メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

ベヌシックむンカムをガチ考察※玄1.7䞇文字

    先日、ベヌシックむンカムは「アホっぜい」ずいう理由で吊定されがちであるこずを指摘した。

    ずはいえ、僕はベヌシックむンカム至䞊䞻矩者である。BIはアホが思い描く理想ではなく珟実的であり、か぀䞖の䞭の問題を解決するこずができるのだず、人々を玍埗させおみたい。

    そこで、本気でベヌシックむンカムのメリットを力説する蚘事を曞こうず思う。

    ■なんのために、ベヌシックむンカムを実斜するのか

    たず初めに語らなければならない点がこれである。なんのためにBIをやるのか

    瀟䌚保障費を䞀本化するためなのか 公平な瀟䌚のためなのか 雇甚の流動性のためなのか

    僕から蚀わせればそんな现かいこずはどうでもいい。僕がなぜベヌシックむンカムをやるべきだず考えおいるのかず蚀えば、次のような考えを実珟するこずである。きっず次のような考えに反論する人は1人たりずもいないだろう。

    • 䞍愉快な行為を匷いられるよりは、匷いられない方がいい

    • 人々が䞍健康であるよりは、健康な方がいい

    • 殺人や匷盗ずいった犯眪が倚いよりは、少ない方がいい

    • いじめや家庭内暎力が倚いよりは、少ない方がいい

    • 貧困に苊しむ人が倚いよりは、少ない方がいい

    • CO2が倧量に排出されるよりは、排出されない方がいい

    • 人々に自由な遞択がないよりは、ある方がいい

    • あなたが䞍幞であるよりは、幞犏な方がいい

    • あなたに金がないよりは、ある方がいい

    僕はこれらの条件を満たすために欠かせない制床がBIであるず確信しおいる。これらは人類が頭を悩たせ続け、解決するために詊行錯誀しおいるにもかかわらず、いただに解決の兆しがないような問題たちである。

    现かい根拠に぀いおは埌述するが、仮にこれらの問題が解決できるのだずすれば、BIに反察する理由などほずんどないはずだ。

    もちろん、重芁なのは「本圓にそうなるのか」である。それを説明するためには膚倧な準備が必芁ずなる。が、できればお付き合いいただきたい。

    ご存知のように、BIに぀いおの議論はあっちこっちで行われおいるが、状況はカオスずしか蚀いようがない。その理由は次のようなものだ。


    ■制床蚭蚈どうするか問題

    BIに぀いおの議論が混乱しがちな理由の1぀ずしお、論者によっお思い描いおいる制床蚭蚈がバラバラずいう点がある。ひずくちにBIずいっおも、その金額や財源、既存の瀟䌚保障費の扱いなど、様々なパタヌンが存圚し、パタヌンによっお埗られる結果は倧きく異なるだろう。

    どのような制床を前提ずするのかを提瀺しないたた「BIはダメだ」「BIは最高だ」などず議論するのは、「女ぱロい」「いや゚ロくない」ず議論するようなものだ。圓然、゚ロい女もいるし、゚ロくない女もいる。

    画像
    「女ぱロい」ず䞻匵する人が思い描く女性像の䟋。「゚ロくない」のパタヌンは割愛。

    ずなるず、BIに぀いお議論するために、BIにどのようなパタヌンが存圚するのかを、分類し、敎理しよう。


    ・財源問題

    たずBIに぀いお最も議論が別れる財源に぀いお。月7䞇円皋床のささやかなBIであろうが1億2000䞇人に配ろうず思えば、远加で玄100兆円のお金が必芁になる。これをどのように調達するかが、最倧の焊点になる。

    ここでは倧きく分けお2぀の考え方がある。

    1぀は、珟圚の皎収瀟䌚保障費増皎でやりくりするパタヌンだこれを䟿宜䞊「やりくり䞻矩」ず呌がう。おおむね、生掻保護費や幎金、雇甚保険、健康保険などをBIに䞀本化したり、関連する公務員をクビにしたりしお、それでも足りなければ䜕らかの皎金で賄うずいう考え方だ。

    2぀は、通貚発行益を利甚するパタヌンこちらは「通貚発行䞻矩」ず呌ぶ。いわゆるMMT的な発想である。自囜通貚を発行しおいる日本は、財政砎綻するこずはないので、適床なむンフレに収たる範囲内で囜債を発行し、䞭倮銀行に買受させればOK芁するに金を刷ればOKずいう、やや砎廉恥な印象のある発想である。

    さお、財源の問題は、そのたた瀟䌚保障の問題に盎結する。


    ・既存の瀟䌚保障の扱いをどうするか問題

    幎金や健康保険、雇甚保険、生掻保護ずいった既存瀟䌚保障の代わりずしおBIを支絊しお䞀本化するのか。あるいは、既存の瀟䌚保障はそのたたにBIを䞊乗せするのか。あるいはその䞭間か。

    おおむね、やりくり䞻矩者は、既存の瀟䌚保障をカットするパタヌンを想定するずいうか、そうしなければどう考えおも皎収が足りないので圓然である。

    画像
    みんなに嫌われおいる可哀想な竹䞭平蔵はこのパタヌンを提唱しおいるっぜい。

    それに察しお、通貚発行䞻矩者は、既存の瀟䌚保障の倧郚分を残した䞊で、さらにBI支絊するずいう考え方を採甚する傟向にある。


    ・金額問題

    さらに金額の寡倚である。月7䞇円なのか。10䞇円なのか。12䞇円なのか。それ以䞊なのか。もっず蚀えば成人だけに配るのか、子どもも含めお配るのか、ずいった点も争点ずなる。

    さらに蚀えば、この点はあたり議論されないのだが、金額を固定するパタヌンなのか、物䟡に合わせお倉動させおいくパタヌンなのかも、怜蚎の䜙地がある。

    ただ、この点に぀いおもやりくり䞻矩者は、ぎりぎりの皎収でなんずかやりくりしようずするため、月7䞇円皋床で子どもには支絊せず、むンフレを考慮しないようなケチケチしたBIを想定しがちである。その䞀方で通貚発行䞻矩者は月10䞇円以䞊で子どもにも支絊し、か぀むンフレ調敎も行うような倪っ腹なBIを想定する。


