
1-19.AI OfficeからAI映画生成へ、Kunlun Tech / Skywork / 昆仑万维を読む
Kunlun Tech「Skywork / SkyReels」――AI OfficeからAI映画生成へ
中国生成AI 2026 完全版 第19回
シリーズ: 中国生成AI 2026 完全版
副題: LLM・画像生成・動画生成・AI Agentで見る“中国AI企業TOP20+番外編”
第19回: Kunlun Tech / Skywork / 昆仑万维
評価軸: AI部門の有名度 / 資本力 / 技術力 / 収益度 / AI部門価値
注記: 本記事は2026年6月12日時点で再確認した公開情報、Kunlun Tech公式サイト、Skywork公式サイト、SkyReels公式サイト / GitHub、Kunlun Tech決算情報、PR Newswire、36Kr、MarketScreener、arXiv、GitHub / Hugging Faceなどをもとにした分析記事です。Kunlun Tech(昆仑万维、300418.SZ)は深圳証券取引所上場企業であり、売上・損益・海外比率などは公開決算情報をもとに整理します。一方、Skywork / SkyReels / Mureka / Melodio / Linkyなど個別AI製品の利用者数、収益、モデル性能、ベンチマーク順位については、会社発表・公式サイト・報道・OSS情報を分けて扱います。「世界初」「SOTA」「GAIA 1位」などの表現は、会社発表または報道表現として扱い、外部統一基準で確定した優劣とは書かないようにしています。
この記事でわかること
この記事では、中国生成AI企業TOP20シリーズの第19回として、Kunlun Tech / Skywork / 昆仑万维を5軸で評価します。
なぜ第19回でKunlun Tech / Skyworkを取り上げるのか
Kunlun Techはゲーム会社から、なぜAI企業へ変わろうとしているのか
Skywork Super Agentsとは何か
Skyworkはなぜ「AI Office Agent」と呼ばれるのか
SkyReelsとは何か――AI短劇・AI映画生成の狙い
SkyReels V1 / V2 / V3、SkyReels-A1 / A2、SkyCaptionerの意味
API、MCP、Agent、CLI、Skillsはあるのか
2025年売上約81.98億元、純損失約15.93億元をどう見るべきか
Mureka、Melodio、Linky、DramaWave、Operaまで含めたAI事業の全体像
Kunlun Techの弱点とリスク
日本企業がKunlun Techから学ぶべきこと
ポイントは一つです。
Kunlun Techは、AI Office、AI動画、AI音楽、AIソーシャル、AI短劇を横断し、“作るAI”をグローバルに展開しようとしている会社です。
Alibabaは商業をAI化する。
ByteDanceは映像と注意力をAI化する。
TencentはWeChat帝国をAI化する。
Huaweiは国家AIインフラを作る。
Baiduは検索・クラウド・RobotaxiをAI化する。
Ant Groupは決済・金融・医療接点をAI化する。
Xiaomiは端末・家・車をAI化する。
iFlytekは声・教育・医療をAI化する。
SenseTimeは目・画像・映像・空間理解をAI化する。
StepFunは高速Agent実行基盤をAI化する。
MANUSは「やっておいて」をAI化する。
Meituは美とビジュアル制作をAI化する。
Shengshu / Viduは参照で制御するAI動画制作をAI化する。
では、Kunlun Tech / Skyworkは何をAI化するのか。
答えは、仕事と物語制作の両方です。
Skyworkは、文書、スライド、表、Webページ、ポッドキャストを生成するAI Office Agentである。
SkyReelsは、AI短劇・AI映画制作を狙う動画生成基盤である。
この二つを同時に持つところに、Kunlun Techの特徴がある。
目次
はじめに――Viduの次に、なぜKunlun Tech / Skyworkなのか
まず結論――Kunlun Techは「AI Office」と「AI映画生成」を同時に狙う
第1章 5軸評価で見るKunlun Tech / Skyworkの全体像
第2章 Kunlun Tech製品エコシステムの全体像――Skywork、SkyReels、Mureka、Melodio、Linky、DramaWave、Operaまで
第3章 API・MCP・Agent・CLI・Skillsはあるのか
第4章 Kunlun Techが保有・関連するAI関連事業一覧
第5章 Skyworkとは何か――AI Office Agentの本命候補
第6章 SkyReelsとは何か――AI短劇・AI映画制作への挑戦
第7章 SkyReels V1 / V2 / V3 / V4の進化――Human-centric Videoから音画一体生成へ
第8章 Mureka / Melodio / Linky――AI音楽・AIソーシャル・AIコンテンツ消費の布陣
第9章 Operaと海外展開――なぜKunlunは海外比率が高いのか
第10章 2025年決算で見るKunlun Tech――売上成長と赤字投資の同時進行
第11章 Skyworkモデル群とOSS戦略――Skywork-R1V、Reward、SWE、UniPicまで
第12章 競合と優位性――MANUS、Skywork、Vidu、Kling、Canva、Microsoft Officeの間でどこを取るか
第13章 Kunlun Techの弱点とリスク――赤字、競争、著作権、モデルコスト、プロダクト乱立
第14章 日本企業がKunlun Tech / Skyworkから学ぶべきこと
結論――Kunlun Techは、中国AIの「仕事と物語制作OS」を狙う
次回予告――AIsphere / PixVerseへ
はじめに――Viduの次に、なぜKunlun Tech / Skyworkなのか
第18回では、Shengshu / Viduを取り上げた。
Viduは、AI動画を「一発生成」から「Reference-to-Videoで制御する制作ワークフロー」へ変えようとしている企業だった。動画生成AIの価値は、単に美しいクリップを出すことではなく、キャラクター、動作、スタイル、音声、カメラ、編集を制御し、制作現場へ入ることにある。
では、その次にKunlun Tech / Skyworkを置く意味は何か。
Kunlun Techは、Viduと同じくAI動画を持つ。
しかし、それだけではない。
Skywork。
SkyReels。
Mureka。
Melodio。
Linky。
DramaWave。
Opera。
AI Game。
AI Social。
AI Music。
AI Office。
AI Video。
これらを一つのグループで持っている。
Kunlun Techを一言で言えば、AIアプリを多方面に展開する上場AIコンテンツ企業である。
会社の素性も押さえておきたい。Kunlun Tech(昆仑万維)は、2008年に周亜輝(Zhou Yahui)氏が創業したゲーム会社を起点とし、2015年に深圳証券取引所(創業板)に上場した。周氏は、ゲーム、ソーシャル、ライブ配信、ブラウザ(Opera買収)など次々と事業を広げ、中国で「風口の捕手(トレンドを捕まえる男)」と呼ばれた人物である。現在は、董事長兼CEOの方漢(Fang Han)氏が経営を率い、2023年に「All in AGI&AIGC」を宣言して以降、会社全体をAI企業へ転換させている。方氏は「将来、全世界で10億人の創作者がAIモデルを使い、70億人のためにコンテンツを作る」と語っており、この「創作の民主化」がKunlunのAI戦略の軸になっている。
