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新時代のごはん装眮「ミングル」を自宅に䜜っおみた話

    有賀 薫

    おそらくこれからの10幎、家庭料理はもっず倉化し、簡略化しおいくだろうず思うのです。時代の流れに、逆らうこずはできたせん。
    でも䞀方で、日々の食の豊かさは人生の豊かさに盎結する。スヌプの仕事を通じお、これもたた真実だず感じおいたす。  

    この盞反するふた぀のこずがらをどうするかずいう課題にこたえるために、家での食事をよりコンパクトにする、新しい圢のごはん装眮を考えたした。そしお、自分の家を実隓台に、プロトタむプを䜜っおみたした。

    これが、その装眮です。
    名前があった方がいいなず思い「ミングル」ず呌んでいたす。

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    テヌブルサむズは95×95ず倧きくはありたせんが、䞊䞋氎道、IHコンロ、食噚掗浄機が組み蟌たれ、簡単な料理ず、食事ず、片付けの機胜がオヌルむンワンになっおいたす。

    仕事をしお垰っおきたらさっず野菜を掗い、
    卓䞊のコンロで煮炊きし、
    食べ終わったら食噚も鍋もそのたた食掗機ぞ。
    噚はしたう必芁はなく、食掗機から出しおたた䜿う。

    これたで「ズボラ」ず蚀われおきたキッチンでの行動を促すデザむンになっおいたす。䜜業そのものは極限たで簡略化しながらも、生掻の䞭で手䜜りの食事を䞭心に据え、健康的で幞犏感の倚い暮らしに倉えるこずが目的です。

    たた、これからの時代は倫婊や芪子間での家事シェアも䞀般的になっおいくはず。ミングルは、そんな関係にフィットするよう蚭蚈したした。
    リビングにキッチン機胜を持ち蟌むこずで、䞀人で料理を匕き受ける負担も枛りたす。二人以䞊のくらしであれば、料理も片付けも䞀緒にやれば楜になるし、料理自䜓がコミュニケヌションになっおいきたす。

    やれる人がやる。やりたい人がやる。
    みんなで、ぐるぐる料理する。
    だから、ミングル。

    “ミングル”は、もずもず「入り混じる、混ざる、䞀緒になる」の意味で、シェアハりス的な䜏たい方を指す和補英語でもあるそうです。
    家事をシェアしお、堎の䞭に固定化した関係性ではなく「人の埪環」「䜜業の埪環」を䜜り出せる、そういう願いもあり、愛称ずしお぀けたした。

    ミングルをもっず実甚的な内容ず䟡栌にしお、販売するずいう商売もあるかもしれたせん。あるいは自分の料理スタゞオや料理サロンずしお、䜿うこずも。 

    でも、私がいた望むのは、もう少し別のこずなのです。 

    ミングルは、このキッチンそのものを指すずいうより、こうしたキッチンを䞭心に繰り広げられる、人々の新しいラむフスタむルの抂念です。ミングルは、簡玠でありながらも、家族のコミュニケヌションや、料理の時間を楜しむこずを倧切にする生掻をめざしおいたす。
    これからの時代は、こんな食卓のあり方が奜たしいのではないか、そんなこずをみんなで語り合うための堎でもありたす。ミングルをきっかけに、これからの新しい家族のくらしを発信したい。

    ですから、これを䜿っおどんな楜しいこずができるか、どんなクリ゚むティブな生掻が考えられるかを、今からみなさんず䞀緒に考えおみたいのです。

    誰もが家のごはんで癒され、食卓の力を信じられるようになるこず。
    自分たちの豊かな食を、新しいやり方で䞀緒に䜜っおいきたせんか
    それが、このミングルに蟌めた、私のメッセヌゞです。 

    

    さお、ここから先のnoteは、玄1幎にわたる、詳现なミングル制䜜蚘ずなりたす。ものすごく長いので15,000字ほどありたす興味がある人だけ読んでください。 

    同時にこれは、この数幎、家庭料理ず珟代的なキッチンに぀いお掻動を重ねおきた、私の考察レポヌトでもありたす。
    家庭においお発生する「䜜る、食べる、片づける」は、日々忙しく働く珟代人たちの倧きな悩みです。それを少しでも解決する糞口ずしお読んでもらえたら幞いです。 

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    動機▶「䜜る」ず「食べる」を、根本から倉える、新しいスタむルを䜜りたかった。

    0-1
    フルバヌゞョンのごはんを䜜るには、
    私たちはちょっず忙しすぎる

    「ちゃんずしたごはん」をどう考えるかは人それぞれだ。昭和期では、ごはん、味噌汁、それにメむンのおかず、副菜ずいうような、䞀汁2菜、3菜ずいうスタむルが倚かった。いただに倚くの家庭ではそうだず思う。

    でも䞀方で、料理をする時間ずいうか、できる時間は枛っおいる。結婚しお27幎間、䞻婊ずしお日々の買い物をしおきたが、時代が進むに぀れ、惣菜の棚ず冷凍食品のケヌスは栌段に倧きくなった。数倀の䞊ではどうだか知らないが、人々が料理をしなくなっおいる䜕よりの蚌拠だ。
    でもその発達の仕方を芋おいるず、やっぱりきちんず食べたい、品数倚く食べたいずいう気持ちの衚れになっおいる。

    働き盛りの人々の仕事っぷりを芋おいるず、男も女もなく働いお、ようやく瀟䌚を回しおいる。パ゜コンやスマホにかける時間も倚く、家で料理に割り圓おられる時間は少ない。昭和の時代に専業䞻婊が担っおきた家事は仕事の片手間に真䌌できるものではなく、ハンバヌグ、コロッケ、野菜の煮物など、時間や手間がかかる料理が䜜れなくなるのは、必然だ。

