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参政党は「グローバリスト・麻生太郎」がいるから高市早苗と距離を置く

    (ヘッダー画像は、YouTube「白洲次郎と吉田茂の関係性!いわくつきの屋敷 萩外荘【CGS 林千勝 大東亜戦争の真実 第65回】」より)



    高市早苗新総裁が誕生して、自民党と他党との連立が模索されている。

    その中で、参政党の神谷代表が、早々に連立の可能性を否定したのは印象的だった。


    参政党の神谷宗幣代表は5日、自民、公明両党の連立政権への参加を否定した。広島市で街頭演説し「今、連立を組むことはない。われわれは自民が駄目だからつくった政党だ」と訴えた。臨時国会の首相指名選挙では、党所属議員に自身への投票を求める考えを示した。
    (産経 2025/10/5)


    高市氏は自民党総裁にはなったが、公明党との確執もあり、国会でうまく首相指名されて「高市総理」となれるかどうか、まだ予断を許さない。

    参政党は、国会議員数が少ないとはいえ、協力してほしい相手のはずだが、参政党側は、その可能性を早々に否定した。

    反グローバリズムのトランプ大統領とも相性がいいと言われる高市氏。参政党は「待ってました」とばかり、高市氏に近づくかと思ったら、そうではなかった。


    これは、参政党が、日本でのグローバリズムの親玉だと見ている麻生太郎氏が、高市氏におおいかぶさるように影響力を持っているからではなかろうか。

    参政党は、吉田茂に発する自民党政治の流れを、日本におけるグローバリズムの代表と見る歴史観を有する。

    反グローバリズムが党是である参政党が、吉田茂の孫である麻生太郎氏と、いささかでも協力関係をとることはあり得ない。


    ーーということなんじゃないかなあ、と私が思ったのは、下のような、3年前の神谷氏と歴史家・林千勝氏の対談動画を、昨日見たからだ。


    大東亜戦争を語るには欠かせない!真打ち登場!!白洲次郎の真実!【CGS 林千勝 大東亜戦争の真実 第64回】(ChGrandStrategy 2022/12/9)


    白洲次郎と吉田茂の関係性!いわくつきの屋敷 萩外荘【CGS 林千勝 大東亜戦争の真実 第65回】(ChGrandStrategy 2022/12/16 タイトルにある「萩外荘」は近衛文麿の邸宅で、近衛の死後、吉田茂が一時住んだ)


    これらの動画は、昨日私が、鶴川にある白洲次郎邸(武相荘)について書くために、「白洲次郎」「武相荘」を調べていたら、グーグルのAIが気をきかせて紹介してきた動画だった。

    それで、たまたま見たのだ。


    神谷宗幣氏が講義を受けている、この林千勝氏というのは、『近衛文麿 野望と挫折』(2017、ワック)を書いた人で、この本については、私も1年くらい前に書いたことがある。


    林氏によれば、吉田茂、白洲次郎、松本重治、牛場友彦といった人たちは、幕末からユダヤ系のロスチャイルド家などと関係をもち、日本を操ってきたグローバリストたちの末裔であり、国際金融資本の「駒」である。

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    上記「大東亜戦争の真実 第65回」より


    私がそう言ってんじゃなくて、林氏がそう言っていて、神谷宗幣氏もそれに深く頷いている。

    白洲次郎は、GHQにも直言した硬骨漢、愛国者とされるが、そういう部分は、あったとしてもごくわずかで、本質的にはグローバリストだ、という見方を神谷氏も述べている。


    一般的には、こういうのは典型的な陰謀論とされるだろう。こう言っちゃ悪いけど、林氏のキョドった話し方が、その印象をさらに強める。


    でも、そういえば、麻生太郎氏の娘さんは、ロスチャイルド家の関係者と結婚した、という噂がネットにはある。


    林氏の歴史観が正しかどうかは、上の動画などで各自ご判断いただきたい。


    いずれにせよ、こういう日本史の見方が、参政党の「公式」な歴史観らしい、ということが重要だ。

    参政党内部でも、こういう歴史観を党員に教えているのではなかろうか。

    そうであれば、麻生太郎氏がからんだ段階で、参政党は高市政権と距離を置かざるを得ないだろう。


    しかし、一方には、麻生太郎氏と神谷宗幣氏は実はつるんでいる、という、上記とは対照的な見方をする方もいる。


    私には、何が真実かを論じる材料がない。

    私自身は、林千勝氏のような歴史観は、陰謀論くさいとは思うが、何か真実を衝いている気はするし、少なくとも面白いとは思う。


    *


    上の「武相荘」について触れた動画(「白洲次郎と吉田茂の関係性!」)で、私が面白かったのは、白洲正子が、「共産主義者」とされた西園寺公一と「付き合って」いて、白洲次郎と結婚した後も関係が続いていた、という話だ。

