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パソコンって、そもそも何?IT初心者向け記事【ITの再入門#1】


「パソコンを使って仕事をしてください」
そう言われれば、たぶん多くの社会人が使える。
Wordを開いて文章を作る。
Excelで表を作る。
メールを送る。
インターネットで検索する。
AIにも聞いてみる。
ファイルを保存する。
今では、当たり前の光景です。
では、少しだけ意地悪な質問をしてみます。
「パソコンって、そもそも何ですか?」
こう聞かれると、意外と答えにくい。
「仕事で使う機械」
「インターネットを見るもの」
「WordやExcelを使うもの」
「パーソナルなコンピュータ?」
どれも間違ってはいません。
でも、パソコンそのものを説明しているわけではありません。
ITシステムの運用保守に関わる仕事をしている私も、
改めて考えてみました。
パソコンって、そもそも何なんだろう。

パソコンは「魔法の箱」ではない
まず、ものすごく簡単に考えてみます。
パソコンは、
人間や他の機器から情報を受け取り、プログラムに従って処理し、
その結果を返す機械

です。
例えば、Excelで、
「100+200」
と入力する。
すると、
入力する
↓
データを処理する
↓
計算する
↓
結果を表示する
ということが起きています。
「300」と表示される。
たったこれだけです。
もちろん、実際のコンピュータ内部では、もっと複雑な処理が高速で
行われています。
それでも、最初の理解としては、
「情報を受け取る → 処理する → 結果を返す」
と考えると、かなり分かりやすくなります。

では、パソコンの中には何があるのか?
ここで初めて、
CPU
メモリ
SSD
キーボード
ディスプレイ
といった言葉が出てきます。
コンピュータは、基本的な機能を

  • 入力

  • 出力

  • 記憶

  • 演算

  • 制御

という5つに分けて考えることができます。
これは「コンピュータの5大装置」と呼ばれる基本的な考え方で、IPAの基本情報技術者試験のシラバスでも扱われています。(特許庁)
例えば、
役割
身近なもの
入力
キーボード、マウス
出力
ディスプレイ、プリンタ
記憶
メモリ、SSDなど
演算
CPUなど
制御
CPUなど
となります。
ここで一つ、重要なことがあります。
「5つの役割=5つの部品」ではありません。
例えばCPUは、制御と演算の両方を担っています。
つまり、この5大装置は、
「パソコンの中に5個の箱が入っている」
という話ではありません。
コンピュータが何をしているのかを、役割ごとに整理した考え方
です。(オライリー)
これを知っているだけでも、パソコンを見る目が少し変わります。

CPUが頑張れば、全部速くなる?
ここで、よくある誤解があります。
「CPUが高性能なら、パソコンは速い」
確かにCPUの性能は重要です。
でも、それだけではありません。
例えば、
メモリが不足している。
ストレージの処理が遅い。
ネットワークに問題がある。
アプリケーション側に問題がある。
サーバー側で処理が詰まっている。
こうした場合にも、私たちは、
「パソコンが遅い」
と感じます。
つまり、
「遅い」というのは原因ではなく、私たちが感じている現象です。
これはITの仕事をするうえで、かなり重要な考え方です。

仕事でよくある問い合わせに、
「パソコンが遅いです」
があります。
この一言だけでは、原因は分かりません。
CPUなのか。
メモリなのか。
ストレージなのか。
アプリケーションなのか。
ネットワークなのか。
サーバーなのか。
あるいは、そもそもパソコンには問題がないのか。
一つずつ切り分けていく必要があります。
例えば、
「Excelを開くのが遅い」
という場合でも、
Excelそのものが原因とは限りません。
ファイルが大きいのかもしれない。
ネットワーク上のファイルを開いているのかもしれない。
保存先のサーバーに問題があるのかもしれない。
パソコンのメモリが不足しているのかもしれない。
別のソフトがCPUやメモリを大量に使っているのかもしれない。
だから、ITの運用保守では、
「遅い」から「原因はこれだ」とすぐに決めつけません。
現象を分解していきます。

これは、野球にも少し似ている
私は高校時代、野球部で全力で野球をしていました。
野球を知らない人から見ると、
「野球は投げて、打って、走るスポーツ」
くらいに見えるかもしれません。
でも、実際には違います。
ピッチャーが投げる。
キャッチャーが受ける。
野手が守る。
ランナーが走る。
ベンチが状況を判断する。
それぞれが役割を持っています。
そして、
一人だけ優秀なら全部がうまくいくわけではありません。
パソコンも少し似ています。
CPUだけが高性能でも、それですべてが解決するわけではない。
メモリがあり、
ストレージがあり、
入力装置があり、
出力装置があり、
OSがあり、
ネットワークがあり、
アプリケーションがある。
それぞれが役割を持って、全体として動いています。
だから私は、
「パソコンは一つの機械」というより、「たくさんの役割が協力して動く仕組み」
と考えた方が分かりやすいと思っています。