「昆仑万維もSkyworkも聞いたことがない」という読者も多いはずだ。だが、接点は意外なところにある。世界数億人が使うOperaブラウザは、2016年にKunlun主導の中国連合が買収し、現在もKunlunが主要株主である(Opera自体はNASDAQ上場)。東南アジア・中東で人気のカラオケアプリStarMakerも、急成長中の短劇アプリDramaWaveもKunlunの製品だ。さらに業界史的には、米国のマッチングアプリGrindrを買収した後、2020年に米CFIUS(対米外国投資委員会)から国家安全保障を理由に売却を強制された当事者でもある――第16回MANUSで見た「国家が企業買収を巻き戻す時代」の、いわば先行事例である。つまりKunlunは、会社名を出さずに海外で稼いできた会社であり、それが本稿で見る「売上の9割超が海外」という特異な構造につながっている。
第18回のViduは、動画生成の専門企業だった。
第19回のKunlun Techは、AI動画だけでなく、AI Office、AI音楽、AIソーシャル、AI短劇、海外ブラウザ・コンテンツ配信まで持つ複合企業である。
特に重要なのは、SkyworkとSkyReelsである。
Skyworkは、文書、スライド、表、Webページ、ポッドキャスト、画像、動画を作るAIワークスペースである。公式サイトでは、Documents、Slides、Sheets、AI Developer、Podcasts、Videos、YouVibeなどが並ぶ。
一方、SkyReelsは、AI短劇・AI映画制作を狙う動画生成モデル / プラットフォームである。GitHubではSkyReels-V1、SkyReels-A1、SkyReels-A2、SkyReels-V2、SkyReels-V3などが公開され、Human-centric Video、portrait animation、Elements-to-Video、無限長映画生成、Image-to-Video、音声駆動アバターなどへ広がっている。そして2026年2月に技術論文が公開されたSkyReels V4は、3月には音声付き動画生成の評測(Artificial Analysis)で上位、会社発表では世界一になったとされ、国際的な注目を集めた(第7章・第12章)。ただし、ベンチマーク順位は時点・評価条件で変動するため、固定的な優劣ではなく、音声付き動画生成への強い注力を示す材料として扱う。
つまりKunlun Techは、Office的な仕事の生産性と、映画・短劇的な物語制作の両方をAIで取りに行っている。
だから第19回は、Kunlun Tech / Skyworkである。
まず結論――Kunlun Techは「AI Office」と「AI映画生成」を同時に狙う
2026年時点のKunlun Tech / Skyworkを一言で言えば、こうなる。
Kunlun Techは、SkyworkでAI Office Agentを、SkyReelsでAI短劇・AI映画生成を狙う、中国発の上場AIコンテンツ企業である。最大の特徴は、文書・スライド・表・Web・ポッドキャストの“仕事の成果物”と、動画・音楽・短劇・AIキャラクターの“物語コンテンツ”を、同じAI事業マトリクスの中で育てている点にある。
Kunlun Techは、もともとゲーム・海外コンテンツ・Opera・情報配信などの会社である。
しかし2022年以降、同社は「All in AGI and AIGC」を掲げ、AIへ大きく舵を切った。
この転換は、かなり大胆である。
2025年の売上は約81.98億元、つまり約8.2十億元規模まで伸びた。
一方で、純損失は約15.93億元だった。
これは、AI投資・マーケティング・研究開発を飲み込んでいる状態である。
Meituのように、AI課金で黒字成長を見せている会社ではない。
Viduのように、未上場スタートアップとして大型調達で走る会社でもない。
Kunlun Techは、上場企業として売上を伸ばしながら、AIへ巨額投資して赤字を抱える会社である。
だから評価は難しい。
しかし、事業の広がりは非常に面白い。
SkyworkはAI Office。
SkyReelsはAI映画 / AI短劇。
Mureka / MelodioはAI音楽。
LinkyはAIソーシャル。
DramaWaveは短劇プラットフォーム。
Operaは海外ユーザー接点。
これらがつながると、Kunlun Techは単なるAIツール会社ではなく、AIコンテンツ生成・配信・消費のOSを狙う会社に見えてくる。
第1章 5軸評価で見るKunlun Tech / Skyworkの全体像
| 評価軸 | 見るポイント |
| AI部門の有名度 | Skywork Super Agents、SkyReels、Mureka、Melodio、Linky、Opera連携 |
| 資本力 | 深圳上場企業、2025年売上約81.98億元、海外収入比率の高さ |
| 技術力 | Skywork Agent、Deep Research、SkyReels V1/V2/V3、Skywork-R1V、Reward、SWE、UniPic |
| 収益度 | 売上成長は強いが、AI投資で純損失が残る |
| AI部門価値 | AI Office、AI動画、AI音楽、AI短劇、AIソーシャルを横断するコンテンツOS価値 |
| 評価軸 | Kunlun Tech / Skywork評価 | 点数 / 10 | 一言評価 |
| AI部門の有名度 | 中国AIアプリ勢として高い | 8.4 | Skywork / SkyReelsの話題性が高い |
| 資本力 | 上場企業として売上規模が大きい | 8.6 | 2025年売上約81.98億元、海外事業が強い |
| 技術力 | OSSモデル・Agent・動画・音楽で広い | 8.5 | Skywork / SkyReels / R1V / SWEなど多面的 |
| 収益度 | 売上は伸びるが赤字投資中 | 7.2 | AI先行投資で純損失が継続 |
| AI部門価値 | Officeと映像コンテンツを両取り | 8.6 | 仕事と物語制作を同時にAI化 |
| 総合評価 | AI Office × AI映画生成企業 | 41.3 / 50 | Kunlunは“AI成果物生成OS”を狙う上場企業 |
1-1 AI部門の有名度:8.4 / 10
Kunlun TechのAI部門は、中国AIアプリ勢の中で存在感がある。
Skywork Super Agentsは、2025年5月にグローバル向けに発表され、「AI Office Agents」として文書、PPT、表、Webページ、ポッドキャストなどを生成する製品として打ち出された。
SkyReelsは、AI短劇・AI映画生成を狙う製品群であり、V1、V2、V3、A1、A2などをオープンソースで展開してきた。
さらに、Mureka、Melodio、Linky、DramaWaveなど、AI音楽、AIソーシャル、短劇プラットフォームまで持つ。
ただし、知名度の「質」には注意が必要である。Kunlun Techは、AlibabaやByteDanceのような国民的消費者ブランドではなく、日本や中国の一般読者が「昆仑万維」「Skywork」と聞いてピンと来なくても自然である。この8.4という評価は、主に三つの世界での知名度である。第一に、A株市場。「All in AGI」を最初期に宣言した上場企業として、AI概念株の代表格であり、決算や新モデルのたびに株価が動く。第二に、AI業界。天工(Tiangong)LLMやSkywork系オープンソースモデルはHugging Face等で広く使われている。第三に、海外の製品ユーザー。後述するOpera、StarMaker、DramaWaveなどの利用者は、親会社の名を知らずにKunlunの製品を使っている。
つまりKunlunは、会社名は無名に近いが、株と製品は有名という構造の会社である。
1-2 資本力:8.6 / 10
Kunlun Techは深圳上場企業である。
2025年通期では、売上が約81.98億元、純損失が約15.93億元と報じられている。前年の売上約56.63億元から大きく増えた一方、赤字も継続している。
つまり、資本力はある。
しかし、利益は出ていない。
ここがKunlun Techを見るうえで重要である。
Kunlunは、売上のある上場企業としてAIに投資している。
未上場AIスタートアップのように調達だけで走っているわけではない。
一方で、AI投資・マーケティング・研究開発・短劇・海外アプリ展開には大きなコストがかかる。
1-3 技術力:8.5 / 10
Kunlun Techの技術力は、幅広い。
