メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

くるくる回る倜

    ホラヌコンテストに応募しようず思っお曞き始めたんですが䞇文字以䞊の制限で諊めた䜜品です。先に確認しずくべきだった 。暇぀ぶしにどうぞ。※ お颚呂に入ったあずに読んでください。


    「シュポッ」


    猶ビヌルから攟たれた音が、八畳䞀間の郚屋に響き枡る。


    散らかった郚屋。


    脱ぎっぱなしの服の山。


    そこに芆いかぶさる氎色のワンピヌスドレス。


    今日は、芪友の結婚匏だった。


    母から貰ったワンピヌスドレス。


    萜ちないシミが぀いたのはい぀からか。


    ドレスに付いた茶色いシミを眺めながら・・・


    汗をかいた猶ビヌルを口元に運ぶ。


    唇に觊れた冷たさに觊発されお、思わず目を閉じる。


    この瞬間がたたらない。


    「っぷはぁああ」


    気が抜けるず、アンテナが働くようになる。


    ふず、廊䞋のほうが気になった。


    うっすらずした暗がりの向こう偎。


    わざずらしくおでこに手を圓おお、目を现める。


    ほら、やっぱり。


    玄関のドアガヌドを閉め忘れおる。


    「よっこいしょ」


    疲れが溜たった半身を持ち䞊げ、玄関たで歩く。


    ドアガヌドをロックしお、来た道を戻る。


    もう䞀床座り蟌むず、急に気持ちよくなっお。


    ぀い䞡手が床を滑り、う぀䌏せになっおしたった。


    ・・・お腹がくるしい。


    仰向けに反転しお、倧の字になった。


    「結婚かぁ・・・」


    芪友のりェディングドレス姿を思い出しながら、芋䞊げる倩井。


    改めお芋るず、向こう偎が地面のようにも芋える。


    このたた足を䞊げたら、䞖界がひっくり返ったりしないだろうか。


    ・・・んなわけないか。


    ・・・


    ふず気が付くず、腕が痺れおいた。


    どうやら、眠っおしたっおいたようだ。


    デゞタル時蚈を確認するず0時45分を指しおいる。


    倉な時間に寝おしたった。


    こうなったらもう寝られないだろう。


    朝たでコヌスだ。


    シャワヌを济びたあず、プリンでも食べお。


    ドラマの続きでも芋ながら倜を明かすずしよう。


    干しおあるバスタオルを手に取り颚呂堎に向かう。


    台所の前はごみ袋のせいで隙間がわずか30cm。


    カニ歩きで進み、掗面所のドアノブに手をかける。


    その時、背䞭を這うような嫌な予感が走った。


    玄関のほうにゆっくり目を向ける。


    垰宅埌に絞めたドアガヌドは、締たっおいる。


    でも、䞊䞋に蚭眮されおいる぀のサムタヌン錠。


    そのうち、䞊偎のサムタヌン錠が瞊になっおいる。


    ぀たり、開いおいるのだ。


    「え」


    シヌンず静たった廊䞋に、少しだけ緊匵感が走る。


    掗面所のドアノブから手を攟し玄関に身を乗り出す。


    巊手を壁に぀いお䜓を支えながら、右手で䞊のサムタヌン錠を締める。


    「カチャッ」


    ・・・


    なんで、䞊のサムタヌン錠が開いおるの


    ドアガヌドを締めたずきに気づかなかった


    こんな近い䜍眮にあるのに


    ・・・泥棒


    ・・・


    「んなわきゃないか」


    うそぶいた蚀葉が、廊䞋に挂う重たい空気を吹き飛ばした。


    そもそも。


    ドアガヌドを締めた時の私は、うたた寝するほど疲れおいたのだ。


    サムタヌン錠が開いおいるこずに気づかなくおも䞍思議じゃない。


    きっず最初から、䞡方ずも締め忘れおいたのだろう。


    党郚の鍵を再床確認し、気を取り盎しお掗面台ぞ。


    バスタオルを掗面台の脇に眮き、掗面台の鏡で自分の顔を芋る。


    倉な時間に寝たせいで、むくむくだ。


    服を脱ぐず、思ったより寒い。


    そそくさず颚呂堎に入り、折れ戞を閉めた。


    党身をざっず掗い流し、シャンプヌず髪の毛をかき混ぜる。


    額から垂れおきた癜い泡が目に沁みお、思わず目を閉じる。


    かなしいかな。


    そんな時に限っお、ふずさっきのこずが気になっおしたう。


    埌ろを振り返る。


    颚呂堎の折れ戞のガラスはモザむクがかかっおいお殆ど芋えない。


    誰かが通れば、かろうじお色の倉化でわかる皋床だ。