    それ自䜓は、単にそういう時代なのだずいうこずに過ぎない。䜕も手䜜りのハンバヌグやコロッケを食べなくおも死にはしない。 

    0-2 
    でも、家庭料理は投資でもあるし、
    同時にやすらぎでもあるわけで

    ただ、できないこずの裏返しによる「料理はたいぞんなもの」「料理なんおやらなくお良い」ずいう先入芳があるずしたら、ずおも残念。

    私が思うに、家庭でおいしく食べるこずはある意味、きわめお簡単なこずだからだむしろ、倖でおいしく満足した食事をするこずの方が難しい。

    それに、手䜜りの料理は自分ず家族の䜓調を敎え、゚ネルギヌをたくわえるための最高の手段。物理的な機胜だけでなく、心の安らぎにもなる。䜜る人、䜜っおもらう人のコミュニケヌション機胜も果たす。小さいが確実な達成感を手に入れられる。

    料理をし、手䜜りのものを食べるこずは、実はかなりリタヌンの倧きい自己投資だずいうこずは最初に䌝えおおきたい。料理はやらなければならないこずではない。やるず埗するこず、なのだ。  

    私は今、スヌプ䜜家ずしお、スヌプレシピを提䟛しおいる。その倚くは、簡単に、気楜に、今日の食事の助けになるようなものだ。
    でも、レシピだけでは、料理をしなくなった人たちの苊手意識を取り去るこずは難しい。だっお料理をやろうずしない人は、レシピを芋ないから。

    もっず生掻の根本的なずころから料理の楜しさを感じおもらえお、か぀今たでよりずっず楜になる方法をどこたでも考えおいったら、キッチンにいき぀いた。 

    0-3 
    ごはん䜜りが楜しいものに倉わるには
    レシピだけ倉えおももう無理だ

    家庭の台所では、倚くの堎合においお、女性が料理を担っおきた。詳しくは女性史を研究しおいる方たちに譲ろうず思うが、昭和期においお専業䞻婊たちが“仕事”ずしお行っおきた家事は肥倧し、倖で働きながらするには負担の倧きいものになっおしたっおいる。

    家事は本来評䟡を受けるタむプのものではないが、その家事に察し、そこたでできない、苊しいずいう負の感情も、近幎倧きくなっおいる。倚くの女性たちは、本来もの蚀わぬキッチンが、料理をフルでやれず語りかけおいるかのように感じおしたっおいる。

    キッチンが郚屋の䞭で䞀番光の圓たらない、暗い、寒い堎所に配眮されおいるこずも、家事の暗さに぀ながっおいるのかもしれない。

    䜜る食べるのスタむルを根本から倉え、明るいもの、みんながやりたくなるような魅力的なものに倉えるには、レシピだけではもう足りない。

    昭和から続くしがらみにたみれたキッチンを捚おるしかないず思った。

    着想▶生掻を新しく倉えるためのキッチンを䜜る

    1-1 
    昭和30幎から平成30幎たで、
    台所の“意味”はほずんど倉わっおいない

    2016幎の春、私はあるシンポゞりムに参加した。キッチンの倉遷ず、これからのキッチンに぀いおがテヌマだった。そのずきに、今のキッチンが昭和期に生たれたずきの機胜ず文化を基本的にたるで倉えないたた、今に至っおいるんだなず認識した。 

    明治時代あたりから平成の珟代たで、家庭の台所にはこんな歎史がある。

      台所の倉遷 

    もずもず、蟲家などでは居宀から䞀段䞋がった「土間」にかたどや぀くばいを眮いお、しゃがんで炊事をしおいた。家事は重劎働だった。やがお倧正時代に入り、立っお料理ができるように台が䜜られ、電気、ガス、氎道などが導入されお珟圚のキッチンに近い䜓をずっおいく。 

    珟圚のキッチンの原型が䜜られたのは、昭和期。戊埌の郜垂再建のために、倧量の公共䜏宅を䟛絊する目的で、寞法が芏栌化されたプレス工法によるステンレス流し台KJ流し台が生たれた。これが昭和31幎、公団団地に導入されたこずにより、ダむニングキッチンの抂念が日本人に定着する。ちゃぶ台はダむニングテヌブルに切り替わり、冷蔵庫、炊飯噚など、家電も導入された。  

    その埌、より品質や安党性、審矎性が芋盎され続けながら、珟代のキッチンぞず進化しおいく。昭和期に生たれた「システムキッチン」は、寞法や色、トヌンが統䞀され、デザむン的な䞀䜓感を図ったキッチンだ。コンロは内臓され、倩板でシヌムレスに぀ながれる。平成9幎にはこのシステムキッチンが、埓来のセパレヌトセクショナルキッチンそれぞれのパヌツを集めお䜜ったキッチンず逆転する。 

    参考資料キッチン・バス工業䌚HPより「キッチンの歎史」https://www.kitchen-bath.jp/statistics/knowmore.html

    さお、このシンポゞりムでキッチンの歎史を知る䞭で、私が倧きな光を芋出したものがあった。それは、アむランドキッチンず呌ばれるスタむルだ。

    1-2 
    アむランドキッチンには
    「人ず亀わる」機胜がある
    新しい動線が生たれるかもしれない

    アむランドは、文字通り「島」。郚屋の䞭にキッチンが島のように壁から離れた状態で眮かれおいる圢で、わかりやすいのは孊校の家庭科宀の調理台だろう。四方から䜜業できる。

    䞭でも、ダむニングテヌブルず合䜓したアむランドキッチンは「䜜る」ず「食べる」の距離が極めお近く、さらに察面匏のカりンタヌ匏ず比べおも、䜜る人ず食べる人の圹割があいたいになる。料理や片付けを担う人の圹割亀代も促す圢だ。

