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【創䜜倧賞2026 ゚ッセむ郚門応募䜜品】 オヌストラリアの孊校に通った子どもたち ヌ お匁圓䜜りに費やした幎月は、実は倖囜人である私にずっお文化を孊ぶ機䌚だった


    こんにちは。
    オヌストラリア圚䜏のカノンです。

    先日あるネット蚘事を芋かけたした。
    それは、海倖圚䜏の日本人の子どもたちが、日本匏のお匁圓お匁圓箱に栄逊ず圩りを考えお詰められた可愛らしいものを孊校に持っおいくずいじめられがち、ずいうもの。
    アメリカのお話だったず蚘憶しおいたすが、シドニヌに䜏む私も「そう。そうだった」ず頷くこずひずしきり。

    私の子どもはもう二人ずも成人しおいたす。このような悩みもすでに過去の話。でも懐かしく思い出しおいるうちに、子育おの苊劎の䞀぀ず自分で思っおいた過去が、知らない間に楜しい思い出に倉化しおいたこずに気づいたのです。

    この゚ッセむでは、オヌストラリア圚䜏日本人のお匁圓䜜りの経隓ず苊劎はどのようなものか、たた、そこから埗た孊びは䜕だったのかに぀いお、少し語りたいず思いたす。


    どうしお海倖で日本匏のお匁圓を持぀子どもはいじめられるのか


    理由は単玔。
    日本人のお匁圓が、他の子どもず芋た目も匂いも違うからです。

    子どもの䞖界は残酷で、あいにくこれは䞖界共通のようです。
    珍しいものを目にするず、心の䞭で実は少し矚たしく思っおいおも、それを䞊手く衚珟できない子どもはからかうずいう行動にでおしたいたす。
    呚囲から同意を埗たりするず、調子に乗っおしたう子もいたりしお。
    誰しも䞀床は経隓したり、目撃したこずがあるのではないでしょうか。

    䞖界的にフレンドリヌな人皮ずしお知られるオヌストラリア人でもそれは同じ。子どもたちはやっぱり自分ず違うものにずおも敏感です。


    オヌストラリアの子どもたちのお匁圓人生の始たりは早い


    オヌストラリアには絊食制床がありたせん。
    お匁圓を持参しお通孊を始めるのは五歳ず少し早め。

    この囜では日本のような幌皚園制床がない代わりに、小孊校が䞃幎制床。
    ぀たり子どもたちは、 K 幎生Kindergarten幌皚園で入孊しお、翌幎䞀幎生に進玚し、六幎生たでを小孊校で過ごしたす。

    就孊時間は䞀日六時間です。
    これは幌皚園の幎長さんにあたる K 幎生から、高校を卒業する十八歳たでの十䞉幎間、同じ。
    幌い幎霢にはなかなかハヌドな時間割で子どもたちは孊生生掻をスタヌトしたす。

    孊校にいる時間が長いので、お匁圓ずしお持たせるのは、モヌニングティヌの時間のおや぀ず、ランチタむムに食べるものの1.5食分が目安ずされおいたす。

    公立私立関わりなく制服です。
    もちろん安党面も考慮されおいたすが、制服の目的は各家庭の差が出ないこず。これは他囜ず同じではないでしょうか。
    子どもたちは五歳になるず、ぶかぶかの制服に身を包み、孊校の名前の入った倧きなスクヌルバッグを背負い、お匁圓をもっお孊校に通い始めたす。

    オヌストラリアの子どもたちは、公園など倖で遊ぶ際に、他の子どもが自分ず肌や髪の色が違うこずに気づいおいお既に慣れおいたすから、入孊しお驚くこずはありたせん。

    そうするず、子どもたちが各家庭の違いや、他民族囜家のオヌストラリアの堎合、異文化——宗教䞊による食生掻、生掻習慣の違い——にもっずも觊れる機䌚は、お匁圓の時間ずいうこずになるのです。

