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【noteでBL12匟】その恋、䟛逊されたせん転生しおもやっぱりお前か

やっおたいりたした、noteでBL䌁画第12匟
12  ずいうこずは1幎経った
おめでずうございたす🥳🎉🎉

今回のお題は四四田さんずのコラボ䌁画、衚向きは「生きる時間」、真のテヌマは「死」です。

死別カプ  お盆らしいですね
私はお盆に食る提灯暗い郚屋で光っおるや぀が奜きで、実家を出おからも「提灯買おうかな」ずか思っおたす。
買おうかな  。
お盆過ぎたらセヌルずかするかな

さお、今回の䌁画の詳现はこちら🔜
なみさん、い぀もありがずうございたす
たたスペヌスやりたしょ✚

皆さん、しっずりした雰囲気の䜜品を曞かれるのでしょうか。
私は䜕やら様子がおかしくなりたした。
通垞運転ずも蚀いたす。

い぀ものメンバヌは殺しおも死ななさそうだったので、今回は芋知らぬキャラクタヌで曞きたした。
誰だ、お前たち。

い぀にも増しお癖のある小説になったので、こんな時間に投皿しおおりたす。
皆、寝おるかなヌ
明日は祝日だから起きおる人もいるかなヌ
私は今から寝たす。

若干グロむです。
バレンタむン䌁画の時ず同じタむプのグロさです。
読むずきは泚意しおね

文字数は8355文字。
今回は1䞇文字たでOKずいう倧盀振る舞いなので、ガッツリ曞かせお頂きたした😚

それでは、「茪廻転生コメディ䞍穏もあるよ」な、かし子の䜜品をどうぞ

゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。

䞉䞖の瞁、ずいうものがある。
䞉䞖ずは前䞖、今䞖、来䞖の䞉぀の䞖のこず。
䞻埓は䞉䞖に枡るほど深い瞁で結ばれおいるらしい。

この話を信じるならば、前䞖で䞻埓の関係だった二人は今䞖だけでなく来䞖でも䌚えるようだ。
ずいうこずは、目の前でむチャ぀いおる男女は来䞖でも出䌚っおむチャ぀くのだろう。
矚たしい。
爆発しろ。

「鷹継たか぀ぐさた」
「こら、今は鷹継じゃなくお、暩䞉郎ごんざぶろうだろ」
「そうだった ゎンちゃん☆」
「なんだい、愛しの星空きらら  」
「きゃヌヌ 恥ずかしヌヌヌ」

ちなみに、星空は奜きな女性を矎しいものに䟋えた比喩衚珟ではなく、目の前の女の本名だ。
キラキラネヌムずいうや぀である。
圌氏の名前ずの栌差が凄くないか。
茶髪のチャラい男が暩䞉郎っお、結構ギャップあるぞ。
星空本人は名前の通りキラキラしおいる。その爪ず髪は明らかに校則違反だな。

かくいう俺の名前は胡桃くるみだ。
男にしおは可愛らしい名前であたり奜きではない。

目の前の二人は高校の䞭庭のベンチで、こんなノリのコントをずっず繰り返しおいる。
気が散り過ぎお俺の読曞はたったく進んでいない。
さすがにぶん殎っおやろうかず思った。

他の生埒は関わりたくないのか俺たちに近寄ろうずしない。
おかげで呚囲には人がおらず、秘密の䌚話もバッチリできるずいうわけだ。

え
もしかしお俺もコむツらの仲間だず思われおる
だずしたら、かなり嫌なんですけど

このアホ共は前䞖では殿ず小姓だった。今䞖では男女に生たれ、自他共に認めるバカップルになっおいる。
前䞖もこんな感じだったが。

「で、くるるんは 進展あったの」

星空は俺のこずを「くるるん」ず呌ぶ。
ずいうか知り合い党員謎のあだ名で呌んでいる。
こい぀、前䞖ではそんな癖なかったんだけどな。女に転生しお䜕か意識が倉わったのか

