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言葉の外にあるもの――気配と共鳴について

    感覚、センサー。

    言葉では捉えられないものがある。

    なぜこの人に惹かれるのか。
    理由はいくつも挙げられる。

    いくつか理由を並べてみても、
    指の隙間から砂粒のようにこぼれ落ちていく。
    けれど、
    砂粒以下まで細かくなったものは、拾えない。


    気配がある。

    問いに答える背中に、
    理由にならない違和感が残る。

    語られない言葉が、気配となって空気を震わせる。
    私の中の、名もなきセンサーがそれに触れる。

    何も言わない背中から、
    伝わってくるものがある。

    共鳴する。

    分からない、ということは言葉にできる。

    けれど。

    言葉にした瞬間に、こぼれてしまうものがある。
    内側の何かが、震えている。

    *

    この作品は「日常の薄皮をなでる」シリーズの一篇です。
    他の作品もよろしければ。

    *

    この作品は「言葉」についての連作の一篇です。
    言葉にならなかったものや、言葉の外にあるものを、少しずつ辿っています。

    *

    言葉と存在のあいだに、引き寄せられるものがある。
    「言葉と存在の間」



     
     
    日常の薄皮をなでるように。 どう生きれば、自分の人生を生きたと言えるのか。 そんなことを考えています。

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