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Photo bysoeji

日本の侵略軍と戦え 韓国映画「代立軍」に学ぶ【AmazonPrime】

    今をときめく「イカゲーム」のイ・ジョンジェが主役。

    侵略軍を迎え撃つテーマも、ウクライナ戦争でタイムリーだ。

    AmazonPrimeでタダで見られる「代立軍 ウォリアーズ・オブ・ドーン」(2017)は、もっと宣伝されてもいいと思う。

    しかし、そうならないのは、中身が「反日的」だからだろうか。

    宣伝も、タイトルも、何か遠慮している。

    私が邦題をつけるなら、「豊臣軍を迎え撃て」だろうか。見て損はない映画である。

    *

    豊臣秀吉の1592年の朝鮮出兵(文禄の役、壬辰倭乱)で、日本軍と戦う朝鮮民兵の物語だ。その民兵のリーダーを演じるのがイ・ジョンジェ。

    ウクライナ戦争でいえば、秀吉の日本軍は、プーチンのロシア軍に当たる。大義なき、一方的な侵略だ。

    対する朝鮮に、「ゼレンスキー」はいない。朝鮮王は、真っ先に明に逃げてしまう。

    民を捨てて王が逃げたために、兵の士気は低く、義兵も集まらない。

    このあたり、今回のウクライナ戦争の教訓を思い出させる。「王(大統領)」が逃げないことが、軍と国民の士気にとって何より重要だ。

    *

    しかし、士気の問題以前に、朝鮮軍は日本軍の敵ではない。それが、この「反日映画」からも伝わる。

    日本の軍人は、終始、冷酷・残虐に描かれる。1597年の慶長の役(丁酉倭乱)を描いた、チェ・ミンシク主演の「バトルオーシャン 海上決戦」(2014)と同じだ。

    それは、日本軍の憎々しいほどの強さの反映でもある。

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    この映画を見て、改めて日本の武士の特異性を感じた。

    朝鮮の軍隊は正規軍、またはその代理(代立)としての「準公務員」であり、朝廷(王)のために戦う。

    一方、日本の軍は、基本的には豊臣秀吉の私兵である。

    中国・朝鮮軍は官軍だが、日本の武士は「私兵」であることを解説する記事があった。

    当時の日本軍(武士)は、陸軍としては世界最強だったかもしれない。この映画でも出てくるが、信長が導入した鉄砲隊も大活躍する。

    長年の武士政権と戦国の中で、戦いのプロが育成されていた。その強さを見て、スペイン・ポルトガルが日本占領を諦めた、と言われるほどだ。

    一方、朝鮮は官僚国家で、兵士の地位は低かった。

    腕っ節の強さを競い続けた軍事国家と、儒教の書物ばかり読んで出世する官僚国家の戦争である。勝負は見えていた。

    *

    しかし、最終的には朝鮮が「勝つ」。

    この映画、序盤はいいのだが、話が進むにつれて、韓国映画特有の「面白くするための御都合主義」が累積していく。

    確かに面白いのだが、真実味がなくなっていく。

    映画では、国を思う民の気持ちの強さで、朝鮮が日本に勝つことになる。

    「愛国」の訴えこそが、この映画の言いたいことだから、それでいいのかもしれない。

    もちろん、朝鮮が「勝つ」のは、豊臣秀吉が病死したからであった。元寇における「神風」に当たるのが、朝鮮にとっては秀吉の死であった。

    *

    だが、こういう「愛国映画」が1流の俳優・スタッフで作られる韓国と、映画界とマスコミを左派が仕切っている日本とでは、おのずと国防意識に差が出てくるだろう。

    今回のウクライナ戦争での識者の言にも、それを感じずにいられなかった。そしてウクライナ戦争は、軍備とともに、リーダーシップと士気の重要性も教えてくれた。


    侵略戦争が正当化できないのはもちろん前提だが。

    この映画に見るとおり、400年前、日本の強さは、朝鮮を圧倒していた。

    100年ちょっと前、日本は中国(清)とロシアに勝った。

    今はどうだろうか、と考えてしまう。





     
     
     
    会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をやっていた。独身、孤独を愛する。老人であることを自覚し、記憶力もあやしくなりつつあるので、ここに書き残したいことを書き残しておく。世間から引退したので、社交は望みません。

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