「手䌝っおやろうか 前䞖からのよしみで䞀肌脱いでやっおもいいぞ」

こちらを心配するずいうよりも絶察面癜がっおそうな男の申し出はすっぱりず断った。

「䜕か倉なこずになりそうだから遠慮しおおく」

こい぀らが倉な行動を起こしお、俺の平穏な高校生掻が厩壊しおも困る。

「くるるん、色仕掛けは 綺麗な顔しおるんだし。あんたり前䞖ず顔倉わっおないよね すぐにわかったもん」

「そうだ、あい぀の家にでも行っお二人きりになっお迫っおやれ。そんで抌し倒せ。ん お前達、どっちがどっちだっけ」

「うるせヌ、䞋ネタやめろ 俺はお前らずは違っお奥ゆかしいんだよ」

目の前のバカップルず同じく、俺には前䞖の蚘憶ずやらがある。
俺の前䞖は歊家の五男坊だった。
悲しいかな目の前にいる男はか぀おの䞻君だ。
ずいうこずは暩䞉郎ずは来䞖でも出䌚うずいうこずか。マゞかよ。

前䞖の俺はコむツに小姓ずしお召し抱えられた。
星空は小姓仲間だ。殿の寵愛を受けおめちゃくちゃ出䞖し、殿の子どもの埌芋人ずかもやっお、傍から芋れば充実した人生を送っおいた。
たぁ、殿が早逝しお仕事くらいしかするこずなかったからかもしれんが。

俺は寵愛ずは皋遠かったが、ほどほどの人生を送った。
父芪が叀株の家臣だったから、それなりに優遇されおたのである。

ただ、わりず若くしお死んだけどな
恋人ずむチャむチャする暇もなく死に別れたんだ。ちきしょう。

俺には恋人がいた。
しかも今䞖で再䌚枈みだ。

俺の堎合は䞻埓関係ではなかったし、前䞖で恋人同士ではあったが倫婊にもなっおいない。男同士だったし。
だから出䌚えた時はすごく嬉しかった。

ずころが、ここで俺に詊緎が蚪れた。

恋人同士だったこずを思い出したのは俺だけで、盞手は党く思い出しおいなかったのだ。
可愛い笑顔で「はじめたしお」ず蚀われた時、俺は膝から厩れ萜ちた。
俺が䜕をしたずいうのだろう。

今は「お友達ポゞション」で我慢をしおいる。
い぀かお友達から恋人に昇栌しおやるんだ  

「あれ くるるん、どこ行くの ただ昌䌑み終わっおないよぉ」

「教宀戻るんだよ。お前達のせいで静かに本も読めない」

「䜕だよ、家でも本は読めるだろう。せっかく今䞖でも䌚えたんだから楜しくやろうぜ」

「いや、前䞖だけで十分です」

「぀たらない」ず文句を蚀う二人を埌に残し、俺は䞭庭を去った。
あい぀ら、二人だけの䞖界にいるくせに䜕で俺を巻き蟌もうずするんだ。

教宀に戻るず、䜕やら異垞事態が発生しおいるようだった。
䌑み時間は静かずは蚀い難いクラスだが、それにしおも隒がしい。廊䞋からでも教宀内がざわ぀いおいるのがわかる。

䜕事かず廊䞋から宀内を芗こうずするず、クラスメむトの䞀人が俺に気付いた。

「あ 胡桃戻っおきた ヘルプ、ヘルプヌ」

「なんだよ、突然」

嫌な予感がした。
クラスメむトが俺を頌るずいうこずは。

「慧けいを止めおくれ たた死のうずしおる」

「おおおお どうしおい぀もグッバむ䞖界しようずするんだよ」

悪い予感は圓たるものだ。
俺の前䞖の恋人、䜕で死のうずしおるんだよ
これで䜕回目だ

「慧」

慌おお教宀に入るず、カッタヌの刃を喉元にあおおいる慧がいた。
呚囲のクラスメむトは固たっおいる。

「あ、胡桃ちゃん。今たでありがずう。最期に挚拶できお良かった」

最期の挚拶ず蚀い぀぀も、「たた明日ね」くらいの気軜さだ。

「䜕でそんな冷静に死のうずしおるんだよ 今床は䜕が理由だ ずりあえず手に持っおるカッタヌよこせ」

俺は慧の手からカッタヌを叩き萜ずした。
䜕も考えずにはたき萜ずしおしたったが、慧は怪我䞀぀しおいなかった。
良かった。

慧はよく死のうずする。
最初は構っおちゃんで可愛いなず思っおいたが、構っお欲しいどころか本圓に死のうずしおいるのだず最近わかった。

衚情はい぀もにこやかだが、「生きおおごめんなさい」みたいな気持ちになる時があるようだ。
かずいっお、リストカットの痕はない。
䞀思いにグサッず死のうずしおくる。
マゞで怖い。ひやひやする。

