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獣人十色【毎週ショートショートnote】

    kao

    20XX年、体の一部が動物に変異した「獣人」が現れた。
    あたしもその一人、猫娘だ。

    獣人は今や人口の七割を超えている。
    夕方、あたしが会社を出ると、街には狼男やハンギョドンのようなさまざまな獣人、たまに普通の人間が歩いており、人魚は空を泳いでいる。

    駅の改札口でケンちゃんーーケンタウルスが大きく手を振った。
    「お帰り、疲れただろう?さあ乗って」
    ケンちゃんは上半身人間、下半身は馬なので、あたしは乗馬のように飛び乗る。イケメンのケンちゃんをみんなが見ている。

    猫族の女二人があたしを見上げ、猫耳をぴくぴくさせて鼻を鳴らした。

    「何、あの変な猫娘」

    それを言われるのが一番イヤだ。
    あたしは猫娘なのに猫耳を持っていない。
    猫の顔で長いひげ、人間の耳、キジトラ模様の長い手足としっぽなのだ。

    うつむいたあたしに気づいたケンちゃんが言う。

    「あんなやつら気にするな。ぼくはキジちゃんが一番だ」

    あたしはこんな時、いつも涙ぐんでしまう。

    ありがとうケンちゃん。
    たくさんいる獣人の中からあたしを選んでくれたこと、絶対後悔させない。きっと幸せになろうね。

    (457字)

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    毎週ショートショートnote に参加しました。
    お題「獣人十色」

    ちょっと字数オーバーですみません(^^ゞ

    しかし……ポップス時代からの大江千里ファンの私にこのお題。
    大江千里といえば「十人十色」。
    知らねーよ、と言ってる方も多いと思いますが、そんなの関係なく書かせていただきましたm(__)m
    この歌を織り込んでいます↓

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    【今日のイラスト】
    いらすとやさんを「ケンタウロス」で検索。
    射手座のイラストです。

     
     
     

    kao

     
     
    短い小説を書き、短歌も詠む足が遅いランナー。春から秋はガーデニングも。 還暦プラス4です。ZINEフェスに参加しています。 Kindle出版しました! https://amzn.asia/d/08GprLVX

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