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【大学受験】12.おかんが受験勉強の伴走をしてみて

     合格発表当日。
     午前10時からのweb合格発表を前に、息子とともにパソコン前に並んで座りました。

     発表数分前、見たくない、お腹が痛いと言って、呼んでもなかなかパソコン前に来なかった息子を、無理矢理2分前に座らせた日を今でも昨日のことのように思い出します。

     7日程全て受験し、3日程については外国語利用による併願受験。
     全部で10回のチャンスを持って受験に挑みました。
     1つの大学だけに一点がけしたので、最初で最後の受験という気持ちで挑みました。
     
     どれか1つくらい受かっているといいな。
     2~3つくらい合格してるんじゃないだろうか。
     ……どこかでそう確信を持つ気持ちと、やっぱり無理だったのかもしれない。でも、こんなに頑張ったんだから大丈夫じゃないだろうか。
     という想いの葛藤と、受験が終わったその日から毎日毎日闘っていました。
     
     いろんな想いを抱えながら合格発表の10時になって、震えそうな指先でマウスをクリックしてページ更新をしました。

     一つ目の結果、不合格。
     お腹が痛くなるってこういうことだなと思いながら、隣に座る息子をちらりと見ると気まずそうな顔をしています。
     
     次も開くね、と声をかけて結果が見られたのは、6日目に受験した学部。

     「合格」おめでとうございます!

     たまらず涙を流し、息子と抱き合いました。
     今思い出しても、涙が出ます。
     続く7日目も合格の文字。

     あぁやって良かったなぁと素直に思いました。
     そして、合格発表を確認してから僅か10分後。

     どうやら全部の学部の結果がすぐ分かるわけではないらしいと理解した頃に、インターフォンが鳴りました。
     なんだろうと思ってドアを開くと、郵便局員さんから「良かったいらっしゃって!!」のお声とともに、大学から送られてきた大きな封筒を渡されました。

     まさかの、確認できた2つの合格よりも多い3通!

     ほかにも合格してるみたい!
     と大興奮で封筒を開くと、それぞれ違う学部に合格したことが分かりました。

     受験日程で言えば、4日目、6日目、7日目の3日程で合格。
     予想していた&願っていたとおりの結果となり、ホッとしました。

     6日程目は英語で9割超、7日程目は数学で100点満点。
     後に塾の先生からも、「これはまぐれ合格じゃないよ」と言っていただけるくらいの成績で合格できました。
     後半に成績が伸びてくるとは聞きますが、本当にそうなんだなと身をもって体験しました。

     残念ながら特待生取得とまでは言えませんでしたが、高校受験当時は偏差値30台高校しか選べなかった息子が、関関同立に合格できる日がくるなんて想像もできなかったことを思うと、本当に親馬鹿ながらすごい結果を残せたと感じています。

     大学生になった息子は、通学の関係から家を出てしまいましたが、毎日あれこれ言いながら楽しみつつ大学生活を送っているようです。
     会う度にバイトや大学生活、クラブ活動のことを話してくれます。

     受験勉強を一年間頑張ってきたことと、おかんに助けてもらってここへ来たんだという思いもあってか、大学の講義は1列目に座って受講しているとのこと。
     ガリ勉みたいな態度のせいか、なかなか友達もできずに過ごしていたようでしたが、2ヶ月経過し、ようやく仲良く並んで勉強してくれる友達に巡り会えたようです。

     中途半端に指定校推薦で他の大学に逃げなくて良かったと思ったのは、大学へ行き始めてからのことでした。
     絶対にここへ行くんだと決めて頑張ってきたので、大学でもしっかりやりたいという気持ちが強くなっているように感じます。

     私は正直なところ、落ちた先は専門学校へ行くというゴール設計の元走っていたこともあり、推薦で決められるならそれでもいいんじゃないかと9月頃までかなり悩んでいました。

     それでも息子が強い気持ちで一般受験すると言うので伴走してきましたが、2月の受験までの間、何度も「指定校にしていれば……」とよぎったものでした。

     そして息子自身も「友達が指定校で決まってさ……」とこぼすようになり、そんな風に考えちゃいけないよと諭しながらも、どんどん受験戦争から離脱していく友達を横目に頑張るのは辛いだろうなと思いながら応援する日々でした。

     いろいろと書きましたが、結局のところおかんの私たちにできることはたくさんありますが、反面「勉強して成績をあげる」という作業においては、出番がありません。

     それでも一緒に走ってやろう、一人じゃないぞという気持ちを持ってもらうためにいろんなことを一緒にやりました。

     現代文では一緒の参考書を読み、私も同じように過去問に挑戦しました。
     現代文だけならと点数勝負もしました。
     最初は勝っていましたが笑
     途中から息子が満点を取るようになり、勝てなくなりました。