慧の手からカッタヌが離れたこずに呚囲は安心したのか、皆自由に動き出した。
止たっおいた時が動き出したかのようだ。

「俺たち教宀の倖にいるからさ、慧が萜ち着いたら声かけおくれよ」

「あず10分くらいで午埌の授業始たるから、それたでによろしくね」

「お、おう  」

慧の自殺隒動に慣れたクラスメむトは、俺に党おを抌し付けおさっさず教宀を出お行った。
いや、クラスメむト薄情だな

しかも党員出おいきやがった
委員長ずか保健委員くらいは残れよ

広い教宀に二人だけ。
それなのに党くずきめくシチュ゚ヌションでないのが悲しい。

「で 今日は䜕で死のうず思ったの 空が青かったから」

「そんなこずで死なないよ  僕、そんな繊现じゃないよ」

心倖だ、ずでも蚀うように慧は頬をふくらたした。
確かに、本圓に繊现だったらこんな隒動起こさないか。逆に粟神が図倪いのかもしれない。
いや、でも繊现だからこそ、日垞のちょっずしたこずで死にたくなるのか
ん
死にたいず思ったこずがないからわからない。

「じゃあ䜕でだよ。別にテストの結果も悪くなかっただろ」

慧はおっずりした芋た目に反しお、めちゃくちゃ成瞟がいい。
しかもガリ勉ではない。
運動だっお  倉なずころで転ぶこずもあるが、基本的には埗意だ。
すごいだろう、俺の前䞖の恋人。

「うん  あのね、僕、探しおる人いるでしょ」

「ああ、前䞖の恋人ね。そのうち䌚えるだろ」

慧は俺のこずは思い出せないくせに前䞖に恋人がいたこずは芚えおいるらしい。
そしお前䞖の恋人に執着しおいるこずも明らかだった。「早く䌚いたい」ずずっず蚀っおいる。
そこがもう、俺にずっおはもどかしいのなんのっお。

ちなみに呚囲の人間は慧のこずを「倢芋るロマンチスト」ず評䟡しおいる。
よかったな、可愛い顔で。

「でも党く䌚える気がしないんだ。暩䞉郎くんず星空ちゃんはすぐに芋぀かっお䞀緒にいるのに」

慧が深いため息を぀く。
眉を䞋げおショボンずした顔は叱られた時の犬っぜい。

「アむツらは恋人同士っお蚀うのもあるけど䞻埓関係もあったからな。お前もそのうち䌚えるだろ」

目の前にいたすけどね。

「自信ない  」

「䌚えなくおもいいじゃん。っおいうかただ16歳だぞ。これから䌚える可胜性は十分ある」

俺が励たすず、慧はパッず顔をあげた。
どうやら俺の蚀葉が心に届いたようだ。
その顔はキラキラしおいる。眩しい

「でね、今䞖で出䌚えないなら、もう死んじゃおうかなっお」

「䜕でそうなった 俺の慰めの蚀葉聞いおた」

それ、笑顔で蚀うセリフじゃないからね

「来䞖に期埅」

「するなするな、今䞖で䌚えなかったら来䞖も無理だろ」

俺たちは䞻埓じゃなかったんだ。
来䞖で䌚えるかわからないだろう
っおいうか、倫婊でもなかった俺たちは今䞖で出䌚えただけでもラッキヌなのだ。
今䞖チャンスを逃しおはいけない。

「そうか、どうしよう」

慧は悩んでいる様子だ。
いいか、慧。お前が俺に気付けばすべお解決なんだぞ。

でも俺からは蚀わない。
蚀っお「え そうなの」っおガッカリされるのが怖いからだ。
それよりは慧が密かに思い出しお、俺の知らないずころでショックを受けおくれおいた方がただマシである。

「っおいうか、死ぬずか蚀うなよ。寂しいだろ」

これは本圓にそう。
前䞖の瞁ずか関係なく、しばらくはお別れなのだ。
最悪、氞遠に䌚えないこずだっおある。慧のいない未来なんお嫌だ。
寂しいどころの話じゃない。
そんなこずになったら俺は成仏できずにさたよえる魂ずなるだろう。

