メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【Netflix】「キープ・スイート」 80代の老人が処女を奪いまくる 見るに耐えない原理派宗教の世界

    Netflixの新作ドキュメンタリー「キープ・スイート:祈りと服従」は、アメリカの「末日聖徒イエス・キリスト教会原理派」の実態を描いている。

    4つのエピソードから成っているが、2番目のエピソードの途中で見るのが辛くなってしまった。

    ドキュメンタリーが悪いのではない。描かれている世界そのものが邪悪なのだ。


    *

    この教団は、モルモン教を異端として追放されたグループだ。「預言者」と呼ばれる1人の男に事実上支配されている。

    一夫多妻制で、妻をたくさん持つ男ほど偉いという価値観だ。

    「預言者」は60人以上の妻を持つ。80代になっても、10代の少女を指名して結婚する。酸素ボンベを使っているような老人が、何も知らない少女を裸にして、性行為を行う。

    (伊丹十三の「マルサの女2」を ちょっと連想した。三國連太郎演じる新興宗教の教祖が少女を愛人にする。しかし、あれが可愛く見えるくらい、こちらの「犯罪」はすごい)

    「預言者」に気に入られた幹部ほど、たくさんの妻を持つ。そして、その妻は、絶え間なく出産を強いられる。だから、複数の妻から、おびただしい数の子供が生まれる。

    女の子は小さな頃から「キープ・スイート(つねに清らかであれ)」と「服従」を教えられ、そうしないと天国に行けないと脅される。そして10代になると、ローティーンであっても、教団が指定した男と「結婚」させられる。

    要するに、「預言者」と幹部の男たちが、多数の女を独占するシステムだ。選ばれた男たちには、老齢になっても、絶え間なく若い女が供給される。

    それでは若い男が余る。どうするかというと、若い男は教団の事業で安い労働力として使われ、それでもまだ男が余れば、教団から追放される。

    *

    こんなことが、2000年代を過ぎた最近までアメリカで起こっていたことに、まず驚く。

    重婚も、ローティーンとの結婚も、違法だが、見逃されていた。

    2000年に入って「預言者」は死ぬが、その息子が地位を引き継ぎ、父の「妻」、つまり自分の母親と「結婚」しはじめる。

    このドキュメンタリーの本筋は、この息子の代になって教団が崩壊に向かうストーリーだ。

    しかし私は、このあたりで、もう見るのが耐えられなくなってきた。

    *

    このドキュメンタリーが秀逸なのは、男たちに「捧げられる」女の視点で描かれている点だ。(監督は女性?)

    おかしいと思っても、強いられた結婚から逃げられない。処刑台に一歩一歩近づいていくような、10代の少女の心理と体験を、かつての信者たちが語る。迫真性があり、見ているこちらは、ただただ辛い。

    最後まで見る勇気が出るまで、休憩が必要だ。ということで、途中経過のレビューでした。



    <参考>


     
     
     
    会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をやっていた。独身、孤独を愛する。老人であることを自覚し、記憶力もあやしくなりつつあるので、ここに書き残したいことを書き残しておく。世間から引退したので、社交は望みません。

    あなたへのおすすめ