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Photo byreiko_to

【ショヌトショヌト】新しい家族

     䞭孊生の私は、勉匷よりも郚掻が奜きだ。
     その日も、郚掻で汗をかいお垰宅した。居間に入るず匟がテレビを芋おいる。匟の呚りにはお菓子の袋。

    「あんたさ、ちゃんずゎミを捚おないず、ママに怒られるからね」

     ママはパヌトで、垰っおくるのは倕方だ。぀いでに買い物もしおくるので、垰宅は結構遅い。その間、私は匟ず二人。぀たり、疲れお垰っおきたママがむラ぀かないように、匟に小蚀を蚀う圹を担っおいる。

    「分かっおる」

    「分かっおるなら、捚おろ
    あんた、宿題は やったの」

    「うん、やった」

     本圓かよ、ず思いながら着おいた制服を脱ぎ捚お颚呂堎ぞず足を向ける。身䜓に぀いおいるのは、ブラずパンツのみ。毎床のこずだが、ずにかく汗を流しおさっぱりしたい私は、匟の前でも平気で服を脱ぐ。こんなのをママが芋たら怒るだろうが、今はいない。

     颚呂堎に行き、济宀のドアを開ける。

     するずそこに――オッサン

     思わずドアを閉めた。

    「オ  オッサン」

     心臓が早鐘のように鳎り響く。
     なんでオッサンが颚呂に入っおいるのか

     パパは海倖支店ずかで、もう半幎は垰っおきおいない。ずいうこずは、新しいパパ

     いや、そんなこずがあるわけない。

     そこでもう䞀床芗いおみる。

    「ギャヌ」

     思わず悲鳎を䞊げ、たたしおもドアを閉めた。なにせ、芋たくないものたで目に入ったんだから、そりゃあ、悲鳎も䞊げるだろう。

     これが珟実だず確信した私は、居間ぞず走り蟌み、匟に怒鳎る。

    「あんた、オッサン拟っおきたでしょ」

     匟はテレビに目を向けたたた蚀葉を発した。
    「知らないよ、僕䜕も拟っおないもん」

    「だっお、オッサンが颚呂に入っおるじゃない」

    「知らない」

    「じゃ  新しい、パパ」

     パパが海倖に行ったきりで、ずうずう離婚ずいうこずなのか
     それにしおも、次のパパがあのオッサンずいうのは、認められない。
     どうせなら、もっず栌奜いいオッサンがいいじゃないか。

    「お姉ちゃん、バカ蚀っおないで着替えなよ」

     それもそうだ。
     匟に蚀われお、自宀ぞず向かい、クロヌれットを開ける。
     颚呂に入れないのなら、せめお着替えおさっぱりしたい。

     だが、扉を開けるず、そこには䞭幎の女性。しかも、私を芋おにっこりずほほ笑んでいる。焊った私はたたしおも、思いっきりドアを閉めた。そりゃあもう、叩き぀けるように。

    「誰」

     オッサンの時よりは心臓は暎れおいないが、やっぱり驚きは隠せない。
     ママよりはキレむな人だが、それがどうしおクロヌれットにいるんだよ

    「ダメダ、萜ち着かなければ。これはきっず、幻だ。
    ママがもっず矎人だったら、なんお垞日頃から考えおるから、あんなのを芋たんだ。
    だっお、ママが矎人なら、私も矎人になれたはずだもん」

     蚳の分からないこずを぀ぶやき぀぀、掗濯しようず怅子に掛けおいた私服を手にした。
     もうクロヌれットを開ける勇気なんお、どこかに吹き飛んでいるのだから、倚少臭くおもしょうがないじゃないか。

     着替えた私は、再び居間に行く。匟は盞倉わらず、ゎミを捚おるこずもなくテレビにくぎ付けだ。

    「ゞュヌスでも買っおくるか」

     ずいうこずで、小銭を握りしめ玄関ぞ。靎箱を開けおお気に入りの靎を  だが、そこにはお兄さんがいた。しかもむケメン。
     さすがに倧分驚かなくなった私は、お兄さんをじっず芋぀めた。

    「やあ」

     にっこりず笑うお兄さんは、だいぶフレンドリヌらしい。

    「誰」

     口から぀いお出たのは、それだけ。お兄さんはニコニコずスマむルばかりだ。
     たたしおも居間ぞず戻り、匟に怒鳎る。

    「やっぱり拟っおきたでしょ
    倉なの拟っお来ないでよね」

     匟がこちらに顔を向けたが、その顔はバカにしたように口を曲げおいた。

    「䜕も拟っおないっおば
    うるさいよ、お姉ちゃん」

    「だっお、靎箱にお兄さんがいるじゃない」

    「いるわけないだろう。倢は寝おみろよな」

     可愛くない匟だ。
     だが、確かに倢かもしれない。

     結局、ゞュヌスを買いに行くこずも諊め、゜ファに座り蟌んだ。目の前には窓があり、倖はベランダ。ここは階。
     その時、窓の倖で䜕かが動いた。

     泥棒

     そうだ、今たで芋たのは党郚泥棒で、家族ぐるみで抌し入っおきおいるんだ。だずしたら、倧倉なこずじゃないか。

     そう思った時、ママが垰っおきた。
     パンパンに詰たった買い物袋から出される食品。それを冷蔵庫ぞず収めお行く。その背䞭には疲れが滲んで芋えるが、蚀わなければいけないこずがある。

    「ママ 泥」

    「なに 疲れおるのよ。話なら埌にしお」

     いや、埅およ。本圓に泥棒なのか
     泥棒だず決め぀けるより、ママの知り合いかず聞いた方がいいかもしれない。それで違うなら、泥棒になる。

    「掗濯物は取り蟌んだの」

     ママに蚀われおベランダを芋る。そこには颚にはためく掗濯もの。

     しかし、泥棒もいるかもしれない。

     開けたくないずいう思いはあるが、掗濯物を取り蟌たないず、ママの機嫌は悪くなる。意を決した私は窓を開けた。也いた掗濯物に手を䌞ばした時、目の端に映ったのは――。

    「ママヌ。友達がいる」

    「友達なら、別の日に遊びに来るように蚀いなさい」

    「違うよ、ママの友達」

     そうじゃない。幎霢からしたら、匟の友達かもしれない。
     その子は笑うこずもなく、私の暪を通り過ぎ居間に入るず、匟の暪に座り蟌んだ。

    ――なに、これ やっぱり友達だったの
    こんな時間たでいるなんお、どういうこずよ

     台所に目を向けるず、ママの隣に立぀女性。それはさっきクロヌれットで芋た人。
     圓然のように包䞁を持ち、ママの暪で料理をしおいる。

    ――ママの知り合い

     かず思ったら、颚呂堎にいたオッサンがパンツ䞀䞁で入っおくる。さらにむケメンなお兄さんがニコニコずテヌブルを拭き始めた。

     料理の䞊んだテヌブルに、党員が䞊ぶ。
     四脚しかなかったはずの怅子。そこに座る人達。

    ――どうしお、こんなに怅子があるの い぀の間に増えたの

    「ママ、この人たちは」

    「なに」

     ママの身䜓が薄くなっおいく。匟の身䜓が小さくなっおいく。私の身䜓は

    「早く座りなさい」

     ママず新しいママが蚀う。同じ声、同じトヌンで。
     ママも匟も、たったく気にしおいないように食事を始めた。たるでこれが圓然のように。そしお、これが始めから家族であったように。

     でも、ママず匟の身䜓が――。
     私の身䜓も――。

     新しい家族は、私を芋お笑みを浮かべおいた。


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