    というのも、白洲正子のエッセーは、何というか、少し左翼くさい。

    華族出身なのに、戦争中の軍人が嫌いだった、といった話をよく書く。そういうところが、戦後思想的で、マスコミにも受けた理由ではないかと思う。白洲次郎の肌あいとも、異質なのである。

    白洲正子が、西園寺公一と付き合っていたという話は、彼女のそういう「左翼性」を説明している(それが悪いと言いたいわけではない)。


    また、白洲次郎の祖父も、父も、クリスチャンだったという。

    白洲次郎と親友だった河上徹太郎が、なぜクリスチャンになったのか謎だったのだが(河上徹太郎は私が住む柿生ゆかりの人だから私は研究している)、そのヒントとなるかもしれない。

    とはいえ、白洲次郎がクリスチャンだったかどうかは言っていない。吉田茂はカトリックで、麻王太郎も同じ。河上もカトリックだ。


    ちなみに、白洲次郎と河上徹太郎は、神戸一中時代からの親友だ。

    かつては、神戸一中(現・兵庫県立神戸高校)から、神戸大学(旧・神戸商業大学)に進むエリートコースがあったようだ。

    高市早苗氏は、神戸大学出身である。

    この「神戸」の附合が気になるが、これは偶然だろう。

    白洲次郎は神戸一中からケンブリッジ大学(聴講生)に進み、河上はその後、府立一中(現・都立日比谷高)、一高・東京帝国大学経済学部に進んだ。


    いずれにせよ、白洲次郎と河上徹太郎とが親友だったことからもわかるように、このあたりの話は、政治や経済だけではなく、文化や芸術のジャンルとも結びつく。

    白洲次郎がグローバリズム側だとすると、それと親しかった河上徹太郎や小林秀雄もその影響下にあったのだろう。

    そして、小林・河上は、文藝春秋の菊池寛と親しかった。小林・河上が作った「文学界」が、文春の背骨のような役割をして、日本の文芸の方向性を決めている。


    そういう関係から、文春には、グローバリズムの思想が流れ込んでいるかもしれない。


    今回、文春は、「グローバリズム側」と言われた小泉進次郎のステマ疑惑を暴き、「反グローバリズム」の高市早苗勝利を導いたように見える。

    しかし、さらに大きくは、文春はグローバリズムの親玉である麻生太郎を勝たせたことになる。

    このあたりも、陰謀論のタネにならないだろうか。


    吉田茂、白洲次郎、小林秀雄、河上徹太郎といった人たちは、通常「保守」に分類される。

    共産主義やプロレタリア文学に対抗した、という意味ではそうである。

    しかし、同時にグローバリストであった可能性がある。

    従来からの「左VS右」「左翼・リベラルVS右翼・保守」の図式に、「グローバリズムVS反グローバリズム」を重ねると、世界がより多次元に見えてくる。


    余談だが、石原慎太郎の晩年の動画で、国会で麻生太郎を攻めているものがある。

    石原が、小林秀雄の紹介で白洲次郎と会った時、白洲次郎は、憲法改正をしなかったことが吉田茂の失敗だ、と言っていた、という話だ。

    その話を、口をひん曲げて聞いている麻生太郎氏の表情が面白い。




    もう一つ余談だが、なべおさみが、子供の頃、銀座で白洲次郎と会った時の話をしている動画も、グーグルは勧めてくれた。

    【昭和都市伝説】白洲次郎となべおさみが銀座のジャズ喫茶で相席!!(なべおさみチャンネル2020/11/27)


    昭和28年、なべおさみが中二の時に、銀座のジャズ喫茶「テネシー」開店記念ライブに行くと、隣の席に白洲次郎がいた、という話だ。

    ライブでは、ピアノトリオが演奏した。白洲次郎は、なべ少年に、「世の中には本物と偽物と『似非もの』がいる。それを見分けることが大切だ」と教え、「このトリオでは、ピアニストだけが本物だ」と言ったという。

    そのピアニストとは、秋吉敏子だった、という、まあよくできた話だ。

    「本物と偽物を見分けろ」というのが、小林秀雄とか青山二郎、そして白洲次郎がいかにも言いそうなことで、面白いと思った。


    <参考>


     
     
     
    会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をやっていた。独身、孤独を愛する。老人であることを自覚し、記憶力もあやしくなりつつあるので、ここに書き残したいことを書き残しておく。世間から引退したので、社交は望みません。

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