
🇺🇸駐在員から現地採用へ
「運命」とまではいかなくても、時には人生の流れに身を任せてみてもいい。
もし今、何か決断をしようとしている人がいたら、そう言ってあげたい。
大学卒業後の就職先は、知名度は低いが大企業。希望どおり海外営業に配属され、アメリカをメインで担当することに。人事が私の性格を見抜いてくれたのか、肩肘はらずとも部署の皆に受け入れられた。
入社以来、海外駐在を希望。コロナによる延期を経てようやく渡米したときにはすでに入社6年目になっていた。理由により、通常5年派遣される正式な駐在ではなく、研修生として2年間のみの派遣だった。
友達ゼロの渡米生活開始かと思いきや、大学の先輩が近くに駐在していることを思い出した。卒業以来何年ぶりに「アメリカなう」とライン。即座に返事が返ってきて、いろいろ話しているうちに「本当にアメリカ残りたいなら、うちの会社受けてみたら」と言ってもらった。
とりあえずの会社見学という名の面接を経て、2年の駐在が終わる頃に合わせてオファーレターをだす、と言われた。今の会社も仕事も好きで、評価もしてもらっている。転職となれば、全く違う業界で、積み上げてきたものを全部無くして、ゼロからのスタート。不安が大きかった。
アメリカのオファーレターはもらったら2週間以内にイエス/ノーを伝えなければならない。行く前から期間延長を嘆願し続け、営業としての実績も上げたのだが、期間間際になっても延期の可能性はなさそうだった。
安定を取りだまって日本に帰るか。
リスクを取り転職してアメリカに残るか。
私はアメリカに残ることにした。
転職してもしうまくいかなかったとしても、百万円あれば日本に帰れる。自分の英語力と海外駐在の経験があればどこかで雇ってもらえるはず。
偶然目の前に現れた大きなチャンス。掴んで失敗したらもがけばいい。掴まない人生を選んで後悔しても、そのチャンスはもう無い。
一度きりの人生、挑戦した者勝ち。若いんだから人生なんとでもなる。そんなクリシェが私の決断を後押しした。
転職して2年。決して不安のない決断ではなかったけれど、私は今、幸せだ。