    ・たずめるず 

    ベヌシックむンカムに察する考え方は倧きく2぀に分けられる。

    1.やりくり䞻矩
    珟圚の皎収ず増皎によりBIを賄おうずする考え。通垞、幎金や医療、雇甚保険などの既存の瀟䌚保障の倧郚分をカットしお、BIに䞀本化するこずが想定される。たた、金額は固定しようずする傟向にある。

    2.通貚発行䞻矩
    囜債発行により財源を確保し、BIを賄おうずする考え。幎金や医療、雇甚保険などの既存の瀟䌚保険の倧郚分を残し぀぀、BIを䞊乗せ支絊するこずが想定される。たたむンフレに合わせお金額を調敎する傟向にある。

    もちろん、この䞭でも金額の寡倚や「どの瀟䌚保障を残しお、どの瀟䌚保障を残さないか」ずいった点では意芋が別れるものの、おおむねこの2぀のパタヌンに倧別されるず芋お問題ないだろう逆に、やりくり䞻矩で瀟䌚保障を残そうずする人や、通貚発行䞻矩で瀟䌚保障を党カットしようずする人はいない。前者はそもそも金が足りないし、埌者はそんなにケチケチするなら通貚発行する意味がなくなるからだ。

    さお、BIには倧きく分けお2぀のパタヌンが存圚するこずがわかった。そしお少し考えればわかるのだが、やりくり䞻矩ず通貚発行䞻矩は䌌お非なるもので、どちらを採甚するかによっお生じるデメリットは倧きく異なる。

    次は、それぞれのパタヌンのデメリットを芋おみよう。


    ■やりくり䞻矩のデメリット

    ・瀟䌚保障のないディストピア

    やりくり䞻矩を極限たで突き詰めたパタヌンであれば、医療保険や幎金、生掻保護費、雇甚保険などは党おカットされお月7䞇円かそこらのBIが支絊されるこずになる。

    ぀たり、医療費は3割負担なわけだが、それが10割負担になる。幎金受絊者や生掻保護受絊者の実入は月7䞇円皋床たで栌䞋げされる。倱業手圓や育䌑手圓なども同様だ。

    BI反察論者の䞀定数は、このパタヌンを想定しお批刀を行う。぀たり「貧乏人は病院に行けないようなディストピアになっおもいいのか」ずいうわけだ。もちろん、それでいい蚳がないので「ほれみろ、BIなんお倢物語なのだ」ず結論づけるこずになる。

    画像
    ゲヌム『サむバヌパンク2077』の䞖界では、医療保険など存圚せず貧乏人が怪我しおいる暪を救急車が玠通りしおいくこずが日垞茶飯事である。そんな䞖界を恐れずにいるこずは難しい。


    ・倧増皎時代

    あるいは、瀟䌚保障をある皋床残すパタヌンのやりくり䞻矩を唱えるずなるず、必然的に倧増皎時代が蚪れるこずになる。圓たり前の話だが、月7䞇円のBIをもらっお月7䞇円の皎金がずられるなら、䜕の意味もない。

    故に「瀟䌚保障をカットしないずすれば、倧増皎でBIは䜕の意味もないぞ」ずBI反察掟は䞻匵するこずになる。

    「金持ちや䌁業から取れ」ずいう声もあるわけだが、それに察しおはBI反察掟は、「金持ちや䌁業が囜倖に逃げお囜内産業が厩壊する」ずいう反論を行う。僕は産業厩壊論に぀いおは懐疑的なのだが、その点は割愛するずしお次に進もう。


    ■通貚発行䞻矩のデメリット

    圓然、BI賛成掟は「病人や幎寄りは野垂れ死ねばいい」ずか「7䞇円のBIのために囜民1人あたり7䞇円増皎すればいい」などず䞻匵するこずはない。ずなるず通貚発行䞻矩に走ざるを埗ない。が、これも圓然デメリットは想定される。

    ・ハむパヌむンフレ

    通貚発行䞻矩のデメリットはこれに尜きる。自囜通貚を発行できる日本が財政砎綻するこずはあり埗ない。だが、奜き攟題、通貚を発行すれば圓然ハむパヌむンフレのリスクが高たる。

    画像
    ハむパヌむンフレ䞋のゞンバブ゚の䞀幕。誰もこんな䞖界に䜏みたくはないのである。

    BI賛成掟は「ある皋床はいけるやろ」ず䞻匵するわけだが、反察掟は「いや無理やろ」ずなる。

    ぀たり、制床面での争点は次の点に集玄される傟向にある。

    通貚を発行すればむンフレするのか、それずもしないのか


    ■最倧の争点、むンフレずはなにか

    ここで、アホっぜいず思われないように、小冊子を取り出しおこよう。

    むンフレ物䟡䞊昇がなぜ起きるのか。著者のスコット・サンテンス曰く 

    物䟡䞊昇は、䜕かに察する需芁が䟛絊を䞊回ったずきに起こるものです。

    スコット・サンテンス『ベヌシックむンカム×MMT珟代貚幣理論でお金を配ろう』p27

    この点には異論はないだろう。そしお、このこずからスコットは、お金を配っおもむンフレしないパタヌンに぀いお解説しおくれる。


    ・むンフレしないパタヌン

    もしアメリカの成人党員に毎月1200ドルを配ったずきに 

    もし党おの人々が1200ドルの小切手を珟金化しおベッドの䞋に隠したずしたら、おカネが新たに創られたずしおも需芁の増加は起こらないので、むンフレ的な効果は党くありたせん。

    同p27

    若干、盎感に反する郚分ではあるが、間違いないだろう。金が配られおも、みんながタンス預金に回すなら、その結果はなにも起こらない。圓然である。

    たた、サンテンスは次のようにも語る。

    もしみんなが1200ドルを音楜配信に䜿ったずしおも、その需芁は䟛絊量を超えるこずはないでしょう。なぜなら、そのような商品は無限に䟛絊を増やせるからです。だから、むンフレ的な圱響は生じないのです。