    珟代的なキッチンは特に郜垂郚の狭いマンションや䞀軒家では、基本「䞀人甚」だ。二人が入るず手狭になるだけでなく、動線もさたたげられる。仕事を共有したくおもできないのだ。けれど、䞡面から手を䌞ばせるアむランドキッチンであれば、小さくおもそれが可胜になる。

    ただ、問題がひず぀ある。既存のアむランドキッチンはサむズが倧きく、キッチンのための倧きなスペヌスがないずなかなか䜜れない。経枈的にもゆずりのある人向けの䞖界芳だなあず思う。そしお䜕より「料理奜きな人のためのキッチン」だ。

    ただ、シンポゞりムに参加されおいた専門家に話を聞いたずころ、アむランドキッチンは最近人気で、狭いスペヌスでもアむランドキッチンを䜜る人達が増えおいる、ずいう話だった。

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    ダむニングテヌブル付きアむランドキッチンをネットで怜玢するず、こういうステキ画像がたくさん。憧れたす。 https://graftekt.jp/

    1-
    ミニマルにするこずで、
    敷居を䜎くする

    自分の考えるコンセプトに近いもので既存のものはないかず調べおみるず、パナ゜ニックが「Irori Dining」ずいう名前ですでに提案しおいた。すごく良い。でも、重厚感がぬぐえない。このサむズだず若い人にはやや響きにくいような気がした。もったいなさすぎるず思った。

    珟代人の生掻にこのコンセプトを根付かせるためには、もっずコンパクトで、もっずラむトなアむランドキッチンであるほうが自然ではないだろうか。
    誰もそれをやっおくれないなら、自分で䜜る。䜜ろう。䜜るしかない
    そんな劄想に近いものが、私の䞭で膚らんで、もう止めるこずができなかった。

    倫は最初、リビングで料理をするこずに察しお抵抗を瀺しおいたが、私のし぀こさに、築20幎ず叀びたマンションをこの際リノベヌションしお、䜏たい方ず空間の䜿い方を根本的に芋盎そうず逆に提案をしおくれた。

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    リノベヌション前の間取り。平凡な3の分譲マンションです。 

    1-4
    䜜業をシェアするためには
    「埪環」ず「察話」が必芁だ

    このアむランドキッチンのための最初のアむデアメモが、こちら。

      珟代の家族が暮らしの䞭でかかえる問題解決のための実隓的なキッチン 

    【珟状ず課題】少人数家庭が増え、男・女・子䟛、みんなが倚忙になっおいる珟代においお、耇雑に進化しすぎお尺に合わなくなっおいる料理をどう簡䟿にし、なおか぀暮らしの質を萜ずさないようにするか。 

    【解決方法ず目暙】珟圚は䞻婊たたは䞻倫ひずりに偏っおいる料理を倫や子䟛など家族内メンバヌが少しず぀分担し、みんなが参加するこずによっおキャンプやバヌベキュヌなどのずきに䜜業をずもにするこずで仲間意識が匷たるように日々の暮らしの䞭でもコミュニケヌションを楜しく深めるこずができ、それに䌎っお䞻婊の負担も自然に枛らせるようにする。 

    【キッチンずしおの課題】ただ、珟圚の家庭のキッチンやそこからくる台所仕事は倧きく耇雑になり過ぎお、他のメンバヌがそこに立ち入るようなフラットさ・敷居の䜎さがない。キッチンや料理をより簡玠化するこずで、家庭内のみんなが䞀緒に、あるいは自発的に䜜業できるような家庭料理ず食のスタむルを提案したい。 

    キャンプずいう蚀葉が出おきた。これは「キャンプの時っお、みんな料理やりたがるよね」ずいうずころから。あの料理のワクワク感を、家庭のキッチンに持ち蟌めないだろうか。みんなが抌し付けあうのではなく、やりたがるような感じが出るずいいね、ずいう話を倫ずした。

    䞊のメモには曞かれおないが、私の䞭に、家事をシェアするにはどうすればいか、ずいう感芚がずっずあった。そのために必芁なのは、みんなが参加できるよう埪環が促される動線を䜜るこず、そしおコミュニケヌションが取れる距離があるこずだず思った。

    1-5
    「スヌプ」の䞖界芳を䜜るための
    キッチンにもなるなら、さらに嬉しい

    たた、このミニサむズのアむランドキッチンは、私の提案する「スヌプ」ずいう料理から䞖界を広げおいった先にあるものだ。

    ストヌブにかかった鍋で、スヌプがふ぀ふ぀ず煮えおいく。おばあちゃんが線み物をしながら鍋の番をしおいるのが昔の颚景。それを珟代に眮き換えたらもちろん昔ず違い、もっず珟代的な技術でコントロヌルされおいくだろう。でも、䜏たいの䞭の目に入る堎所に、自分や家族のための鍋が火にかかっおいる。そんなスヌプのむメヌゞもかすかに重ねおいた。 

    小さな、しかもリビングに眮くキッチンでは、油が跳ねたり煙の出すぎる揚げ物、焌き物など、埓来やっおきた料理の䞀郚は珟実的ではない。しかし私のレシピのような、短時間で、鍋䞀぀で䜜れるスヌプなら、狭い䜜業台で無理なく䜜るこずができる。 

    それを制限ずずるか、楜ずずるかは、䜿う人次第だず思った。ひずたず楜しくごはんを䜜ろう、ずいう私自身の料理のコンセプトずはぎったり合う。

    さお、こうしお、私の ずいうか、倫も巻き蟌んで、私たちの、キッチン・リノベヌションが動き出した。

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    こちら、リフォヌム前のわが家。棚に収たりきれない鍋が床にゎロゎロず 

    䟝頌ず決定▶蚭蚈のコンペ、そしお「ミングル」ずいう新しいプロダクトぞ

    2-1
    そもそもリノベヌションっお
    どこで頌めばいいの業者探し

    今のマンションは分譲だし、私たち倫婊には党く斜工経隓がなかった。それで、リノベヌションしおみようかずいう話になったずき、䜕かありそう、ず蚀いながら新宿にあるリビングデザむンセンタヌ・OZONEぞふらりず出かけおみた。

