
おちゃめなふたごの自尊心
子供の頃、「おちゃめなふたご」が大好きだった。
イギリスの寄宿舎で暮らす少女たちの物語だ。
アリスンという少女は、優しいけれど甘えん坊で、ふわふわしていた。
周囲から、自分がない、と言われていた。
信じていた先生に裏切られたとき、
初めて自尊心を知る。
自尊心とは何だろう。
感覚が追いつかなかった。
疲れたときに、スパに行く。
お気に入りのスパがある。
少し不便なところだが、岩盤浴とリラックスルームが好みだ。
頭の芯から緩みたいときに行く。
便利なところにあるスパにも行った。
スタッフは少ないが、設備などは、かゆいところに手が届く徹底ぶりで、コンビニスパのようだ。
客も多く、人気がある。
いらっしゃいませ。
ありがとうございます。
お体の調子、いかがですか。
そんな言葉が、私をふわっと温かい場所に連れて行く。
大切に扱われる感覚。
そこを通り抜けたあとは、少しだけ違う自分になっている気がする。
自分の目でものを見る。
言葉が心の芯から出る。
人の言葉に汲々としなくなる。
これが、自尊心というものか。
まだ、分かっていない気もする。
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この作品は「日常の薄皮をなでる」シリーズの一篇です。
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