娘のホストファミリーの話。
明日は帰国。
リビングで、次男と二人になった。
思い切って聞いた。
「明日、空港に来る?」
「行くよ。何時?」
「朝の三時」
次男は驚いた。
少し考える。
やがて言った。
「Do you want me to come?」
一瞬、言葉に詰まった。
「Yeah」
靴紐を結んでいた次男は、俯いたまま、少しだけ笑った。
「行くよ」
そのまま、靴紐を結び直した。
帰国したあとも、その言葉が残った。
*
この作品は「日常の薄皮をなでる」シリーズの一篇です。
他の作品もよろしければ。
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あの時間は、まだそこにある。