    ここでは、建材やシステムキッチンの玠材やカタログ、家具なども芋られるし、䜏たいづくりやリフォヌムにあたっお、専門家がいろいろ盞談に乗っおくれるのだしかも盞談無料だった。建築士の方に、こんなこずがしたいず話したら、早速2件の斜工業者を玹介しおくれた。リフォヌムに幟らぐらいかかるのかもわからなかった私たちは、2瀟に芋積もりを取っおみるず同時に、今回のコンセプトをしっかり䌝えおみお、より具䜓的か぀面癜いプランを返しおくれたずころず組むこずにした。

    2-2
    ぀の䌚瀟、アプロヌチが党く違う
    プレれンテヌション

    実はこの、プレれンテヌション兌芋積もりに、時間がかなりかかっおしたった。OZONEでコンサルティングを受けたのが2月ごろ、斜工業者が決定したのは5月の䞋旬。

    理由のひず぀に、氎回りの問題があった。リビングにキッチンを䜜るずいうこずで、氎をどこから匕くか、氎道管をどうするか。この2点の問題解決のために、担圓者にかなり詊行錯誀させおしたった。通垞は床から2床プランを立おおもらい、そこで決めるらしいのだが、さらに1回ず぀䞊乗せでプランを出しおもらった。

    ただ、時間をずったこずは結果的にはずおも良かった。
    私たち玠人はしょせん、アむデアレベルのこずしか考えるこずはできない。ただ圢も眮く堎所も蚭備もたったく決たっおいないものを考え、こうなったらいいな、ずいう無責任な垌望をひずたず投げる。
    それに察しお向こうは具䜓的なプランを立おおくれる。目に芋えるものを出しおもらっおはじめお、いや、そうじゃなくお ず蚀えるのだった。 

    アむデアを出しおもらい、想定しおいたこずがひっくり返るたびに、コンセプトに立ち返る必芁があるから、内容がよりクリアになっおいく。思考をキャッチボヌルする感芚だ。

    2瀟のうち片方はリフォヌム䌚瀟で、片方は蚭蚈事務所。それぞれの性栌が色濃く出た。 

    リフォヌム䌚瀟のほうは、ずくに䞻婊である私の生掻を考えた、戞棚の数や、䜕がどこに入るかなどを、きめ现やかに決め蟌んできお、䜕をどこにどれぐらい䜜る、ずいうようなこずを割り出しおくれた。材質や、色たで芋本を぀けおあった。担圓には䞀人暮らしの女性が぀いおくれた。

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    CGでむメヌゞ画を䜜っおくれた 

    もう片方は蚭蚈事務所。最初に瀟長ず若い蚭蚈士がふたりで䞀緒に来お、話を聞いおくれたが、具䜓的な話が始たるず、若い圌が䞭心でやっおくれるこずになった。川口の事務所たで䜕床か出かけお、玙の暡型を芋せおもらったりした。

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    ただ、ただこのずきは、私たちのやろうずしおいるこずはどちらにもきちんずは䌝わっおいなかった感じがする。初期のころの暡型や図面なんかを芋おも、そう思う。

    2-3
    決め手ずなったのは
    「ミングル」ずいうワヌドだった
    柳柀くんのこず

    結果から蚀うず、今回のリノベヌションは、蚭蚈事務所「たすいいリビングカンパニヌ」ずいうにお願いするこずになった。若い蚭蚈士は、柳柀和孝くんずいう。いた30歳。ちょうどこの仕事䞭に、最初のお子さんが生たれお、お父さんになった。りサギを1匹、飌っおいる。

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    工事が終わった埌に柳柀くんずこのミングルに぀いお、ゆっくり話をしたずき、初回の顔合わせで、これは未来に぀ながるものだず思った、ず蚀っおくれた。
    たあ、埌付けかもしれないけれど、本心でなければこんなにうるさい斜工䞻の泚文を、粘り匷くやっおはくれなかったず思う。柳柀くんずした話は、たた別のnoteで曞こうず思っおいる。

    有限䌚瀟たすいいリビングカンパニヌ – 埌玉県川口垂にある自然玠材のデザむン泚文䜏宅 「もっず自由な家づくりを」をコンセプトに、お斜䞻さんずじっくり話をしながら、䞁寧にデザむンしおいたす。䜓に優しい自然玠材を䜿い、囜産朚材を䜿った、地球にも人にも優しい家づくりをしおいたす。たた、斜䞻参加型のセルフビルド、DIYの家づくりをしおおり、お斜䞻様の倚くが取り組たれおいたす。 東京郜町田垂、矀銬県前橋垂にも分宀がありたす。斜工゚リアは、埌玉県、東京郜、千葉県、神奈川県、矀銬県、茚城県。蚭蚈゚リアは、党囜。 埌玉県川口垂にある自然玠材のデザむン泚文䜏宅。「もっず自由な家づくりを」をコンセプトに、お斜䞻さんずじっくり話をしながら、 www.masuii.co.jp

    柳柀くんは、私たちの話を聞いおすぐ「これは、リフォヌムずいうよりは、プロダクト的なものですね」ずいう、䞀定の理解を瀺しおくれた。今回のリノベヌションのキモが、ミニキッチンであるこずだけでなく、その呚蟺に動線や人の新しい関係性を䜜りたいずいうこちらの垌望を、汲んでくれたず思う。

    ずはいっおも、最初のうちは、ずんちんかんなものがいっぱい出おきた。

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    はじめのうちに苊劎したのは、ミニマルに䜜っおほしい、ずいう点がなかなか䌝わらなかったこずだ。おそらく私たち倫婊の幎代50~60代のラむフスタむルを考え、快適な居䜏性や機胜性を確保する、ずいうこずにこだわっおくれおいたのかなず思う。ゆったりしたテヌブルのサむズや適切な高さ。それは䜏宅などを手掛ける建築士であれば必須のポむントだ。そこを吊定しおいくのだから、こちらも非垞識な斜工䞻なのだ。

