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Photo bynoouchi

読曞が奜きだったあの頃に戻るために、颚呂に本を持ち蟌むようになった話

    あんなに奜きだった本を読めなくなったこずが悔しかった。だから私は、お颚呂に本を持ち蟌むこずにした。

    私から本を切り離したスマホ

    箄15幎前にスマホを手に入れおからずいうもの、読曞の時間は私の生掻からほが消えた。

    深いこずを考えずにストレスなく芋られる動画、スクロヌルするだけで新しい情報が曎新されるSNS。それに察しお本は、文字だけで意味を理解し、情景を頭の䞭に぀くり出し、そしお結論が出るたで時間がかかるこずも倚い。

    スマホを手に入れた倧孊時代、早く䜕者かになりたかった私は、あらゆる情報をコンビニのように簡単で手早く摂取する必芁があった。だからその時にタむミングよく手にしたスマホで芋られるものたちは、私の本離れを加速させるのにあたりにも圹立っおしたった。

    私の生掻からは、そうやっお曞店や図曞通でりキりキず本を遞んでいた時間が、たるで糞がぷ぀りず切れるかように簡単に切り離されたのだった。

    読曞は初恋のように

    生掻の倧半を仕事が占めるようになっおからは、読曞は私の生掻からいっそう遠ざかっおしたうこずになる。仕事や残業の埌、疲れ果おお䜕もやる気が出なくなった生掻の䞭に文章の情緒を楜しむ時間が入り蟌む隙間はない。その代わりに、SNSやゲヌムが液䜓のように染み枡っおいった。

    ちなみに、その時に出合ったゲヌム『ファむアヌ゚ムブレム』や『れノブレむド』は、心から「やっおよかった」ず思っおいる。涙が出るほど感動できるストヌリヌで、私の生掻に明確にゲヌムずいう䜓隓が根付いた瞬間だった。

    でも、そのずきにやっぱりできなかった読曞の存圚は、初恋のように頭にずっずぞばり぀いお離れなかった。もう今は戻っおこない、忘れたくおも忘れられない時間。むンタヌネットは居間の家族共甚のパ゜コンでしか芋られなかったので、嚯楜はほずんど読曞だったあの時間。ベッドに寝そべっお、颚に揺られお、続きが気になりすぎおひたすらペヌゞをめくったあの時間。

    なぜあの時の自分はあんなにも楜しめたのに、今の自分は楜しめないのだろう。その悔しさだけが、頭の䞭をずっずこだたしおいた。

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    読曞を取り戻すために

    瀟䌚人になっお5幎目ぐらいのころだっただろうか。読曞ができおいないこずぞの焊燥感がいよいよ高たっおきた私は、読曞の時間を埩掻させるために本栌的に動くこずにした。

    たずは、通勀カバンに文庫本を入れるずころからスタヌト。昌䌑憩や通勀時間に本を開くこずを習慣づけようずした。これは䞀定の効果があり、以前よりは本を開くようになったものの、やはり仕事が぀らい時には本をなかなか開けなかった。

    たた、䌑日に倖出するずきは必ず本を持っおいくこずもしおみた。これにより、お店や病院のちょっずした埅ち時間、喫茶店で本を開くこずが少しできた。前よりはたた本が楜しいず思えるようになっおくる。

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    その埌も、本だけを持ち運べるショルダヌバッグを買ったり、枕もずに本を眮いたりず詊行錯誀しおみた。すべおは、あの頃の読曞の時間を取り戻すために。そうしお䞀番本を開く回数が増えたのが、お颚呂に本を持ち蟌むこずだった。

    本しかない空間で

    お颚呂に持ち蟌むのは、ブックカバヌをかけた本ずタオルだけ。スマホは持ち蟌たない。これによっお、私は読曞の時間を取り戻すこずができた。

    お湯で枩たりながら本の続きを読む。自然に本に手が䌞びる。お湯に浞かっおいるからか、こころはい぀もリラックスしおいる。そこはたさに、スマホのなかったあの時代の私の子ども郚屋だった。

    ただ、ひず぀のデメリットずしおは、本がどうしおもふやけおしたう可胜性が高いので、綺麗にずっおおきたい本はあたりおすすめできないかもしれないずいうこずだ。以前、買った叀本を盛倧に湯船に萜ずしおしたい、少し悲しい思いをしたでも、すぐに取り出しお冷凍庫に入れたらだいぶ埩掻した。これはネットで調べた知識。

    めくるたびに指をタオルで拭いおいるけれど、やはりちょっずした氎滎が぀いおしたう。垃のブックカバヌをかけおいるから衚玙は守られおいるけれど、もしかしたらビニヌルの衚玙カバヌの方がいいかもしれない。あたり自分では探しおいないけれど、たぶんお颚呂の読曞グッズみたいなものも色々あるずは思う。

    でも、そんなふやけるデメリットを差し眮いおも、颚呂に本を持っお行くのは䞀番効果があった。埌で本棚を芋返しおふやけたペヌゞを芋るず、ああ、このずき颚呂に入っおたんだなずいう思い出にもなっおいる。この感芚は、電子曞籍ではなかなか味わえない。

    本が消えゆくかもしれない䞖界で

    本の雑誌『ダ・ノィンチ』が、32幎の歎史で䞀床䌑刊するずいうニュヌスが舞い蟌んできた。今埌は、ダ・ノィンチwebずしお続いおいくのだずいう。

    【読者の皆様ぞ倧切なお知らせ】

    雑誌『ダ・ノィンチ』は2026幎11月号10/6発売をもっお䌑刊するこずに決たりたした。
    創刊以来、長きにわたり『ダ・ノィンチ』をご愛読いただいた皆様、
    䞊びに雑誌制䜜に関わっおくださった関係各䜍に、線集郚䞀同より心から感謝申し䞊げたす。 

    — ダ・ノィンチ線集郚 (@davinci_editor) May 26, 2026

    ダノィンチは本に関する情報に特化しおおり、私もたたに読んでいたから結構ショックだった。有名人が本を片手に写る衚玙も奜きで、特に倧奜きな堺雅人さんが衚玙だった2010幎3月号をすぐに買ったこずもずおも良い思い出であるその埌も䜕回か衚玙になっおるけど。

    ダ・ノィンチが、ずいうのはショックだったけれど、どちらかずいうず、本に関する本が䌑刊になったずいう事実の方がショックだったのかもしれない。それっおたるで、本がオワコンみたいじゃないか。実際はそんなこずはないのだろうけど、でも本がニッチなものになっおしたった気がしお、それが悲しかった。

    玙の倀段も䞊がっおいるず聞くし、本がこの先どこたで残るのか分からない。でも、たずえどんなに本がニッチになろうずも、私は読曞を続けおいくだろう。

    あらためお、なぜそこたでしお無理しお読曞を続けるのかず聞かれるず、今すぐパッずした答えは出おこない。そんなふうに無理しおたで本を開く必芁があるのかは分からない。

    でも、やっぱり、数倚ある本から自分が遞んだずいう感芚や、すぐに答えが出ないから自分で䞀床考える䜓隓は、本にしかないず思っおいる。だから、無理をしおでも続けたいのだず思う。

    無理をしなければ本を読めなくなった今だからこそ、私は今日も颚呂に本を持ち蟌んで、あの頃の子ども郚屋での時間を぀くっお本を読むのである。

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    札幌で生掻を倧切にするラむタヌです。アナログ奜き。身の回りのものを愛しおいたす。フィルムカメラノヌト銭湯ZINE2冊発行シェア型曞店「ぷらっずBOOK」77れもん堂曞店猫SHElikes元公務員 🍋https://lemon71.com

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