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手間でも食べたい|春・初夏の面倒食材ランキング

    シリーズ 「ちょっと聞いてくださいよ」
    カフェで、飲み屋で、しょうもない話をしたい。

    ちょっと聞いてくださいよ。
    下処理が面倒だけど、食べたいからがんばれる食材ってないですか。
    春から初夏にかけて、そんな食べ物が多い気がするんです。
    食べたくて買うんですけど、食べる前に毎度ちょっとつらい思いをしています。

    ではここで!
    春・初夏の面倒食材ランキング、いってみましょう!

    第5位  ミニトマト

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    最初から低いハードルで、すみません。
    今日、近所のスーパーでミニトマトが今季最安値だったんです。
    そうなるとたくさん入ってるのを買っちゃいますよね。
    少しでも長持ちするように、買ってきたらすぐに40〜50個分のヘタを取らねばなりません。
    これは心穏やかに手を動かせば終わります。
    ミニトマトは夏のイメージですが、ここ数年今の時期が一番味が濃くて甘い気がします。
    面倒レベルは序の口。日常的な手作業。

    第4位  スナップエンドウ

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    ヘタの部分をポキッと折って内側の筋を取って、反対側も折って外側の筋を取る。
    3つくらいまでなら楽しいんですけど、その後は無心ですね。
    特に途中で筋が切れてしまった時の敗北感。
    でもこれは座ってテレビでも見ながら作業できるのが救いです。
    軽く茹でて炒め物にすると甘くて歯ごたえがよくておいしいですよね。

    第3位  甘夏・八朔

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    面倒レベルが急に上がりましたね。
    瀬戸内海周りに田舎があると、柑橘類系は時期になると箱でやってきます。
    分厚い皮の上と下を包丁で切って、横に切り込みを入れて、手でがしがしむきます。
    小房に分けたら袋の上部をハサミで細く切って、ひとつひとつ薄皮をむきます。
    手が果汁でベタベタ。
    1個で12房くらいでしょうか。
    最後はしんどくなって実がぼろぼろになったりします。
    これは勢いでやり切る作業ですね。
    でも皮をむいた瞬間に台所中に広がる甘酸っぱい香りが好きで、また手に取っちゃいます。

    第2位  いわし

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    あぁぁ、面倒くさいの代名詞みたいなの来ましたね。
    私は包丁で開く派です。
    軽くウロコを取ったら頭を切り落とす。
    お腹の真ん中から肛門に斜めに切れ込みを入れて、そこから包丁を滑り込ませて開いていく。
    片面も同じように。
    一度に10匹くらいさばくのですが、毎回最初の5匹は練習状態で骨に身が残ってしまう。
    なかなか上手にさばけないのでまな板は血みどろ。
    未だにクオリティが安定せずつらい。
    でも最後に背骨をポキッと折って取るのは気持ちいい。
    今の時期は脂がのっていてふっくらして食べ応えもあって、梅干しと炊くとほんまにおいしい。

    第1位  ボイルホタルイカ

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    面倒レベルとおいしさレベルがどちらも高くて堂々の1位。
    小さなホタルイカを1匹ずつ、目を取り、足の真ん中にあるくちばしを取り、胴体の真ん中にある軟骨を引き抜く。
    一度に30匹くらい。
    手はぬるぬる。
    細かいものを探して取り除く作業なので意外と集中力を求められます。
    10匹過ぎた辺りで毎回後悔します。
    なんでこんなもん買ってしまったんや…。
    でも見かけたら迷わず買ってしまう。
    噛んだ瞬間に濃厚なワタの旨みが口の中に広がるのを、知っているから。


    どうですか?
    仕事で疲れて帰った後にはやりたくない、面倒なやつらですけど、どれもほんまにおいしいですよね。
    この時期台所で能面みたいな顔になりながらこいつらとやり合っています。

    これらの作業をしている時、なんだかとても孤独な気持ちになります。
    世界で今、私1人がホタルイカの軟骨を引き抜いているような寂しさ。

    でもなんだかんだ言っておいしいは正義なので、今後もおもしろそうな面倒食材があれば挑戦したいと思っています。

    おうちで使っているものに、そんな食材ありませんか?
    他の人も能面顔になっていると思えば、少しは心強くいられるかもしれません。


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    シリーズ「ちょっと聞いてくださいよ」#20
    久しぶりに誰かとごはんに行っても、うっかり子どもや仕事、健康の話をしてしまう。
    もっとしょうもない話がしたい。
    カフェや飲み屋で、ダラダラおしゃべりする感じでお付き合いください。
    目次はこちら

     
     
    📒かすみを食べて生きる(完結):40代で脳梗塞(ワレンベルグ症候群)を発症。嚥下障害となる。食べることを取り戻すまでのリハビリ入院日記。 📒ちょっと聞いてくださいよ(連載中):カフェで、飲み屋で、子ども・仕事・健康以外のしょうもない話をしたい。

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