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言葉が本来持ち合わせているチカラ。

    ボクはもともと自身の嗅覚でダメージの香りを認識することが出来ないことに気づいてしまってから、20年以上にわたって香り情報をもっと感じられるようになるために取り組んできた。
    その取り組みとは、ボクには「感覚が備わっていなかったため、論理的に考え得られることを何でも試す」という試行錯誤を繰り返しながらトレーニングを続けてきた結果、香りの情報に含まれている情報量を分解し、分割して感じられるようになるという手法を編み出した。
    すると、それまで感じ取れてはいなかった香り情報を徐々に感じ取れるようになってきたことから、感覚が向上してきていることを実感することになっていった。
    そして不思議な現象なのだが、嗅覚の感度だけではなく、視覚や聴覚といった食とは関係の無い感覚の感度も向上していくことを実感することになったのだ。

    ボクが取り組んできたこととは、結果的ではあるのだが、香り情報を分割して細分化して記憶するという取り組みであった。
    なぜ、香りの情報を分割して記憶することが、嗅覚の感度だけではなく、他の五感の感覚の感度も向上していくことに繋がるのかを、論理的に説明をすることが難しく、そこを悩んでいた。

    しかし、いろんなことを深く考えていくうちに、改めて「繋がり」に気づいたことから、それを説明することが出来るようになったのでこれを書いている。

    それにはまず、「言葉」の意味を深く考えるということを日常的に取り組んでいたことが吉となった。
    それは、テイスティングには「表現」という意味が含まれるからだ。

    表現においては、その「言葉」を選択するという意味を深く考察する必要性がある。