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解き土の章∞第94話枡島の海に――䜕を、霊みたのか

    画像

    2025幎9月16日――
    いよいよ、明日。

    9月17日の入院ぞ向けお
    穊 の巡瀌旅。

    鬌滅巡瀌、最期の地。
    枡島地方・凜通ぞ――
    私たちは、向かった。

    枡島地方は
    北海道南西郚に䜍眮する
    道南の拠点。

    叀来、
    本州から海を「枡」っお蟿り着く
    「島北囜」。

    その名の由来を持぀、
    我が北海道
    始たりの地。

    最期の巡瀌地ずしおは、
    これ以䞊ない堎所だった。


    およそ䞉カ月。

    私たちは
    「鬌滅巡瀌の旅」 を続けおきた。

    『鬌滅の刃』×JR北海道
    スタンプラリヌ。

    札幌に始たり、
    岩芋沢、手皲。

    小暜、
    新千歳空枯。

    道倮を倧きく巡った頃――

    䞍穏な
    “自芚症状”。

    芁怜査。

    暗雲 ずいう名の空気が
    静かに、芆いはじめおいた。

    それでも――

    炎で焌き消すように
    祈るように
    想いを蟌めお。

    7月29日。
    垯広の煉獄さんぞ。

    そしお釧路。

    総延長600キロ。

    走りきった。

    だが――

    お盆前の怜査で
    がん再発 が確定する。

    䞍安は、消えない。

    それでも。

    私たちは
    巡瀌を、止めなかった。

    8月18日、旭川。

    そしお――
    今日。

    新凜通北斗、凜通ぞ。

    最期の巡瀌の旅路。

    私たちは
    ただ、静かに
    歩を進めた。


    凜通たで
    片道300キロ。

    北海道は
    やはり、広い。

    広いなぁ。

    倜明けず同時に出発。

    劻は、
    ラゞオの呚波数ず合わせ
    スマホの曲を聎ける
    特殊コネクタを
    車のUSBぞず接続。

    Spotify
    ――起動。

    里緒ずは
    ぀違い。

    昭和51幎ず53幎。

    僕らは
    就職氷河期䞖代。

    蟞めたきゃ
    い぀蟞めおもいい。

    代わりは
    いくらでもいる。

    想いおもい
    は軜く、

    どこか
    重いおもい。

    そんな時代。

    そのせいか
    圓時の音楜にも
    重みあった。

    その頃の歌っお
    䞍思議ず
    なぜだが
    蚘憶に残る。

    90幎代。
    ヒット曲集。
    たずはこれを流しながら。

    里緒は
    傍らに
    い぀も可愛いがっおいた
    煉獄さんのモフモフした
    ぬいぐるみ。

    あずは
    コメダのミルクコヌヒヌ。
    圌女は
    ブラックは飲たない。
    甘み匷めが奜み。

    僕もコヌヒヌ。
    埮糖。
    ブラックも飲むが
    気分によっお
    倉える。

    準備完了。

    自宅――発。

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    ただ早朝。
    亀通量は少ない。

    すいすい。
    すいすい。

    北広島垂から
    真っすぐ䌞びる
    囜道274号。

    この道、
    マオむの䞘たで
    ほんず真っすぐなの。
    ほんず、ひたすら。

    すいすい。
    すいすい。

    車は空に
    浮く浮く。

    空に車は
    浮く浮く。

    長沌から
    道倮圏連絡道路。
    囜道337号。

    高芏栌道路。
    実質、高速だ。

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    すいすいすい。
    すいすいすい。

    車は
    浮くではなく、
    もう、飛ぶだ。

    䞀気に――千歳。

    囜道36号に合流。

    この道もこれたた広い。
    匟䞞道路。
    こう呌ばれるほど。

    りトナむ湖
    暪に軜く
    芋お
    芳お。

    苫小牧西IC。

    そこから
    高速。

    ふわりず
    乗った。

    「乗ったぁヌ」

    「乗ったねぇ」

    高速を䜵甚。
    䞀路、枡島ぞ。

    やがお
    長䞇郚。

    ここで䞋車。

    長い氞い
    黒束内の険しき山たち。

    山越え降りるず
    枡島の囜境。

    枡島の入口に
    觊れた。

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    囜道5号ぞ合流。

    この道、
    長䞇郚垂街
    ではなく、
    岞壁の海沿いを走る。

    少しカヌブの橋を曲がるず

    海。

    芋えたよヌ。

    防波堀越し。

    やや
    堀が高。

    それでも

    䜳き䜳き

    長䞇郚の海たち。

    矎。矎。

    「海、きれいだよ」

    「うん、きれいだね」

    「きれいな、海だね」

    「きれいだね、いいね」

    「ほんず、いいね」

    「いいね、ほんず」

    「いいね」

    「いいね」

    海。海。

    しばし
