれません。
    本当にお疲れ様でした。まずはゆっくり休んで、小銭の補充(バス対策)とスマホの充電を!」

    千葉が遠いと思っていたのは、来たことがなかったからだ。来てみたら、電車に乗って降りただけだった。
    どこに行っても、それは変わらないのかもしれない。

    銚子から帰る電車の中で、スマホを閉じた。
    ジェミニにも、乗り換え案内にも、もう頼らない。窓の外に流れる千葉の夜景を、ただ眺めていた。

    今日、オレは千葉に来た。生まれて初めて。
    それだけのことなのに、なぜかひどく達成感があった。今日の記憶は、自分の足と、頭の中に刻まれている。

    水平線は、果てしなく平らだった。
    あの景色を見た瞬間、ふと思った。北海道も、たぶんあんな感じだ。行ったことがないだけで、行けないわけではない。電車に乗って、降りるだけだ。

    行くべきタワーがまだ残っている。行くべき城はある。山がある。知らない街がある。やることが、多すぎる。

    そういえば、と思う。
    自分がやりたかったのは、旅じゃなかったはずだ。動画を作りたかった。音楽を作りたかった。漫画を描きたかった。あの暗い部屋で、パソコンの前で、何度も思っていた。
    なのに今、オレは銚子からの帰り道で、次はどこに行って何をしようか考えている。

    この経験がやりたかったことへの実を結ぶことを願い。動き続けることで、自身を奮い立たせる躍動力になればいい、と。思っている。

    旅は予期せぬトラブルだらけ、まったく、計画通りにいかない。
    でも、外に出た。それだけは確かだ。
    酒で気絶していたオレが、知らない街を自分の足で歩いた。それが全てだ。難しいことは何もなかった。目的を作って、電車に乗って、降りた。迷って、焦って、AIに裏切られて、それでも着いた。
    動き始めると、世界は案外、広かった。
    観光じゃなく回収、旅行じゃなく遠征。

    画像
    画像
    画像
    画像
    画像
    画像

    さて、着いたぜ北海道!!!
    住み慣れた場所を離れての初めての二泊三日の宿泊旅だ!!
    怖ぇ、今回はどんなことが待ってるんだろ。
    とりあえず、絶対何かあるのはわかっている。

    まずは、札幌テレビタワーだな。
    続いて明日は五稜郭、それでイーストブロッククリアだ!オールジャパンタワーズスタンプラリー、コンプリートまで、あと、7つ!

    楽しくなってきたぜ!
    また案内よろしくジェミニ!!

    ーーーーーオレのリアル実績収集の旅は、まだ続く。

     
     
     
    Pilgrim Walker 塔と城を拾いに、全国へ。 観光というより回収、旅行というより遠征。 20タワー、日本100名城、御朱印を公共交通で巡る記録。 行けたら行く、ではなく。行くために組む。語 群青の遠征ログ。

    あなたへのおすすめ