メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo bylusk

ずっと好きだった気がしたの【シロクマ文芸部&毎週ショートショートnote】

    kao


    波の音が聞こえるカフェ。
    ぼくはこの店で人材派遣業も営んでいる。
    結婚式等の出席者増員のため、友人知人役をレンタルするのだ。

    今、カフェの奥の商談席に、スタッフの優花がうつむいて座っている。
    優花は明るく社交的だが、妄想癖が強すぎて困る。
    「またクレームだよ。新郎の同僚役だったね?」
    「すみません」優花は頭を下げた。「新郎さんが裸踊りした飲み会を妄想して盛り上がったんですが、新婦さんに睨まれて」
    「これから優花は幼馴染役にしよう。子ども時代に少し一緒にいたけど引っ越して、久しぶりに会った体ていで。それなら大して妄想もしないだろう」

    しかしぼくの目論見もくろみははずれた。
    「お宅の派遣さんが『子どもの頃からずっとヨシキさんが好きだったんです』って泣き出して。もう大騒ぎですよ」

    商談席でうつむく優花。ついに契約終了か……
    窓から海を眺めながらぼくは考えた。
    波の音が耳に響き、ひらめいた。

    「優花はその妄想で作家になれ!note創作大賞に応募だ!」

    (408字(ルビ除く))


    =====
    #シロクマ文芸部 (「波の音」ではじまるnote )、#毎週ショートショートnote(お題「幼馴染はじめました」)に参加しました。

    創作大賞2026の応募は終了したので、来年ですね q(^-^)p


    =====
    【今日の画像】みんなのフォトギャラリーから。
    「海 カフェ」で検索。
    AI作成だそうです。今さらですが、すごいよね……(しみじみ)

    この記事はこちらに収載しています。


     
     
     

    kao

     
     
    短い小説を書き、短歌も詠む足が遅いランナー。春から秋はガーデニングも。 還暦プラス4です。ZINEフェスに参加しています。 Kindle出版しました! https://amzn.asia/d/08GprLVX

    あなたへのおすすめ