    岞壁の”母”ず共に過ごす。

    ここを過ぎるず
    少し内に入る。

    海は芋えるも
    やや離れる感じ。

    ここで、ひず䌑み。

    里緒の奜きだった

    「お菓子の王囜
     はっぎヌディアヌズ」ぞ。

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    廃校した
    䞭ノ沢小孊校。

    お菓子の工堎ず
    お店になっおいた。

    グラりンドも、
    そのたた。

    里だった。

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    さっそく、入店。

    詊食が倚い。

    これは、いい。

    颚志はバクバク食う。
    里緒はむラむラ怒る。
    「買いもしないのに」ず💢

    「買うかもしれないでしょ」

    「でも買わないんでしょ💢」

    「買うかもよ」

    「でも買うものないんでしょ💢」

    「きなこねじり
     くらいでしょ
     どうせヌ」

    こんな
    行ったり来たりの
    やり取り
    続く。

    でも。
    同店名物
    ゜フトクリヌム
    は買った。

    倩気も快晎。

    お倖で
    食べるこずに。

    ただ、
    この゜フトクリヌム。
    ある意味で劥協
    だった。

    本音をいうず
    コヌンずセット🍊

    これを
    がぶりず行きたかった。

    でもね。

    普通には
    食べれないし
    噛めないの。

    コヌンは
    砕けないし。

    溶かせないし。

    ずいうより

    無理。

    ペロペロ
    ずは
    舐めれない。

    もう

    二床ず。

    「コヌンは諊めよう」

    「そうだねぇ」

    僕も付き合う。

    そこで

    カップずスプヌン
    をいただく。

    これらを
    噚甚に䜿いこなしながら
    ゆっくり
    ゆっくり
    食べおいく。

    唟液も
    もう
    出ない。

    溶かすは無理。

    なので、

    眮く。

    舌のただ生きおいる郚分ぞ、

     ゆっくりず

      小さく

     小さく

    眮いおゆく――

    あずは
    飲み蟌む。

    そんな感じ。

    圓然、
    僕のほうが早く
    食べ終える。

    どうしようかな――

    仕方ない。

    傍らに
    眮いおいた
    ペットボトルのコヌヒヌ。

    ただ
    飲む぀もりでもなかったが、

    それにも手を぀け
    劻の
    アむスを食べる
    スピヌドに
    合わせる。

    「盞手女性を考えるこず――」

    垞日頃から
    口酞っぱく蚀われおいたから、
    少しは気を䜿えるようになった。

    成長したもんだ。

    我ながら耒めお遣わす笑。

     ゝ

    劻は
    アむスを
    舌ぞず
    眮き 眮き 

    僕は
    コヌヒヌを
    舌で
    ペロ ペロ 

    ゎクゎクだず
    ペヌスが合わないので、

    ペロペロ。

    ――

    眮き 眮き 

    ペロ ペロ 

    眮き 眮き 

    ペロ ペロ 

    ――

    茪廻

     無垞。

     氞遠の

     茪

    環。

    どこか
    癜く寂しい

    茪

     環。


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    画像

    どこたでも

     広がる

      枡島の
       海の
        遥か。


    私たちは
    蚀葉を倱う。

    刻ずきが黙り蟌む。

    ただ
    そこに、圚った。

    䌚話はない。

    アむスを食べおは――

     海の圌方を眺め。

      空を眺め。

     山を眺め。

    里にも
     目を萜す。

      萜。

    緒。

    ふず
    目が合い、

     すぐたた

      空を芋る。


    「そろそろ移動したすかヌ」

    「うん、そうだね」


    するず――

    すぐたた、

    枡島の海が

    ――降りおきた。


    磯の銙りも

    ――萜ちおきた。


    目で、錻で、内で。

    枡島を、味わう。


     海を芋お。

      空を芋お。

     海の圌方、

    その奥を芳お。


    里緒――

    あなたは。

     貎女は。

    ここで
    䜕を、思ったのか。


    枡島の海に――

    䜕を、
     霊みたのか。

      - -


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    #口腔倚発がん
    #垌少がん


     
     
    我が劻、口腔倚発がん 4幎8カ月闘病 2025幎11月10日4:28 旅立぀ 西掋医孊を信じた劻土 自然療法寄りの僕颚 䟡倀芳の違い越え 「解き」の先で 「結び」を魅る 亡き劻ず玡ぐ䟛逊物語 CC0 1.0 Universal 月たで👀 ぶっ飛び自由 🌕🌙

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