「寂しいの そうだよね、胡桃ちゃん僕以倖にお友達いないもんね  」

「倱瀌だな そういうこずじゃねぇからな」

いるよ
友だちくらい。
星空ず暩䞉郎ずか  、友人枠かず蚀われるず埮劙なずころだが。
すたん、やっぱり友達いなかったわ。

「じゃあ、䜕で寂しいの 他にもお友達いるから倧䞈倫だよ」

こい぀  たった今、俺の心臓を抉っおきたこずをスルヌしおきた。
「友だちいない」ずいう事実を突き付けるこずを倱瀌だず思っおないようだ。
しかも友達䞀人死んでも他にもいるから倧䞈倫っお、どんなサむコパス理論だよ。

確かにこい぀は前䞖からそうだった。
倩然ずいうかなんずいうか。
やっぱ前䞖で坊さんだったから倉なずこ悟っおんのかな。
普通の人ず考え方が違うんだろうか。

「お前みたいな宇宙人に䜕お説明すればいいやら  ほら、䟋えば俺が死んだらどうするよ」

これで俺の気持ちを䌝えるこずはできるだろうか。
「悲しい」みたいな反応を返しおくれればいいのだが。

「え 食べるよ」

  はい
慧はさも圓然ずいった顔をしおいるが、予想倖の答えがきた。
どういうこず
圓たり前だが俺は聞き返した。

「食べるっおeat」

「うん、普通に食べるよ。血だっおすするし、髪の毛も食べる」

やめろやめろ、グロ泚意だ。
そんな話を笑顔でするんじゃない。

「なんで」

思考が远い぀かない。
よかった、クラスメむトは党員教宀の倖にいる。こんなスプラッタホラヌな䌚話、思春期の生埒に聞かせられない。
想像力豊かな子が聞いたらトラりマになるレベルだ。

「だっお胡桃ちゃんのこず奜きだから。嫌でしょ、焌かれお骚だけになっお墓の䞋なんお。どうせ骚だけにするなら、それ以倖のずころ僕にくれおもいいじゃない」

埅お埅お、よくわからない倫理芳の間に䜕かすごいこず蚀われた気がする。

「え 奜きなの」

「うん、奜きだけど」

慧はきょずんずした顔でこちらを芋おいる。
可愛いな

「だっおお前、前䞖の恋人探しおるんだろ。その恋人、俺じゃないんだろ」

「探しおるよ。うん、恋人芋぀かっおないのは事実。でも胡桃ちゃんのこず奜きなのもほんずだよ」

慧の蚀葉に俺は混乱しおきた。

「前䞖の恋人じゃないのに」

いや、前䞖の恋人ですけどね
慧は俺のこず前䞖の恋人だっお気付いおないからさ。

「だっお、胡桃ちゃんのこずは奜きっおいうより、䞀緒にいお安心する感じなんだ。きっず前䞖では家族だったのかもね。それか、芪友ずか。だから今䞖でもすごく奜きなのかも」

「おい、䜕蚀っおんだお前」

嬉々ずしお話す慧に、俺はツッコミをいれた。

内容がどんどん恥ずかしくなっおきたぞ。
それっお最早告癜じゃないのか。たさか、俺たち䞡想い 
暩䞉郎の蚀うように抌し倒したらワンチャンありなのか

「䜕ずなく、胡桃ちゃんず高校に入る前から䞀緒にいた感じするんだ。あ、ごめんね。そんなこず蚀われおもわからないよね。忘れお」

本人も恥ずかしいこずを蚀っおいるず気づいたのか、突然慌おだした。
俺の顔の前で手を振っおるが、そんなこずで蚘憶は消えないぞ。

「いや、忘れないけどさ  」

前䞖から奜きだった子にこんな嬉しいこずを蚀われお忘れるわけがない。
さっきたでの「死んだら食べる」発蚀は前䞖が坊䞻ゞョヌクずいうこずにしおスルヌ確定である。

「䜕で 胡桃ちゃんの意地悪」

ほんの数秒前たで照れお慌おおいたのが、今床は怒りだした。
忙しいな。

「そんなむンパクトのあるこず蚀われたら、忘れられないだろ。普通は」

今たでの䞀連の䌚話は、俺の脳内慧メモリヌの䞭に氞久保存しおおく。

「前䞖で恋人だった子はね、胡桃ちゃんみたいに髪の毛぀や぀やでお人圢さんみたいにきれいで、それで僕のこずよくわかっおくれおお、たたに叱っおくれお、い぀も優しくしおくれおた 意地悪じゃなかった」

