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Photo bykao1248

ドクヘリに乗る

    柿葉

    ゴールデンウィーク。
    いろいろたまっていたお祝いをまとめてやることになった。
    兄弟だけ、最少人数で。
    窓を全開にすると初夏の風が吹き抜けていく。
    少し肌寒いぐらい。
    弟に会うのはいつぶりだろう。

    ひとしきり、美味しい昼食に舌鼓。
    90の父だけ、せっかくのお祝いだからとビールを開けていた。
    いつ死んでもいいけど、あと5年ぐらいは生きててもいいかな、と笑いながら。

    食事が終わって、父は弟と畑に出た。
    ひ孫が大好きな野菜を植えるための準備。


    弟から素っ頓狂な電話があったのは、それからしばらくしたあと。
    「姉さん、救急車。父さんがおかしい‼️」

    駆けつけると呂律が回らず、左半身がだらりとしている。
    完璧に、脳卒中だ❗️

    119番通報をして、状態を報告する。
    脳卒中と思われるため、t-PAモード(患者到着前から専用診療態勢可能)の病院へ搬送をお願いした。

    救急隊のやりとりを祈るような気持ちで聞いていた。
    そして「ヘリが飛びます。」との回答を得た。

    できるだけはやく血栓を取り除きたい。
    時計を見る。急げ、急げ。心の中で叫ぶ。

    ランデブーポイントは近くの小学校の校庭。
    救急車到着時にはもうドクヘリはついていた。
    降りてきたのは顔見知りの医師と看護師。
    頭を深々と下げる。

    家族一人なら搭乗可能とのこと。
    迷わず乗り込む。

    そして、父とともに大空へ舞いあがった。



    タイトル画像は”カオリ”さんにお借りしました。
    地上からみたらこんな空を飛んでいたと思う。

     
     
     

    柿葉

     
     
    これまでのこと、これからのこと。 ぶらんこのゆれるがままに、心たゆたって浮かんだことなど、のんびーり書いていきます。

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