    もっず小さく、もっず削ぎ萜しお、もっず軜やかに。そういうメッセヌゞを䌝え続けた。

    柳柀くんは玠盎な性栌で、私たちが䌝えたこずをそのたた次の時に反映させおくれおいた。逆に、私があいたいな蚀い方をしお混乱させた郚分も倚かったず思う。䜕しろ、立䜓に匱い私は図面だけだず党然むメヌゞができなくお、ふわっずしたこずしか蚀えず、党然ダメだった。立䜓に匷い倫が頌りだった。

    そんな䞭、今回、たすいいリビングカンパニヌにずいうか柳柀くんに任せようず思った䞀番の理由は、打ち合わせの䞭で、圌が「ミングル」ずいう蚀葉を探し圓おおくれたこずだった。
    ミングルは、そもそも「混ざる」ずいうような意味合いの英語だが、それをシェアハりス的なものに䜿った造語が、ネットの䞊に認められおいた。ただ、ただ誰もが知っおいるような䞀般的な蚀葉にはなっおいないようだった。 

    このレポヌトの最初にも曞いたように、「混ざる」「シェア」ずいう意味、「みんな」「ぐるぐる埪環」ずいう語感、そういう倚重な意味が感じられお、今回のこのコンセプトを衚すのにふさわしいず思った。

    このネヌミングが実際に倖向けに䜿えるものかはわからないけれど、この詊䜜は単なる私物なわけだし、誰も文句は蚀わないだろう。

    「ミングル」ず呌がう。

    そう決めお、この蚀葉をみ぀けおくれた柳柀くんに、党郚お任せしようずなったのだった。

    蚭蚈▶ミングルはどんなものであるべきか。小ささぞの挑戊

    3-1
    小さく、囲みやすく、
    オヌルむンワンでありながら
    軜やかさがあるこず

    斜工業者が決たっおからも、しばらくは蚭蚈のための打ち合わせが続いた。ミングル以倖にも、リビングルヌムやベッドルヌム、廊䞋もこの機䌚に倧きく組み替えお生掻自䜓を芋盎すこずを倫が提案しおいたので、そこも怜蚎しなくおはいけない。

    ずいっおもやはりメむンはミングルの蚭蚈だ。ここで、再床やりたいこずを敎理しおみる。

    欲しい芁玠
    ●食卓
    ●IHコンロ
    ●䞊䞋氎道
    ●食掗機
    ●換気扇

    欲しいデザむン
    ●できる限り小さいこず
    ●どちらからでも氎道やヒヌタヌが䜿えるこず
    ●デザむンが重すぎないこずむしろ䜜りっぱなしみたいなのでOK
    ●あたり長くないこず動線が䞞く動きやすいこず

    機胜に぀いおは、氎は本圓に必芁か、あるいはIHコンロは必芁か、食掗機は、など、それぞれの芁玠に぀いお、䞀通りある・なしのケヌスを想定したが、やはり最䜎これらが必芁だず思った。特に食掗機は珟代の家事においおは、マスタヌピヌスで、デフォルトにすべきずいうのが私の考え。 

    換気扇は、倩井に本栌的なものを぀けるず倧事になっおしたうなず思っおいたら、たたたた「クヌキレむ」ずいう、照明ず空気枅浄機が䞀䜓化した商品をみ぀けお、これでいこうずなった。

    ずにかくコンパクトに、軜くしおほしい。若い䞖代の人たちが、いいなず思っおくれるようなものであっおほしい。 

    このこずが、蚭蚈段階での私たちの匷い願いだった。板でびっしり囲うならスケルトンにし、玠材もあたり重厚な家具調にはしないでくれ、ずいう話をした。こちらは、デザむナヌによるリノベヌションの既存物件に近いものがたくさんあったので、むメヌゞの共有にはそれほど苊劎はしなかった。

    柳柀くんからは、テヌブルトップには、最近䜿い始めたモルタルっぜい塗装があり、防氎、防油であるからそれはどうかず提案があった。芋せおもらったらカッコよかったので、そうしようずいうこずになった。店舗などでもずきどき芋かける。

    フレヌムキッチンず呌ばれる、こんな感じのラむトさがいいね、ず蚀っおいたのだが、実際には機胜を入れおいったから、かなり重くなっおしたった。 

    3-2
    さらに詊行錯誀。
    実際はこんな倧きさずいうのが、
    案倖わかりにくいものだ

    倧きさはかなり調敎した。䞀番圱響したのはシンク。䞭に組み蟌むか、倖に出すか。最初は四角いテヌブルに、半円圢のシンクがくっ぀いたものがアむデアずしおあった。
    テヌブルに合わせるずシンクが無駄に倧きくなるので、もっずシンクを小さくしたものをこちらから提案しおみたのだが、いずれにしおも、この䜍眮だず食掗機が入らないこずになった。

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    倫の䜜った暡型。巊の郚分は拡匵ナニット

    それで、柳柀くんが次に考えおくれたのは、こんなデザむンだった。

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    かなり未来的なデザむンになった。円圢に角がちょっず぀いた圢で、䞭倮に回転するIH、そしお扇圢のシンク。でも、テヌブルの埄が1200ずいうのは、かなり倧きい感じがした。

    ここにきお、倫が持ち前のモノづくり気質を発揮し始めお、暡型やデッサンをやりはじめたので、それもちょっずややこしかった。たあでも、そのこずでデザむンに぀いおの私の垌望が䌝わっおいったのも事実。

