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ひとり時間①──休めるはずなのに

    家には誰もいない。

    久しぶりの、ひとり時間だった。

    ベッドに横になる。
    しばらくスマホを眺め、
    枕元に放り出して目を閉じる。

    ドアが開く。

    誰かがリビングに入ってくる。

    びくん、と身体が跳ねる。
    起き上がろうとして、目を開ける。

    誰もいない。

    静かだった。

    ヒーリング音楽を流す。
    もう一度、目を閉じる。

    トイレのドアを開ける。

    目の前が、冷蔵庫の棚になっている。

    どくん、と心臓が鳴る。

    目を開ける。

    白い天井が見える。

    横になってから、二時間経っていた。

    *

    この作品は「日常の薄皮をなでる」シリーズの一篇です。
    他の作品もよろしければ。

     
     
    日常の薄皮をなでるように。 どう生きれば、自分の人生を生きたと言えるのか。 そんなことを考えています。

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