    日本人を母芪に持぀家庭でよくあるこず


    私のようにオヌゞヌの倫ず日本人劻の倫婊の堎合、子どもに日本の文化を教えたい気持ちから、家で日本食を食べる家庭は倚いです。

    もちろん各家庭の日本食のメニュヌや食べる頻床は違いたす。
    オヌゞヌの䞭にはシヌフヌドが倧嫌い、匂いがダメずいう人もいたす。そうするず自然ず日本食の食事の回数は枛るでしょう。
    でも私たち日本人ママは、幌い子どもたちに日本食は食べさせやすいこずもあっお、芪は違うものを食べおも、子どもの食事にはおにぎりずおかずを甚意する人が倚いのです。
    私の子どもたちも、自宅にいる時にはお米䞭心の生掻をしおいたした。


    子どもたちの普段の食生掻


    このように曞くず、私の子どもたちは日本食しか食べおいないような印象を受けるかもしれたせんが、そんなこずはありたせん。

    私は子どもが産たれる前からフルタむムの仕事をしおおり、子どもたちは䞀歳から就孊の幎霢がくるたで蚗児所に通いたした。
    幌い子どもたちのための家代わりを目指しおいるこちらの蚗児所では、飲食に関しおは至れり尜くせり。
    蚗児所内のキッチンで、栄逊バランスを考えお䜜られた枩かいものを毎日食べさせおもらえるだけでなく、午前、午埌ず䞀日に二回もおや぀の時間がありたした。
    食事はパンやパスタなどの掋食で、おや぀はフルヌツ䞭心でした。

    普段が掋食なので、その分家ではお米䞭心の生掻をしおいた子どもたちの、就孊の幎霢が近付いおきたした。

    オヌストラリアで兞型的なお匁圓ずは


    こちらの平均的なお匁圓ずいえば、ハムチヌズのサンドむッチずりんご䞞ごずが䞀぀。それに小袋のクラッカヌやビスケットをおや぀に぀けるくらいでしょうか。これで1.5食分です。

    シンプルなだけでなく、毎日同じものを持っおくる子どもも倚かったです。芪も子どももそれが圓たり前ず思っおいるよう。芪は楜だし、子どもは口が奢らないし、決しお悪い習慣ではありたせん。

    この習慣で育぀ず倧人になっおもある意味、楜です。
    私の職堎の同僚のランチはどの人もいたっおシンプルでした。

    か぀おの同僚オヌゞヌ女性がもっずもよく食べおいたランチは、持参した䞞パンにバナナを挟んで食べるずいうもの。
    本人はこのランチが珍しいずもおかしいずも思っおいない様子。呚囲の人の反応も同じでした。


    子どものお匁圓には䜕を入れたらいいのか


    毎日枩かい食事しかしおいなかった子どもたち。
    小孊校の入孊が近づくに぀れお私は心配になりたした。
    ほずんどお匁圓を持っお出かけたこずのない子どもが、いきなり週に五日もお匁圓の生掻を始めるのです。
    せめお可愛く楜しい日本のようなお匁圓ならいいのでは。そう考えたした。

    早速日本人仲間の先茩ママにお匁圓に぀いお蚊ねおみたした。
    するずたずどの人も開口䞀番、日本匏のお匁圓は止めた方がいい、いじめられるよ、ずの答え。やっぱりそうかず萜胆する私。

    「じゃあおにぎりだけ、ずかは」

    お匁圓箱に詰めず、サンドむッチ甚の䞀般的なお匁圓箱におにぎりだけ詰めおみたらどうだろう。

    返答は、人それぞれでした。
    うちは倧䞈倫だった、うちはダメだった、などなど。
    からかわれた、からかわれなかっただけでなく、比范的からかわれるこずに平気な子もいれば繊现な子もいたす。子どもの性栌にもよるようでした。

    はたたた䜏んでいる地域による違いを指摘する人もいたした。
    同孊幎の生埒の䞭にアゞア人の比率が高ければ、どんな圢であれお匁圓にご飯が入っおいる人が増えたすから、おにぎりも目立たないのだずか。

    さお私の子どもの孊校。
    オリ゚ンテヌションに出かけおびっくり。同じ孊幎にアゞア人の血が入っおいる子どもが、私の子どもずもう䞀人しかいなかったのです。これはなかなかハヌドな環境です。

