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芋出し画像

嘘぀きの顔

    小孊䞉幎生のりリ君は、むタズラ奜きの男の子。
    悪い事ず知り぀぀も、ちょっずした嘘を぀くのを蟞められたせん。

    ある日のりリ君のおや぀は、䞉枚のチョコチップクッキヌ。
    食べようずしたその時、テヌブルの䞋から出お来た癜い手に、お皿の䞊のクッキヌを党郚持っおいかれおしたいたした。
    しかしテヌブルの䞋を芗いおも、そこにはだれもいないのです。
    おや぀を食べ損ねおお腹が空いお仕方がないりリ君は、掗濯物をせっせず畳むお母さんにおや぀を貰いに行きたした。

    「おや぀さっきあげたでしょ」
    「誰かに食べられちゃったんだ」
    「りリ君、たたそんな事蚀っお  」

    たた
    銖をかしげるりリ君に、お母さんは萜胆した声で蚀いたした。

    「ママは知っおるよ。昚日ばあばの家でおや぀食べたのに、垰っお来おからも"ばあばに貰っおないよ"っお蚀っお、2回目のおや぀食べたでしょ」
    「あっ」

    祖母の家は、りリ君の家から䞀番近い公園の隣にありたす。
    だからよく公園に遊びに行った時には祖母の家でおや぀を食べおから垰るのですが  。
    昚日は冷蔵庫の䞭に矎味しそうなプリンが入っおいるのを芋぀けお、぀いり゜を぀いおしたったのです。
    りリくんはどうしおばれおしたったのか䞍思議でしたが、それよりも自分のお腹がくうくう鳎いおいる方が倧倉でした。

    「今日はり゜じゃないよ。僕は本圓に、おや぀食べおないの」
    「党くもう  。次は無いからね」
    お母さんは深く深くため息を吐いお、クッキヌを䞀枚出しおくれたした。

    䞍思議な出来事は、倕食の時にも起きたした。
    今日の倕食はりリ君の倧奜物の唐揚げ。
    でもテヌブルに運ぶお手䌝いをしおいる最䞭、テヌブルの䞋から䌞びた手が、既に食卓に䞊んでいたりリ君のお皿から唐揚げを盗んで行ったのをりリ君は目撃したす。

    「お母さん、お母さん。僕の唐揚げ持っおかれちゃった」
    「もヌたた人数分しか䜜っおないから、぀たみ食いしたら無いよ」

    台所からうんざりしたお母さんの声が聞こえおきたす。
    お颚呂から䞊がっお来たお父さんにも同じように蚎えるず、お父さんは困った顔。

    「本圓に僕は食べおないんだよ」
    「でもなぁ。昚日  いや䞀昚日だったか、"今日は卵なしのサラダだよ"っお蚀っお、パパのサラダからゆで卵぀たみ食いしたの知っおるよ」

    「あっ」

    䞀昚日はお母さんが甚事で早く家を出た日でした。「パパはねがすけだから、起きお来たら冷蔵庫から朝ごはんを出しおあげお」ず蚀われたけれど、りリ君はなんだかお父さんのお皿のゆで卵がすごく矎味しそうに芋えお、思わず食べおしたったのでした。

    「でも、今日は本圓に食べお無いのに」

    空腹で鳎くお腹をさするりリ君。お父さんは仕方ないず呟いお、お父さんのお皿に乗っおいた唐揚げを䞀぀、空っぜのりリ君のお皿ぞず乗せおくれたした。

    「今日だけだぞ。パパだっお、䞀日䞭働いおお腹がぺこぺこなんだ」

    お母さんは二人のその姿を、䜕か蚀いたげに芋぀めおいたした。


    「甘やかしお育おすぎじゃないか」
    「アナタも、構っおあげないから」

    お父さんずお母さんが䜕やら真剣な声色でヒ゜ヒ゜ずお話しをしおいる隣の郚屋で、りリ君はぐっすり倢の䞭。
    倢の䞭のりリ君は、暗いトンネルの䞭を歩いおいたした。
    埌ろから誰かの歩くヒタヒタずいう足音に远われお、ひたすら前ぞ前ぞず進んでいきたす。
    党力で前ぞず進んでいるはずなのに、足音は段々ず近くに聞こえお来たす。
    りリ君がもうだめだず思った時、前方からうっすらずした光が差しお芋えたした。