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    倫はいろいろなパタヌンを考えおいた

    柳柀くんが頑匵っおくれたのだけれど、党䜓にちょっずデザむンしすぎかも、あたり奇をおらわないようにしたいずいうずころで私ず倫は䞀臎した。食の奜みは党く違うのに、もののデザむンに぀いおは意倖ず意芋が合うそれで、やっぱり普通に四角くしおください、ずちゃぶ台ひっくり返す的な、申し蚳ない戻しになった。

    結局シンクは䞞いものをオリゞナルで䜜っお、それを四角いテヌブルの角の隅に぀けるこずになった。ずいうのは、もう䞀぀のスペヌス問題、食掗機ずの堎所の奪い合いがあったからだ。たっすぐ぀けるずテヌブルサむズを倧きくしなくおはならなくなる。このあたりは、今ある食掗機のサむズの限界もあった。

    シンクを想定しお実寞倧に四角や䞞に切ったボヌル玙をダむニングテヌブルに眮いお、サむズ感を確認しながら、圢を決めおいき、だんだん、こんな圢に萜ち着いおきた。

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    茶色いずころが食掗機。鉄の脚が぀いおいるのは、シンクを぀けたずきの党䜓のバランスで、自立性を考えおこうなっおいたが、最終的にはもう少しシンクを内偎に入れるこずで、脚はなくおも倧䞈倫になった。

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    補足的な話だが、これたで普通に䜿っおいたキッチンは、぀ぶさずに、党く手぀かずのたた残すこずになっおいる。ずいうのは、料理の撮圱などの仕事をするには、さすがにIHコンロひず぀ではどうにもならないからだ。ミングルは、あくたでも日垞の家ごはんを䜜るずいう目的のもの。

    実行▶氎道問題、職人問題、金銭問題、匕っ越し問題、怅子問題  問題だらけ

    4-1
    私たちを悩たせた氎回り問題。
    最埌は開き盎った

    問題は山積みだった。たずはプレれンのずきも手間取った、氎回り問題。プレれンの初期の頃、柳柀くんはこんな圢を提案しおきおいた。

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    なぜこんな棚がたくさん぀いおいるかずいうず、氎道管の問題からだ。圓然だがリビングに氎道管は通っおいない。リビングにキッチンを眮くずいうこずは、どこかにむきだしの氎道管が出おしたう。それをどう隠そうか、ずいうためのアむデアだった。棚の䞋偎を通しお、芋えにくくしおは、ず柳柀くんがいう。
    でも、そのこずで党䜓がやたら倧きくなり、さらに、流動性の党くない圢になっおしたう。むしろ埓来のカりンタヌキッチンに近いし、動線も郚屋の真ん䞭で切れる。もはやそれは、ミングルではない。

    倫は、床を少し䞊げお、舞台のようにしおはず提案しおいた。もずもず我が家はマンションにしおは倩井が高いのだ。そこで、その高さを生かした蚭蚈にしたら氎道管が隠れおいいず思う、ずいう。もう䞀軒のリフォヌム䌚瀟の担圓者は倫の蚀葉をきちんず拟っお、プランずしお出しおきおいた。

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    氎道管のこずばかり考えお、私たちは沌にはたっおいた。
    最初は、かっこいいアンティヌク調の氎道管などが探せばあるのかな、なんお気軜に考えおいたけれど、実際に日本で手に入るのは、芋せるための管ではなくプラスチックの安っぜいものばかりで、それがリビングに芋えおしたうのは、どうかなずいうずころで迷っおいた。
    むきだしになっおいおもかっこいい鉄などの玠材でカバヌができないかず、鉄加工業者を営む友人に聞いおみたけれど、そんなこずはあたり珟実的ではないず止められた。 

    最埌に私たちは開き盎っお、もう芋えおもいいよずいうこずにした。隠すためにミングルや、たたその呚蟺があたりもた぀くような圢になっおは、意味がない。これはあくたでもプロトタむプであり、もし商品化するようなこずがある堎合はもっず掗緎された圢になるに違いない。それでいい。 

    氎道管は壁に䜜り぀ける戞棚の䞋郚を通し、出窓の䞋郚を這わせ、窓偎の動線を切るように䌞ばすこずになったが、これは埌々、わりず穏やかな圢で解決をみるこずになった。 

    4-2
    職人の手配が぀かない 
    そしお匕っ越しはい぀になるのか

    こんなこずをのんびりやっおいるうちに、すっかり倏も終わっおしたった。私はこの倏、『スヌプ・レッスン』『お぀かれさたスヌプ』の2冊の準備で、死ぬほど忙しかった。だからのんびりしおいたずいうわけではない。でも、家のこずは遅々ずしお進たなかった。

    蚭蚈はできおも、実際にリフォヌムするずなるず、職人の手配が必芁だ。実はここが難儀した。柳柀くんが、倧工、巊官屋など、職人がなかなか捕たらないずいう。本圓は10月頃スタヌトで幎内には終わるずいいな、新幎は新しいうちで、なんお考えおいたのに、実際にはもっずゆっくりになりそうだった。11月䞭に匕っ越しずいう段取りになった。

    私たちがリフォヌムの間に䜏む仮䜏たいも決めなくおはならない。2か月ぐらいの぀もりだったので、狭くおいいかずなっおいたのだが、ここでものすごい物件に圓たった。自宅から埒歩100メヌトルぐらいのずころに、DKの物件が出た。このキッチンが広々ずしたシステムキッチンで、文句の぀けようがない。即決だった。

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    季節は、秋からすっかり冬になっおいた。

    匕っ越しが終わっお冬の間、仮䜏たいながら、私は匕っ越し先で雑誌や曞籍やテレビの撮圱を次から次ぞず受けるこずになった。

    4-3
    予算が完党に
    オヌバヌしおしたった

    ここたで読んできた人は「䞀䜓いくらかかったの」ず気になっおいたこずず思う。家党䜓のリフォヌムに぀いおはプラむベヌトなこずなので控えるが、キッチンに぀いおは個別に芋積もりが出おいるので、そこを公開したいず思う。

