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霊芖探偵 碧海 の事件簿 女子倧生倱螪事件ず怪しい圌女〈#28 最悪の事態〉

    「はい、九条です」

     俺は斗真にも聞こえるようにスマホのスピヌカヌをONにする。

    「匥勒の矩匟よ、さすがだな。䟋の男がバッチリ映っおいたぞ。青朚 円銙も確認できた。たずは瀌を蚀おう。それでだ」
    「守屋刑事 良いずころに」
    「な、なんだ」
    「お願いしたいこずがあるんです」

     俺は公園の男の子に぀いお簡単に説明をした。その男の子の家を探しおいるこずも。

    「それで、このあたりの埒歩圏内の䞀軒家を探しおいるんです」
    「っお蚀われおもな〜。俺たちの管蜄倖だ」
    「でも、守屋刑事。䟋の男のこず、その母芪から聞けるかもしれたせんよ」
    「䜕」

     斗真が初めお反応した。

    「碧海あくあ、どういうこずだ」

     しヌっ、っず俺は人差し指を唇に抌し圓おる。ただ確信があるわけじゃない。こう蚀えば守屋刑事も食い぀くだろうず思ったのだ。

    「それだけの情報じゃ、俺たちは動けない。わかるだろ た、亀番勀務の奎に連絡は入れおおいおやるから、子どもの虐埅、行方䞍明など起きおないか聞いおみろ」
    「あ、そっか」
    「それに、こっちもビデオに映った青朚 円銙の様子を芋る限り、事件性がないずも蚀えん状況だ。郜築くんだったか 圓時の様子など詳しい話を聞かせお欲しいんだが」

     えっ 俺 っおいう顔で斗真が俺に助けを求めおいる。お前が話さず、誰が詳现を語れるんだ

    「わかりたした。埌ほど斗真ず䞀緒に眲たで䌺いたす」
    「頌む。こっちは匕き続き男の車を远う」

     こうしお守屋刑事ずの電話は終わった。嵐の様なオダゞだけど、意倖ず良い人なのかもしれない。面構えはダクザみたいだけど、俺の胜力を疑わず気持ち悪がるこずもなかった。匥勒矩兄ずはいったい、どんな関係なんだろう
     た、いっか。俺は無蚀のスマホを䞊着にしたった。

    「碧海あくあ、亀番に行くんだろ」
    「あぁ、急ごう」

     俺たちは守屋刑事に蚀われた通り、亀番に向かった。
     急いだ方がいい。䜕だかずおも嫌な予感がする。

      

    「うヌん。虐埅報告ね〜。そういうのは児童盞談所に確認するのが早いんだよね」

     亀番にたどり着いた俺たちは、薫くんのこずがわかりそうなヒントを、いく぀かお巡りさんに䌝えた。事前に守屋刑事から連絡をもらっおいたずいう目の前のお巡りさんは、いかにも面倒だず蚀わんばかりにパ゜コンをいじっおいる。

    「あれでしょ〜 最近公園に出るっおいう子どもの幜霊。君たちもその話を聞いお来たんだよね 譊芖庁の刑事さんにどんなコネがあるかわからんけど、こういうの困るんだよね」

     垂民を守るのが譊察じゃないのかよ 俺も斗真も目の前のオダゞに腹を立お始めおいた。譊官の制服を着おいるけど、䞭身は空っぜ。しかも肩にはモダっずした圱が耇数䜓憑いおいる。過去に䜕かやらかしたに違いない。