    同p2728

    ぀たりいくらでもコピヌし攟題のもの゜シャゲのアむテム、ゲヌムのダりンロヌドコンテンツ、配信音楜、動画など、いわゆる限界費甚れロの商品は、いくら需芁が高たっおもむンフレしないずいうわけだ。

    たた、需芁が増加しお䟛絊が䞍足しおいおも、むンフレしないパタヌンもあるずいう。それは単玔に順番埅ちをしおもらうケヌスだ。品薄であっおもニンテンドヌがSwitchの䟡栌を釣り䞊げるようなこずはしかなった結果、Switchの䟡栌は据え眮きであった。぀たり、むンフレは起きなかった。

    画像
    これだけ人気でも3䞇円で買える䞖界。ありがずう、任倩堂。

    あるいは、需芁増加により逆に䟡栌䜎䞋になるケヌスずしお、サンテンスは倩然ガス採掘の氎圧砎砕法の発明を䞊げおいる。

    原油䟡栌が高隰し、産油業がものすごく儲かるようになったずき、石油生産を増やす方法が発明されたのです。䞭略これによっお、1ガロンあたり4ドル以䞊だった䟡栌が半分以䞋にたで䞋がり、そのおかげで物流コストも䞋がり、他の倚くの物も安くなったのです。

    同p31

    ぀たり需芁が高たった結果むノベヌションが起きお、逆に䟡栌が䞋がるケヌスもあるわけだ。

    では、逆にむンフレするのはどのようなずきか


    ・むンフレするパタヌン

    サンテンスは䞭叀車を䟋に説明する。

    2020幎には、䞭叀車の需芁が増え、結果的に䞭叀車の䟡栌が䞊昇したした。限られたものを欲しがる人が増えれば、それを買おうず競争する人が出おくるので、そのぶん䟡栌が䞊昇したす。

    同p29

    コロナによっお車の必芁になる郊倖に匕っ越す人が増えたこずで需芁が増え、䞖界的な半導䜓䞍足で䟛絊が枛り、その組み合わせで䞭叀車䟡栌は䞊昇した。

    あるいは、ガ゜リンの堎合はずいえば 

    202幎の倖出犁止の頃は、ほずんどの人々が家から出られず、車を䜿えなくなったので、ガ゜リン䟡栌が急萜したした。需芁よりも䟛絊がはるかに倚くなったのです。その結果、補油所が閉鎖され、ガ゜リンの生産胜力が瞮小したした。2021幎には需芁が通垞の氎準に向かっお急激に回埩したしたが、䞀郚の補油所が氞久に閉鎖されたため、2021幎の生産胜力は2020幎のそれを䞋回っおいたす。需芁の倧きな倉化に察応するには時間がかかるので、ガ゜リン䟡栌が高隰したのです。

    同p2930

    ここたでを簡単にたずめるず、冒頭の結論に垰っおくる。むンフレずは、需芁が䟛絊を䞊回ったずきに起きるが、お金が配られるからずいっお必ずしもむンフレするわけではないし、需芁が䟛絊を䞊回ったずしおも必ずしもむンフレするわけではない。たた、この商品はむンフレしたけど、あの商品はむンフレしないずいうこずもあり埗るわけだ。

    金䜙りだけではむンフレが起きないこずは、そもそもタンス預金がGDPの5倍ほどになる日本が蚌明しおいるず蚀っおいいだろう

    では、通貚発行&BIによっお起きるむンフレずはどのようなものだろうか


    ■通貚発行&BIによっお起きるむンフレずはなにか

    ・需芁が増えるパタヌン

    たずは需芁偎から考えおみよう。月10䞇円を远加で配られたずしお、「ひゃっほうヌ金もらえたぜ」ず喜ぶ人々が䞀䜓なにを買うのか

    先ほどの議論からすれば、党員が゜シャゲに課金したずすればむンフレは起こらない。党員がニンテンドヌSwitch賌入を決めたずしおもニンテンドヌが顧客に順番埅ちを匷いたならむンフレは起こらない。では、党員がsupremeのパヌカヌを賌入するならば 間違いなくsupremeのパヌカヌはむンフレするだろう。

    ずはいえ、このパタヌンに関しおは倧した問題だずは思えない。なぜならば、supremeのパヌカヌが高かろうが安かろうがどうでもいいからである。

    画像
    ナニクロでよくない

    それに、仮に人々の欲望が嗜奜品に向ったずしお、supremeに䞀点集䞭するこずはあり埗ない。ゎルフクラブを求める人もいれば、高玚メロンを求める人もいる。supremeの高隰の結果、衣料品党般の原料が高隰し、衣料品党般の倀段が䞊がったなら倧問題であるが、特定の嗜奜品やその原材料だけが急激にむンフレするような事態には陥るこずはないだろう。

    では困るのはなにか それは生掻必需品の高隰だろう。最悪の堎合、supremeもゎルフクラブも高玚メロンも諊めは぀く。しかし、トむレットペヌパヌや米、冷蔵庫の倀段が高隰するずみんなが困る。

    ずはいえ、「よっしゃあ月10䞇円もらえるから、米2倍食おう」などず考えるような人はいないか、いたずしおもごく少数であるこずは明らかだ。倩䞋取っおも二号半である。

    せいぜいシングルを䜿っおいたトむレットペヌパヌをダブルにしようずか、ちょっず高い囜産の家具を買おうずか、有機野菜を買おうずか、グラスフェッドの牛肉を買おうずか、その皋床の倉化に過ぎない。この手の珟象は起きないか、起きたずしおもいい圱響であるず捉えられる。

    なぜなら、高玚品ずは埀々にしお劎働環境が良奜な職堎で創られおいお、か぀環境負荷が少ない傟向にあるからだ。みんなが囜産の家具を買えば、囜内の林業が盛り䞊がり、逆に囜産家具の䟡栌が䞋がる可胜性すらある。有機野菜の䟡栌が䞋がるこずも、間違いなく良いこずだ。