    オヌゞヌの友人、゚リザベスが蚀うには


    オヌゞヌママはどのように毎日お匁圓を䜜るのか。
    今床はオヌゞヌの友人に蚊ねおみるこずにしたした。

    「あなたは子どものお匁圓に䜕を入れる」

    ゚リザベスず私の䞀人目の子どもは同じ幎で、子どもたちは蚗児所で仲良くなりたした。

    「孊校が始たったら毎朝忙しくなるし䞍安だよね。いい方法をおしえおあげる」

    埗意顔の゚リザベス。
    私が身を乗り出したのは蚀うたでもありたせん。
    語ったのは、友人から圌女が䌝授されたお匁圓䜜りの手抜き方法でした。

    「たずはスヌパヌで食パンずハムずチヌズを買うの」

    オヌストラリアのスヌパヌで販売されおいる食パンは、日本でいう二斀サむズ。長めです。このような感じ。


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    この囜の兞型的な食パン。700です。


    「それを䞀床党郚、袋から出しお二枚づ぀にする」

    うんうん、ず頷く私。

    「それからパンにスラむスチヌズずハムを挟んで、サンドむッチの状態にしお党おをたた袋にしたっお、そのたた冷凍庫に入れる。毎朝䞀組ず぀出すだけでお匁圓が出来䞊がるっおわけ。すごいでしょ」

    確かにすごい。
    圌女の返答は私の想像を超えおいたした。

    私はこの囜でいわゆる移民です。
    いわばオヌストラリアに䜏たわせおもらっおいる身分だず自芚しおいたすから、できるだけ珟地の文化颚習になじむ努力をするべきず思っおいたす。
    この時も反論はしたせんでしたが、私にこの方法はできないず思いたした。

    でも理由は自分でも分かりたせんでした。
    パンもハムもチヌズも冷凍したこずがあるし、悪いずも思っおいたせん。䞀床冷凍したものを子どもに食べさせたくないなどの信念もありたせん。手抜きなどはむしろ倧歓迎です。

    子どもの転機は芪にずっおも転機


    私は自分の思い蟌みが二点あるこずに気が぀きたした。
    たず私は、毎日同じものをお匁圓にするこずにそもそも抵抗を感じおいるのでした。
    なぜなら料理に手抜きはしおも、子育おには手抜きしたくないず思っおいるから。私にずっお毎日同じお匁圓を子どもに持たせるこずは、料理の手抜きではなく、子育おの手抜きに思えたのでした。

    でも子育おの手抜きをしない。それはいったい䜕でしょう。
    切矜詰たった顔でお匁圓を䜜るこず
    毎朝忙しく時間が足りないので、倜たで顔を合わさない子どもをむラむラ顔で孊校に送りだすこず
    䞀生懞呜䜜ったお匁圓を、子どもが喜ばなかったらムッずしおしたうこず

    どれも違う、ず思いたした。

    私がオヌゞヌから孊んだこずの䞀぀に、「できないこずはできないず蚀え。それは決しお恥ずかしいこずではない。だができるフリをするこずは恥ずかしいこずだ」ずいうものがありたす。

    人間誰しも頑匵らなくおはならない時はありたすが、無理なこずずいうのは必ず存圚したす。
    お匁圓を䜜るこずでストレスがたたるのであれば、きっずそれこそが「私に難しいこず」であり、時に「できないこず」なのだず思いたした。

    私の職堎にいるオヌゞヌたちもきっずそのように育ったのでしょう。
    前述したしたが、口が奢らないようにシンプルな食事を続けるこずは、決しお悪いこずではありたせん。
    同じものしか食べないこずは、時に問題になるかもしれたせんが、シンプルなランチで枈たせる人々の倕食が、実はバラ゚ティにも栄逊にも富んでいるこずを、その頃の私はもう既に知っおいたした。

    曎にオヌゞヌの名誉のために䜙談を远加しおおきたす。
    倚囜籍囜家であるこの囜の人々はなかなかグルメで、レストランのレベルは高いです。矎味を知らない人々ではないのです。

    さおもう䞀点の思い蟌みに぀いお。
    私は、お匁圓は圓日甚意しなくおはならないものず信じおいたした。
    お匁圓を前日に䜜るずいう考えが党くなかったのでした。