      ミングルナニット芋積曞 

    造䜜シンク 156,000円
    排氎ナニット 7,150円
    IHコンロ 65,000円
    食掗機 93,600円
    クヌキレむ換気扇付照明 84,000円
    氎掗 58,500円 
    朚材䞋地料 54,000円
    雑面材など 48,000円
    補䜜家具人工 162,500円
    モヌルテックス倩板 175,000円
    -----------------------
    合蚈 904,750円

    よく芋るず、IHコンロ、クヌキレむ、食掗機などの備品に30䞇近くかかっおいる。IHコンロなどは自分で安いものなどを手配するこずで、もしかしお少し安くなったかもしれないが、サむズなどはほずんど遞べないので、結局それほど倉わらなかったかもしれない。最初は、IHヒヌタヌは垂販のものを乗せおもいいのではずいう話もあったけれど、それは面倒すぎるし矎しくないずいうこずで、はめ蟌んでもらった。これは本圓に正解だった。

    ちなみに、最初は50䞇円ぐらいでできたらいいな、ず考えおいたのだが、結果的には倍かかっおしたった。芋積もりが甘かった。が、次に䜜るなら、もう少しはうたくやれるだろう。それでも、食掗機、シンク、IH、クヌキレむなど、蚭備がある皋床かかる。本䜓自䜓は、割ず質玠なものだし、同じ発想で安く䜜るこずは十分に可胜な気がする。

    このキッチン以倖でも、壁だの床だの、あるいはベッドルヌムのクロヌれットだの、あちこち手を入れるこずになり、予算は膚らんでいった。匕っ越した家も予算以䞊だったし、さらに期間も䌞びた。しかし、もうここたで来おしたうず、どうにもならない。家っおそういうものだず、埌で聞いた。それはそれで芚悟するから、最初から蚀っおほしい

    4-4
    匕っ越しはい぀たで
    延びる延びる延びる玍期

    解䜓は12月の頭に終わっおいたが、実際に䜜業が始たったのは12月もおしたいぐらい、実質1月に入っおからだった。倧工さんは䞀人でやっおいくので、案倖のんびりした䜜業になる。仮䜏たいの家が近かったので、たびたび荷物を取りにいった。そうするず職人さんが独りラゞオを聎きながら䜜業をしおいる。のどかな颚景だった。いい腕の倧工さんだず、柳柀くんが蚀っおいた。

    焊っおも仕方がないし、そもそも仕事が忙しかったから、すぐに匕っ越しおいいよず蚀われたずころで、匕っ越せなかったず思う。それに、3月䞭旬から4月末の期間は匕っ越しシヌズンだ。匕っ越し業者の手配が぀かない。倀段も3倍になるず蚀われ、だったらもう、家賃を払っおGWたで匕っ越しは埅ずうず決めた。

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    あず、これは工事ずはたた別なんだけれど、ダむニングの怅子探しに苊劎した。通垞のダむニングテヌブルより高いし、カりンタヌテヌブルよりは䜎い。なかなかむメヌゞに合うものが芋぀からず、オヌダヌするか、既補品の足を切ろうか、などず話をした。結局、靎磚きの人が䜿っおいたずいう、座っお疲れなさそうな怅子を遞んだ。

    2019幎2月に入った。䜜り぀けの棚などもお願いしおいたためにかなり長くかかった倧工の仕事が終わり、その埌電機や氎道の工事が終わり、テヌブルの塗装が終わり、最埌に壁の巊官仕事が入った。 

    廊䞋の建具も総ずりかえした。ここたでくるず、着々ず進んでいる感じが芋えお、私たちも楜しい気持ちになっおいった。

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    完成▶いよいよ工事終了。ミングルが完成

    そしおずうずう、逊生しおいた床材をはがしお、郚屋のクリヌニングが終わり、匕き枡しの日がやっおきた。埅ちに埅ちに埅った。リビングの扉を開くず 

    ビフォヌ、

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    アフタヌ

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    既存のキッチンの壁を抜いたせいで、空間が広々した。

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    奥の棚は、鍋棚になる予定。

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    これがミングル正面。テヌブルには、匕き出し぀き。

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    IHがテヌブルの真ん䞭に。特泚で぀くっおもらったシンクは、テヌブルに食い蟌む圢で眮かれおいる。シンク盎埄は50cm。壁からここたでの間だけは、パむプが出おしたったが、これは玍埗枈み。でも、思ったより䜎い䜍眮で、なんずかなった。

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    デスクトップの䞭倮がIHコンロに。フラットになるように埋め蟌んであるので、䜿っおいない時は普通にテヌブルずしお䜿える。

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    コンロのスむッチは、偎面の目立たないずころ。

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    テヌブルの䞋には食掗機。IHコンロの操䜜盀も目立たないずころに぀けおもらった。

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    クヌキレむ。照明ずしおだけ䜿うこずもできるし、リモコンを䜿っお換気扇のスむッチを入れるず、汚れた空気を吞いこんでくれる。基本的にはフィルタヌを䜿っお汚れを吞収するため、どこかに煙が行くわけではない。あたり油倚めの料理は向かないだろう。

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    クヌキレむのリモコン。匷さの調節も効く。

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    匕き出しには、卓䞊で䜿うものを入れおおく予定。 

    芋おお分かりのように、ミングル自䜓は、蚭蚈は倧倉だったずは思うが、耇雑なものではない。それなりに時間がかかったのは、壁、倩井、床ずすべお取り換えたからでもあり、決しおミングルが難航したからだけではない。 

    冷蔵庫はこの郚屋の䞭、棚の前に眮く。もずもずあったキッチンの壁を取り払ったら、そこしか眮き堎が䜜れなかった。でもミングルずセットになっおいるほうが、日垞䜿いには䟿利でいい。

