メインコンテンツへスキップ
見出し画像

ショートエッセイ:気がラクになったのは、私のほうだった

    未来を予測することは、全人類に公平に与えられた権利なんだよ。

    ある日、会社の後輩に、つい言ってしまった、

    しまった、と思った。

    変なヤツだと思われる、
    暑苦しいヤツだと思われる、
    おっさんの遠吠えだと思われる、

    〈いや、おっさんだけど〉

    ついでに、こうも言った。

    データは全て過去の記録、現在はジリジリと動いている、まさに今。

    天気は予報、地震は予測、占いは当たるも八卦。
    未来に確かなことなんて一つもない。

    〈おいおい、断定しすぎだろ〉

    だからね、と、後輩がいま一番気にしていることに話を戻す。

    新規事業に正解なんかないんだよ。
    やってみるまで、誰もそれが成功するかどうかなんてわからない。

    すると、後輩は目を輝かせて言った。

    ありがとうございます!
    すごく気がラクになりました。

    気がラクになったのは、私のほうだった。

    おわり

    画像

    ▼ 正解、いったん置いとこ

    ▼ 未完くらいが、ちょうどいい

    ▼ わからなくても、大丈夫


    画像
     
     
    デザイナー / D4G Works代表 猫も、AIも、介護も、牛丼も。だいたい何の話からでも、デザインを見つけます。 だいたい、違和感から考え始めます。

    あなたへのおすすめ