    仮に冷凍庫からパンずチヌズずハムを出しおきお挟んだのだずしおも、その䜜業を圓日の朝にすべきであるず思っおいたのです。
    結果的に口に入る味が子どもにずっお同じでも、私は圓日の朝に䜜りたかった。

    なんのために 
    そう。自己満足のためです。

    ずうずう孊校が始たった


    さお䞀人目の子どもの孊校の初日。
    時間的な䜙裕は十分かず思いきや、子どもを起こし朝食を食べさせ急がせる。これが思ったよりも時間も䜓力も消費するこずに気づきたした。
    むラむラしないっお本圓に難しい。

    オヌストラリアの孊校は子どもの送り迎えが必須です。
    䜎孊幎のうちは毎日教宀の前たで送らなくおはなりたせん。
    過保護な制床に思えたすが、亀通事故を始め、皀ずはいえ性犯眪を目的ずした誘拐もない蚳ではありたせん。
    集団登校で育った日本人の私には驚きでしたが、これも文化の違いの䞀぀。慣れるしかありたせん。

    子どもを远い立おお出かける日々が始たりたした。子どもがのんびりすれば孊校の始業時間には間に合っおも、私が䌚瀟に遅れたす。必死にならざるを埗たせん。

    ハムチヌズのサンドむッチを入れお、新品の制服で嬉々ずしお孊校に通い始めた子ども。楜しく嬉しそうにしおいる様子を芋お安心したした。

    ずころがサンドむッチのお匁圓は䞉日で飜きたした。
    そもそも家でも食べないハムチヌズのサンドむッチ。゜ヌセヌゞずおにぎりをこよなく愛する子どもが毎日食べるはずありたせん。

    「おにぎり入れおくれる」

    「あなたがいいならそれでいいよ」

    からかわれるかもよ、ず前眮きした䞊で翌日おにぎりを入れるこずにしたした。垰宅した子どもは、からかわれなかった、ず嬉しそう。

    「でもご飯が冷たかった」

    圓たり前でしょうず思い぀぀、おにぎりだものね、ず答えた私。

    「おにぎりはどうしお冷たいの」

    実に哲孊的な問いが返っお来たした。
    確かに。自宅で食べるおにぎりは冷たくありたせん。
    でもおにぎりずいえば冷たいのが圓たり前。
    こんなずころにも文化の違いずいう名の萜ずし穎が朜んでいたのでした。


    おにぎりの具材に困る母


    子どもは冷たいおにぎりに慣れたした。
    孊幎の始たりが毎幎二月頃ず、南半球のこの囜の倏の終わりであるこずは幞いでした。冬だったらきっずめちゃくちゃ冷たかったでしょう。

    でも次の問題が起こりたした。
    それは匂い。
    日本人であれば圓たり前のツナマペやふりかけ。呚囲が同じようなものを食べおいるず党く気にならないこれらが案倖匂うのです。思いもしたせんでした。

    私の二人目の子どもがツナマペのおにぎりを食べおいるず、「臭いからあっちで䞀人で食べおくれ」ず蚀われたこずもありたした。
    おにぎりの䞊にふったふりかけも同様。魚系のものは同じ。案倖匷い匂いがしたす。
    奜きな人には食欲をそそる匂いでも、嫌いな人にはそうではない。
    特に日本人に比べるず、オヌゞヌは魚系の匂いに䞍慣れです。
    これも文化の違いなのだず思いたした。

    異質の匂いは必ずしも臭いずは限らない


    たたしおも䜙談ですが、奜き嫌いを問わず、異質ずいうか知らない匂いに぀いお。
    私が以前勀めおいた日系䌁業では、スタッフの割合が日本人䞉割、残りがオヌゞヌでした。

    ランチタむムの「異質の匂い」に぀いおの経隓話です。
    それはかの有名なUFO。
    あの䟋の、䞀床嗅いでしたうずすぐにでも食べたくなる独特の銙り。私は゜ヌスだけでなく、お湯を入れた埅ち時間の、あのかすかに挂う麺の匂いも倧奜きです。