Skywork Super Agents。
Deep Research。
MCP対応。
SkyReels V1 / V2 / V3。
SkyReels-A1 / A2。
Skywork-R1V。
Skywork-R1V2 / R1V3 / R1V4。
Skywork-Reward-V2。
Skywork-SWE。
Skywork-UniPic。
Mureka / SkyMusic。
個別に見れば、Alibaba QwenやDeepSeekほどの総合LLMブランドではない。
しかし、Agent、動画、音楽、マルチモーダル、SWE、Reward、画像生成を横断してOSSを出している点は強い。
特にSkyReels系の動画モデル群は、AI短劇・AI映画制作に直結する。
1-4 収益度:7.2 / 10
Kunlun Techの収益度は、評価が難しい。
売上は伸びている。
海外収益比率も高い。
AIアプリの商用化も進んでいる。
しかし、純損失が大きい。
これは、AI投資フェーズの会社としては理解できる。
ただし、投資家・事業者目線では、いつ収益化するかが課題になる。
Meituは黒字でAI課金を伸ばしている。
Kunlunは売上成長と赤字投資が同時進行している。
この違いは重要である。
1-5 AI部門価値:8.6 / 10
Kunlun TechのAI部門価値は高い。
理由は、AI OfficeとAIコンテンツ生成を両方持っているからである。
多くのAI企業は、仕事のAIとエンタメのAIのどちらかに寄る。
Skyworkは仕事のAI。
SkyReelsは映像制作のAI。
Mureka / Melodioは音楽のAI。
LinkyはAIキャラクター / AIソーシャル。
DramaWaveは短劇配信。
Operaは海外ユーザー接点。
この組み合わせは、将来的に「作る」「見せる」「配る」「消費する」をつなげられる。
これがKunlun Techの面白さである。
第2章 Kunlun Tech製品エコシステムの全体像――Skywork、SkyReels、Mureka、Melodio、Linky、DramaWave、Operaまで
Kunlun Techを理解するには、単体製品を見るのではなく、全体のAI事業マトリクスを見る必要がある。
| レイヤー | 主な製品・事業 | AI時代の意味 |
| AI Office | Skywork / 天工超级智能体 | 文書、PPT、表、Web、Podcast、Deep Research |
| AI動画 / 短劇制作 | SkyReels | AI短劇、AI映画、Human-centric video、無限長映像生成 |
| AI音楽 | Mureka / Melodio | AI音楽生成、AI音楽配信、音楽推論モデル |
| AIソーシャル | Linky | AIキャラクター、AIコンパニオン、会話型ソーシャル |
| 短劇配信 | DramaWave | AI短劇・短尺コンテンツの配信 / 消費接点 |
| 海外接点 | Opera | ブラウザ、広告、情報配信、AI統合の入口 |
| OSSモデル | SkyReels V1 / V2 / V3 / A1 / A2 | 人物動画・無限長動画・E2V |
| 開発者接続 | DeepResearchAgent / MCP / Skywork Skills | Agent・Office生成能力の外部接続 |
| 既存事業 | ゲーム、情報配信、社交娱乐 | 海外ユーザー、コンテンツ運営、課金導線 |
この表から分かる通り、Kunlun Techは「AIモデル会社」というより、AIアプリ・AIコンテンツ企業である。
基盤モデルも作る。
OSSも出す。
しかし最終的な狙いは、AIを使った成果物・コンテンツ・消費体験である。
ここが、Kunlun Techの特徴である。
第3章 API・MCP・Agent・CLI・Skillsはあるのか
結論から言えば、AgentとMCPは明確に前面化されている。API / Skillsも製品機能として存在し、CLIはClaude Code型の単独CLIというより、Skywork / SkyReels / OSSモデル / MCP経由で接続する構造に近い。
| 項目 | Kunlun / Skywork側の主な対応 | 評価 |
| API | Skywork / SkyReels / Mureka等で外部接続余地、モデル・OSS提供 | 明示範囲は製品ごとに異なる |
| MCP | Skywork Super Agentsの文書・PPT・表生成能力をMCP化と報道 | 明確に重要 |
| Agent | Skywork Super Agents、General Agent、各Expert Agents | 強い |
| CLI | 専用CLIより、OSSモデル・MCP・Web Agent中心 | 明示性は限定的 |
| Skills | Documents、Slides、Sheets、Webpage、Podcasts、Video、Images、AI Developer等 | 実質的にSkills化されている |
3-1 Agent――Skywork Super Agents
Skywork Super Agentsは、Kunlun TechのAI戦略の中心である。
5つの専門Agentと1つのGeneral Agentが打ち出された。
Documents。
Slides。
Sheets。
Webpage。
Podcasts。
General Agent。
さらに現在のSkywork公式サイトでは、Images、Videos、AI Developer、YouVibe、All Skillsなども見える。
これは、単なるチャットAIではない。
ユーザーが「資料を作って」と言う。
Skyworkが調べる。
構成する。
文書にする。
スライドにする。
表にする。
Webページにする。
ポッドキャストにする。
これはMANUSに近いが、よりOffice成果物に寄っている。
3-2 MCP――Office生成能力を外部接続へ
36Krなどの報道では、SkyworkのDeep Research Agentフレームワークがオープンソース化され、文書、PPT、表生成能力がMCPとして提供されると説明されている。
これは重要である。
AI Office Agentが、自社Webアプリの中だけで完結するのではなく、外部Agentや開発者から呼ばれる部品になる。
文書生成MCP。
PPT生成MCP。
表生成MCP。
このような形になると、企業の業務Agentに組み込める。
3-3 API――SkyReels / Skywork系の外部利用
SkyReelsはOSSモデルとしてGitHub / Hugging Faceに出ている。
SkyworkはWebアプリとして動く。
Mureka / MelodioもAI音楽のアプリとして存在する。
APIの公開範囲は製品ごとに違うが、Kunlun Techの方向性は明らかに外部接続を意識している。
特にSkyReelsのOSS展開は、開発者やクリエイターが動画生成モデルを直接触れる余地を作っている。
3-4 CLI――前面化は限定的
Kunlun Techは、Claude CodeのようなCLIツールを前面に打ち出しているわけではない。
ただし、SkyworkAIのGitHub、SkyReelsのOSS、DeepResearchAgent、MCPサーバーがあるため、開発者向けにはCLI的に組み込む余地がある。
3-5 Skills――成果物生成Skillsの集合体
SkyworkをSkillsの集合として見ると分かりやすい。
Document Skill。
Slide Skill。
Sheet Skill。
Webpage Skill。
Podcast Skill。
Video Skill。
Image Skill。
AI Developer Skill。
YouVibe Skill。
これらは、AI Office時代の成果物生成スキルである。
第4章 Kunlun Techが保有・関連するAI関連事業一覧
| 区分 | 事業 / 製品 | Kunlunとの関係 | AI文脈での意味 | 確度 |
| 本体 | Kunlun Tech / 昆仑万维 | 深圳上場企業 | AI・AIGCへ転換中 | 高 |
