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まんまるほっぺに、遠足詰めてます。(ハムスター日記㊴)


    わたし、思うんです。

    世界で一番幸せなポケットって、ハムスターの頬袋じゃないかと。


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    《 ぱんぱん 》


    なんでかっていうとね。
    ほら、わたしたちのポケットに入っているのなんて、
    しわくちゃのティッシュ。
    食べ終わった飴玉の包み紙。
    たまに、そのまんま洗っちゃって紙吹雪になったレシート。

    そんなもんばっか。


    でもぽんぽこのポケットには、
    お芋、かぼちゃ、りんごが入っている。

    中身はぜんぶ、彼の好きなもの。


    それにね。
    ぽんぽこ、おやつを詰めるとき、めちゃくちゃ嬉しそうな顔をするんです。

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    《 わくわく 》

    「おやつ、どれにしようかな」って目を輝かせて、
    一個一個、大切そうにポケットにしまっていく。


    つまり、頬袋には嬉しいものしか入っていない。
    この時点で、ポケットとしてはかなり格調高いんです。




    ぽんぽこがおやつを持って冒険に行く先は、回し車。


    回し車って、走っても走っても、場所は1ミリも動かないでしょ。
    だから、別におやつ持っていく必要はないんです。
    いつでも、回し車のそばに、おやつはあるんだから。

    でもぽんぽこは、走る前に、詰める。

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    《 そない詰めんでも 》

    そして「よし、今日もやったるで」みたいな、ものすごい凛々しい顔で、
    ほっぺぱんぱんのまま、バーッと走る。

    頬袋、重たいはずなのに、一生懸命走る。
    で、走り終わったら、ほっぺからおやつを出して、美味しそうに食べるんです。

    きっと、遠出した先でお弁当を広げる感覚なんでしょうね。



    これ、人間に置き換えてみてください。

    ランニングマシーンに弁当持って乗る人ですよ。

    タッパーにきんぴらとか唐揚げ詰めて、ポケットにねじ込んで。
    それで、ある程度走ったら、マシーンの上で弁当広げる。


    そんな人いたら、ジムのスタッフ、
    いったん見なかったことにすると思います。


    でも、ぽんぽこ的には矛盾なき行動なわけで。
    「走った。ぽんちゃん、がんばった。よし、おやつだ」って。

    そんな感じなんだと思います。



    それからね、お外へお出かけする場合。

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    《 おそと、だせだせ 》


    ぽんぽこはとっても怖がりだから、
    お出かけできるのは、せいぜい3分くらい。

    それ以上お外にいると、足がプルプルしてきちゃうんです。
    3分しか持たないなんて、ウルトラマンみたいでしょ。

    手ぶらで行って帰ってこれるくらいの、ちっちゃなお出かけ。
    なのに、ぽんぽこはポケットにおやつを詰めていくんです。


    たぶん「遠足行くなら、おやつは持っていかなあかん」っていう、
    彼なりのルールがあるんでしょうね。


    そいで、ビビり散らかしながらも、勇気を振り絞って、
    わたしの膝元にやってくる。

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    《 おずおず 》

    よじよじと膝の上にのぼる。

    そう。
    ここがお外遊びの、ゴールなんです。

    ほっぺから、宝物を取り出すみたいにおやつを出して、
    両手で大事そうに持って、もぐもぐ、もぐもぐ。


    時々止まって、また、もぐもぐ。

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    《 食べかすを散らかしまくる 》


    わたし、その姿を真上から見つめていると、
    愛おしさが爆発しそうになるんです。

    ぽんぽこのもぐもぐを一秒たりとも見逃したくなくて、
    まばたきの回数、減ってますもん。

    世界一嬉しそうにおやつを詰めて、
    世界一美味しそうに、それを食べる。

    それを見つめる、世界一幸せなわたしがいる。


    だからぽんぽこの頬袋は、世界で一番幸せなポケットなんです。

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    《 しあわせだねえ、ぽんぽこ 》

    追記:
    ぽんぽこは経過観察中ですが、楽しく健やかに暮らしています。



    シロイさんが「今週のGood notes」で
    わたしの記事をピックしてくださいました。
    本当に励みになります。ありがとうございます。



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