    ずころがこのUFO。
    ある日本人スタッフがランチに食べおいるず、オヌゞヌスタッフの䞀人が「䜕これ 匂いが匷烈」ず眉間に皺を寄せお文句を蚀いに来たした。苊情はなぜか私のずころに持ち蟌たれたした。
    その日本人スタッフが圌女の駐圚員男性䞊叞だったため、蚀いにくかったのでしょうか。

    「日本で有名な焌きそばなんだよ」
    ゆるりず返答する私。

    「だから」 
    私が我慢しなくちゃいけないのっおわけ ず蚀わんばかり。

    「これっおあなたに臭い」ず聞くず、「臭くないけど匷すぎる」ずのこず。その皮類の䞍快感が䞖の䞭に存圚するのかず思った事件でした。

    これず同様に、日本のカレヌラむスもよく嫌がられたした。
    むンドのカレヌはどこでも売っおいるし、レストランもたくさんあるのに、どうしお日本のカレヌは受け入れられないのかず䞍思議でなりたせんでした。


    異質な匂いの存圚に気づき、たすたす具材に困る


    おにぎりの具材のネタ切れはあっずいう間にやっおきたした。
    䞭身の具材なんお皮類が限られおいたすから子どもはすぐに飜きおしたったのです。
    梅干しも塩昆垃も食べたこずがなくこちらで買うには高いので、挬物類は高䟡な䞊に匂いもありたす。おにぎりは䞭身なしの、あらかじめご飯に味を぀けお握っただけのものだったせいでしょう。
    「黒い玙を食べおいる」ずからかわれるず噂に聞く、海苔もおにぎりには぀いおいたせんでした。

    その埌はサンドむッチの䞭身を工倫しおみたり、パンの皮類を倉えおみたり、たたにおにぎりの日にしおみたり、時には買っお来た味付きのパンを入れたり、など、「飜き過ぎない」こずだけを目指したお匁圓䜜りを続けたした。

    飜きのこないお匁圓なんお存圚しない


    ずころが、䜕をどう工倫しおも「飜きる」日はやっおきたす。
    「飜きる」こずず「悪目立ち」。この二぀の敵を前にはお手䞊げ状態でした。

    子どものために匁明するず、飜きたので違うものにしおくれ、ずわがたたをぶ぀けおくるわけではありたせん。忙しい母芪が甚意しおくれるお匁圓に感謝の気持ちはある。わがたたを蚀っおはいけない、ず自分を戒める気持ちも持っおいたした。でも喉を通らなくなる。
    お匁圓を残し始めるず「飜きた」のサむンです。
    どうしおも困るず、子どもぞ聞き取り調査をしたした。

    「他の子のお匁圓の䜕がうらやたしかった」

    倧きなチキンの入ったサラダを食べおいる子どもがいるず聞いお、炭氎化物なしでも䞀食が成り立぀こずを知りたした。

    サンドむッチも工倫するようになりたした。
    チキンをほぐしおマペネヌズで和えおみるずか、魚のフラむを挟んでみるずか。パンも䞞いの長いの、圢を倉えおみる、サワヌドり、フォカッチャ。
    いろいろ詊しおいるうちに、だんだん面癜くなっおきたした。
    オヌストラリアで䞀般的な食べものが䜕かが分かるだけでなく、今の流行たで芋えおくる。次第にお匁圓を䜜るのが楜しいず思えるようになりたした。


    売店などを利甚しお人の助けを借りる


    孊校のキャンティヌン売店を適床な頻床で利甚するのがいいこずも知りたした。パンやお菓子が売られおいる以倖にも、日替わりの枩かいメニュヌパスタやカレヌなどがあるキャンティヌン。力匷い味方です。

    オヌストラリアの孊校では、䌑み時間に教宀内に留たるこずが蚱されおいないのでよほどの倧雚でもない限り、ランチは倖で食べるこずになっおいたす。
    圓然倏は暑く、冬は寒い。倏は食あたりが䞍安で、冬は食べるず身䜓が冷えおしたう。

    その点、キャンティヌンはありがたい存圚でした。
    䞀、二名皋床の埓業員を陀けば芪のボランティアで営業しおいるため、比范的安䟡ですし、朝からお母さん方が奮闘しお䜜っおくれるランチメニュヌは、お匁圓の最倧の難点をカバヌしおくれたす。

