メインコンテンツへスキップ
見出し画像

おちゃめなふたごの自尊心

    子供の頃、「おちゃめなふたご」が大好きだった。
    イギリスの寄宿舎で暮らす少女たちの物語だ。

    アリスンという少女は、優しいけれど甘えん坊で、ふわふわしていた。
    周囲から、自分がない、と言われていた。

    信じていた先生に裏切られたとき、
    初めて自尊心を知る。

    自尊心とは何だろう。
    感覚が追いつかなかった。

    疲れたときに、スパに行く。
    お気に入りのスパがある。

    少し不便なところだが、岩盤浴とリラックスルームが好みだ。
    頭の芯から緩みたいときに行く。

    便利なところにあるスパにも行った。
    スタッフは少ないが、設備などは、かゆいところに手が届く徹底ぶりで、コンビニスパのようだ。
    客も多く、人気がある。

    いらっしゃいませ。
    ありがとうございます。
    お体の調子、いかがですか。

    そんな言葉が、私をふわっと温かい場所に連れて行く。
    大切に扱われる感覚。

    そこを通り抜けたあとは、少しだけ違う自分になっている気がする。

    自分の目でものを見る。
    言葉が心の芯から出る。
    人の言葉に汲々としなくなる。

    これが、自尊心というものか。
    まだ、分かっていない気もする。


    *

    この作品は「日常の薄皮をなでる」シリーズの一篇です。
    他の作品もよろしければ。

     
     
    日常の薄皮をなでるように。 どう生きれば、自分の人生を生きたと言えるのか。 そんなことを考えています。

    あなたへのおすすめ