見出し画像

デッドボールは本当に痛い? 肘に当たって5日痛かった元高校球児のリアルな話【野球を知らない人でも楽しめる野球コラム】

野球を知らない。興味が無い人でも野球に少し興味を持てる。
そんな記事を目指す「野球って何だ?」の記事です。


野球中継を見ていてデッドボールに当たる選手を見ると
思いませんか?

「あれだけ速いボールが身体に当たっているのに、
よく普通に一塁まで歩いていけるな、、、」
「凄く痛そうだけど、どのくらい痛いの?」

僕は高校球児だったので、知っています。

デッドボール。

普通に、かなり痛いです。

硬球ほどではありませんが、軟球でも普通に痛い。

しかも、僕の場合は当たった瞬間だけでは終わりませんでした。

高校時代、バッティング練習をしていたときのことです。

ピッチャーが投げたスライダーが抜けて、ノーガードの肘に直撃しました。


当たった瞬間の衝撃も、もちろんすごかった。

でも、本当に大変だったのは、そのあとでした。

そこから5日くらい、ずっと肘が痛かった。

走ると痛い。

キャッチボールをすると痛い。

バッティングをしても痛い。

それだけではありません。

授業中も痛い。

寝るときも痛い。

デッドボールを受けたのは一瞬なのに、痛みはその後もしばらく残りました。

しかも、病院には行っていません。

というより、当時は**「デッドボールで病院に行く」という発想自体がありませんでした。**

平日は学校に行って、そのまま練習。

休日は丸一日、野球。

病院に行く時間を作るという考えも、そもそもなかったと思います。

だから、骨や靱帯などに異常がなかったのかどうかは、
今でも分かりません。

当時は、

「まあ、当たったんだから仕方ない」

くらいに思っていた。

痛いけど、練習には行く。

それが普通でした。

今振り返ると、結構なことをしていたなと思います。


「デッドボールを恐れるな」

僕の高校では、少し特殊な空気がありました。

監督から、

「どっしり構えろ」

「デッドボールを避けるな!」

ということを言われていました。


そして、避けると怒られる。

今考えると、なかなか厳しいですよね(笑)。

もちろん、わざと当たりにいくわけではありません。

でも、ボールを怖がって身体を引いたり、逃げるような動きをしたりすることは、決して良しとされていませんでした。

だから打席では、

「怖いから避けよう」

ではなく、

「とにかくボールに食らいつく」

という感覚でした。

本気で打とうとしていると、身体に向かってくるボールに
気づいたときには、もう遅い。

避けることより、打つことに必死になっている。

そして、当たる。

そういうことも実際にありました。


当時の僕は、それをおかしいとは思っていなかった

ここは、今になって思うところです。

当時の僕は、

「痛いなら我慢する」

ことを、ある意味で普通だと思っていました。

野球人なら、それくらい耐えるもの。

練習するなら、それくらい当たり前。

そんな感覚です。

だから、肘が痛くても練習する。

痛いからといって、練習を休むという発想にはなりませんでした。

今になって考えると、そこには確かに、

「根性や気持ちで乗り切る」

ような文化があったと思います。

ただ、当時の僕は、それを文化として考えていたわけではありません。

それが普通だった。

だから、5日間ずっと肘を気にしながら練習して、
練習が終わったらエアサロンパスをしていました。

今思えば、

「よくやっていたな」

と思います。

でも、当時はそれが特別なことだとは思っていませんでした。


でも、プロ野球選手を見ると少し違って見える

今、プロ野球を見ていると、選手たちは身体のさまざまな場所に防具をつけています。

肘。

足。

手。

顎。

打者が身体を守るための装備がたくさんあります。

大谷選手のようなトップ選手が、身体を守るための防具
をつけてプレーしている姿を見ることもあります。

昔の僕なら、

「そこまで必要なのかな」

と思っていたかもしれません。

でも、今は少し違って見えます。

あれは、痛みを怖がっているからではない。

長く、良いプレーをするための準備なんだと思います。

野球は、一試合だけ頑張れば終わりではありません。

次の打席があります。

次の試合があります。

その先にもシーズンがあります。

だから、

「痛みに耐えられるか」だけではなく、

「余計なダメージを受けないようにするにはどうするか」

も大事になる。

高校時代の僕には、そこまで考える余裕がありませんでした。

ただ、今になって見ると、防具の意味が凄く分かります。


「我慢できる」と「備えなくていい」は違う

これって、仕事でも似ていると思います。

仕事では、トラブルが起きることがあります。

困難が起きてから、一生懸命対応する。

それ自体はもちろん必要です。

でも、

「トラブルが起きても頑張れる」ことと、
「トラブルに備えておく」ことは別です。

作業前に確認する。

手順を用意する。用意してもらえるように依頼する。

バックアップを取る。

問題が起きたときに戻せるようにしておく。

必要なら、早めに誰かに相談する。

トラブルが起きそうなら、作業を止めて後日対応にする。

こうした「備え」は、トラブルが起きていないときには目立ちません。

何も起きなければ、

「何もしていない」

ように見えることすらあります。

でも、何かが起きたときに、その差が出る。

野球でも同じなのかもしれません。

デッドボールを受けてから我慢することもできる。

でも、できるなら、その後のプレーに影響しないように
備えておいたほうがいい。


強い人は、我慢する人だけじゃない

高校時代の僕は、

痛みに耐えられることが強さ

だと思っていました。

もちろん、それも一つの強さだと思います。

苦しい練習を続けること。

怖くても打席に立つこと。

失敗しても次のプレーに向かうこと。

そういう強さは、確かに必要でした。

でも、今はもう一つあると思っています。

無駄なダメージを受けないように準備すること。

それも、強さです。

デッドボールは、一瞬です。

でも、その一瞬が、その後5日間の生活にまで影響することがある。

だからこそ、

「当たってから頑張る」だけではなく、

「できるだけ当たらないようにする」

「当たったとしても、その後を守る」

という考え方も必要なんだと思います。

あの頃、痛む肘を抱えながら練習していた自分に、今なら一つだけ言いたい。

我慢できることと、備えなくていいことは、同じじゃない。

野球でも、仕事でも。

そんなことを、今になって思います。


他にも野球が少し楽しくなる記事を作っています。
ご確認頂けると幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が少しでも心に残ったら、スキやコメントで反応をいただけると
とてもうれしいです。

いただいた反応が、次の記事を書く力になります。


おすすめ記事:全力元高校球児がITを分かりやすく、簡潔に、面白いを
テーマに説明するITの再入門シリーズです。


いいなと思ったら応援しよう!

kai|元高校球児×IT技術者 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 高校野球での経験と、IT技術者としての経験を、誰かの仕事や人生を 少し前向きにする言葉に変えていきます。 「また読みたい」と思っていただけたら、応援していただけるとうれしいです。いただいた応援を、次の記事に必ずつなげます。