    「あんたたち、職質かけられた子たちだよね。困るんだよな〜」
    「あのさヌ」

     我慢の限界を迎えた斗真が、垭を立った瞬間だった。

    『ボクちゃん 助けおっ』
    「未来ミクちゃん」

     俺は声のする方角に向かっお、亀番を飛び出しおいた。

    「お、おい 碧海あくあ」
    「こっちだ斗真」

     未来ミクちゃんが俺を呌んでいる。
     俺たちは導かれるたた、䜕の確信もないけれど間違いなく薫くんの家に向かっおいた。

     ガシャヌンっ。

     ガラスの割れる音が響く。道を歩く人は足を止め、音のする方を眺めおいた。

    「斗真、頌む。守屋刑事に連絡しおくれ」
    「えっ 俺電話番号知らない」
    「俺は家の䞭に」

     俺は斗真にスマホを抌し付け、家の䞭に入るために野次銬たちを掻き分ける。

    「碧海あくあ、この家がそうずは限らないぞ」
    「倧䞈倫。倚分ここだよ。斗真は守屋刑事に連絡しおくれ。頌んだぞ」
    「あ、碧海あくあ」

     くそっ、ず斗真の声が聞こえたけど、俺は迷わず玄関のドアノブを回す。
     案の定鍵がかかっおいお䞭には入れない。その間にも物が壊れる音が聞こえおくる。

     考えろ、俺。考えるんだ 確かこの家には庭があっお、そこは倧きなガラス窓があったはず。そこからなら䞭の様子も芋えるはずだ

     俺はゆっくりず䞭の人に気付かれないように庭の方に向かった。

     ガッシャヌヌヌヌンっ。ドスンドスン。
     たた新しい物音が聞こえた。䞭は盞圓ダバむこずになっおいるず、簡単に想像ができる。

     クモの巣を払い退け庭に入るず、巊手に物眮小屋の様なプレハブがあった。右偎に瞁偎があり、そこから䞭を芗けそうだ。

     俺はそっず近付き䞭を確認する。

     ガシャヌヌヌヌンっ。新たな音ずずもに女性が壁に投げ飛ばされ、俺の芖界に飛び蟌んできた。そしおその䞊に若い男が銬乗りになる。

     その時郚屋の䞭に薫くんの姿が芋えた。その埌ろで未来ミクちゃんがしっかりず薫くんを抱き締めおいる。
     その薫くんは怒りを抱え、䜓党䜓に黒い靄をたずい今にも爆発寞前だ。俺を突き飛ばした時よりも、もっず倧きな負のパワヌを抱え、じっず男を睚み付けおいる。

     ダバむ

    『や  め  お』

     薫くんの声が俺にははっきりず聞こえた。でも男にはこの怒りのこもった声は聞こえない。

     銬乗りになった男の手が薫くんのお母さんの现い銖を締め䞊げおいく。早く䜕ずかしなければ、薫くんのお母さんの呜が危ない。

     アむツを止めるためには、ガラスを割るしかない。俺は庭の呚りを探す。石、石、レンガでもいい、䜕か固くお倧きいものを急げ

     庭の花壇に䜿われおいたレンガが目に入ったその時、未来ミクちゃんの声がした。

    『ボクちゃんっ、危ない 䌏せお』

     その声ずほが同時にガラスが割れる倧きな音が聞こえた。それは郚屋の内偎から倖に向かっお突颚が吹いたかの様に、窓ガラスが砎られ飛び散った音だった。

     俺は咄嗟に身を屈め、ガラスの砎片は俺を飛び越えお庭に散らばった。

     郚屋の䞭には、驚き腰を抜かしおぞたり蟌んでいる男、そしお毛を逆立お怒りに燃えたぎった薫くんがいた。
     どこからわいおきたのか倚くの黒い靄がぐるぐるず薫くんを取り巻いおいた。
     それらはきっず、成仏するこずを諊め悪意の塊ずなった者たちだ。黒いフヌドをかぶり、もはや人間の原型をずどめおいない。圌らが薫くんに力を䞎えおいるのか

     男のもずぞ近付かないよう、未来ミクちゃんが必死で薫くんを抌さえ蟌んでいるのが芋える。

    「ダメだ。薫くん そっち偎に行っちゃダメだ」

     俺は迷わず駆け出そうずした。だけど思うように足が動かない。

    「ク゜っ」

     唐突に、俺の䞖界が色を倱い、俺の足や腕を抌さえ蟌む黒いフヌドの悪意がハッキリず芋える。未来ミクちゃんの悲しそうな顔が、もう手遅れだず物語っおいた。

     未来ミクちゃんの手が薫くんから離れる。

     あぁ、たた俺は圌らの想いに応えおあげられなかった。眪悪感が俺を襲う。ごめん、俺は無力だ。

     遠くで斗真が俺を呌ぶ声が聞こえた。

    #創䜜倧賞2026 #ミステリヌ小説郚門

     
     

    杏

     
     
    はじめたしお杏です。 倧きなむベントに向けお、只今英語をもう勉匷䞭です。が  「How are you?」ず聞かれ、「I’m fine thank you」ずしか答えられないポンコツビギナヌです。 だっお理系だもの仕方ない蚀い蚳。

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