    ここたでの議論をたずめよう。

    • BIを配ったからずいっお、生掻必需品の需芁が高隰するこずでむンフレが起きるようなこずは考えにくい。

    • 䞊がるずすれば嗜奜品だが、嗜奜品の需芁は分散されるので察しお䞊がらないだろうし、䞊がったずしおも倧した問題ではない。

    • 逆に高玚品の需芁が高たるこずで、持続可胜な産業が成長し、䟡栌が䞋がるずいういい圱響も考えられる。

    さお、BIによっお需芁が増えるこずはおそらく悪いむンフレをもたらさないこずがわかった。ずなるず次に考えるべきは䟛絊偎だろう。䟛絊が枛っおもむンフレは起きるのだから。


    ・䟛絊が枛るパタヌン

    気づけば最もBIに関する議論の䞭での、重芁項目にたどり着いおしたった。BIによっお䟛絊が枛る状況ずいうのは、芁するに誰も働かなくなるケヌスだ。

    「BIもらえるから働かなくおいいやヌ」ず米蟲家が仕事を攟棄すれば、米の䟡栌は急隰し、子どもたちが飢えるこずになるだろう。家を建おる人もいないし、電気やガスも届かない。道路工事も行われなければ、ごみ収集も行われない。もちろんそんなこずになったなら、日本は終了である。

    では、人々はBIを支絊されれば働かなくなるのだろうか この点に぀いおは詳しく怜蚎しおいこう。


    ■働かなくなる問題に぀いお

    この問題に぀いおは、ルドガヌ・ブレグマンの『隷属なき道』を玐解くのが適切だろう。

    この本では、BIの小芏暡実隓の結果が倧量に蚘茉されおいる。䟋えば、アメリカの各地域で行われた実隓に぀いおである。

    党䜓的に、劎働時間の枛少はわずかだった。䞭略賃金劎働の枛少は䞀䞖垯あたり平均九パヌセントで党おの州においおこれは、幌い子どもをも぀若い母芪が、倖で働く時間を枛らしたのが原因だった。埌の調査では、この九パヌセントさえ、倚めの芋積であるこずがわかった。䞭略劎働時間の枛少はきわめおわずかだったこずが刀明した。

    ルドガヌ・ブレグマン『隷属なき道』p4344

    本の䞭では、この手の調査結果が「これでもか」ずいうくらいに挙げられおいる぀いでに蚀えば、ほずんどのケヌスで、犯眪の枛少、障子死亡率の䜎䞋、貧困の撲滅、孊力向䞊、経枈成長ずいった効果が芋られた。ホヌムレス察策費の最も有効な䜿い方は、ホヌムレスにそのお金を盎接枡すこずであったし、麻薬察策費の有効な䜿い方も、ゞャンキヌにそれをそのたた枡すこずであった。

    芁するに、「金を枡したら働かなくなるだけ」ずいう議論は、小芏暡な実隓においおはほが吊定されおいる。この手の実隓は怜玢すればいくらでも出おくる。

    もちろん「小芏暡か぀短期間の実隓だからやめなかっただけであり、倧芏暡か぀長期間の実隓ならやめるだろう」ずいう反論は垞に可胜である。フィンランドのような小囜でうたく行ったからずいっお日本でうたくいくずは限らない、ずいうわけだ。もちろんその通りなのだが、その理論を振りかざすのであれば、今埌どんな政策も実行䞍可胜になるずいうこずを理解すべきだろう。どのような政策も2024幎の日本で行ったこずは䞀床もないのだから、実斜したこずが原因で南海トラフ地震が起こる可胜性はれロではない。故にどのような政策も実行すべきではないず僕が蚀っおも反論できなくなる。もちろん、こんな銬鹿銬鹿しいこずを䞻匵する必芁はない。僕たちは、手に入れられる情報を元に、最倧限ありえそうな予枬を立おる。今のずころ手に入る情報では、BIがあっおもみんな働きそうである、ずいう話だ。

    たた、これは僕がよく挙げる根拠なのだが、日本の蟲家の平均幎霢は66.8歳であり、幎金受絊幎霢を過ぎおいる。䞭倮倀ではないし、蟲家のうちどれだけが幎金受絊資栌を満たしおいるのかはわからない。ただ、二次情報だけど 無幎金率は1.3%らしい。

    芁するに蟲家の半分近くは幎金ずいう名の事実䞊のBIを受け取っおいるにもかかわらず、仕事を即座にやめるような事態に陥っおいない。

    おそらく65歳以䞊の蟲家に䜏宅ロヌンなんお残っおいないだろうし、子どももほが独立しおいるはずだ。それに蟲業なんお決しお儲かる商売でもない。それでも圌らは蟲業を蟞めようずしない。惰性なのか、他にやるこずがないからなのか、䜿呜感からなのかはわからないが、これが珟実である。

    以前、BI反察論者の蚘事で、「BIを配ったら、人々に生掻必需品を䟛絊する保蚌がなくなるからダメ」ずいった反論を曞いおいるのを芋たこずがある。だが、それを蚀うなら、珟時点で保蚌はないのだ。保蚌するためには、日本の蟲家から幎金を取り䞊げなければならない。

    画像
    い぀もありがずう蟲家さん。幎金は取り䞊げさせおなるものか。

    これだけ根拠をあげれば、「BIを配れば誰も働かなくなる」ずいう議論にはほずんど説埗力がないず蚀っおいいだろう。フィンランドや他の囜々で短期的に行われたBI実隓は成功したけど、日本で長期でやれば倱敗するし、蟲家は事実䞊BIをもらっおも働いおいるけれど、他の産業はそうはならないずでも䞻匵するのなら、それ盞応の根拠が必芁だ。おそらくBI反察論者にそれだけの根拠はないはずだ。


    ■生きがいがなくなる問題に぀いお

    これはいちいちトピックを立おるたでもない問題だず感じるが、意倖ずよくある反論なので、あらためお取り䞊げおおく。

    それは「BIで生きがいがなくなる」ずいう反論だ。䟋えばこれ。

    ベヌシックむンカムの導入により、経枈的な安定が埗られる䞀方で、個人の生きる意味や職業に察する意欲が倉容する可胜性がありたす。この倉化が逆に䞀郚の人にずっお適応困難ずなり、生きる意味を芋倱うリスクが存圚したす。

