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URLを入力するだけで、なぜサイトが開く?? DNSとドメインの仕組みを元高校球児が超やさしく解説|ITの再入門 #5



「Googleを開いてください」

そう言われたら、webブラウザを開いて、

「google」

と入力する人が多いと思います。

文字を入力して、Enterを押す。

すると、Googleのページが表示される。

いつものことです。

でも、ここで少し考えてみます。

コンピューターは、本当に「google」という文字を見て、
Googleのサーバーを探しているのでしょうか?

実は、そうではありません。

前回の「IPアドレスって何?」でも書いたように、コンピューター同士が通信するときに使っているのは、IPアドレスです。

では、

「google.com」と「IPアドレス」は、
どうやって結びついているのでしょうか?

そこで登場するのが、

ドメインとDNS

です。

今回は、この2つについて、できるだけ難しい言葉を使わずに説明してみます。


そもそも「ドメイン」って何?

まずはドメインから。

例えば、

google.com

amazon.co.jp

note.com

こういった文字列を見たことがあると思います。

これが、ざっくり言えばドメインです。

ドメインは、Webサイトなどを人間が分かりやすく識別するための「名前」のようなものです。

なぜ、わざわざ名前が必要なのでしょうか。

前回の「IPアドレス」の話につながります。

コンピューターが通信するときには、

142.250.xxx.xxx

のようなIPアドレスを使います。

コンピューターにとっては、これで問題ありません。

でも、人間にとってはどうでしょう。

「Googleを見たいから、142.250……を入力しよう」

とは、なかなかなりません。

覚えにくいですよね。

そこで、

人間が覚えやすい名前を使おう。

となります。

それがドメインです。

つまり、

IPアドレスはコンピューターが扱いやすい。

ドメインは人間が扱いやすい。

そんな関係です。


では「DNS」って何?

ここからが今回の本題です。

ドメインが「名前」だとしたら、

DNSは、その名前から通信先の情報を調べる仕組み

です。

DNSは、

Domain Name System

の略です。

よく、

「DNSはインターネットの電話帳」

と説明されます。

かなり分かりやすい例えだと思います。

例えば、友人の電話番号を知らなくても、スマートフォンの連絡先に「山田さん」と登録してあれば、「山田さん」を探して電話できますよね。

人間は「山田さん」という名前を使う。

電話は電話番号を使う。

その間をつないでくれるのが電話帳です。

インターネットも似ています。

人間は、

note.com

という名前を使う。

コンピューターは、通信先をIPアドレスなどの情報で特定する。

その間をつないでくれる仕組みがDNSです。

今回の記事では、特に

「ドメイン名からIPアドレスを調べる」

という部分に絞って考えてみます。


実際には何が起きているの?

例えば、ブラウザに

note.com

と入力したとします。

ざっくり言えば、こんな流れです。

① ブラウザに「note.com」と入力する

↓

② DNSに「note.comのIPアドレスを教えて」と問い合わせる

↓

③ DNSが情報を調べる

↓

④ 通信先のIPアドレスが分かる

↓

⑤ そのIPアドレスを使ってサーバーへ通信する

↓

⑥ Webページが表示される

私たちからすると、

「文字を入力したらWebサイトが表示された」

だけです。

でも、その裏側では、

名前を調べる → 相手を見つける → 通信する

という流れが動いています。

しかも、これがほぼ一瞬で行われます。


「URL」と「ドメイン」は同じじゃない

ここも意外と混同しやすいところです。

例えば、

https://www.example.com/news/article.html

というURLがあったとします。

ざっくり分けると、

https://

→ 通信方法

www.example.com

→ ドメイン名を含むホスト名

/news/article.html

→ Webサイト内のページ

というイメージです。

つまり、

URLの中にドメインが含まれている

と考えると分かりやすいです。

URLとドメインは、同じものではありません。


野球で考えてみる

ここで、少しだけ野球の話をします。

高校野球のチームで、

「山田にボールを渡して」

と言われたとします。

同じチームの人なら、

「ああ、山田ね」

で分かります。

でも、初対面の人だったら、

「山田って誰?」

となるかもしれません。

そこで、

「背番号10番の山田」

と教えてもらえば、相手を特定できます。

インターネットも、少し似ています。

人間は名前で呼びたい。

でも、コンピューターが通信するときには、IPアドレスなどの情報が必要になる。

そこで、

「この名前の通信先はここですよ」

と教えてくれる仕組みがDNSです。

野球で言えば、

「山田の背番号は10番だよ」

と教えてくれるようなものです。

こう考えると、DNSも少し身近に感じませんか?