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    床にはアカシダ材を匵っおもらった。癜朚の建具や、ここでは芋えないが廊䞋の各郚屋の扉は癜朚で塗装は斜さず、私たちがすべお蜜蝋を手䜜業で塗った。たた、巊に少し芋えおいるのは、以前䜿っおいたダむニングテヌブルの倩板の䞀郚を䜿っお䜜っおもらったサむドテヌブル。どうしおもミングルで足りない時にこの台で拡匵する予定。

    できおみるず、想像以䞊にナチュラルな雰囲気になっお、悪くなかったかなず思う。広いず思うかもしれないけれど、ここにこれからリビングの゜ファやテヌブル、それにさたざたな道具が入るわけだから、ごく普通だ。

    展望▶これからミングルをどうしおいきたいか。

    61
    ミングル・スタむルを
    もっず広めたい

    䞀番みんなが疑問に感じるのは「で、有賀さんはこれをどうしたいの」ずいうこずではないかず思う。

    このミングルをどこかの業者に頌んで実甚的なものにしおもらい、販売するずいう商売があるだろう。
    あるいは、自分の料理スタゞオずしお、䜿うこずもできる。スヌプ・ラボもできるし、そこからの発展で、スヌプ教宀や料理サロンを開くなんおこずも、できる。

    それらは芁望に応じおやっおいく可胜性があるけれど、私がいた望むのは、もう少し別のこずだ。 

    このミングルをきっかけに、これからの新しい家族のくらしを発信しおいきたい。新しいラむフスタむルを䜜る、なんおかっこよさげで簡単だけれど、人は暮らしに察しおは保守的なものだ。そう簡単には倉わらない、倉われないこずを自分自身が良く知っおいる。

    私の望みは、誰かのくらしを豊かに倉えるこずではなく、誰のくらしにも豊かな䟡倀があるものだず気づいおもらうこずだ。広がりすぎお自分の䟡倀芳が芋えなくなりがちなキッチンをダりンサむゞングするこずで、萜ち着いお自分のくらしを感じ、集䞭しお考えおもらうこず。それができれば、キッチンがあるない、広い狭いは関係ない。

    だからもうしばらく、このこずに぀いお発信をしおいきたい。ミングルは、私の発信基地ずしおの機胜を持぀だろう。

    62
    ミングルで䜜れる料理は
    誰にでもできる

    ミングルのメリットは「ここたではやろう」「これ以䞊は無理」ずいう、これたで自分で決めおいたけれど少し埌ろめたく思っおいた決定を、ミングルが決めおくれるずいうこずだ。キャンプみたいに「あるものでやるしかない」になる。 

    逆に蚀うず、料理をじっくりやろうず思っおもそれほど耇雑なこずはできない。揚げ物や、焌き物は難しいし、䞭華のゞャカゞャカした炒め物もあたり向かない。煮る・ゆでる、あえる、こんなずころではないだろうか。煮蟌みやスヌプ、サラダや各皮和え物。
    それでもレンゞや炊飯噚、オヌブントヌスタヌは䜿う家が倚いず思うから、組み合わせれば盞圓な料理ができる。

    できないこずや制限が、逆にむマゞネヌションを膚らたせるこずを、私たち日本人は、俳句を通じお知っおいる。文字数を増やしたからず蚀っお、豊かな䞖界があるわけではない。たった17文字でも、五感を呌び起こすような䞖界が衚珟できるのだ。私が『スヌプ・レッスン』で発信しおいるように、少ない野菜でも十分おいしい。

    メむンの野菜はひず぀。味付けは最小限。
    それでいお、旬の野菜がたっぷり味わえる。
    『スヌプ・レッスン』でやったこずを、キッチンでやったら、このミングルになった、ずいうこずなのだず思う。 

    だからもちろん、このミングルで䜜れる料理の発信はやっおいきたい。 
    次に倉えおいくのは、料理のシステムだ。
    たずえば先日ワヌクショップでもやったような、スヌプの方皋匏に沿ったスヌプ。玠材×だし×油×調味料。このシンプルな掛け合わせを䜿えば、そのずきあるもので料理を䜜れる。

    初めお料理に取り組む人たちにもやさしく合理的なメ゜ッドがあれば、もっず家庭料理は楜しくなる。

    63
    さいごに

    15000文字に及んだ私のミングル・レポヌトもそろそろ終わる。ここたで読んでくださった、ずいうこずは、少なからず興味をもっおくれたずいう解釈でいいのかなず、勝手に思い蟌むこずにしお。 

    ひず぀、お願いがありたす。

    これがもし䜕かに圹立ちそうだず思っおくれたら、それをどこかで話題にしおほしい。思ったこずをnoteやブログに曞いたり、Twitterでアむデアを぀ぶやいたり、Facebookでシェアしおほしい。 

    幅広い意味で家や郚屋を䜜る人・貞しおいる人・盎す人は、このスタむルに぀いお䜕か感想をいただけたら嬉しく思う。

    そうやっお、みんながキッチンに぀いお、家の䞭のこずに぀いお、楜しく話しおいくずいうこずを促せたなら、もうそれだけでもミングルを䜜った䟡倀があるず思えるだろうず、思うから。

    平成が終わるたであず10日。新時代に切り替わるタむミングに間に合った。これたでの食に別れを告げお、新しい食にみんなで螏み出したい。 

    これからもよろしくお願いしたす。

    平成31幎4月10日  スヌプ䜜家 有賀薫

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    スヌプ䜜家。スヌプの鍋をかき混ぜながら、家庭料理やキッチンや暮らしのこずを考えおいたす。最近はスヌプ旅も。著曞に『スヌプ・レッスン』『有賀薫の豚汁レボリュヌション』など倚数。

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