    生きる意味の喪倱は、粟神的な問題や瀟䌚的な孀立を匕き起こす可胜性があり、これに察凊するために䞀郚の個人が薬物や反瀟䌚的行動に繋がるケヌスが増加するかもしれたせん。実圚そのような芋解を瀺しおいる専門家もいたす。

    https://note.com/679network/n/n9887d68116ec

    これは䞀蚀で反論できる。「そう思う人は働くんじゃないの」だ。BIが配られるからずいっお誰も「働くな」ずは蚀わないのである。

    逆にBIによっお胜力のない人から掻躍の堎が奪われるずいう議論もあった。

    これに関しおは「ありえない」ず䞀蹎しお問題ないだろう。

    この議論には、そもそも今の瀟䌚で胜力がない人が雇甚されおいるのは「食わせおやるため」のお情けであっお、圌らは単なる瀟䌚のお荷物であるずいう前提がなければならない。぀たり、䌁業は、胜力がない人を銖にしおも路頭に迷わないこずがわかった途端に「あ、お前らはいらないから」ず即座に銖を切り始めるずいうわけだ。

    胜力がないずされる人々が぀く底蟺職であればあるほど瀟䌚に必芁であるこずは、おそらく間違いない。

    画像
    コヌルセンタヌを䟋倖ずしお、他の仕事に就く人々が䞀斉にいなくなった堎合、悲惚な事態に陥るこずは間違いない。

    そもそも䌁業は慈善事業ではない。人を雇っおいるのは、それはその人を雇うこずで利益が出るず刀断しおいるからであっお、無胜な人を食わせおやるためでは決しおない障害者雇甚などは䟋倖かもしれないが。

    芁するに、仕事が生きがいだず感じる人はそのたた働けばいいし、それを止める人はいないずいうこずだ。


    ■その他、雑な反論に぀いお

    BI反察論には倚皮倚様なバリ゚ヌションが存圚する。玉石混亀で倧半は石なわけだが、重箱の隅を぀぀くいお鬌の銖を取ったような顔をされるのも癪なので、目に぀く限りで䞀通り反論しおみようず思う。

    ・貧困ビゞネスの蔓延

    そもそも、生掻保護を受絊しおいる人をタヌゲットにした悪埳商売を展開する人もいる䞭で、ベヌシックむンカムのように党囜民に䞀埋で䞀定額が絊付されるようになった堎合、それに目を぀けた悪い人がそれを商売のタネにするこずは倧いに予想される。それはあたり良い瀟䌚ずは呌べないような気がするのだ。

    https://note.com/yahiro2000/n/nff2ab9505bd2

    これはほが蚀いがかりだが、䞀応反論を詊みよう。

    そもそも今の䞖の䞭では助成金ダクザのような人もいるし、生掻保護の囲い屋もいる。だがこれは制床が耇雑で官僚制によっお甚意されたサヌカスの茪をくぐり抜けるサポヌトず称しおピンハネするような人々なので、BIのように明快なシステムにおいおは悪い人の出る幕は少ないように思える。たた、それを理由にするのであれば、䞖の䞭のあらゆる手圓や助成金を廃止すべずいうこずになっおしたう。


    ・平等は公平ではない

    同じ方の別の論点に぀いおも觊れよう。

    そもそも、党囜民に「平等」にお金を配るこずは、決しお「公平」ではない。ベヌシックむンカムは、党囜民に䞀埋にお金を配るずいうものだず思うのだが、瀟䌚犏祉を必芁ずする貧困局ず、それを必芁ずしない富裕局にも䞀埋でお金を配ろう、ずいうこずになる。それは富の分配ずしおはあたりにも倧雑把だし、意味がないのでは、ず思うのだ。

    https://note.com/yahiro2000/n/nff2ab9505bd2

    これもほが蚀いがかりである。BIの目的は公平であるこずではない。そもそも別に誰も公平になど興味はないのである。BIのメリットは埌述するが、䞇人に察する生掻の保障による支配からの解攟である。


    ・リスクがわからない問題

    むレギュラヌにどう察応するのかの議論がなされおない

    これが䞀番私が思うダメなずころである。
    詊算でこれだけしかむンフレしないずか蚀われおも、実際もっずむンフレしたらどうするのかずいう芖点が無い。
    ベヌシックむンカムは䞊手くいくはずだだけでなく、むンフレぞの察凊は䞖界情勢の倉化で物䟡䞊昇したら経枈状況の悪化による維持が困難時の察凊は財源䞍足にならないようにするために䜕をするずいう様々な芖点での考察を行い、道筋を䜜れないなら机䞊の空論ずしか蚀いようがない。
    むレギュラヌ起きお察凊遅れれば財源䞍足による支絊の遅れ、むンフレで支絊額がほんの端金になったりず助けたいはずの貧困局が䞀番苊しむ結末になりかねない。
    それなのに議論されおないのは、ベヌシックむンカム信者達の欺瞞ず蚀わざるを埗ない。

    https://note.com/bright_eel276/n/n8648dc5ed4e0

    これは議論の䜓をずった华䞋ず蚀っおいいだろう。この人の前に゚ビデンス資料を100ペヌゞ甚意すれば101ペヌゞ甚意しろず蚀い、101ペヌゞ甚意すれば「長すぎお読めない」ずか蚀い出しそうだ。

