
時間切れ!倫理226 レイチェル=カーソン、リースマン、リップマン
レイチェル=カーソン(1907生まれ)
アメリカの生物学者です。著書は『沈黙の春』。環境倫理という分野がある。現在地球温暖化で環境の問題が非常にクローズアップされていますが、環境問題の先駆者がこのカーソンです。入試にはよく出ます。
一度壊れた生態系はなかなか再生しない。生態系という言葉が今僕たちは普通に使いますが、この言葉を最初に使い始めた一人です。
アメリカでは農作物を作るために農薬をガンガン散布していました(今も)。害虫は死ぬのですが、それ以外の虫も死ぬ。虫を餌にしていた鳥もいなくなる。春になっても鳥が鳴かない。だから『沈黙の春』です。環境保護問題の先駆者。
リースマン(1909生まれ)
アメリカの社会心理学者。著書は『孤独な群衆』。
19世紀から哲学の分野では「大衆」を問題にし始めていました。みんなが大衆の中の一人になる。皆が右を向けば自分も右を向く。それが嫌だなと考えたニーチェは、大衆から抜けれて超人になれという言い方をする。
大衆は現代社会を考えるキーワードの一つです。社会心理学者のリスナーは、ニーチェのように大衆から抜け出るというのではなく、大衆の心理を分析した。
現代人は孤独による不安を抱え、「みんなと同じ」安心を求める。その結果「他人指向型」になっていると指摘しました。去年タピオカが大ブームになって、あちこちにタピオカ屋ができましたが、あっという間に消えていった。みんなが飲むから私も飲む。タピオカ流行る。現代の日本も、まったく他人指向型ですね。
リップマン(1889生まれ)
アメリカのジャーナリストです。リースマンと同じように大衆をとらえました。右向け右で、誰かが右を向いたら右を向く。不安だから他人指向型です。
だから、為政者が大衆を操ろうと思えば簡単に操ることができる。マスコミに一定の情報を流し続けて情報操作をすれば、人々を思うように誘導し、動かすことができる。メディアによる情報操作、世論操作を指摘しました。