| AI Office | Skywork / 天工超级智能体 | 中核AI製品 | 文書・PPT・表・Web・Podcast生成 | 高 |
| AI動画 | SkyReels | 中核AI動画製品 | AI短劇・AI映画生成 | 高 |
| AI短劇配信 | DramaWave | グループ製品 | AI短劇の配信・消費接点 | 高 |
| AI音楽 | Mureka | AI音楽生成 | 音楽生成・共有 | 高 |
| AI音楽消費 | Melodio | AI音楽配信 | AI音楽ストリーミング | 高 |
| AIソーシャル | Linky | AIキャラクター / ソーシャル | AIコンパニオン・AI会話 | 高 |
| 海外ブラウザ | Opera | 関連事業 | 海外ユーザー・広告・AI導線 | 高 |
| OSS動画モデル | SkyReels V1 / V2 / V3 / A1 / A2 | SkyworkAI GitHub | 人物動画・無限長動画・E2V | 高 |
| OSSモデル | Skywork-R1V、Reward、SWE、UniPic | SkyworkAI | マルチモーダル・SWE・画像生成 | 高 |
| MCP / Agent | DeepResearchAgent / Skywork MCP | Skywork系 | AI Office Agentの外部接続 | 中〜高 |
4-1 Kunlunは「ゲーム会社」から「AI成果物生成企業」へ
そもそもKunlunは、何で稼いできた会社なのか。答えは「ゲーム」と「投資」の二段構えである。
原点は、2008年に周亜輝氏が創業したウェブゲーム・モバイルゲーム会社(昆仑游戏 / GameArk)である。「武侠Q伝」などの自社タイトルと、海外向けゲーム配信(出海)で稼ぎ、2015年に深圳上場した。
第二の柱が投資である。周氏は「風口の捕手」と呼ばれた目利きで、2016年のOpera買収(中国連合主導)、StarMakerへの出資、趣店(Qudian)への初期投資などを当て、特にGrindrは計約2.4億ドルで買収した後、米CFIUSの売却命令を受けて2020年に約6億ドル規模で売却し、結果的に大きな売却益を得たと報じられている。
つまりKunlunは、ゲームで稼ぎ、投資で増やし、Opera・StarMakerで海外収益基盤を築き、その資金力でAIに全振りした会社である。年16.76億元の研究開発費と41.82億元の販売費を赤字で飲み込めるのは、この蓄積があるからだ。
しかし、現在の公式サイトでは、AI智能助手、AI動画、AI音楽と音声、AIゲーム、AIソーシャルなどを含むAI事業マトリクスを打ち出している。
これは、単なる既存事業のAI機能追加ではない。
会社全体をAIアプリ・AIコンテンツへ変えようとしている。
4-2 Skyworkは仕事の成果物を作る
Skyworkは、仕事の成果物を作るAIである。
文書。
スライド。
表。
Webページ。
ポッドキャスト。
画像。
動画。
ユーザーの入力を、すぐに使える成果物へ変える。
これは、AI Office Agentである。
4-3 SkyReelsは物語コンテンツを作る
SkyReelsは、動画生成というより、物語コンテンツ生成を狙う。
短劇。
AI映画。
キャラクター動画。
ポートレートアニメーション。
無限長映像。
Elements-to-Video。
音声駆動アバター。
これは、ByteDanceやKuaishouの短尺動画文化とも、ViduやPixVerseのAI動画生成とも重なる。
4-4 Mureka / Melodio / Linkyは消費体験を作る
MurekaとMelodioは、AI音楽の生成・配信である。
LinkyはAIキャラクター / AIソーシャルである。
つまりKunlunは、AIで作ったコンテンツを、ユーザーが消費する場も持とうとしている。
4-5 2026年「4+3戦略」――四大モデル×三大AI Nativeプラットフォーム
この事業群を、Kunlun自身がどう整理しているかも見ておきたい。
2026年3月、Kunlunは北京の中関村論壇で、2026年のAGI戦略として**「4+3戦略」を発表した。四大SOTA級AIモデル――動画モデル(SkyReels)、音楽・音声モデル(Mureka)、世界モデル(Matrix-Game)、基盤テキスト・マルチモーダルモデル――を技術の土台とし、その上に三大AI Nativeプラットフォーム経済体**――AI短劇、AI音楽、AIゲーム――を築く、という構図である。
このとき、AIゲーム世界モデルMatrix-Game 3.0、動画のSkyReels V4(2月末に論文公開済み)、音楽のMureka V9という三つの新モデルがそろって披露された。Matrix-Gameは、ゲーム的なインタラクティブ環境を生成・シミュレートする世界モデルで、第18回Shengshuの「汎用世界モデル」と同じ潮流にある。つまりKunlunも、AIGC(生成)から物理世界・仮想世界のモデリングへ踏み出している。
「成果物を作るAI(Skywork)」「物語を作るAI(SkyReels / Mureka)」「世界そのものを作るAI(Matrix-Game)」。この三層が、2026年のKunlunの全体像である。
第5章 Skyworkとは何か――AI Office Agentの本命候補
Skyworkは、Kunlun TechのAI Office Agentである。
5-1 Skyworkの基本機能
Skywork公式サイトでは、次のような機能カテゴリが並ぶ。
General。
Images。
Documents。
Slides。
Sheets。
AI Developer。
Podcasts。
YouVibe。
Videos。
All Skills。
これだけ見ると、Skyworkは「何でも作るAIワークスペース」である。
しかし中核は、Documents、Slides、Sheetsである。
つまり、AI Officeである。
5-2 Skywork Super Agents
Skywork Super Agentsは、2025年5月にグローバル発表された。
5つのExpert Agentsと1つのGeneral Agentによって、文書、PPT、表、ポッドキャスト、Webページを生成する構成である。
この方向は非常に重要である。
多くの企業で必要なのは、チャットの返事ではない。
必要なのは、提出できる成果物である。
資料。
報告書。
プレゼン。
分析表。
Webページ。
音声コンテンツ。
Skyworkは、ここを狙っている。
5-3 Deep Research
Skyworkの特徴は、Deep Researchである。
単に文章を生成するのではなく、情報検索、深掘り、出典、図表、構成まで含めて成果物を作る。
報道では、GAIAベンチマークで高い点数を出したと説明されている。ただし、ベンチマーク順位は評価条件・時点依存であるため、固定的な優劣ではなく「調査型Agent能力を強く打ち出している」という意味で見るのが安全である。
5-4 Office三件套をAI化する
中国語圏では、Word、PowerPoint、Excelのようなものを「Office三件套」と呼ぶ。
Skyworkは、この三件套をAI化しようとしている。
文書Agent。
PPT Agent。
表Agent。
これにWebページ、Podcast、画像、動画が加わる。
これはMicrosoft Office、Google Workspace、Canva、Gamma、Notion、MANUSの間に入る領域である。
5-5 Skyworkの本質
Skyworkの本質は、チャットAIではない。
Skyworkは、調べて、構成して、成果物にするAIである。
この意味では、MANUSと近い。
ただしMANUSが「何でも実行するAI Agent」なら、Skyworkは「仕事の成果物を作るAI Office Agent」である。
第6章 SkyReelsとは何か――AI短劇・AI映画制作への挑戦
SkyReelsは、Kunlun Tech / SkyworkAIのAI動画生成系プロジェクトである。
6-1 SkyReelsの位置づけ
