
【詩的散文】|一歩と憂い
ちょっとした笑顔にある心の変化。
少し膝が外を向きながらも
一歩を踏み締める
大人にとって踏み出す一歩は平常運転。
けれど
彼らにとっての一歩は未知の世界。
少しの小さな石ころですら足の角度が変わる。
それほどまでに繊細な中で道のりを歩く。
興味関心はゴールテープのように
目的地に辿り着くこと
足よりも先に感情が大きく動く
微笑ましさを持ちながら側から眺める。
その必死さと愛らしさに
ハッとさせられるほどに
見つめていたことに気づく。
急に発する奇声も
口を見ても一本しか歯が生えていない。
街中にあるふとした出来事から浮かぶ記憶は
誰しもが昔に体験したことを想起させる。
大人になることは考えることが多くなるということ
先のことも今の現状も。
ただ、ゴールに向かって一歩を踏み締めること。
日々の中ではなかなかできない。
その今と彼らが持っている微笑ましさが
羨望のように映るのは
今を憂いているからなのかもしれない。
今日も見える風景から想起できる旅がある。
見えている世界はこれほどまでに美しい。
と感じられる日々はあっても良いものだ。