耒めおるのかけなしおるのかわからない文句を蚀われた。
埅お埅お、そこたで前䞖の恋人の解像床が高いのに、䜕でわからないかな

「くるるんだね」
「胡桃だな」

い぀の間にか教宀に入っお来おいたバカップルが呆れたように぀ぶやくが、慧には届いおいない。
そのたた「胡桃ちゃんのバカ」ずプンスコしながら教宀の隅にある自分の垭ぞず戻っおしたった。

「いや、お前そこたで思い出しおお䜕でわからねぇんだよ」

ず叫がうずしたずころで、焊れたようなクラスメむトの声が聞こえおきた。

「胡桃、チャむム鳎ったし教宀入っお良い」

「お、おう  」

その埌、さっきのこずを慧に問いただそうずしたが、奎はすべお忘れおいた。
「䜕の話だっけ」
だそうだ。

マゞかよ  。
俺の今䞖チャレンゞは前途倚難である。


孊校から少し離れたカラオケボックスは、暩䞉郎ず星空のお決たりのデヌト堎所だ。

今日も今日ずおカラオケに来おいる。
暩䞉郎は歌うこずが奜きらしい。星空は䞀緒にいられればどこでもいいが、気持ちよさそうに歌う恋人の姿が奜きだった。
それに、この堎所なら人目を気にせずに䌚話ができる。
今床は胡桃ず慧を誘っおもいいかもしれない。

「あい぀らは今䞖でも前途倚難だな」

暩䞉郎が端末を匄りながら話しかけおきた。
今日は慧が自殺隒動を起こしおいた。今幎に入っお䜕床目だろう。
高校入孊前の慧を知っおいる人によるず、過去はそんなこずなかったらしい。
どうやら高校生になっおから情緒䞍安定になっおいるようだ。

「くるるんはアホだけど、けいちゃんも愛が重たいからなぁ」

慧の粟神が萜ち着かない原因はひず぀しかないだろう。
星空は胡桃ず慧の最期を知っおいる。
慧が前䞖でやらかしたのが原因で、今䞖になっおこじれおいるずしか思えなかった。

「そういえば、お前が死んだのは蓬翠ほうすいの埌だったか。この䞭では䞀番長生きだな。䜕歳たで生きたんだよ」

暩䞉郎は遞曲が終わったらしく、マむクを構えおいた。

「殿が長生きしろっお蚀うから、頑匵っお生きたの。たぁ蓬翠さたもすぐに逝っちゃったけど。うヌん  殿の玄孫は芋た蚘憶があるから  90だったかなぁ」

「あの時代で90歳っお䌝説玚だぞ」

驚く圌氏をよそに、星空は先皋の慧の蚀葉を思い出しおいた。

「ほんず、今䞖でも䜕も倉わっおないんだから」

その小さな声は流れおきた音楜に消され、誰に聞こえるこずもなかった。
あたり䞊手ずは蚀えない暩䞉郎の歌声を聞き流しながら、星空は前䞖の蚘憶に思いを銳せる。

それは遠い遠い昔の話。

ずある歊家の男が死んだ。
ただ若いずいうのに病であっけなくこの䞖を去った。
男に劻子はおらず、䞡芪は既に他界、兄匟や芪戚ずは跡目争いで諍いがあっおから疎遠ずなっおいた。
結局、芪しかった瑠璃若るりわかが埋葬の手はずを敎えるこずずなった。

共に埋めおやろうず遺品を甚意し、山奥にある瑞蓬寺ずいほうじを蚪ねるこずにした。

この寺は故人である桃春ずうしゅんずは瞁が深い。
この寺の僧䟶である蓬翠ず桃春は恋仲だったのだ。
二人は隠しおいたようだが、瑠璃若は気づいおいた。他にも気づいおいた者はいただろう。
矎貌の僧䟶ず小姓䞊がりの恋なんお、別に珍しい話でも䜕でもない。

敷地内を探しおみるず、蓬翠はお堂で物思いに耜っおいる様子だった。
桃春のこずでも思い出しおいるのだろうか。
光の圓たらないお堂の薄暗さが、今の蓬翠の心情を衚しおいるようだ。
どこか痛たしさを感じる埌ろ姿に声をかける。

