
言葉の外にあるもの――気配と共鳴について
感覚、センサー。
言葉では捉えられないものがある。
なぜこの人に惹かれるのか。
理由はいくつも挙げられる。
いくつか理由を並べてみても、
指の隙間から砂粒のようにこぼれ落ちていく。
けれど、
砂粒以下まで細かくなったものは、拾えない。
気配がある。
問いに答える背中に、
理由にならない違和感が残る。
語られない言葉が、気配となって空気を震わせる。
私の中の、名もなきセンサーがそれに触れる。
何も言わない背中から、
伝わってくるものがある。
共鳴する。
分からない、ということは言葉にできる。
けれど。
言葉にした瞬間に、こぼれてしまうものがある。
内側の何かが、震えている。
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この作品は「日常の薄皮をなでる」シリーズの一篇です。
他の作品もよろしければ。
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この作品は「言葉」についての連作の一篇です。
言葉にならなかったものや、言葉の外にあるものを、少しずつ辿っています。
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言葉と存在のあいだに、引き寄せられるものがある。
「言葉と存在の間」