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芋出し画像

䞀幎前の出来事

    8月の䞊旬、颚呂䞊がりにスキンケアをしおいるず、
    腕の先が埮かに癜んだ。
    なんず腕に癜髪が
    ただ頭が真っ黒なのに、なんずず思ったが
    皮膚も癜んでいたので、もしや癜斑かず
    取り敢えず爪先で摘んでグッず匕っ匵った。
    なんずプッず埋没した2本目の癜い毛が同じ毛穎から出おきた。
    癜髪のくせに耇数毛なんお力匷い ずおもいながら匕っ匵る。
    ポッ、ポッ、ポッ 、どんどん毛が出おくる 
    倪い毛も出おきた。完党に埋没しおいお、芋えない先端は皮膚を内から刺し、ワッず驚愕ず痛みで声が出る。その時やっず皮膚䞋に、倪い毛を䞭倮にたくさんの毛が生えおいるのが芋えた 
    少し冷や汗をかきながらも倪い毛をグりッず匕っ匵るず、ポっず党貌が出おきた。
    いやぁ、それず蚀わず䜕ず蚀うか、信じられないがそれは、玛れもなく真っ癜な矜根だった。
    倧きさは2センチに満たない。ああ、これが埋没しおいたから呚りの皮膚が癜く芋えたのか、などず珟実離れした状態を抑えるようにやけに他人行儀な気持ちだった。
    なぜ突然矜根が、ずいうか私から生えたのか、矜根は匕っ匵っおも皮膚を攣っお抜けなかった。
    ひずたずズボンを履いお、スマホで調べながらリビングぞ移動
    「皮膚 矜根 埋没」「矜根が生えた」「人間 矜根」 スピリチュアル、フィクション、神話、どう調べおも人間から矜根が生えた、なんお実䟋はなかった。
    困った。䜕もしなければ普通に痛くもないし、小さいからすごく目立぀わけではない。しかし、なんで矜根が぀いおいるんですか、なんお聞かれたらどうしたらいいんだろう。ずいうか、治そうにもどこに行けばいいんだ実䟋がないのに。ずいうか䞀぀矜根が出おきただけで、治す
    いや、だけではないな。しかし 
    どんどん、どんどん、どうしたらいいが募る 気づいたら23時過ぎだった。 たずい、早寝早起きを心がけおいたのに。
    なんだか、色々考えお頭がぐちゃぐちゃで痛くなった。
    このストレスで抜けおくれ なんお思いながらその日はトコに぀いた。

    思いも虚しく、矜根は増えた。
    毛を腕から匕っ匵っお出そうが出すたいが時間が経぀ず矜根は勝手に生えおくるため、いっそ抜こうず粟䞀杯力を蟌めお匕っ匵ったが、悔しさず痛みで目に涙が滲んだだけだった。
    腕の癜髪、もずい矜根は䞀日〜3本のペヌスで増えた。腕が癜くなるのにそう時間はかからなかった。
    もちろんそんな腕では倖に出れない、かず蚀っおこんなク゜猛暑に長袖を着るなんお ず思ったが、そんな考えは3日埌にはなくなっおいた。
    通勀は倧倉だ。クヌラヌが効いおいるずはいえ、倏の満員電車で長袖は酷だった。䌚瀟でも完党に浮いおいた。なぜこの猛暑に長袖昚日たで半袖だったのに、ずいう自分に察する違和が蚀わずずも聞き取れた。
    実際、同僚に螏み蟌たれた。
    「お前、長袖着る前、バンド゚むドずか貌っおたよな誰かに暎力振られおるずか じゃない、よな」
    確かに、矜根が目立぀前は隠すためにバンド゚むドを貌っおいた。
    この流れだずDVを受けおいるように感じられるかも、ず焊った。いっそ、こんな心配しおくれるや぀には打ち明けおしたおうか、ず思ったが、すんでのずころでやめた。
    実はここたでで、私は誰にも盞談できおいなかった。しかし、1ヶ月匱をすぎるず、巊腕はほが䟵食、かろうじお逃れおいた右腕にも目立぀矜根が増えおきた。
    流石に、このたた䞀生隠しおいくなんお䞍可胜だ。今のずころ党く実害はないが、誰から芋おもキミが悪い、治療があるならすぐに受けたいし、仮に治らない病気だずしおも病気だず分かるず、分からないよりかは䜕ずなく萜ち着く 
    調べに、調べたくっお、私は1週間ほど悩んだのち、少し郜心の皮膚科に行っおみるこずにした。
    スマホで予玄をずり、電車で向かう 
    着いたのはいいのだが、やはりすごく䞍安だった。
    こんな腕を芋たら自分が医者だったずしおもキミが悪いし、仰倒しおしたうず思う でも行く他ない
    埅合の廊䞋で問蚺祚を曞かなければいけなかった。これは困った。たさか、「矜根がはえたから」なんお曞けば、きっず受付の時点から腕を芋せるか、すぐに出おいくかの二択を迫られるだろう。だが他に客がいるのに出すこずはリスクがあるかもしれない 
    ダメも承知で受付医に「䞊手く蚀えないので、先生に盎接芋せお症状を蚺断しおもらうのは無理ですかね」ず聞いおみた。
    䜕ずいうこずだ、通っおしたった。
    思った以䞊にスムヌズに蚺察宀に通れおしたった。
    緊匵で手汗が滲む。蚺察しおくれた先生はHPをみおいたので知っおいたが少し若めず蚀っおも40くらいだった。
    「実は なんか1ヶ月くらい前から腕から異物が出おきお、皮膚ず繋がっおいるんです。」
    「異物」
    「なんずいうか 矜毛っぜい感じで、もしかしたらただの皮膚の䞀郚、かもなんですけど」
    「な、るほど。ずりあえず、患郚を芋せおもらうこずは出来たすかね」
    ここで袖を捲るず、先生は䞀息぀いたあず、少々お埅ちください、ず郚屋を出おいっおしたった。
    マズむな、ず思った。別に悪いこずをしおいるわけじゃないのに、䜕ずなく、あたり人に知られたくない。先生以倖にも觊れわたり、他の患者から、別の人に なんおこずになったら怖いな、などず気が萜ち着かなくなった。
    しばらくするず先生が戻っおきお、なにやら腕に觊ったり、感芚などを聞いおきた気がするが、ずにかく䞀刻も早く垰りたくなっお、あたり蚘憶が残っおいない 
    垰りの電車を降りたずころから、なんずなく頭がはっきりしおいる。人に教えるこずが初めおだったため、䜕かずんでもないこずをしたのでは ずハラハラしだした。
    翌日からも仕事だった。もしや誰かの耳に觊れ、私に矜根が生えおいるず知られたら、倉に扱われやしないか、どうしよう、ずドキドキしたが、特に䜕ら環境の倉化は感じなかった。
    その1週間埌あたりから、なんずなく胞や腕が突っ匵るような感芚があった。そしお、頭がクリアになったような感じがした。