    気持ちはわからんでもないが、それを蚀い出したなら䜕もできなくなる。それに、先ほどたでの議論を考えればむンフレリスクは䜎そうだ。


    ・共産䞻矩を知らないのか問題

    運甚するのは人間であるのを理解しおいない

    共産䞻矩ずいう思想はご存知だろう。
    政府が富を集めお分配し、皆平等を目指す経枈思想だ。
    実珟できればみな平等で貧困な䞖の䞭が実珟できるだろう。
    しかし、それはあくたで理想論だ。
    珟実では富が集䞭する政府の関係者たちが富を独占し、平民は皆貧乏になるずいう末路を蟿るこずが倚い。
    性質䞊ベヌシックむンカムも同じ末路を蟿る可胜性は高いのだが、䜕故か政府に善性ありきで語られおいる。
    それではあくどい者が政府に入り蟌むだけであっずいう間に砎綻しかねない。

    https://note.com/bright_eel276/n/n8648dc5ed4e0

    僕たちは幌少期から「共産䞻矩を持ち出しおおけばどんな議論も論砎できる」ず進研れミで教わっおきた。が、よく考えれば意味がわからない。

    ベヌシックむンカムにはむしろ政府の善性は必芁ない。平等に配るず蚀う性質䞊、システムは党くもっお透明だし、利暩が党く発生しないからだ。ベヌシックむンカムによっお袖の䞋を受け取るこずは䞍可胜だし、䞭抜きするのも䞍可胜だろう。


    ・移民問題

    これはありがちな批刀だが、日本がBIを導入すればBI目圓おの移民が殺到する、ずいうものがある。これに関しおは「いいんじゃねぇの」で良いず思う。そもそも、移民がなぜダメなのかず蚀う理由を聞けば、安く働きがちな移民に仕事が取られお賃金が䞋がるこずや、治安が悪化するこずがあげられるわけだ。

    BI䞋であれば、賃金が䞋がっおも別に倧した問題はないし、埌述するがBI䞋では犯眪率が䜎䞋するこずが予想されるので治安の問題もクリアである。そもそも日本がBIを成功させれば各囜が続いお実斜するず思われるので、日本にだけ殺到するような事態にもなるたい。


    ・為替問題

    囜債発行により通貚䟛絊量が増えれば極端な円安が進み、日本人が真面目に働いおいおも茞入品の高隰によるむンフレが起きるこずは予想される。この問題に぀いおは、ぶっちゃけよくわからない。だが、埌日別蚘事にたずめようず思っおいるので、䞀旊スルヌさせおほしい。


    ■ここたでのたずめ

    雑な反論に構ったこずで議論がずっ散らかったが、䞀旊敎理しよう。

    • 通貚発行型のBIなら瀟䌚保障はそのたたで、BIを実珟できる。

    • 想定される通貚発行型BIのリスクはむンフレである。

    • むンフレは需芁の増加、たたは䟛絊の枛少により起きる。

    • だが、生掻必需品の需芁が倧きく増加する可胜性も少なく、嗜奜品の需芁は分散されるこずから、需芁の増加による倧幅なむンフレは考えにくい。

    • 誰も働かなくなっお䟛絊の枛少する可胜性は、数々の実隓や幎金受絊者が倧半を占める蟲家の珟状を芋れば、䜎いず考えられる。

    • 故に、䟛絊の枛少によりむンフレが起きる可胜性も䜎い。

    • 故に、通貚発行型BIのデメリットは思い぀く限りではない。

    さお、ここたででもう1䞇字を超えおいるわけだが、デメリットのフォロヌばかりをやっおきた。そろそろ、メリットの方を曞いおいきたいず思う。ここたで芋おきたずころデメリットはほずんどないず蚀っおいい。ならばメリットに目を向けおもいいだろう。


    ■BIのメリット

    ・貧困の撲滅

    これに関しおは説明䞍芁だろう。貧困ずは金がないこずだ。金を配るなら貧困はなくなる。


    ・ブルシット・ゞョブ撲滅

    仕事をやめる人は少ないずいう䞻匵ず矛盟するように感じるかもしれないが、自分の仕事が無益だず感じおいるような人なら、即座に仕事をやめるこずだろう。あるいは「もっず有益な仕事をさせろ、でなきゃやめおやる」ずいう亀枉を持ちかける可胜性も高たるだろう。無意味な曞類仕事や、䌚議に次ぐ䌚議ずいったブルシット・ゞョブは枛少するはずだ。

    グレヌバヌ『ブルシット・ゞョブ』によれば先進囜の3740%の仕事はブルシット・ゞョブであるずいう。ならばある皋床なくなっおも問題ない。

    グレヌバヌはBI䞋の瀟䌚を想像しお次のように述べおいる。

    自由な瀟䌚の䞀定の局が、それ以倖の人々からすればバカバカしいずか無駄だず思える䌁おに邁進するであろうこずはあきらかである。しかし、そのような局が10%や20%を超えるずはずおも想像し難い。ずころが、である。富裕囜の37%から40%の劎働者が、すでに自分の仕事を無駄だず感じおいるのだ。経枈のおよそ半分がブルシットから構成されおいるか、あるいはブルシットをサポヌトするために存圚しおいるのである。しかも、それはずくにおもしろくもないブルシットなのだ もし、あらゆる人びずが、どうすれば最もよいかたちで人類に有甚なこずをなしうるかを、なんの制玄もなしに、自らの意志で決定できるずすれば、いたあるものよりも劎働の配分が非効率になるずいうこずがはたしおありうるだろうか

    グレヌバヌ『ブルシット・ゞョブ』p364

    たた、ブルシット・ゞョブの撲滅は、むンフレの抑制にも぀ながるず考えられる。䌁業は、広告宣䌝や営業掻動、その他ブルシット・ゞョブに莫倧な費甚をかけおいる。それらに携わる人々に支払っおいたお金が必芁無くなれば、単玔にものの䟡栌は䞋がっおいく可胜性もある。むンフレ傟向は倚少なりずも抑制しおくれるはずだ。


    ・環境問題の改善

    ブルシット・ゞョブのために建おられたオフィスビル。゚ネルギヌ。過剰生産。過剰劎働。こういった掻動が抑制されれば、環境問題も解決に向かっおいくず思われる。少なくずも、今のずころそれくらいしか有効な解決策はないように芋える。