    もっずも私たち芪子が利甚したのは数える皋床。
    日替わりランチは予玄制だったのです。献立をチェックするのが苊手な母ず、忘れもの名人な子どもたち、ええ。二人ずも名人です。遺䌝子の底力を感じたすこの組み合わせにランチオヌダヌはハヌドルが高かったのでした。

    それでも時には甘い菓子パンを買っお䞀食にしたり、倏にはアむスクリヌムをデザヌトに買ったり。芪子ずもども楜したせおもらいたした。

    キャンティヌンの人気メニュヌ


    子どもが通っおいた孊校のキャンティヌンの人気メニュヌを䞀぀ご玹介したす。
    それはスパゲティ・ゞャッフルずいうもの。
    子どもから「食べおみたいからお金をちょうだい」ず蚀われお、銖を傟げながら小銭を枡したのですが、聞いおびっくりしたした。

    オヌストラリアではホットサンドホットサンドメヌカヌでプレスしお焌き䞊げたサンドむッチのこずのこずをゞャッフルず呌んでいたす。
    スパゲティ・ゞャッフルは、その名の通りサンドむッチパンに猶詰のスパゲティを挟んで焌き䞊げたもの。

    驚きたした。炭氎化物を炭氎化物で挟むずは。斬新
    でも少し考えたあずで思いたした。
    これはオヌゞヌ版、焌きそばパンだず。
    ゞャッフルは予玄する必芁がなかったので、䜕床もオヌダヌさせおもらいたした。


    救䞖䞻ずもいえるブヌムが蚪れた


    䞀人目が䞭孊生、二人目の子どもが小孊生の頃、救䞖䞻にも思えるブヌムがオヌストラリアにやっおきたした。
    日本食の流行です。

    最初は寿叞ロヌル海苔巻き䞀本の半分サむズが流行し、街のあちこちでテむクアりトの店が開店し始めただけでなく、孊校のキャンティヌンでも売られるようになりたした。
    もう海苔も倉な食べものではありたせん。おにぎりだけ匁圓がワンランクアップしたした海苔が぀いただけずも蚀えたすが子どもが海苔奜きなので。

    前述したしたが、オヌゞヌはなかなかグルメ。
    日本食のヘルシヌさが泚目を济びるず、日本食は瞬く間にブヌムを巻き起こしたす。

    おかげでお匁圓のメニュヌもこの頃に急に増えたした。
    ブヌムのおかげで、自分たちが普段口にしおいるものが呚囲の矚望を集めるこずに子どもたちも気が぀いたのでした。

    サヌモスのスヌプゞャヌを䜿っお、倏はそうめんめん぀ゆを別添え、冬はシチュヌや焌き飯など、倉わったメニュヌも次々に詊せるようになりたした。
    䞭でも呚囲がずおも矚たしがったお匁圓は、意倖にも皲荷ずし。
    回転ずしのお店があちこちにできる䞭、偶然食べおハマった人が続出。
    食べ盛りの幎霢になっおいたこずもあっお、倧きなタッパヌにお皲荷さんをびっしり入れお「皆で食べおいいよ」ず蚀っお枡したこずもありたした。

    お匁圓箱にいれた日本匏のお匁圓を持っお行くようになったのもこの頃。
    オヌゞヌたちにも「Bento Box匁圓ボックス」ずいう名前が浞透し始め、仕切りの぀いたお匁圓箱がスヌパヌでも売られるようになりたした。

    画像
    Bento Box 匁圓ボックス


    お箞を䜿えるず尊敬されるんだず子どもから聞いお、お箞箱にお箞を入れおお匁圓に添えるようになりたした。

    たた人気の日本食が寿叞、倩ぷらにずどたらなくなりたした。
    その䞀぀にカレヌがありたす。ようやく日本のカレヌが異質の匂いではなくなったのです。
    二人目の子どもの芪友スむス系オヌゞヌがカツカレヌが倧奜きず聞いお、週末に家に呌んで䜜っおあげたこずもありたした。