では、OSは何をしているのか?
ここまで読んで、
一つ疑問が出てくるかもしれません。
CPUやメモリがある。
キーボードもある。
ディスプレイもある。
でも、
誰がこれらを動かしているのか?
そこで登場するのが、
OS(オペレーティングシステム)
です。
Windows(Microsoft社)やmacOS(apple社)、
ChromeOS(Google社)、LinuxなどがOSにあたります。
OSは、コンピュータのハードウェアとアプリケーションの間を取り持ち、
コンピュータ全体を動かすための基本的な役割を担っています。
例えば、
「キーボードから入力された情報をどう扱うか」
「メモリをどう使うか」
「ファイルをどう読み書きするか」
「画面にどう表示するか」
といった、コンピュータを使ううえで基本となる部分を支えています。
つまり、
パソコンを理解するには、部品だけ見ても足りない。
ハードウェア。
OS。
アプリケーション。
ネットワーク。
これらが組み合わさって、私たちが普段使っている「パソコン」になっています。

そして、パソコンは「計算機」だった
ここで、さらに根本に戻ってみます。
そもそもコンピュータという言葉は、英語の「compute(計算する)」
に由来します。
つまり、コンピュータの根っこには、
「計算する」
という役割があります。
ただし、現代のコンピュータが行っているのは、単純な足し算や引き算だけではありません。
文字を扱う。
画像を扱う。
音声を扱う。
動画を扱う。
インターネット通信を行う。
プログラムを実行する。
AIの処理を行う。
一見すると全く違うことをしているように見えます。
しかし、その裏側では、
データを受け取り、プログラムに従って処理し、結果を返す
という基本的な構造があります。
だからこそ、
パソコン。
スマートフォン。
サーバー。
スーパーコンピュータ。
ゲーム機。
そしてAIを動かすコンピュータ。
これらは見た目も用途も違いますが、
「コンピュータ」という大きな共通点を持っています。

「パソコンを知る」とは、部品を暗記することではない
ここまで来ると、
「CPUはこれ」
「メモリはこれ」
「SSDはこれ」
と用語を覚えたくなります。
もちろん、それも必要です。
でも、それだけではありません。
大切なのは、
「この部品は、全体の中で何をしているのか?」
と考えることです。
例えば、
CPUは何をしている?
メモリは何をしている?
SSDは何をしている?
OSは何をしている?
ネットワークは何をしている?
こうやって一つずつ役割を見る。
すると、今までバラバラだったIT用語が、少しずつつながってきます。

実は、仕事の問題解決にも同じことが使える
これは、パソコンの話だけではありません。
仕事で、
「なんかうまくいかない」
ということがあります。
そのとき、
「自分は仕事ができない」
「相手が悪い」
「システムが悪い」
と、すぐに結論を出してしまうことがあります。
でも、
「うまくいかない」も、原因ではなく現象です。
なぜうまくいかないのか。
情報が足りないのか。
手順に問題があるのか。
人員が足りないのか。
システムに問題があるのか。
そもそも前提条件が間違っているのか。
一つずつ分解する。
ITのトラブル対応で身につけた、
「現象と原因を分ける」
という考え方は、仕事でも使えます。

パソコンって、そもそも何?
改めて考えてみます。
パソコンとは、
単なる「仕事で使う機械」ではありません。
インターネットを見るためだけのものでもありません。
WordやExcelを使うためだけのものでもありません。
もっと根本に戻れば、
人間や他の機器から情報を受け取り、プログラムに従って処理し、
その結果を返すコンピュータです。

そして、その中では、
入力する。
記憶する。
制御する。
演算する。
出力する。
という役割が組み合わさっています。
私たちは普段、
「Excelを開く」
「メールを送る」
「印刷する」
としか考えていません。
でも、その一つ一つの操作の裏側では、たくさんの仕組みが動いています。
そう考えると、
いつも使っているパソコンが、少し違って見えてきませんか。

ITは、難しい言葉から始めなくてもいい
ITの世界には、
CPU。
メモリ。
OS。
サーバー。
ネットワーク。
クラウド。
AI。
知らない言葉がたくさんあります。
私自身、ITの仕事をしていても、日々新しい言葉に出会います。
でも、最初から全部覚える必要はありません。
まずは、
「そもそも、これは何をしているものなんだ?」
と考えてみる。
それだけでも、ITの見え方は変わってきます。
高校野球をやっていた頃も、
「なぜ、この場面でこの動きをするんだ?」
と考えることで、少しずつ野球が分かるようになりました。
ITも同じだと思っています。
用語を丸暗記するより、
「なぜ存在するのか」
「何のためにあるのか」
「全体の中でどんな役割なのか」
を考える。
そこから始めればいい。

次回は「OSって、そもそも何?」
Windowsを毎日使っている。
でも、
「Windowsって何をしているの?」
と聞かれたら、意外と説明できない。
パソコンを動かしている「OS」の正体を、もう一度ゼロから考えてみます。

元全力高校球児が語る「ITの再入門」
ITを難しい言葉のまま終わらせず、
「そもそも何なのか?」
から考え直してみるシリーズです。
高校野球を全力でやった経験と、現在のITシステム運用保守の現場。
一見まったく違う二つの世界から、
「ITを、もう一度シンプルに考える」
ことを目指します。

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「ITを、もう一度シンプルに考える」
ITの再入門 第2弾の記事は以下です。ぜひご確認ください。



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kai|元高校球児×IT技術者 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 高校野球での経験と、IT技術者としての経験を、誰かの仕事や人生を 少し前向きにする言葉に変えていきます。 「また読みたい」と思っていただけたら、応援していただけるとうれしいです。いただいた応援を、次の記事に必ずつなげます。

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