
解き(土)の章∞第114話|紙から神
担当医との2度目の面談。
やはり
厳しいとみているようだ。
10月31日
病室、移動。
今までは
四階475号室。
新しい居は
四階460号室。
ナースセンターの近くになっていた。
もう立てない。
ほぼ動けない。
がん か。
鎮痛薬か。
麻薬か。
妻の意識は、
少しずつ深いところへ。
雪虫は舞うも、
葉は落ち
枯れて
彼て
どこか
遠くへ。
もう会話も
難しい。
そこで――
――お手紙。
あらかじめ、
考え抜いた言葉たちを
紙に託す。
読み上げる。
時折、アドリブ挟み。
必要に応じて
手紙の中のイラストを見せながら。
言葉を、
耳と
内へ
肚へ
――
紙ならぬ
||
“神” へ
――
この日より
この方法で向き合い続けた。
もちろん、
星強き女🔯
彼女の
奇跡の復活
まだ
信じていた。
医学的には、
看取りの段階。
重々承知。
それでも。
まだ
まだ。
まだ
だ。
神に
印刷した。
インクは
しっとりと
沈んでいた。
中々
乾かない。

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