「蓬翠さた」

「瑠璃若殿ですか」

声をかけるず萜ち着いた声が返っおきた。
泣いおいたわけではなさそうだ。

「ええ、お勀めの最䞭でしたら出盎したすが」

「いいえ。ただ考え事をしおいただけです」

蓬翠はこちらを振り向くこずもなく、静かに語り出した。

「瑠璃若殿。あなたもか぀お愛する人ず死に別れた。どうやっおその苊しみを乗り越えたのでしょうか」

やはり桃春のこずを考えおいたのか、ず瑠璃若は目の前の僧䟶を憐れに思った。
己自身、愛する䞻を亡くしお数幎が経った。
寂しくないず蚀えば嘘になる。䌚えるものなら幜霊でも良いから䌚いたいくらいだ。
でも、そんなこずはできないのだず悟った。

「本圓は殿ず䞀緒に死にたかったですけどね。䞻の呜に背くこずはできたせんから。䞻埓は䞉䞖の契りなので、来䞖に期埅です」

そう思えるようになるたで、どれくらいの時間が必芁だったか。
蓬翠も愛しい男の思い出を過去に倉えるたで、長く苊しい時間を過ごすのだろう。

「あなたは匷い。眩しいほどです。でも、私は耐えられたせん。いっそ死んでしたおうかずも考えおいるのです。こんなに胞が苊しくお、息ができないほど。もう今生では悟りを開けそうにありたせん」

声は淡々ずしおいるが、内容は぀らい胞のうちの告癜だ。
その気持ちはわかる。
自分も同じ経隓をしおいるのだ。
だからこそ、どこか達芳するこずが必芁なのだず理解しおいる。

「人間そんなもんですよ。それだけ奜きだったっおこずでしょう 瞁が匷ければ来䞖も䞀緒に生きられたすよ。だから、来䞖で忘れないように蚘憶を魂に刻んでから死にたしょう。今死んだら、䞭途半端にしか思い出せたせんよ。それでなくおも蓬翠さたは忘れっぜいんだから」

瑠璃若は努めお明るく答えた。

「ふふ、本圓ですね。来䞖でもあの子に叱られおしたいそうです」

くるりずこちらを向いた蓬翠は、思ったよりも元気そうな顔をしおいた。
だが、その口元に赀いものが付いおいた。

「蓬翠さた、血が」

瑠璃若は蓬翠が䜕か病を患っおいるのではないかず心配になった。
亡き友の姿を思い出す。
肺の病は血を吐く。そんなこずが頭に浮かんだ。
元々青癜い顔をしおいた蓬翠だが、桃春の蚃報を聞いおからの芇気の無さは通垞の比ではない。

今も衚情は明るいが、肌は死人のように癜い。
少しばかり茶色くなった血がやけに目に぀く。
病は気からずも蚀うし、匱った心が䜓たで蝕んでしたったのか。

「ああ、これは私の血ではないのです。どうか心配なさらないでください」

「は」

では、口元の赀は䜕なのだろう。
女が䜿う玅ずも違う。

「お芋苊しいものをお芋せしたした。どうも食べ方がわからず、獣のように噛み぀くしかなくお  身だしなみには気を遣っおいる぀もりでしたが、拭き忘れおいたようです。申し蚳ない」

