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Photo bysnafu_2020

䞉倧随筆の䞀぀「方䞈蚘」の冒頭文を完党暗蚘しちゃえ

    歓怒かんど

     行く川のながれは絶えずしお、しかももずの氎にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、か぀消えか぀結びお久しくずどたりたるためしなし。
     䞖の䞭にある人ずすみかず、たたかくの劂し。


     鎚長明かものちょうめいの「方䞈蚘ほうじょうき」冒頭文。
     これを繰り返し読んで芚える。日本を代衚する随筆だから、暗蚘しおいたらかっこいい。日本文化を玹介できる。

     読むずきは声に出しお読む。ゆっくり読むのではなく、リズムを぀けお少し早口で読む。ちょっず間違えおも、そのたた読む。間違えるずいうこずは、芚えおいないわけだから、䜕床も繰り返し読んで芚える。

     原文を読みやすい衚蚘で曞くず、


     行ゆく川の流れはたえずしお、しかも、もずの氎にあらず。
     よどみに浮かぶ、うたかたは、か぀消え、か぀結びお、久しく、ずどたりたる、ためしなし。
     䞖の䞭にある人ずすみかず、たたかくのごずし。

     「久しくずどたりたるためしなし」たでの暗蚘でよい。ここの文も、本によっおは「久しくずどたるこずなし」ずなっおいる。
     圓時の「本」ずは、原本を筆で曞き写しおいた手曞きなので、曞き間違え写し間違えも倚い。今ずなっおはどれが原本かもわからないので、違った文章で䌝わっおいる本も倚い。さわりを芚えおいるだけで自慢できる。


     さあ、ここたで読んだらたた冒頭文を少し忘れおいるだろう。もう䞀床、二床䞉床ず声を出し、リズミカルに読んでみよう。

     意味は、

     川の流れは絶えないが、それは、もずの氎ずは違う。
     よどみ川の流れのない所に浮かぶうたかた泡は、消えたり生たれたりしお、長く残っおいるものはない。
     䞖の䞭にある人ず家も、たたこのようなものである。

     「平家物語」の諞行無垞ず同じ。䞖の䞭は倉化し続けおいる。

     文章自䜓もただ続く。


     行く川のながれは絶えずしお、しかももずの氎にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、か぀消えか぀結びお久しくずどたりたるためしなし。
     䞖の䞭にある人ずすみかず、たたかくの劂し。
     玉しきの郜のうちにむねを䞊べ、いらかをあらそぞる、高き卑しき人のすたひは、代々よよを経お、぀きせぬものなれど、これをたこずかず尋ぬれば、昔ありし家はたれなり。或は、去幎こぞ焌けお今幎䜜れり。或は、倧家ほろびお小家ずなる。
     䜏む人もこれにおなじ。所もかはらず、人も倚かれど、いにしぞ芋し人は、二䞉十人が䞭に、わづかにひずりふたりなり。朝あしたに死し、倕べに生るるならひ、ただ氎の泡にぞ䌌たりける。
     知らず、生れ死ぬる人、いづかたより来りお、いづかたぞか去る。又知らず、仮のやどり、誰が為にか心を悩たし、䜕によりおか目をよろこばしむる。そのあるじずすみかず、無垞を争ふさた、いはば朝顏の露にこずならず。或は、露おちお,花、残れり。残るずいぞども朝日に枯れぬ。或は、花はしがみお、露なほ消えず。消えずずいぞども、倕べを埅぀こずなし。

     河の流れは絶えるこずなく、しかもそれは元ず同じ氎ではない。よどみに浮かぶ泡は䞀方では消え䞀方ではでき、長い間留たっおいるずいうこずがない。
     䞖の䞭の人ずその䜏居ずも、同じようなものだ。
     玉を敷き詰めたような矎しい郜のうちに棟を䞊べ、屋根の高さを競い合っおいる、高貎な人や卑しい人のすたいは、氞遠になくならないように思えるが、これを「本圓か」ず尋ねおみるず、昔あった家で、かわらずあり続けおいるのは皀である。あるいは去幎焌けお今幎建お盎したり。あるいは倧きな家が厩されお小家になったりする。
     䜏んでいる人も同じだ。堎所は倉わらず、人は倚いずいっおも、昔芋た人は二䞉十人のうちにわずかに䞀人二人ずいったずころだ。朝に死んで倕方に生たれる、人はたったく氎の泡のようなものだ。
     わからない、生たれおは死んでいく人々がどこから来おどこぞ去っおいくのか。たたこれもわからない、䜏居はこの䞖で仮の宿にすぎないのに、誰のために心を悩たせるのか、䜕によっお目を喜ばせるのか。その、人ずその䜏居が無垞を競い合っおいる様子は、いっおみれば朝顔の露ず倉わらない。あるいは露が萜ちお花が残るこずもあるだろう。残るずいっおも、朝日ずずもに枯れおしたう。あるいは花がしがんで、露がただ消えないでいるこずもあるだろう。消えないずいっおも、倕方たで持぀ものではない。

     ずにかく䞖の䞭は無垞だずいっおいる。無垞ずは垞ではない倉化しおいるずいうこず。この䞖の党おのものが垞に倉化しおいる。


     これが日本文化を代衚する随筆䜜品だ。
     最初の郚分だけ、もう䞀床声に出しお蚀っおみよう。



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