SkyReelsは、AI短劇・AI映画生成を狙う動画生成基盤である。
公式のSkyReelsサイトでは、プロンプトから映画的な動画を生成し、モーション、音、ストーリーテリングを含む動画制作を打ち出している。
GitHubでは、SkyReels-V1、SkyReels-A1、SkyReels-A2、SkyReels-V2、SkyReels-V3などが公開されている。
6-2 Human-centric Video
SkyReelsの初期の重要テーマは、Human-centric Videoである。
人物中心の動画。
表情。
身体動作。
衣装。
ポーズ。
カメラ。
短劇やAI映画を作るには、人間が自然に動く必要がある。
SkyReels-V1は、このHuman-centric Videoのオープンソース基盤として打ち出された。
6-3 SkyReels-A1 / A2
SkyReels-A1は、ポートレート画像を動かすためのフレームワークである。
SkyReels-A2は、キャラクター、物体、背景など任意の視覚要素を組み合わせて動画を生成するElements-to-Video(E2V)方向である。
このA2が重要である。
ViduがReference-to-Videoで制御性を高めているように、SkyReels-A2も参照要素を使って、複数の要素を動画内で一貫させる方向に進んでいる。
6-4 SkyReels-V2
SkyReels-V2は、「Infinite-length Film Generative model」として打ち出されている。
映画や短劇を作るなら、数秒動画だけでは足りない。
必要なのは、長くつながる映像である。
SkyReels-V2では、無限長に近い映像生成、14Bモデル、720Pモデル、Image-to-Video、Video Captionerなどが公開されている。
6-5 SkyReels-V3
SkyReels-V3は、マルチモーダル動画生成モデルとして公開されている。
Reference Images-to-Video。
Video Extension。
Audio-driven virtual avatar。
この三つの方向が重要である。
参照画像から動画へ。
動画を延長する。
音声でアバターを動かす。
これは、AI短劇・AI映画・AIキャラクター配信に向いた機能である。
6-6 SkyReelsの本質
SkyReelsの本質は、単なる動画生成ではない。
SkyReelsは、AIで短劇・映画・キャラクター動画を量産するための制作基盤である。
ここがViduとの違いでもあり、近さでもある。
ViduはReference-to-Videoで制作ワークフローを作る。
SkyReelsはAI短劇・AI映画生成に寄せる。
どちらも、「AI動画の本命は制御と長尺制作」という同じ方向を向いている。
第7章 SkyReels V1 / V2 / V3 / V4の進化――Human-centric Videoから音画一体生成へ
SkyReelsの進化を整理すると、Kunlun Techが何を狙っているかが見える。
7-1 SkyReels-V1――Human-centric Video
SkyReels-V1は、人物中心の動画生成基盤として公開された。
短劇・AI映画・広告・EC動画では、人間が自然に動くことが重要である。
顔、表情、手、衣装、身体の動きが崩れると、作品として使えない。
SkyReels-V1は、ここに焦点を当てている。
7-2 SkyReels-A1――Portrait Animation
SkyReels-A1は、ポートレート画像を動かすフレームワークである。
1枚の人物画像から表情や動きを作る。
これは、AIキャラクター、AIアバター、AIインフルエンサー、広告、SNS動画に使える。
7-3 SkyReels-A2――Elements-to-Video
SkyReels-A2は、Elements-to-Videoである。
キャラクター。
物体。
背景。
小道具。
テキストプロンプト。
これらを組み合わせて、各要素の一貫性を保ちながら動画を作る。
これは、ViduのReference-to-Videoに近い問題意識である。
AI動画生成は、素材を制御できて初めて制作現場に入る。
7-4 SkyReels-V2――無限長映画生成
SkyReels-V2は、Infinite-length Film Generative modelとして打ち出された。
これは非常に野心的である。
AI動画の弱点は、短いことである。
数秒の動画は作れる。
しかし物語は続かない。
SkyReels-V2は、映画や短劇のような長い映像生成へ近づこうとしている。
7-5 SkyReels-V3――マルチモーダル動画生成
SkyReels-V3は、Reference Images-to-Video、Video Extension、Audio-driven Avatarなどを含む。
これは、AI動画生成が次の段階へ進んでいることを示す。
映像だけでは足りない。
音声が必要。
キャラクターが必要。
長尺化が必要。
参照素材が必要。
SkyReels-V3は、ここを統合しようとしている。
7-6 SkyReels V4――音画一体の「大一統」モデルへ
そして2026年2月25日、KunlunはSkyReels V4の技術論文をarXivで公開した(公開直後、Hugging Faceで「本日の論文」1位になるなど研究コミュニティでも注目された)。
V4の核心は、音画一体の双流(MMDiT)アーキテクチャである。「先に映像、後から音」という直列の作り方をやめ、映像と音声を同じ意味空間で同時に生成する。そのうえで、全モダリティの強化学習(RL)による論理性の注入、多フレーム参照・グリッド参照などの高度な参照制御、1080p・15秒の商用長尺生成、生成・修復・編集の統一フレームワークが加わった。論文では、最大1080p・32FPS・15秒のシネマ品質生成と、低解像度全系列+高解像度キーフレームの联合生成という効率化戦略が示されている。V1(短劇)、V2(無限長映画)、V3(マルチモーダル)の積み上げが、V4で「全モダリティの音画联合生成・修復・編集の大一統モデル」へ収束した形である。
そして約3週間後の2026年3月18〜19日、KunlunはV4のArtificial Analysis評測結果の発表とAPIの全面開放を行った。
会社発表によれば、SkyReels V4はArtificial Analysisの評測で、「音声付きText-to-Video」と「音声付きImage-to-Video」の両部門で世界一になったとされ、Kling 3.0、Google Veo 3.1、Vidu Q3、OpenAI Sora 2などを上回ったと説明されている(2026年3月18日時点の会社発表ベース。音声なしImage-to-Videoでは世界2位とされた)。同時にAPIも全面開放され、文生視頻・図生視頻・参照生成・編集修復・音画联合生成までを外部から呼べるようになった。なお、Artificial Analysisの順位はその後も変動しうるため、本文では「その時点の会社発表・報道ベースの強み」として扱う。
ベンチマークは評価条件・時点に依存するため固定的な優劣ではないが、「音声付き動画生成」という次の主戦場で、Kunlunが世界の先頭集団に入ったという会社側の主張は、SkyReelsの「AI短劇・AI映画」路線にとって決定的に重要である。短劇にはセリフとBGMが要る。音と映像を同時に作れることが、そのまま製品力になるからだ。
第8章 Mureka / Melodio / Linky――AI音楽・AIソーシャル・AIコンテンツ消費の布陣
Kunlun TechのAI戦略は、SkyworkとSkyReelsだけではない。
8-1 Mureka
Murekaは、AI音楽生成・共有プラットフォームである。
ユーザーが音楽を生成し、共有し、利用する。
SkyMusic系のモデルとつながる。
AI動画に音楽は必要である。
短劇にもBGMは必要である。
広告にも音楽は必要である。
Murekaは、SkyReelsと組み合わせると価値が大きくなる。
