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自由に描く•7〜偶然を作る〜

    きのした | 抽象画


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    水彩は偶然を作りやすい


    形を整えよう、バランスを取ろう─。
    絵を描く時、色々な事をうまくやろう、と考えてしまいます。

    商業デザイナーとしてこれが求められるのは当然でした。
    そして商業美術の世界では、当たり前ですが、自分の絵を描くことは求められていません。

    この道を歩み続けたあと、自分の絵をもう一度描きたい、自分の表現を掘り起こしたい、という衝動が生まれました。

    自分の絵を色々と探してみた結果、1番しっくりきたのが偶然と即興で遊ぶ今の描き方です。

    私が普段やっている、偶然を作る簡単な方法をご紹介します。
    もしも面白そうだ、と思ったら、ぜひやってみてくださいね。


    ・絵を逆さまにする

    しばらく描いたら絵を逆さまにします。横向きにしてみるのもいいですね。そのまま描き続けます。
    これによって、無意識に作り上げていた収まりの良い構図や重力から一旦解放されます。


    ・色を選ばない

    目を閉じて色鉛筆をランダムに選び、そのまま5秒ほど描きます。
    予想外の色が現れたとき、自分の内側で何が起こるか観察します。その色をどう思うか、
    消したいと思うか、
    それとも強調したいと思うか?
    自分の感覚を観察して、反応して、続けて描きます。


    ・水に描いてもらう

    たっぷりの水だけで紙に適当に描いた後、濃く溶かした水彩絵の具を数色落とします。水の中で顔料同士が出会い、独自の模様を創り出します。少し水を動かしてみるのも良いですね。
    この混ざり合う様や、その後乾燥して定着する様子はとても美しいです。
    アナログペインティングならではの経験です。
    私が描いている、という感覚を手放すことができます。
    自然現象を眺めるのと似ています。

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    水の中で色が出会う


    なぜ偶然を取り入れるのか


    私が絵の中に偶然を入れるのは、コントロールを少し手放すためです。
    自分の中の固定化した論理を少し溶かすためです。

    でも、私は偶然だけで絵を構成しているわけではありません。
    偶然の形をまず観察します。
    そこに反応して描きます。
    どんな絵になっても、まずは良しとします。
    この繰り返しが、
    私は何にどんな風に反応するのかという発見と、
    私自身の表現を見つけ組み立て直すこと、
    に役に立ちました。

    日々、偶然を生み出す新しい方法を探し続けています。


    今日もここまで読んでいただきありがとうございます🌿

    ⭐️このnoteでは、制作や活動のことを少しずつ綴っています。
    もしよければフォローして、次のお話にもお付き合いいただけたら嬉しいです🎨

    ▼ 自由に描くシリーズはこちらにまとめています

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    抽象画家。描きながら、立ち止まったり迷ったり進んだりすることを言葉にしていきます。 元CGデザイナー20年。 偶然と即興を遊び道具に。 ※サイトマップはプロフィールにあります

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