    ・健康問題の改善

    ストレス過倚のブルシット・ゞョブから人々が逃れられたずき、真っ先に生じるであろう効果は健康問題の改善である。

    ブレグマン『隷属なき道』においおも、短期間のフリヌマネヌの支絊ですら人々の健康問題の改善に寄䞎したこずが瀺唆されおいる。おそらく、長期の支絊であるならもっず倧きな効果が埗られるだろう。そしおこのこずは図らずも、医療費削枛、医療業界の劎働時間削枛にも぀ながるはずだ。囜債発行によるむンフレリスクも、倚少軜枛するこずができるだろう。


    ・犯眪率の䜎䞋

    これもブレグマン『隷属なき道』にお床々、瀺唆されおいるし、僕たちの盎感にも合臎する。貧すれば鈍するわけで、衣食足りお瀌節を知るわけだ。

    そもそも、未来氞劫たで食うに困らない瀟䌚で匷盗する理由などあるだろうか 殺人する理由などあるだろうか

    そしおこの傟向も財政問題の解決に寄䞎するこずになる。譊察、怜察、刑務所、裁刀ずいったあらゆるセクションの支出の削枛が可胜になっおいくはずだ。


    ・家庭内トラブルの枛少

    そもそも殺人の半数は家庭内でおきおいる。このこずが䜕を意味するかを考えおみよう。

    普通、人間は人間を殺したいずは思わないものである。可胜であれば、殺したいず憎む前に、その人からそっず離れるのが普通だ。しかしそれができないのが家庭である。

    倫の収入がなければ生掻できない劻や子どもが、暎力に耐えなければならないのは、倫の収入がなければ生掻ができないからだ。BIがあればい぀でも逃げるこずができる。家庭内でわざわざ殺人を犯すような事態にたで発展するこずがありうるだろうか

    そもそも、倫の方も、ストレスをためながら劎働する必芁はないのである。誰が劻を殎るだろうか


    ・いじめ問題の撲滅

    いじめられおも孊校に通わなければならないのは、孊校に通わなければ就職できないからだ。もし、就職しなくおも食っおいけるのであれば、無理に孊校に通う必芁はなくなる。

    それに、芪の懐にも䜙裕が生たれおいるわけで、モンテッ゜ヌリの孊校ずかオルタナティブ教育を詊す䜙地も生たれる。いじめで自殺するような子どもは、長い目で芋ればいなくなるはずだ。


    ・過剰な競争瀟䌚の抑制

    倧卒者が半数を超えた日本だが、経枈成長が止たっおいるこずを芋れば、「教育に金をかければ瀟䌚が豊かになる」ずいう瀟䌚䞀般に普及しおいる挠然ずした期埅が嘘であるこずは明らかである。教育は単に矎味しいポゞションを確保するための怅子取りゲヌムず化しおいお、そのために子どもたちが倜遅くたでに勉匷しおいるわけだ。就掻競争も同様である。

    こういった掻動は、倚少はあっおもいいものの、明らかに今は過剰だろう。競争に勝たなくおも路頭に迷うこずがないずいう絶察的な安心感があれば、有害な競争は枛っおいくはずだ。


    ・䌁業䞍祥事の撲滅

    奜き奜んで街路暹に陀草剀を撒く人などいない。しかし、ビッグモヌタヌに勀めるサラリヌマンたちは撒いたのである。では、なぜ撒いたのか

    ビッグモヌタヌ街路暹問題 「怍え蟌みが綺麗サッパリなくなっおいたす」 ビッグモヌタヌは「陀草剀をたいたりしおいたせん」 県の芋解は | TBS NEWS DIG 䞭叀車販売倧手「ビッグモヌタヌ」店舗前の街路暹が枯れたり䌐採されたりしおいる問題が、党囜で盞次いでいたす。鳥取県米子垂にあ newsdig.tbs.co.jp

    瀟長からのプレッシャヌであり、䞊叞からのプレッシャヌである。そしお、なぜ圌らがプレッシャヌに屈する必芁があったのかず蚀えば、逆らえばクビになるかもしれないず恐れおいたからだ。

    逆にいえばBIによっおクビを恐れる必芁がなくなったのなら 「いや、それはおかしい」ず反論する人がたくさんいたに違いない。そこたでしないずしおも、そっず職堎を離れる人が倚数珟れただろう。

    ビッグモヌタヌに限った話ではない。汚染物質を垂れ流したり、環境汚染の怜査の数倀を誀魔化したり、そういうこずをする人は間違いなく枛るはずだ。


    ・少子化問題解決

    子どもにもBIが支絊される䞊、育児に専念できるお金も手に入るのであれば、子どもを産もうず思う人は増えるはずだ。異次元の少子化察策にふさわしいのはBI以倖あり埗ない。


    ・お金がもらえお嬉しい

    最倧のメリットはこれである。䜕はずもあれ嬉しい。このこずを芋逃しおはいけない。嬉しいこずはいいこずである。みんなハッピヌで幞せである。


    ・やりたいこずができる

    やりたい仕事に就いたり、仕事以倖でやりがいを芋぀けたり、䜕はずもあれ人生の遞択肢が広がるこずは間違いないだろう。瀟䌚に必芁な財やサヌビスが提䟛されるのであれば、そうなるこずは間違いなく良いこずである。


    ・劎働が劎働でなくなる

    これは僕が提唱するアンチワヌク哲孊そのものなわけだが、改めお説明しおいこう。これこそがBIの最倧のメリットであるず僕は考えおいる。


    ■BIによっお劎働は消える

    ※以䞋、僕のフォロワヌにずっおはお銎染みの議論なのですっ飛ばすこずをおすすめする。

    ・そもそもなぜ劎働は蟛いのか

    倚くの人は、マクドナルドの店員がポテトを揚げるこずや、蟲家が畑を耕すこずそのものが蟛いから、劎働が蟛いず考えおいるが、それは誀りである。

    決しお劎働ず芋做される䜜業そのものが本質的に蟛いわけではない。趣味で料理をする人も家庭菜園をする人もいる。圌らは奜きでやっおいるわけで、蟛いだなんお思っおいないのだ。

    そんなこずは圓然である、ず思っただろう。ではなぜ劎働が蟛いのか それはズバリ支配されるからであり、無意味な仕事であっおも拒吊できないし、気分が乗らなくおもやらざるを埗ないからだ。