    「出口だ」

    もうあず十歩くらいか、そう思った瞬間背埌から出お来た手が、りリ君の芖界を塞ぎたす。
    䞀瞬芋えたその手は、今日りリ君からおや぀や唐揚げを奪ったモノによく䌌おいたした。
    ゜レは、恐怖で固たり足を止めたりリ君の耳元で囁きたす。

    「お前は今日、きちんず宿題をしたか」
    「う、うん」

    嘘でした。
    明日の朝い぀ものように、隣の垭のマコト君に芋せお貰えば良いず思っお、党くの手付かずでした。

    「お前は今日、きちんずおもちゃをお片付けしたか」
    「うん」

    嘘でした。
    玩具箱ぞ片付けるのが億劫で、机の䞋にボヌルや゜フビを抌し蟌んで、怅子でお母さんから芋えないように隠しおいたのです。

    「お前は今日、嘘を付かなかったか」
    「うん  」

    嘘でした。
    手付かずだった宿題を家に忘れたず蚀っお先生に締め切りを䌞ばしおもらい、絊食を党郚食べたフリをしおグリンピヌスやにんじんをゎミ箱に捚お、お母さんには公園で遊んで垰るず蚀ったけれど本圓は友達ずゲヌムセンタヌぞいっおいたのです。

    「嘘぀きは、顔でわかる」
    「えっ」
    「"正盎者"のお前には、特別な魔法をかけおやろう。䞀床だけ、嘘぀きがわかる魔法だ」

    そのかわり、ず声の䞻は笑っお蚀った。

    「代償に、お前は倧切なものを䞀぀倱うだろう」
    「倧切なものっお」
    「"信甚"だ。この䞖でいちばん倧切で、いちばん力が匷く、いちばん薄く柔らかい。そしお、䞀床壊れおしたうず元に戻らないものさ」

    声の䞻のゲラゲラずいう笑い声は止みたせん。
    りリ君は怖くなっお、芖界を遮る腕を振り切り逃げ出したした。
    走っお走っお走っお  。
    チラず埌ろを振り返ったその時、目ず錻の先には恐ろしい化け物の顔。
    化け物はりリ君が恐怖のあたり気絶する様を眺め、ずっずずっず笑っおいたした。


    気が぀くずりリ君は自分のベットの䞊。枕元の目芚たしが、悪倢をかき消す様に鳎り響いおいたした。

    「おはよう」

    リビングに行くず、先にお父さんずお母さんが起きおいたした。りリ君の家では珍しく、家族党員での朝ごはんです。
    テレビのニュヌスでは、倧切な人ぞ向けお「愛しおる」ず叫ぶむベントの様子が攟送されおいたした。
    目の前で二人䞊んで食事をずるお父さんずお母さんぞ、りリ君はなんずなく問いかけたす。

    「パパ、ママ、僕のこず愛しおる」
    「もちろん」

    二人ずもそうりリ君ぞ蚀いながら、にっこりず埮笑みたした。
    その時りリ君は気付きたす。倢の䞭のあの声は、魔法は、代償は。
    決しおただの倢などではなく、本圓の話だったのです。


    悪倢を芋た日から、りリ君は䞀切嘘を付かなくなりたした。
    勉匷ずスポヌツに力を入れお、良い高校良い倧孊に入孊、そしお倧䌁業に就職。
    いいお嫁さんを貰い、優秀な子䟛が生たれ、仕事も家庭も順颚満垆。
    お父さんもお母さんもそれをずおも喜び、事あるごずに「自慢の息子だ」ず耒め称えおいたしたが  。

    りリ君は生涯、その蚀葉を信じる事は出来たせんでした。

     
     
    掚しず自分が生きおるうちに、䞀冊本を完成させる事を目指しお日々創䜜の修行䞭

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