モデルの進化も速い。2026年3月、Mureka V8は、Artificial Analysisの音楽評測でVocals(人声)とInstrumental(楽器)の両部門で世界一になったと会社側が発表した(Suno、Udio、Google Lyriaなどを上回ったとされる。評価条件・時点依存であり、固定的な優劣ではない)。その直後の中関村論壇では、次世代のMureka V9が発表され、段落単位のテキスト制御、生成効率、ミキシング品質が強化された。報道では、V9は「一回きりの生成ツール」から、版を重ねて作品を磨ける「創作プラットフォーム」へ向かっていると評されている。
8-2 Melodio
Melodioは、AI音楽ストリーミングプラットフォームとして発表された。
AIがユーザーの状態やシーンに合わせて音楽を生成・配信する方向である。
これは、SpotifyやYouTube Musicのような既存音楽配信とは違う。
人間アーティストの曲を配るのではなく、AIが音楽体験を生成する。
8-3 Linky
Linkyは、AIキャラクター / AIソーシャル領域のアプリである。
AIキャラクターと会話する。
AIコンパニオンを作る。
AIキャラを育てる。
これは、Character.AIや中国のAI陪伴アプリと同じ領域である。
SkyReelsと組み合わせれば、AIキャラクターが動画化する。
Murekaと組み合わせれば、AIキャラクターが歌う。
Skyworkと組み合わせれば、AIキャラクターが資料やコンテンツを作る。
8-4 DramaWave
DramaWaveは短劇プラットフォームである。
短劇は、中国・東南アジア・米国で急成長したフォーマットである。
短いエピソードを大量に作り、ユーザーの課金・広告・時間消費を取る。
SkyReelsは、その制作コストを下げる可能性がある。
DramaWaveは、その配信先になりうる。
8-5 Kunlunの狙い
Kunlunは、AIで作るだけではない。
AIで作ったものを配るところまで見ている。
これは重要である。
AI動画を作る。
AI音楽を作る。
AIキャラクターを作る。
AI短劇を配る。
Operaや海外アプリでユーザーに届ける。
この一連の流れが、Kunlun Techの狙いである。
第9章 Operaと海外展開――なぜKunlunは海外比率が高いのか
Kunlun Techの特徴は、海外比率の高さである。
9-1 公式サイトの海外比率
Kunlun Tech公式サイトでは、グローバル平均MAUが約4億、海外収入比率が高いことが説明されている。公式サイトの英語版では、海外収入比率が92%に達すると説明されている箇所があり、中国語版の事業説明では91%という表現も見られる。本文では、時点や集計範囲により数字が変わる可能性があるため、海外収入比率は9割前後として扱う。
これは非常に大きい。
多くの中国AI企業は、中国国内が主戦場である。
Kunlunは、最初から海外に強い。
9-2 Operaの意味
Kunlun Techは、Operaとの関係を持つ。
Operaはブラウザであり、ニュース、広告、検索、コンテンツ配信、AI機能統合の入口になる。
AIアプリは、ユーザー接点が重要である。
どれだけ良いAIを作っても、ユーザーに届かなければ意味がない。
Kunlunには、海外ユーザー接点を持つ強みがある。
9-3 海外の何で儲けているのか――Opera広告とDramaWave課金
「海外比率94.2%」と聞くと、AIで稼いでいるように見える。しかし中身を見ると、稼ぎ方はもっと具体的である(金額の詳細は第10章)。
🔹 Opera中心の広告事業(約30.4億元)――最大の柱
Operaブラウザは、検索パートナー収入(Googleなどへの検索送客の対価)と広告で稼ぐ。欧州・アフリカ・東南アジアにユーザーが厚く、これだけで全社売上の約4割。地味だが毎年伸びる、Kunlunの安定収益源である。
🔹 短劇・AI短劇プラットフォーム(約16.2億元、前年比約9.6倍)――急成長の主役
DramaWaveである。1〜2分×数十話の縦型短編ドラマを米国・東南アジアなどで配信し、続きが見たい視聴者がエピソード課金・サブスクで支払う。中国で爆発した「短劇出海」モデルの代表格で、月間流水約3,600万ドル・ARR4億ドル超に達した。2025年の売上成長の最大の牽引役はここだ。
🔹 海外ソーシャル(約10.4億元)――下支え
StarMaker(カラオケ、東南アジア・中東)とLinky(AIコンパニオン)。投げ銭・バーチャルギフト・課金で稼ぐ。成熟して微減傾向にある。
🔹 ゲーム(約3.6億元)――縮小する祖業
GameArkの海外ゲーム配信。前年比2割減で、もはや主役ではない。
そして、本稿の主役であるAIソフトウェア技術(Skywork、Mureka、SkyReels API等)は約2.05億元。伸び率は430%超だが、額としてはまだ全社売上の2.5%にすぎない。
つまり構図はこうだ。今のKunlunを食わせているのは、Operaの広告とDramaWaveの短劇課金であり、StarMakerが下支えする。SkyworkやSkyReelsは、その稼ぎを注ぎ込む投資先である。ただし、短劇は「AI短劇」としてSkyReelsと接続し始めており、「稼ぐ短劇」と「作るAI」は今後融合していく関係にある。ここがKunlunのAI転換の成否を分ける接点になる。
9-4 AIアプリは海外で勝つ必要がある
中国AIアプリは、国内だけでは競争が激しい。
ByteDance。
Tencent。
Alibaba。
Baidu。
Kuaishou。
この巨大プラットフォームと国内で正面衝突するのは難しい。
Kunlunは、海外でAIアプリを展開することで、別の市場を狙う。
AI Office。
AI動画。
AI音楽。
AIキャラクター。
AI短劇。
これらは、海外展開しやすい。
9-5 日本市場との関係
Skyworkは日本でも使われ始めている。
文書、スライド、表、Webページ、ポッドキャストを生成できるAIワークスペースは、日本の個人事業者、中小企業、研究者、クリエイターに相性が良い。
特に、NOTE記事、営業資料、リサーチ資料、商品説明、観光PR、地域資料作成に使える。
これはユーザーの関心とも重なる。
第10章 2025年決算で見るKunlun Tech――売上成長と赤字投資の同時進行
Kunlun Techを見るうえで、決算は非常に重要である。
10-1 2025年売上
2025年通期(2026年4月23日発表の年報・主要データベース掲載値)では、売上が約81.98億元、前年比44.78%増だった。ここでの「81.98億元」は約8.2十億元であり、英語圏記事で“8.2 billion yuan”と表記される数字と同じである。海外収入は77.23億元(前年比49.91%増)で、売上の約94.2%が海外という、中国上場企業としては極端に海外比率の高い構造である。なお、Kunlun公式英語サイトでは海外収入比率92%とも説明されており、本文では時点・集計範囲差を踏まえて「9割超」と見るのが安全である。
事業別の内訳が、AI転換の進み方をよく示している。
短劇・AI短劇プラットフォーム事業:16.17億元(前年比864.92%増)。
AIソフトウェア技術事業:2.05億元(前年比430.86%増)。
Opera中心の広告事業:30.42億元(前年比41.81%増)。
従来のゲーム事業:3.55億元(前年比20.07%減)。
海外ソーシャル事業:10.41億元(前年比3.85%減)。
つまり、旧来のゲーム・ソーシャルが縮む一方で、短劇・AI・広告が伸びて全体を押し上げている。年報によれば、2025年12月時点で短劇・AI短劇プラットフォームの月間流水は約3,600万ドル、ARR(年間経常収益)は4億ドル超に達したとされる。
10-2 純損失
一方で、2025年の帰属純損失は約15.93億元だった(前年の約15.95億元からほぼ横ばい・微改善)。
これは軽くない。
年報は赤字の主因を二つ挙げている。ひとつは研究開発費で、通年16.76億元(前年比8.6%増)。もうひとつは販売費用で、短劇・AI音楽・AI Super Agent・AIソーシャルのユーザー獲得のため、通年41.82億元(前年比81.53%増)まで膨らんだ。経営キャッシュフローも-7.36億元と前年から大きく悪化している。