     一方古典の成績が一向に上がらず0点なんて日もあり、一緒にYouTubeの解説動画を見て、一問一問過去問を一緒に解いてみるという日もありました。

     最初は「分からん、嫌だ、古典なんて嫌い!」と言っていましたが、覚えている単語の数が増えるようになるにつれ、受験校の問題のクセが掴めるようになり、徐々に固定で6割程度は取れるようになりました。

     数学の問題については協力できませんでしたが、どんな間違い方をしているのか、いつもどこで躓いているのかヒアリングしながら「計算ミスが原因じゃないの?」というアドバイスをする日もありました。
     悩んでいる箇所を話してくるので、うんうんと頷いて聞くだけということも。
     ただ聞くだけでも、何かヒントが見つかればと必死に聞いたものです。

     過去問の挑戦2回目でも成績が上がっていないときには、前回何を振り返って、何を振り返れていなかったのか考え直した方がいいと厳しいことを言う日もありました。

     そのときそのときは、私自身も多くの時間を息子の受験勉強に充てていたのでしんどいな~と感じていましたが、振り返ってみると息子とのいい思い出の一つになったように思います。

     最初の投稿にも書きましたが、受験勉強はビジネスと同じだと私は思います。

     ゴールを決め、そのゴールに向かって必要とするものを洗い出し、期限を付けていきながら期限内に完遂していくこと。
     それだけで、きちんと結果がついてきます。

     逆に、決めたことを実行していかないと、結果が全くついてきません。
     中だるみした10月頃。
     勉強も行き詰まっているようだし、楽しくなさそうだなと感じていましたが、感じていたとおり成績が伸びませんでした。

     そんなこともあり、模試も全く喜ばしい成績ではなかったので、どうやってやる気を出させてあげたらいいのかなと悩ましい日々でした。

     そんなときは一緒に何かに挑戦したり、ゲームをしたり、家族との他愛ない話を楽しんでもらうようにしました。
     後悔のない選択をして欲しいと伝え続け、気持ちが浮上したり落ち込んだりの繰り返しを見つめるだけの時もありました。

     それでもゴールはどこにあるのか、何がゴールにたどり着くために必要なことなのかを考えさせたり、時には考え直したりしながら走った1年でした。

     頑張ったことは、無駄になりません。
     それよりも、頑張らなかったことを後悔することにならないようにして欲しい。

     受験生本人もそうですし、お母さん自身にもそう思いながら頑張っていただきたいと思います。

     私は大学受験がしたくて自身が高校1年の時から志望校を伝えていましたが、経済的理由から受験することすら叶いませんでした。
     今でも当時の悔しさがないと言えば嘘になります。
     ですが、その想いがあったので息子の受験に当たっては、悔いのない挑戦をしようと思いました。
     もしかしたらあのとき受験できなかったからこそ、息子の受験では強い気持ちで頑張れたのかもしれません。

     母親の私が現代文や古典を勉強したところで、なんの役にも立ちません。
     でも、一緒に息子と考えたり悩んだりしたことは、きっと息子の受験勉強に寄り添うという形で役に立ったと信じています。

     やれる限りのことをやって、やりきったからこそ得た結果。
     だからこそ、大学生活も悔いのないように過ごしてくれたらいいなと思います。


     最後になりましたが、私が息子に対して大学生活をどう過ごして欲しいという想いは全くありません。
     だらだら過ごすのも大学生ですし、何かに全力投球できるのもこの4年間が最後かもしれません。

     そして、どんな4年を過ごしたとて、何かがきっと残るはずです。
     無為に過ごしたことで後悔するようなことになったとすれば、これからの人生で無為に過ごしてはいけないと学ぶかもしれません。

     反対に、何かに熱心に取り組むあまり「あのとき遊んでおけば良かったな」と感じる日が来るかもしれません。

     何が後悔になるのかは人それぞれ。
     だからこそ、私が望むのは「息子にとって後悔のない選択肢」を考えながら選んでくれることです。

     考えながら選んだ選択肢であれば、それは一つの結果が残るだけで後悔ではないと思います。
     ただ、無策と思考停止の先に選んだ結果の場合、後悔するかもしれません。

     自分の選ぶゴールはどこか、目的地は何なのか。
     それを問い続けられる人に成長してくれたのであれば、おかんである私の受験伴走は成功だったのではないでしょうか。

     これから受験されるお子さんのいらっしゃるお母さんの皆さん。
     辛くてしんどい時もあると思います。

     一番は受験合格という結果ですが、大事なことは「悔いのない一年を過ごすこと」だと私は思っています。
     お母さんの立場からできること、お母さんだからやれることを模索しながら、短くて長い受験戦争を楽しみながら闘ってください。

     応援しています!!

     最後までお付き合いいただきありがとうございました。

    #関関同立
    #大学受験
    #受験生のおかん
    #エッセイ
    #創作大賞2026 #オールカテゴリ部門

     
     
    偏差値30台高校の息子を現役で関関同立に合格させた、関西のおかんです。 1年間の受験体験を通して体感した、おかんの支えで大学は合格できる!を伝えられたらと思います。

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