    䞀人目の子どもの友人は、偶然日本食レストランで食べたから揚げが倢のように矎味しかったずいうので、「嫌になるたでから揚げを食べさせおあげようナむト」を開催したこずも。䞀キロの鶏肉を揚げ続けたした。
    あいにく嫌になるよりも先に、鶏肉が無くなっおしたったのは残念。
    オヌゞヌの成長期をなめおいた私の完敗です。
    でももう五幎前の話になるのに、その友人は未だに「あの倜のから揚げがいかにおいしかったか」を語っおくれるのだずか。私にずっおも嬉しい思い出になりたした。


    結論ずその埌


    以䞊が私の過去二十幎近いお匁圓䜜りの経隓談です。
    最埌に、お匁圓は䜜るだけではなく、どのような圢で返っお来るかも重芁でした。

    子どもたちがお匁圓を残したたた垰宅するず、䜓調が悪いのか、孊校で䜕かあったのか、いじめられたか、ず心配したした。
    海倖暮らしだからずか、子どもがハヌフだからずか、お匁圓を通しお、私はさたざたな憶枬をしたものです。

    䞀人目の子どもが小孊校高孊幎になった頃、子どもたちの間でお匁圓の䞭身をゎミ箱に捚おるのが流行したした。
    痩せたい子がいたり、奜きじゃないものを食べたくなかったり、たたは食べ残しの理由を芪に説明するのが面倒に思う子がいたり。
    捚おおしたえば簡単だ、ず呚囲の子が蚀っおいるず子どもから聞いた時、お匁圓は芪子のコミュニケヌションなのだず思いたした。

    残しおもいい、手぀かずでもいい。捚おずに持っお垰っお欲しい。
    私はそれだけは守っおほしいず子どもたちに蚀いたした。
    おかげでお匁圓は実に倚くのこずを語っおくれたした。
    孊校で友だちずもめおいる時、お匁圓の残り具合でどのくらい深刻かがよく分かりたした。

    たたハヌフの子どもたちは家庭内に文化が二぀あるこずに、耇雑な感情を持ち぀぀成長したす。
    喜び、誇り、時には煩わしく、面倒くさいず感じたりもしたす。
    私の子どもたちも日本の文化に、時には積極的に近づき、かず思えば、時に忌み嫌いたした。それも今思えば、お匁圓がやんわりず私に教えおくれおいたのでした。

    珟地の情報にやや疎いせいで起きた倱敗もありたす。
    オヌゞヌの家庭では、高校生になるず芪がお匁圓を䜜っおくれなくなるお家も倚いそうです。
    家にある材料で子どもたちは自分でお匁圓を䜜らなくおはならないのですが、自分で䜜るのが面倒くさい私の子どもたちは、二人で盞談しおその倧事な情報を私に䌝えないこずに決めおいたそうです。
    おかげで二人ずも高校を卒業するたで私に䜜らせお自分たちは知らん顔。
    たんたず眠にかかっおしたいたした。

    それだけではありたせん。
    倧孊生になったらバむト代でお昌は食べおね、でも家のものでお匁圓を䜜りたければ勝手にどうぞ、ず蚀っおいるのに、私がお匁圓䜜りを奜きになっおいるこずに気づいおいる子どもたち。「今日だけ、お願いしたす」ず恥も倖聞もなく頭を䞋げたくるものですから、未だにお匁圓を䜜るこずがありたす。

    さすがに倧孊生ずもなれば、もはやお匁圓はコミュニケヌションでもなんでもないのですが、どんどん成長する子どもたちを芋おいるず、お匁圓䜜りも氞遠にできるわけではないこずは想像できたす。

    あず少しの間だけ、隙されおやろう。
    そう思っお私は、もはや趣味ずいっおもいいくらいに奜きになったお匁圓䜜りを、今も続けおいるのでした。



    #創䜜倧賞2026
    #゚ッセむ郚門

    最埌たで読んで䞋さっおありがずうございたした







     
     
     
    オヌストラリア圚䜏。 本ず挫画奜きのオタク。食べものの写真が奜き。 小説、゚ッセむ、食レポを䞭心に、自分の想いずか気分を綎っおいたす。

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