つまりKunlunの赤字は、研究開発そのものより、AI製品の市場獲得(マーケティング)への先行投資が主因である。市場予想(赤字3億元前後)を大きく超える赤字だったことも、投資家の評価を分けている。
10-3 売上成長と赤字投資
Kunlun Techは、売上成長と赤字投資が同時進行している会社である。
これは、AI時代の上場企業としては珍しくない。
しかし、いつ黒字化するかが重要になる。
Meituは、AI課金で黒字成長を見せている。
Kunlunは、AIコンテンツの大きな市場を取りにいく代わりに、赤字を飲み込んでいる。
この違いは、投資家にも読者にも伝える必要がある。
10-4 評価のポイント
Kunlun Techを評価するポイントは、次の三つである。
AI製品のユーザー獲得が続くか。
AI動画・音楽・Officeの課金が伸びるか。
研究開発費・マーケティング費を回収できるか。
この三つが揃えば、Kunlun TechのAI転換は成功に近づく。
第11章 Skyworkモデル群とOSS戦略――Skywork-R1V、Reward、SWE、UniPicまで
Kunlun Tech / SkyworkAIは、アプリだけでなく、OSSモデルも出している。
11-1 Skywork-R1V系
Skywork-R1V系は、マルチモーダル推論モデルである。
R1V2、R1V3、R1V4などの技術報告では、視覚推論、数学、検索、画像操作、DeepResearch、Agentic Multimodal Intelligenceなどの方向が示されている。
これは、Skyworkが単なるUIアプリではなく、マルチモーダル推論を重視していることを示す。
11-2 Skywork-Reward-V2
Skywork-Reward-V2は、報酬モデルである。
RLHFやアラインメントでは、人間の好みをどう学習するかが重要になる。
Skywork-Reward-V2は、大規模なPreference DataとHuman-AI協調によるデータキュレーションを打ち出している。
これは、モデル品質の裏側で重要である。
11-3 Skywork-SWE
Skywork-SWEは、ソフトウェアエンジニアリング向けモデルである。
SWE-bench系のタスクで性能を示し、コード修正・テスト・長時間の問題解決に向かう。
Skywork公式サイトにもAI Developerがある。
これは、Officeだけでなく、開発者向けAgentにも広がる可能性を示す。
11-4 Skywork-UniPic
Skywork-UniPicは、画像理解、テキストから画像生成、画像編集を統合するモデルである。
画像生成・画像編集・マルチモーダル理解は、SkyworkやSkyReels、AIコンテンツ制作に必要な基盤である。
11-5 OSS戦略の意味
Kunlun TechのOSS戦略には意味がある。
大企業としての信用。
開発者コミュニティ。
モデル性能の証明。
海外認知。
プロダクトへの導線。
これらを狙っている。
ただし、OSSを出すだけでは収益にならない。
OSSからSkywork / SkyReels / Mureka / Melodio / Linky / DramaWaveへどう誘導するかが重要である。
第12章 競合と優位性――MANUS、Skywork、Vidu、Kling、Canva、Microsoft Officeの間でどこを取るか
Kunlun Techの競争相手は多い。
12-1 AI Office領域の競合
Skyworkの競合は、次のように広い。
Microsoft Copilot。
Google Gemini for Workspace。
Notion AI。
Gamma。
Canva。
Manus。
ChatGPT Deep Research。
Claude。
Perplexity。
Skyworkは、文書、スライド、表、Web、Podcastを一気通貫で作る方向で差別化しようとしている。
特に、研究 → 構成 → 成果物生成という流れは、企業・研究・学生・マーケターに刺さりやすい。
12-2 AI動画領域の競合
SkyReelsの競合は、さらに激しい。
Kling。
Vidu。
Wan。
Seedance。
Hailuo。
PixVerse。
Runway。
Google Veo。
OpenAI Sora。
Luma Dream Machine。
Pika。
この中でSkyReelsが狙うのは、Human-centric Video、AI短劇、AI映画、長尺化、参照制御、音声駆動アバターである。
そして2026年3月、SkyReels V4は、会社発表によればArtificial Analysisの「音声付きText-to-Video」「音声付きImage-to-Video」両部門で世界一とされ、Kling 3.0、Google Veo 3.1、Vidu Q3、OpenAI Sora 2を上回ったと報じられた(2026年3月18日時点・評価条件依存)。現在のランキングは変動しうるため固定的な優劣とは見ないが、「音声付き動画」という次の主戦場で先頭集団に入ったことは、SkyReelsの競争上の位置を一段引き上げている。
12-3 Kunlunの優位性①:Officeと動画を両方持つ
Kunlunの強みは、Officeと動画を両方持つことだ。
多くの会社は、Officeか動画のどちらかに寄る。
Kunlunは、資料も作るし、動画も作る。
これは、マーケティング現場では強い。
企画書を作る。
スライドを作る。
広告コピーを作る。
商品動画を作る。
BGMを作る。
短劇を作る。
この一連の流れを、AIでつなげられる可能性がある。
12-4 Kunlunの優位性②:海外ユーザー接点
Kunlunは海外に強い。
AIアプリは、海外展開できるかが重要である。
中国国内だけでは競争が激しい。
Skywork、Mureka、Melodio、Linky、DramaWaveは、海外市場で勝負しやすい。
12-5 Kunlunの優位性③:コンテンツ制作と消費の両方
Kunlunは、AIで作るだけでなく、消費する場所も持とうとしている。
SkyReelsで作る。
Murekaで音楽を作る。
Linkyでキャラクターを作る。
DramaWaveで短劇を配る。
Operaや海外アプリで届ける。
これは、AIコンテンツ時代の垂直統合に近い。
12-6 ただし勝ち筋はまだ未確定
一方で、Kunlunの勝ち筋はまだ確定していない。
OfficeではMicrosoftが強い。
動画ではByteDance、Kuaishou、Alibaba、OpenAI、Googleが強い。
音楽ではSunoやUdioが強い。
AIキャラクターではCharacter.AIや中国系陪伴AIが多い。
Kunlunは広い。
しかし、広すぎることがリスクにもなる。
第13章 Kunlun Techの弱点とリスク――赤字、競争、著作権、モデルコスト、プロダクト乱立
Kunlun Techには弱点も多い。
13-1 赤字投資が重い
2025年は売上が伸びた一方、純損失も大きい。
AIはコストが重い。
動画生成は特に重い。
音楽生成、AIソーシャル、短劇制作、海外マーケティングにもコストがかかる。
売上成長があっても、利益化できなければ評価は難しい。
13-2 競争が激しい
Kunlunは、複数の激戦区で戦っている。
AI Office。
AI動画。
AI音楽。
AIソーシャル。
AI短劇。
ブラウザAI。
どれも競争が激しい。
13-3 プロダクトが多すぎるリスク
Skywork、SkyReels、Mureka、Melodio、Linky、DramaWave、Opera、AI Game。
多角化は強みだが、分散リスクもある。
どれが本命なのか。
どこに集中するのか。
どのプロダクトが収益化するのか。
ここが見えにくいと、投資効率が落ちる。
13-4 著作権・肖像権・音楽権利リスク
AI動画、AI音楽、AIキャラクターは、権利問題を含む。
既存映像。
俳優の顔。
声。
音楽。
キャラクター。
脚本。
スタイル模倣。
短劇や映画に近づくほど、権利処理は厳しくなる。
13-5 Office成果物の信頼性
Skyworkは、文書、PPT、表を生成する。
ここでは、情報の正確性が重要である。
出典。
数字。
表。
グラフ。
引用。
法務・医療・金融情報。