    しばらく、熱が続いた。私は䌚瀟を䌑んだ。有絊を消費したかったし、䞁床いいのだろうが、少しもったいなくも感じた。
    そしお、以前よりも圧倒的に胞がデカくなっおいる。乳房、ではなく、肋骚胞筋が倧きくなっおいる感じだった。もはやこの数日間で矜根は錻先たで埋たっおいた。
    皮膚科からは予玄する際に䜿ったアドレスに䜕件かのメッセヌゞが入っおいたが、返答するこずはなかった。
    9月24日、腕や目が焌けるような、熱゚ネルギヌのようなものを感じた。
    痛くはなかったが、ムズムズするような、いい気分ではなかった。
    9月27日、筋肉が硬い、䜓が動かしづらく、喉が締たっお声が出しづらい。
    これでは歩くこずもたたならない。
    10月2日、筋肉痛が萜ち着いたため、ガサガサず音を立おる身䜓を党身鏡で芋おみるず、芋事なたでに真っ癜な矜毛で芆われおいた。
    鳥人間だ 気持ち悪いな、ずいう気持ちず裏腹に、これで飛べるならあのコンテストに出れる、のかいや、そりゃ違うだろ。なんお倱笑じみたこずを考えるしかなかった。
    10月4日、栌段に目が良くなった気がする。
    近県なので、ここだけが倉わっおくれたらよかったのに、なんお思った。
    いや、今だから思えるだけで、圓時は盞圓参っおいただろう。
    10月17日、完党に、人間でなくなった。
    骚栌は曲がり、嘎が口を芆い、䜓も幟分か小さくなった気がする。
    ずっくになっおいただろうが、私は気狂いになった。自分の圢盞が恐ろしくお、ずおも死にたくなったが、党く、この姿ではどのように死んだらいいか分からなかった。
    他の動物が自殺をしないのは、死に方が分からないからじゃないか、ず思った。それずも目を逞らしおいるだけか。
    そういえば、この時点でもうい぀倖に出たか芚えおいなかった。
    10月䞋旬、かな。いや、11月。
    もう䜕日も飯を食っおいなかった、この姿でなにを食べたらいいのかわからなかった。なにも分からなかったず思う。
    恐ろしくお、膝を抱えるようにしお寝お、時々䜕故か残る人間の脳で珟実を思い出し、泣いた。
    私は以前、鳥を芋お、犬を芋お、他の色々を芋お それになりたい、ず思った。
    なにも出来おいなかった。この時も、これ以前も、 なんだ、私は、倉わらないんじゃないか。

    肌が湿っおいた。
    鳥にも、肌があるのか。芋えないから知らなかった。
    いや、知っおいたけれど、でも、なんか気持ち悪くお、考えたこずなかった。
    生きおいるのかな。
    死んだら、肌が湿るずか、ある
    肌はぬめりを垯びおきた。
    鳥の肌っおぬめっおるのなんか気持ち悪くお、
    考えたくないな。
    固たっおきた、気がする。䜕が皮膚矜根液䜓なにが、

    私を抜けお、ポッず出おきた。

    抜け殻な私は、圢䜜られ、蚘憶がずめどなく繰り広げられる脳で、「鳥も脱皮するんだなヌ」なんお、たた考えおいた。
    内臓が出来おいく、
    筋肉繊維が音を立おる、
    脂肪が固たる、
    皮膚が重なる。
    あ、盲腞をなくすこず、できたかな、
    なんお出来䞊がっお柔らかい県球に早朝の朝日を映す。
    窓が開いおいる。い぀開けたっけ。
    芋られたかな、鳥だった姿。
    あれ、私は、今できたのに、鳥だったの
    窓蟺から顔を出す。
    あ、たずいかな、
    いた、どんな顔しおるか分かんないけど。
    あ、鳥、
    朚に止たっおる。
    君は私かな。
    飛ぶ。
    仲間ず。
    すごいな。
    私も、鳥になっおみたいな

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