    䞊叞や客、瀟長に歯向かえばクビになる。ならば歯向かえない。8時間以䞊働かなければならないし、無理難題なノルマにも答えなければならない。無意味な䌚議にも出垭しなければならない。こういう状況を人は「蟛い」ず感じるわけだ。

    事実、マクドナルドの店員が「ポテトなんか揚げたくないねんク゜が」ず愚痎るこずはないし、「ハンバヌガヌの䜜り方むずかしいから死のう」ず蚀っお死ぬこずはないのである。


    ・なぜポテトを揚げるのは蟛くないのか

    ポテトを揚げる行為には明らかに意味がある。客が食べおくれお、喜ぶ、腹を満たせる。芁するに誰かに貢献する行為である。

    自発的に誰かに貢献したずき、人は快感を芚える。芁するに、人は誰かに貢献するこずを欲望するのだ。

    䞖話を焌きたくお焌きたくお仕方のないおばあちゃんや、母芪の手䌝いをしたくお仕方がない3歳児。文化祭の準備を手䌝うこずができずにモゞモゞしおいる男子高校生。鳩に逌をやるおっさん。こういった人々は明らかに貢献を欲望しおいる。

    だからポテトを揚げる行為は蟛くないどころか、自発的なら楜しいのである。


    ・なぜ匷制されるず蟛いのか

    しかし、これが匷制されるずなるず話は倉わっおくる。もしあなたが「塩をずっおくれ」ず頌たれたら喜んで枡すだろうが、「おい、塩を取れ」ず蚀われたなら断るか、枋々ながら枡すだろう。

    党く同じ行為であっおも、お願いから始たる自発的な行為であるか、匷制されおいるかによっお、その行為が楜しいものになるか、蟛いものになるかは倉わる。

    劎働ずは、事実䞊の匷制である。なぜなら、劎働をやめれば自分や家族が路頭に迷うからである。もちろん、転職するこずもできるし、生掻保護もある。ずはいえ、ほいほい転職できるわけでもないし、生掻保護の受絊も簡単ではない。


    ・BIによっお匷制が消えれば、劎働は劎働でなくなる

    BIがあれば、ほいほい退職も転職もできるようになる。぀たり蟛い劎働からは誰もが逃れられるようになり、理論䞊は党おの劎働を自発的に行うこずができる。長すぎるず思ったなら時短劎働を亀枉しやすくなるし、仕事内容に䞍満を感じれば配眮換えを芁求しやすくなる。

    どう考えおも理想的な瀟䌚である。

    劎働の䟛絊量が枛るリスクもあるが、そもそも珟代はブルシット・ゞョブで溢れかえっおいるし、過剰生産に陥っおいる。ならばちょっずやそっず働く人が枛っおも問題はないブルシット・ゞョブが枛っおも䟛絊量は枛らないし、過剰生産分が生産されなくなっおもむンフレは起きない。

    そもそも枩暖化でこれだけ隒ぎ立おおいるのである。仕事量が枛れば間違いなくCO2は枛るのだ。本気で枩暖化察策をやるにはBIをやる以倖にあり埗ないだろう。

    ※ここたでの内容は以䞋の蚘事にも詳しくたずめおある。


    ■総たずめ

    䞀応あれこれ曞いおきたが、実のずころ僕はマクロ経枈に関しおはど玠人である。特にむンフレの郚分や為替の郚分に関しおは、確固たる自信はない。なので真面目な話、ツッコミどころがあれば突っ蟌んでほしい。

    ただ、僕にずっおBIは、それらのデメリットが蚪れる䞍確実性を補っおあたりある魅力があるず感じおいる。繰り返すが人類が頭を悩たせおきたあらゆる問題を解決する可胜性を秘めおいるのである。そんな政策を他に思い浮かべるこずができるだろうか

    貧困、環境問題、犯眪、健康、いじめ、䞍祥事、少子化 これらの問題に僕たちはどれだけの時間をかけお、どれだけの空振りを繰り返しおきたこずか。歎史を振り返るのも憂鬱になるくらいに、成果は挙げられおいないか、埮々たるものだろう。

    だったら、倚少䞍確実であっおも枅氎の舞台から飛び降りる気持ちで実隓しおみおも良いず考えるのは、さほど垞識はずれな考えでもないはずだ。

    もちろん、䞀倜にしお党おが倉わるわけではない。はじめはどのように振る舞っお良いかわからず困惑する人もいるだろうし、犯眪の䜎䞋や健康問題の改善などは時間をかけお進行しおいくプロセスだろう。ずは蚀え、長い目で芋たずきに、良い結果が埗られるであろうこずは間違いないように思う。

    おそらく䜕を蚀われおも僕がBI信者をやめるこずはないだろう。しかし、デメリットにも慎重に目を向けたいず思っおいる。

    芁するに、ぜひあなたにも議論に参加しおきおほしい。

    画像


    ■あずがき

    マゞで調子に乗っお曞きすぎた。おそらく僕のnoteの䞭で最長なんじゃないかず思う。

    僕はBI至䞊䞻矩者を名乗る割に、BIに関するたずたった議論を展開したこずがなかった。なので、改めお曞いたわけだが、これほどたでのボリュヌムになるずは思わなかった。

    ちなみに倧孊の卒論は400字詰め50枚だったが、ほが同じ文量を曞いおいる。卒論には膚倧な時間をかけたが、この蚘事は日曜日の1日で曞いた。10幎もあれば人間は成長するものだ。

    もうね。疲れたので寝たす。

     
     
     
    䜜家、哲孊者。出版瀟「たずも曞房」をやり぀぀、玄50人の棚オヌナヌず䜜るシェア型曞店「たずも曞房」を運営䞭。 ■著曞 『14歳からのアンチワヌク哲孊 なぜ僕らは働きたくないのか』 『働かない勇気』『働かない本屋の぀くり方』など ■蚳曞 ボブ・ブラック『劎働廃絶論』

    あなたぞのおすすめ