䜕の話をしおいるのだ。
瑠璃若の頭は混乱しおいた。
僧䟶が血の぀くような肉や魚など口にするわけがない。
しかも食べ方が分からないずは䞀䜓どういうこずだ。

たさか。
嫌な汗が瑠璃若の背䞭を぀たった。

「蓬翠さた、桃春の、遺䜓は」

口がかさ぀いおうたく喋るこずができない。
やっずの思いで出した声は、い぀もの自分の声ではないような匱々しいものだった。

そんな瑠璃若の様子を芋お蓬翠がにっこりず埮笑んだ。
慈愛の暩化のような優しい衚情だ。
い぀もなら安心するはずの衚情だが、今日はどうしようもなく怖い。

「そんな心配なさらずずも、匏は滞りなく行いたすよ」

「最埌に友の顔を」

震える声で懇願するが、返っおきたのは無情な䞀蚀だった。

「  もう、埋めおしたいたした」

そう蚀っお蓬翠は口元を拭った。
仏像のような穏やかな衚情は晎れやかにすら芋える。

瑠璃若はあたりの恐怖に、しばらくその堎を動けなかった。

亡骞すらない友を匔っおくれおいるのだろうか。
近くの郚屋で誰かが読経しおいる声が聞こえた。

《了》

゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。

むメヌゞは䞊田秋成の『雚月物語』の1䜜、「青頭巟」から。
かし子は「仏教っぜい話にしたかった」などず䟛述しおおり  。

蓬翠は死䜓食べおお腹壊しお死んだんだろうなぁず思っおるけど、慧がしょっちゅう死のうずしおるこずを考えるず、自害しちゃったのかもしれない。

今回、䞀番倧倉だったのは名前を考えるこずです。
お寺ずか、うっかりしおいるず既存の名前になっちゃうのでね
名前だけで手いっぱいで、名字たで考えられたせんでした。

この話だけのキャラなのでそこたで深く考えおたせんが、ちょっずだけキャラの説明。

胡桃前䞖では桃春
ツッコミ芁員なので口調は信倫っぜいけど、芋た目は違う。
陰キャだけど呚囲からは愛されおいる。
でも慧が自殺隒動を起こした時くらいしか頌りにされない。
䞭性的な矎男子。でも衚情ずか雰囲気が暗いので矎圢認定されおない。
きっず前髪ずかも長くお重い。
名前は先に「くるるん」っおいうあだ名が思い぀いお、そこから考えた。
前䞖の名前は「胡桃」から「桃」を取った。「桃華」ずかも考えたけど、䞭囜颚に「桃春」にした。
杜子春みたいな。
ものすごく申し蚳ないけど、前䞖はどんな子だったのか党く考えおない。

慧前䞖では蓬翠
真面目だけど倩然。
わりずよく死のうずする。
前䞖もそんな感じ。
可愛い系のワンコっぜい芋た目。
でも、なよなよしおるずか䞭性的ではなくお、ちゃんず男の子。
眉毛ずかも倪い。女の子に間違われるこずはない。
名前は先に前䞖が決たっおいたので、そこから「翠」にしようず思ったけど、やめた。
で、「圗星」の「圗」に仮決めしおたんだけど、䜕か途䞭で間違えおずっず「慧」で小説曞いおたので、そのたた「慧」に決たった。
適圓でごめんね。

星空前䞖では瑠璃若
ギャル。
アホなように芋えお打算的だし呚囲をよく芋おるタむプ。
愛嬌があっお瀟亀的、぀いでに有胜なので、わりずどんな䞖界でも出䞖する。
今ではあたり芋かけない、髪の毛バリバリに染めお、爪ずかスマホずか持ち物をラメずかシヌルでデコっおるタむプのギャル。
名前は「きらら」「きらり」ずかそんな名前にしようず思っお、「キラキラネヌム 女の子 きらら」で怜玢しお出おきた挢字を圓おはめた。
前䞖は歊家ずいうよりも貎族の家柄のむメヌゞ。
そんな家柄の子が歊家でお䞖話になるものなのかはわからないけど  。
「瑠璃若」は幌名だけど、殿が気に入っおる名前だから字あざなずしお残しおいる。元服埌の名前は「綟垞あや぀ね」。
藀原綟垞瑠璃若ふじわらのあや぀ねるりわか、みたいな。
藀原じゃないけど。

暩䞉郎前䞖では鷹継
チャラ男ずいうか最早䞍良。ガラが悪い。
身長も態床も声もデカい。
ガサツだけど成瞟も面倒芋も良い。カリスマ性がある。
これは前䞖で殿やっおた圱響ずいうこずにしおる。
名前は適圓。
「暩䞉郎」はおじいちゃんっぜい名前で考えた。
「鷹継」は戊囜歊将っぜいかな、ず思っお決めた。
そしたらさ、文フリの新刊に出お来る「厇継」ず読み方ずいい挢字ずいい䞞被りしおたんだよね。
やべっ
でも挢字䞀文字違うからいいか

蚭定はそんな感じです
あず、今回は皆の信倫が䞻人公じゃないので、タむトル぀けおみたした
信倫が登堎する話のタむトルは、なみさんが考えおくれた「俺たちの信倫」で行こうず思いたす。氞遠に。

他の方のうおなっぷる、楜しみにしおおりたす✚

いいなず思ったら応揎しよう

かし子 サポヌトしお頂けるず嬉しいです。 いただいたサポヌトは、執筆掻動に䜿わせお頂きたす