    でもだからこそ、なんずなく色が倉化しおいるようにも思えお。


    そのたびに、折れ戞をおそるおそる開けおみる。


    誰もいない。


    い぀もはトリヌトメントをするのだが、今日はいいだろう。


    ボディヌ゜ヌプをいそいそず党身にぬりたぐっおシャワヌで流す。


    適圓な氎切りで、氎浞しのたた、珪藻土マットに乗り䞊げる。


    タオルを䜓に巻き付け、廊䞋に身を乗り出しお玄関を確認。


    誰もいない。


    髪の毛から滎り萜ちた氎滎が、フロヌリヌングの䞊を跳ねる。


    今床は郚屋の方が気になり、濡れた床で滑らないように進む。


    柱の陰にも、ベットの䞋にも、誰もいない。


    ホッず胞をなでおろし、掗面所に戻ろうずしたその時。


    私は蚀い知れぬ恐怖を感じお、顔を䞊げられなくなった。


    さっき、廊䞋に人がいないこずを確認したずき。


    玄関のサムタヌン錠がなにか・・・


    開いおいたか閉たっおいたか


    それはわからない。


    でも・・・


    サムタヌン錠が䞊䞋逆向きになっおいた気がする。


    顔を䞊げお確認すれば枈む話なのに、顔を䞊げられない。


    その映像の蚘憶が、あたりにも鮮明だから。


    確かに、サムタヌン錠の向きが違った。


    暎れだす心臓を抑え蟌むようにしながら、ゆっくりず顔を䞊げる。


    䞋のサムタヌン錠が


    瞊に


    開いおいる。


    その瞬間。


    䜕か動いたような気がしお、芖線を向ける。


    「それ」は、玄関のドアの隙間から䌞びおいた。


    針金のような现い・・・


    最初、「それ」は止たっおいたように芋えた。


    でもゆっくりず動き出しお。


    旋回しお、内偎ぞず倒れこんでいった。


    「・・・コツン。」


    ドアガヌドが倒れお、玄関のドアを叩いた。


    その瞬間、それたで硬盎しおいた心臓がドクンドクンず激しく暎れだしお、溢れんばかりの血流が䜓䞭を駆け巡った。


    最埌の䞊のサムタヌン錠を開けられおしたったら・・・


    フロヌリングを蹎った自分の右足は、思った以䞊に力匷かった。


    私の䜓は宙に攟り投げられ、玄関の壁に激しく打ち付けられた。


    「ガンッ」


    あたりに激しい衝突。


    痛みがわからない。


    もしかしたらどこか骚折したかもしれない。


    だけど・・・


    私は震える右手を必死に持ち䞊げ、ドアガヌドを戻した。


    次の瞬間


    「ガタヌン」


    トタン屋根がアスファルトに萜䞋したような激しい衝撃音。


    ひんやりずした冷気が流れ蟌んで、私の腕に觊れおいく。


    玄関が、開いおいるのだ。


    10cmほど。


    私はあたりの恐怖で、尻もちを぀くようにその堎に倒れこんでしたった。


    開かれたドアの隙間から、目が離せない・・・


    真っ暗な深淵から、こちらを芗いおくる者が誰なのか


    芋圓も぀かない。


    秒くらい、開いおいただろうか。


    それずも、ほんの秒皋床だっただろうか。


    定かではない。


    しかしドアは、ゆっくりず、閉じおいった。


    ふず我に返り。


    私は玄関に飛び぀いお、䞊䞋のサムタヌン錠を力匷く締めた。


    「これじゃダメ・・・」


    台所たで走り、戞棚の奥にあった緑色の逊生テヌプに手を䌞ばす。


    玄関に向かいながら、逊生テヌプを力いっぱいに䌞ばす。


    ドアガヌドもサムタヌン錠も䜕重にも固定する


    気が狂ったように、瞊から暪から、テヌプを巻き付けた。


    ふず気が抜けお、䜓の力が入らなくなっお床に倒れこむ。


    「っはぁ、はぁ・・・」


    逊生テヌプで緑色に染たった玄関のドアが私を芋䞋ろしおいる。


    右手で掎んでいた逊生テヌプがこがれおコロコロず転がった。


    玄関の壁に圓たった逊生テヌプは、匧を描くように旋回しお。


    やがおその堎に静止した。


    錓動がおさたり、冷静さを取り戻すず。


    私はあるこずに気が付いた。


    玄関ずは反察偎。


    郚屋のほうで。


    䜕か物音がする。


    背䞭の向こう偎。


    でも、振り返るこずはできなかった。


    充満した生ぬるい空気でわかっおしたったから。


    私以倖の誰かが、もう同じ郚屋にいるっお。



    あなたぞのおすすめ