AIが間違えれば、業務で使いにくくなる。
SkyworkはDeep Researchと出典追跡を打ち出しているが、企業利用ではさらに厳しい信頼性が求められる。
第14章 日本企業がKunlun Tech / Skyworkから学ぶべきこと
Kunlun Techから日本企業が学ぶべきことは多い。
14-1 AIは「チャット」ではなく「成果物」で売る
Skyworkの最大の学びは、AIを成果物で売っていることだ。
文書。
スライド。
表。
Webページ。
ポッドキャスト。
動画。
ユーザーはチャットしたいのではない。
成果物がほしい。
日本企業も、AIサービスを作るなら「会話」ではなく「納品物」を設計する必要がある。
14-2 AI Officeは中小企業に刺さる
日本の中小企業は、資料作成に時間を取られている。
営業資料。
補助金資料。
会社案内。
採用資料。
商品説明。
社内報告書。
経営計画。
観光PR資料。
Skywork型のAI Office Agentは、日本でも需要が大きい。
14-3 AI動画は地域PRに使える
SkyReels型のAI動画生成は、日本の地域PRと相性が良い。
奈良。
吉野。
奥大和。
神社仏閣。
修験道。
温泉。
薬膳。
伝統工芸。
これらは、映像化すると価値が伝わりやすい。
実写撮影にはコストがかかる。
AI動画を使えば、企画段階のイメージ動画、SNS短尺動画、多言語PR素材を作れる。
14-4 AI短劇は商品販売に使える
中国で短劇が伸びたように、AI短劇はECやSNS販売にも使える。
商品を物語にする。
サービスをストーリーにする。
観光地をドラマにする。
企業の理念を短編化する。
AI動画が進むと、広告は単なるバナーではなく、ミニドラマになる。
14-5 日本企業は「AI制作スタック」を作るべき
Kunlun Techから学べるのは、AI制作スタックである。
調査する。
文書にする。
スライドにする。
動画にする。
音楽をつける。
Webページにする。
SNSに出す。
これを一気通貫で考える。
日本企業も、AIを単体ツールではなく、制作スタックとして導入すべきである。
結論――Kunlun Techは、中国AIの「仕事と物語制作OS」を狙う
Kunlun Tech / Skyworkを一言でまとめるなら、こうなる。
Kunlun Techは、中国AI時代の“仕事と物語制作OS”を狙う上場AIコンテンツ企業である。
Skyworkは、仕事の成果物を作る。
SkyReelsは、映像と物語を作る。
Mureka / Melodioは、音楽を作る。
Linkyは、AIキャラクターを作る。
DramaWaveは、短劇を届ける。
Operaは、海外ユーザー接点を持つ。
この全体像を見ると、Kunlun Techは単なるAIモデル企業ではない。
AIで作る。
AIで見せる。
AIで配る。
AIで消費させる。
ここまでを狙っている。
もちろん、課題は大きい。
赤字は重い。
競争は激しい。
プロダクトは多い。
AI動画・音楽・キャラクターには権利リスクがある。
Office成果物には信頼性リスクがある。
それでも、Kunlun Techは第19回にふさわしい。
なぜなら、AIが「文章を返す」時代から、「仕事の成果物」と「物語コンテンツ」を作る時代へ進んでいることを、最も分かりやすく示している会社の一つだからである。
SkyworkはAI Officeへ。
SkyReelsはAI映画生成へ。
Kunlun Techの挑戦は、まだ完成していない。
しかし、AI時代のコンテンツ制作産業を考えるうえで、見逃せない存在である。
次回予告――AIsphere / PixVerseへ
次回、第20回は AIsphere / PixVerse を取り上げる。
テーマは、
AIsphere「PixVerse」はなぜ海外クリエイターに刺さるのか――中国発AI動画プラットフォームの実力
である。
Kunlun Tech / Skyworkは、AI OfficeからAI映画生成へ向かう会社だった。
AIsphere / PixVerseは、よりクリエイター向けに、AI動画生成をグローバル展開する企業である。
中国生成AIシリーズは、いよいよTOP20本編の最終盤へ入っていく。
主要参考リンク
出典対応表
| 本文テーマ | 主な確認元 |
| Kunlun TechのAI事業マトリクス、海外収入比率、グローバルMAU | Kunlun Tech公式サイト |
| 2025年売上約81.98億元、純損失約15.93億元 | MarketScreener / S&P Capital IQ / Kunlun Tech決算情報 |
| Skywork Super Agents、5 Expert Agents + 1 General Agent | PR Newswire / 36Kr / Skywork公式 |
| Documents、Slides、Sheets、AI Developer、Podcasts、Videos等 | Skywork公式サイト / Google Play / App Store |
| Deep Research、GAIA高順位、MCP、DeepResearchAgent | 36Kr / SkyworkAI GitHub / MCP情報 |
| SkyReels V1 / A1 / A2 / V2 / V3 / V4、音声付き動画ランキング | SkyworkAI GitHub / SkyReels公式 / arXiv / 会社発表・報道 / Artificial Analysis |
| SkyReels-V2、無限長映画生成、720P、SkyCaptioner | SkyReels-V2 GitHub |
| SkyReels-V3、Reference Images-to-Video、Video Extension、Audio-driven Avatar | SkyReels-V3 GitHub |
| Mureka / Melodio / Mureka V8 / V9 | Kunlun Tech公式 / PR Newswire / Yicai Global / 会社発表・報道 |
| Linky / DramaWave / AI Social / AI短劇 | Kunlun Tech公式サイト |
| Skywork-R1V / Reward / SWE / UniPic | arXiv / Hugging Face / GitHub |
| 経営陣(周亜輝=2008年創業者・「風口の捕手」、方漢=董事長兼CEO、2015年深圳上場、10億創作者発言) | 新浪 / ZAKER / 主要報道 |
| 祖業と資金力(ゲーム→投資:Opera買収2016、StarMaker、Grindr買収約2.4億ドル→CFIUS命令で2020年に約6億ドル規模売却) | Reuters / 主要報道(金額は報道ベース) |
| 2025年報詳細(海外77.23億元・94.2%、短劇16.17億元+864.92%、AIソフト2.05億元+430.86%、Opera広告30.42億元、研発16.76億元、販売費41.82億元+81.53%、経営CF-7.36億元、短劇月流水3,600万ドル・ARR4億ドル超) | 上海証券報 / 証券之星 / 新浪財経 |
| 「4+3戦略」(四大SOTAモデル×三大AI Nativeプラットフォーム、2026年3月中関村論壇)、Matrix-Game 3.0世界モデル | 上海証券報 / 東方財富 / ZAKER / Matrix-Game公式 |
| SkyReels V4(arXiv 2602.21818=2026年2月25日公開、音画一体双流MMDiT、1080p・32FPS・15s、AA音声付きT2V/I2V両部門世界一・I2V無音声2位=2026年3月18日時点会社発表、API開放) | arXiv / Hugging Face / 証券日報 / 証券時報 / 東方財富 |
| Mureka V8(AA Vocals/Instrumental双冠=会社発表)→ Mureka V9(段落制御・創作プラットフォーム化) | 東方財富 / 機器之心系報道 / ZAKER |
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