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特等席

    今日も遅くまで机に向かっていた
    電気を消そうと腕を伸ばしたとき
    ふと背中に視線を感じた

    ゆっくり振り返ると
    小さく光る点がふたつ
    目が合うと大きなあくびをした
    きっとわざとあくびをして見せたんだ
    やれやれようやく消灯ねって

    そのまま回れ右をしてベッドへ向かう
    足先を布団の中へ滑らせて
    身を捩りながら口元まで毛布を手繰り寄せた
    枕が頭の重さでずんと沈む
    そこへトンと音もなく小さな足が着地した
    当たり前のように頭を私の顔の横へとねじ込んでくる
    毛布を持ち上げるとスルスルっと流れるように潜り込んで
    腕を開くよう手で掘って急かす
    脇のところで丸くなり
    喉をゴロゴロと鳴らしながら更に体を縮めると
    そのうちどちらともなくすうすうと寝息が聞こえだす

    おかえり、この場所へ
    おやすみ、また明日

    晴埜粉雪

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    チタン 2021.9


     
     
     
    愛すべき犬猫たちと出逢い それまで当たり前に見ていた風景の美しさに気がつき自然や季節の移ろいに目を凝らすようになりました 天国へ見送った子との思い出や 今過ごしてる日々のことを時に詩のように言葉を綴りたいと思っています 現在夫婦と犬と猫2匹 北海道で暮らしています《やすきち》

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