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存在と言語的制約

    「犬のタロー」は存在だけど、「存在」は犬のタローでは無いですよね(挨拶)

    # 「犬のタロー」から最上位概念「存在」までを階層順に並べたリスト
    lineage = [
        "犬のタロー",   # 個体
        "柴犬",         # 品種
        "小型犬",       # サイズカテゴリ
        "犬",           # 種
        "イヌ科",       # 科
        "食肉目",       # 目
        "哺乳類",       # 綱
        "脊椎動物",     # 亜門
        "動物",         # 界
        "生物",         # ドメインとしての生命
        "存在"          # 最上位の形而上学的概念
    ]

    個体から抽象化した一覧です。これは日本語だけでなく、他の言語でも仕組みは共通するはずです。「存在」を説明する際に、神話や宗教で創造神を用いる文化もありますね。

    他の例も見て見ましょう。

    蒸気機関の系譜 = [
        "蒸気機関",        # 個体・具体物
        "蒸気エンジン",    # 種類
        "熱機関",          # カテゴリ
        "動力機械",        # 上位分類
        "機械",            # 大分類
        "人工物",          # 自然/人工の区別
        "物体",            # 物理的実体
        "存在"             # 最上位概念
    ]
    
    スマホの系譜 = [
        "スマホ",          # 個体・具体物
        "スマートフォン",  # 正式名称
        "携帯端末",        # 機能分類
        "通信機器",        # 用途分類
        "電子機器",        # 技術分類
        "人工物",          # 自然/人工の区別
        "物体",            # 物理的実体
        "存在"             # 最上位概念
    ]
    
    テントウムシのハナちゃんの系譜 = [
        "テントウムシのハナちゃん",  # 個体
        "テントウムシ",            # 種(ナミテントウ等)
        "テントウムシ科",          # 科
        "甲虫目",                  # 目
        "昆虫綱",                  # 綱
        "節足動物門",              # 門
        "動物界",                  # 界
        "生物",                    # 生命体
        "存在"                     # 最上位概念
    ]
    
    第三保育園の紅葉する楓の系譜 = [
        "第三保育園の紅葉する楓",  # 個体
        "楓",                     # 種
        "カエデ科",               # 科
        "ムクロジ目",             # 目
        "双子葉植物綱",           # 綱
        "被子植物門",             # 門
        "植物界",                 # 界
        "生物",                   # 生命体
        "存在"                    # 最上位概念
    ]


    これは僕の仮定なのですが、名詞や抽象概念を自然を観察して生み出す時に、ある程度抽象概念が出来たら、その抽象概念群を観察し整理したと思います。つまり帰納法を再帰している可能性があります。「存在」まで抽象化したら、もう十分だったのかもしれません。

    だから、辞書で「A is B」と引いていくと、上記流れになるはずです。もちろん、AはBです。BはAです、みたいなことも起きます。


    哲学の形而上学の存在論で、「存在は存在です」とトートロジーが起きることがあるのは、言葉の制約でもあるでしょう。

    例えば、数学の圏論は無限を扱えるので、自然言語だけでなく数学的に存在とは何かを定義するなど、なんらかの方法で言葉の制約を乗り越えることが出来ると、新たな潮流が生まれると期待しています。

    まとめ

    # 恒真(必ず真)を返すラムダ = トートロジー
    TAUTOLOGY = lambda *_: True              # 常に True
    
    class Existence:
        """存在 : あらゆる言語でトートロジーになる概念"""
        def __bool__(self):                  # 真理値を問われても常に True
            return True
        def __repr__(self):
            return "存在"
    
    class God:
        """存在を(伝統的に)創出すると説明される原因"""
        def create(self):
            return Existence()               # 神 → 存在 を生成
    
    class Scissors:
        """日常的な具体物(ハサミ)"""
        def __repr__(self):
            return "ハサミ"
    
    # --- 動作例 ---------------------------------------------------------------
    存在   = Existence()
    神     = God()
    ハサミ = Scissors()
    
    print(bool(存在))                        # True  ← トートロジー
    print(神.create())                       # 存在   ← 神が存在を“創造”
    print(f"{ハサミ} が存在する:", bool(存在))  # 「ハサミが存在する」は成立
    print(f"存在がハサミである:", isinstance(存在, Scissors))  # False


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