
【青橙ノ深層】彼に課金できない─応援はどこから「契約」になるのか
今回の記事は、有料とさせて頂いた。
理由はシンプルだ。
これは、ただの感想ではなく、私自身の応援の在り方そのものに関わる話だからだ。
あと、おそらく、人によっては賛否が分かれる危うい話かなと思った。
先にお伝えすると、結論がある話ではないので、そこはご了承願いたい。
──私は最近、「選手に直接お金を払うこと」に対して、少し怖さを感じている。
サッカー選手がインスタグラムなどでサブスクリプションを始めたり、オフ会などイベントを企画して、サポーターが直接、選手に課金する仕組みは、もはや珍しいものではないだろう。
選手にとっては、自分の価値を直接届ける手段であり、ファンにとっても支援の実感が得られる、分かりやすい形だ。
特に最近の長崎はファンサービスが抽選制になったこともあり、選手側からコミュニケーションを取ろうとしてくれる動きを歓迎するサポーターもいるだろう。
実際、長谷川選手のインスタライブは為になるという話も聞くし、山田選手や櫛引選手のストーリーも面白いらしい。
そういう意味では、決して否定されるべきものではない。
むしろ、選手という職業を考えれば、極めて合理的な選択だと思う。
彼らは個人事業主であり、身体が資本であり、選手生命は長くない。
怪我やコンディション次第で、いつピッチに立てなくなるかも分からない。
そう考えれば、現役のうちからファンとの関係を築き、セカンドキャリアに繋げることは、極めて現実的で、賢い判断だと言える。
事実、熱心な個人サポーターがついている選手であれば、引退後もファンビジネスで生きていくことは不可能ではないだろう。
ここまで考えれば、「選手に直接課金すること」は、何もおかしな話ではない。
そして、強く伝えたいのは、今、サブスプリクションに入ったり、選手に課金している貴方をこの記事で否定する意図は全くないという事だ。
貴方の支えは間違いなく選手たちの力になっているはずだ。
──それでもなお、私はそこに踏み込めていない。
私が応援している照山選手も、月額制のコミュニティを運営している。
実は私と同じ照山選手を応援しているサポーターの人に教えてもらったのだ。
「入りませんか?」と。
その人は既に加入していて、早速、彼のスパイクが当たったと私に見せてくれた。
正直、羨ましいなと思った。
──でも同時に、少し怖いなとも思った。
その距離に踏み込んでしまっていいのか、分からなかった。
──結局、私はボタンを押す事ができなかった。
私は、この問いから逃げられなかった。