「ネットがつながらない!」の正体

ここで、私がやっているIT運用保守の現場であった、
ちょっとリアルな話をします。

ある日、ヘルプデスクにこんな電話がかかってきました。

「急にインターネットがつながらなくなりました!仕事ができません!」

IT担当者あるあるのSOSです。

急いで駆けつけて、パソコンの画面を見てみます。

すると……

Yahoo!のニュースは普通に見られる。

Googleの検索もできる。

私:

「……ネット、普通につながってますよ?」

利用者:

「でも、社内の業務システムだけ開かないんです!!」

これ、なかなか面白い状況です。

「インターネットにつながらない」と言われたのに、Googleは見られる。

つまり、インターネットそのものが完全に止まっているわけでは
ありません。

調べていくと、

社内用のDNSに問題がありました。

外部のWebサイトを見るための名前解決はできる。

でも、社内システムの名前をIPアドレスに結びつけるところで
問題が起きていた。

利用者からすれば、

「社内システムが開かない」=「インターネットがつながらない」

です。

でも、IT担当者からすると違います。

「Googleは見られる」

という情報が一つ入るだけで、

「ネットワーク全体が死んでいるわけではなさそうだ」

と考えられます。

そこから、

「では、社内システムへの通信は?」

「名前解決はできている?」

と、原因を切り分けていきます。


ITの仕事は「切り分け」が大事

私はこの「トラブルを切り分ける」という考え方が、ITの仕事ではかなり重要だと思っています。

例えば、

「インターネットにつながらない!」

という一つの問題があったとしても、

「Wi-Fiはつながっているか?」

「IPアドレスは取得できているか?」

「DNSで名前を調べられているか?」

「目的のサーバーには通信できるか?」

と、一つずつ確認していく。

そうすると、

「何が分からないのか」

が少しずつ見えてきます。

これは、ITに限った話ではないですよね。

仕事で何か問題が起きたとき、

「なんかうまくいかない!」

で止まってしまうことがあります。

そんなとき、

「今、何が起きているのか?」

を一つずつ分解してみる。

すると、意外と解決の糸口が見えてくることがあります。


今日のまとめ

今回の内容を、一言ずつまとめます。

  • ドメイン → 人間が覚えやすい名前

  • IPアドレス → コンピューターが通信するときに使う番号

  • DNS → ドメイン名などから通信先の情報を調べる仕組み

  • URL → Webサイトなどの場所やアクセス方法を表す情報

私たちは毎日のようにWebサイトを見ています。

でも、その裏側で何が起きているのかを知る機会は、意外とありません。

ITは、知らない言葉が出てくると一気に難しく感じます。

でも、一つずつ役割を分けてみると、

「なんだ、そういうことか」

と思えるものも多い。

この「なんだ、そういうことか」を一つずつ増やしていく。

それが、私の考える**「ITの再入門」**です。

そして、今回の話で一つ覚えておいてほしいことがあります。

「ネットがつながらない」という現象だけでは、原因は分かりません。

Wi-Fiなのか。

IPアドレスなのか。

DNSなのか。

サーバーなのか。

まずは問題を分解してみる。

これは、ITだけではなく、仕事でも使える考え方だと思います。


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kai|元高校球児×IT技術者 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 高校野球での経験と、IT技術者としての経験を、誰かの仕事や人生を 少し前向きにする言葉に変えていきます。 「また読みたい」と思っていただけたら、応援していただけるとうれしいです。いただいた応援を、次の記事に必ずつなげます。

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