
ショートエッセイ:果てなき好奇心

バリバリバリバリー!ドカーン!
〈みたいな、音がした気がした〉
4畳半の私の部屋は、真っ白い煙に覆われた。
子どもの好奇心は、果てしない。
大人の常識では、たぶん追いつけない。
いつものように、一人で工作をしていた。
家には、私以外、誰もいない。
使っていた、ハサミを開いて、こう思った。
「コンセントの幅と同じだな」
そして、なんの躊躇もなく、それを突っ込んだ。
〈おいおい〉
ハサミは、ドロドロに溶けて使い物にならなくなった。
幸い、火事になるようなことはなかった。
ただ、煙の中で、思った。
「電気は怖い」
また、こうも思った。
「誰にもバレずに実験ができた」
〈タダの衝動だろ〉
さすがに、いまは、こんなことはしない。
できない。
でも、ずっと好奇心には逆らわないで生きている。
そして、火花の出ないところで、
いまも、毎日実験を続けている。
おわり
▼ 今度はトイレが、ミシッ。
▼ 実験場所を、カレー鍋へ。
▼ 釣りには行けない。でも、つくった。
