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Photo bytetsuya99

フィリピンに行く理由

    以前、海外旅行に行きたくなくなった、という記事を書いた。


    でも、こうして旅行規制がなくなってみると、やっぱりどっか行きたい。

    せっかくパスポートを更新したのに、無駄にするのも惜しい。

    カネはないからヨーロッパとかは行けないが、アジアの物価が安いところで軽く旅行したかった。

    密かに考えていたのがフィリピンだ。

    少し前に、ダバオのことを書いたが、

    調べているうちに、ダバオに行きたくなった。


    フィリピンは行ったことがない。

    フィリピンパブとかにも行ったことない。

    でも、インドシナ半島を旅したとき、フィリピン人に会った。陽気な彼らに親しみを持っている。オンラインでフィリピン人に英語を習ったこともある。

    日本から4、5時間だし、コロナ明けの旅行先としてちょうどいいのではないかと思った。


    懸念点が2つ。

    フィリピンに私のような独身男が行くと、女を買いに行くのかと誤解されかねない。

    いや、今は、老人が、孫くらい若いフィリピーナの結婚相手を探しに行くのか、とか思われかねない。

    そんな気は一切ないですから。

    そういう行為を、否定はしないけども、そういう男ばかりがフィリピンに行ってるとすれば、一緒にされそうで、なんか嫌だな、というのが1つ。


    もう1つの懸念は、以下の動画を見て芽生えた。


    このYouTubeチャンネルは、issaさんが、ダバオではないが、同じミンダナオ島に住んでいるので、参考になるので見ていた。

    上の動画で紹介しているのは、フィリピン人の食生活はひどく、生活習慣病で、肥満ばかりということだ。

    ・食事のとき、甘いソフトドリンクを飲む
    ・少量の塩辛いオカズで、大量の白米(炭水化物)を食べる
    ・野菜を食べない
    ・揚げ物が多い
    ・間食にスナック類やスイーツを食べる
    ・運動しない


    そのせいで、糖尿病、高血圧、脳卒中などで早く死ぬ。

    たしかに、フィリピンの平均寿命はアジアの中でも低い。


    フィリピンの平均寿命
    男性67.4歳、女性73.6歳(2019年世界保健機関)


    それに対して、日本の平均寿命は、

    男性81.5歳、女性87.6歳(2020年)

    15歳くらい違うのである。

    フィリピンは、新生児の死亡率の高さが平均寿命を下げていると言われるが、上のissaさんの動画を見ると、生活習慣の常識も違いすぎるようだ。


    しかも私は、何度も書いているように、日本一の長寿地域、川崎市麻生区に住んでいる。

    川崎市麻生区の平均寿命は、

    男84.0歳、女89.2歳(2020年)

    である。


    そんな長寿地帯の私が、フィリピンに行くと、まず食文化に適応できないかもしれない。

    アジア最低レベルの食習慣で健康を損ない、せっかく下がった血圧がまた上がりかねない。


    しかし、考えてみると、これはフィリピンに限らない。

    台湾だろうとタイだろうと、観光客用の<食>は、安い油を大量に使い、塩分が多く、加工肉を使った健康に悪いものに決まっている。

    海外に行けば、どこであれ、いま私が住んでいるところより不健康な環境だ。

    しかも、治安が悪い。治安がいいところは、物価が高い。

    なんでわざわざそんなこところに、カネを出して行かなければならないのか。


    うまいものはあるかもしれないが、不健康であることを甘受するなら、日本にもたくさんある。

    健康のために近所のうまいラーメンをひかえている私が、海外に行って不健康なものを喜んで食べるのは矛盾している。


    <女>でも<食>でもないとすれば、なぜフィリピンに行くのか。

    フィリピンではゴルフが安く楽しめるらしいーーゴルフなんか興味がなく、やったこともない。

    フィリピンではマリンスポーツが楽しいーー海とか海の中とかまったく興味ない。


    せっかく、いったんはフィリピン行きに盛り上がっていたのに。

    フィリピンに行く理由はない、ということになりそうだ。

    でも、上のような論理を拡張していけば、どこであれ、旅行に行く理由がなくなってしまう。

    年をとって寝たきりとかになる前に、悔いがないよう旅行したいと思っていたが、意欲は削がれるばかり。

    まあ、精神的な意味での「寝たきり」に、もうなっているのかもしれない。

     
     
    会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をやっていた。独身、孤独を愛する。老人であることを自覚し、記憶力もあやしくなりつつあるので、ここに書き残したいことを書き残しておく。世間から引退したので、社交は望みません。

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